ICU掲示板 国際基督教大学入試掲示板


■6747 / inTopicNo.1)  卒業後について
  
naoya 2005/10/23(Sun) 20:19:48 ID: HaGPJiUu
    はじめまして。理学部希望のnaoyaといいます。僕はまだやりたいことが見つかっていないので全般的に学べる国際基督教大学を目指しているのですが、ひとつ気になることがあります。
    大学卒業後に他の大学の大学院に進学した場合、専門的な分野を学んできている他の大学の人たちについていけなくなることはないのでしょうか?国際基督教大学で開かれている科目を見ても他の大学のに比べて専門性では劣っているので気になります。どうなのでしょうか?お願いします。
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■6749 / inTopicNo.2)  Re[1]: 卒業後について
つぁらつすとら 2005/10/25(Tue) 17:49:18 ID: Z2VSoYFO
    まず、結論を言いますとそんなことはないと思います。学問というものは、それ単体で存在するということはありえません。他の学問と有機的に結びついています。化学の分野も物理の分野もそうでしょう。また、広く様々なことを学んでもそれは損にはなりません。むしろ、広く様々なことを学ぶということは世界標準です。アメリカの所謂一流大学といわれとところは、例えばハーバード、四年間一般教養を課し、専門的なことを学び始めるのは大学院に進学してからです。日本でもこれを踏襲して、法化大学院が設立されました。(少しアメリカとは違いますけど。)

    一つのことだけを学ぶということは"専門バカ"に陥る危険性を孕んでいます。学問というのは日々進歩しています。これは、すべの科学に限らず、古くからある宗教学や美術学等についても言えます。すなわち、一つのことだけに特化していても、自分が在学中に学んだことは未来永劫ではありません。いずら、新しい学説に取って代わられる日が来ることでしょう。これは、すべてについて当てはまるわけではありません。基本的なことはあまり変わらないと思いますが、そこから派生し専門性を増していけばいくほどその可能性は高くなると思います。

    要するに僕が言いたいことは、広く学んでおいて損はないということです。過去の偉大な科学者たちは、概して哲学者でもあり、美術家でもあったりしたわけです。
    一つの学科に所属しながら、美術、宗教、歴史、数学、政治、言語、心理、教育、経済、文学といった幅広い学問を修めることができるというのはいいことですよ。

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■6751 / inTopicNo.3)  卒業後について
naoya 2005/10/26(Wed) 20:22:40 ID: iKAZFdAf
    つぁらつすとらさん返信ありがとうございます。つぁらつすとらさんのおっしゃる通りだと思います。現に僕は国際基督のそういうところが好きで目指しています。でも日本の大学の大部分は専門的なことを中心に教えているので、大学院で他の大学の人についていけなくなる、というか講義についていけなくなることはないのか心配になって聞きました。最終的にはやはり専門的なことを学びたいので。海外の大学院に行くのも無理っぽさそうですし。
    なので他の大学院の講義についていけなくなることはないのか教えてください。
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■6753 / inTopicNo.4)  Re[3]: 卒業後について
つぁらつすとら 2005/10/28(Fri) 17:56:29 ID: Z2VSoYFO
     そもそも学問というものは、人から教えを請うものではありません。ICUの授業科目は、100番台、200番台、そして300番台というように番台が上がるごとに専門性をましていくようなシステムになっています。(その他に一般教育科目がある。)ということは、自分が出来ると思えば一年次に300番台の授業を履修することも可能です。ただし、自分で知識が足りないと思ったところは自分で本を読むなりして補わなければなりません。大学教育というものは、中学や高校のように手取り足取り教えてくれるようなシステムではなく、むしろ学問に対する興味を喚起し、自らの学ぶ意欲を刺激してくれる場だと思います。そこから得た刺激をもとに、自ら学んで行くという姿勢が求められます。この姿勢の違いで、"出来る人"と"出来ない人"にわかれると思います。
     naoyaさんは"理系"ということですが、ただ学校のカリキュラムに沿って勉強をしてもあまり楽しくはないでしょう。それ以外にも、様々な科学書を自ら読むことをお勧めします。僕は"理系"ではないですが、科学の世界の楽しさは知っています。Newtonを読むでもいいし、Natureを読むでもいいし、繰り返しになりますが、とにかく自ら学んでいくという姿勢が重要です。そしてそのほうが楽しく学べ、新たな発見があります。学ぶ楽しさを見出して下さい。世界がぱっと開けますよ。
     ところで、naoyaさんは"専門性"というものを気になさっているようですが、それよりも"基本"が大切です。"基本"というと、「簡単で、あまり重要ではないもの」というような響きがありますが、そうではありません。言い古された言葉ですが、"基本"がしっかりしていない人はその後の進歩は望めません。ですので、"専門性"ということにあまり拘る必要はないと思います。大学院だけでなく、学部でも難しい授業を履修すれば、ついていけなくなる可能性は十分あります。要するに、何度も言いますがいかに自分で学習するかが重要ということです。
     蛇足ですが、ICUの大学院進学率は高いですよ。確か、毎年20%程度が大学院に進学しているはずです。東大への進学者が最も多かったと思います。さらに付け加えれば、海外の大学院へ行く人も比較的多いと思います。
    自分の可能性を信じて頑張って下さい。日進月歩です。
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■6775 / inTopicNo.5)  Re[4]: 卒業後について
高尾 2005/11/09(Wed) 17:34:01 ID: Ixfg+383
    ちょっと間が空いているのでレスして意味があるのか分からないのですが、一応現在理学科に所属している者としてコメントさせて下さい。

     つぁらつすとらさんのおっしゃる事はもっともですし、私もICUのそういったところに惹かれて約二年半ぐらい前に入学しました。その選択は間違っていなかったと思っていますが、現在も含めて、他大学の理学生との専門性の差はずっと感じてきました。

     正直、理学科で専門の最低限の基礎を作ろうと思えばやはり他の分野の選択科目を取るのはあまり自由に出来ないし(制度上は全く自由です)、英語も他の非英語圏の人に比べればかなり苦しいし(勿論人によります)、おまけに日本人学生の強みであるはずの専門性がないとなると、もう何が優れいるのか分からなくなる事がほとんどだと思います。少なくとも私の専門?である物理では学部で普通の理学部並に勉強してやっと「誰もが知っているべき基礎中の基礎」+「任意の専門分野のほんの入り口」が終わります。300番台でも半分は物理の基礎科目といえるものです。

     ということで周りの友人等見ていても、入学後は結構悩む事は覚悟しておいた方が良いように思われます。ただ、なぜか分からないのですが、先輩方はなんだかんだ言ってちゃんと希望の研究室に入り、なんとかなっているようです。ですから、少なくとも進学に関してはそれほど心配する必要はないと思われます。
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■6779 / inTopicNo.6)  Re[5]: 卒業後について
のりすけ 2005/11/10(Thu) 23:55:39 ID: Wqxghtvn
    >ただ、なぜか分からないのですが、先輩方はなんだかんだ言ってちゃんと希望の研究室に入り、なんとかなっているようです。

    そうそう、そうなんですよね・・・
    不思議です。理学科の友人はみな、「設備がね・・」とかいろいろさびしそうに言うのですが、理学科でどっぷりそれでも勉強していた子はみんな東大の院とか京大の院とか医学部入りなおしとかちゃっかりみんなきっちり進路をすすめているんですよね。ふしぎ。

    がんばってくださいね!



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