ICU国際基督教大学2015年度入試結果分析

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2015年度ICU入試(国際基督教大学入試)は上記のような結果となった。社会人入試を除くすべての方式において志願者数が増加した。

特にICU一般入試(A方式)の志願者数は、前年度比で20%の大幅贈となった。

背景には、ICU入試方式の変更(人文科学が必須ではなくなり、自然科学との選択制になった)によって、特に理系の受験生が受験しやすい方式となり特に理系・もしくは文転した元理系の受験生が増加したということが考えられる。また、皇族の佳子さまが学習院が中退され、ICUにAO入試で合格したことも全国的な話題となり、報道効果によって受験生が増加したという要因も考え得る。

なお、今年度からICU入試に新たに導入された英語の外部試験を利用する、一般入試B方式は、志願者数が39人に留まった。これは、IELTS 6.5以上、TOEFL iBT 79(PBT 550)以上という合格最低点が課されているため、受験者が多く集まらなかったものとも考えられる。一方当該方式の合格者は17人で、倍率が2.29倍と、一般入試A方式と比較すると、倍率が低い結果となった。A方式とB方式は併願可能であるので、意外にTOEFL550点以上のスコアを持つ受験生は少なかったという見方もできる。ただしTOEFLの受験は受験料が高く、受験の申し込みから試験結果の送付までには時間がかかることから、TOEFL550点以上の実力を持ちながらも、一般入試A方式のみで受験した学生も多くいたものと考えられる。

また、社会人入試も試験方式が変更され、一般入試B方式と同じく、英語の成績要件が加わった。社会人入試の英語成績要件は、IELTS 6.5以上、TOEFL iBT 79(PBT 550)、TOEIC 800以上と高く(*ICU関係者としては高いとまでは言えないスコアだが、一般的に当該英語成績を取れる社会人はそうはいない)、社会人入試の志願者数は4名にとどまった。また、そのような成績要件をかされながらも、合格者は2名で、倍率は2倍であるが、成績要件を考えると難度の高い入試になった。

総じて2015年度の一般入試は倍率等が高まり、統計上は昨年度入試より難化したと言える。ただし、今年度は総合教養(ATLAS)の導入や、皇族の佳子さまがAO入試で合格されたという報道効果などもあり、例年以上にいわば記念受験に近い受験生も多かったのではないかと考えられる。

<合格最低点>

ICUの公表した2015年度一般入試(A方式)合格最低点(得点調整後)は、140点(250点満点)であり、100点満点に換算すると56.0点である。当該数値は2014年度は約55.8点、2013年度は約55.8点であった。

いずれも得点調整後の数値であり、2014年度以前は4教科であったので、厳密には比較できない。しかし3教科化したことで、合格に求められる1教科あたりの得点が上昇した可能性がある。

いずれにしても、公表されている合格最低点からは、ICUは伝統的に出題が広範囲に渡り、総合力や適正を重視した試験を実施しているので、満点に近い数値が求められているわけではないことが示唆されている。

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(ICU Webサイトより)

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また、B方式、社会人でもATLASの合格最低点が公開されており、80点満点中、42点、100点満点に換算すると52.5点という計算になる。この点から、ATLASの得点ではあまり高得点が必要とされている試験ではないということが示唆されている。

ATLASは多様な分野から出題され、広く教養や適応力を問う、広大な試験範囲を持つ試験で、文系理系を問わず受験できるよう配慮されている。未知の問題も多く、出題範囲が広大であるので、満点を狙うような試験ではないことが示されている。

 

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*上記受験形態別受験者数はBUCHO.NET調べ
ICU公式の統計ではありません。

一方、BUCHO.NETの調査によると、受験科目別志願者数、合格者数は上記のようになった。

一般入試(A方式)の社会科学志願者は昨年度比で約20%増加、自然科学受験者は約27%増であった。若干ではあるが、増加率は自然科学受験者の方が高かった。

また、一般入試の合格者は、社会科学が549人、自然科学が162人であった。倍率は社会科学が3.29 倍、自然科学受験者が2.67 倍であったので、理系の受験生の方が倍率が低くなる結果となった。

転入本科(編入試験)の倍率に関して、BUCHO.NETの調査によると、人文・社会科学受験が6.5倍、自然科学受験が7倍であった。ただしICUの公式サイト、あるいはオープンキャンパス等での入試の説明では、一般入試の転入本科学生は一般の受験生(高校生など)と同一の基準で合否を判定していると述べられている。編入試験受験者の出身大学のレベルも様々であり、また、大学の授業と並行して入試の勉強を行う必要があるため、結果として一般の受験生より統計上合格率が低くなっているものと考えられる。

以上2015年入試を総括すると、文系、理系とも受験者数が増えたことで、倍率が高まった。ただし合格者も増加しており、急激に倍率が高まった訳ではない。また、科目数が減少したことにより、1教科あたりのウエイトが増え、結果的に合格に必要とされる得点が上昇した可能性も示唆されている。

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