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専門学校からのICU受験3 ICU英語リスニング対策II

(実際にICUのリスニング試験に臨む上での対策法を教えて下さい)

私の場合、オンレクをやっていてリスニングの得点が突然上がったという瞬間がありまして、2つほどポイントがあるかと思います。

まずは選択肢に関してですが、1問10秒程度で答えを選んでいなかくてはいけないので、すばやく選択肢を選ぶテクニックが大切です。この点を意識して、問題を解く際には、選択肢を全部読まないことを心がけました。

(具体的にはどういうことですか?)

4つある選択肢の意味を一文ずつ頭から読むのではなく、各選択肢をいわば平行に読むようにして、相違点を意識して答えるようにしていました。例えば使っていたTOEFL対策の問題集に以下のような問題があるのですが、この問題の場合、下線の着目して答えます。

まずこのパターンの場合、対象は”He”かHis “○○”で固定されているんで、いずれも男性かそれに関連したものが主体の選択肢だと分かります。なので男性かそうでないかは考えなくてもよいので、そこは丁寧に読まなくて良いわけですね。これでHerとかSheとかTheで始まる文などが出てくる区別しないといけないのですが、今回はそれはないという意味です。
そして、この問題の場合動詞が全部異なるので、動詞だけ見ていれば各選択肢の相違点が分かります。一文ずつ読むんじゃなくて各選択肢の動詞だけをすっと見るような感じですね。この問題は就寝時間の「違い」を聴いている問題なので、(D)だろうと判断できます。そこで初めて(D)を全部読んで、やはり(D)が正解だと確定します。

要するに全部の選択肢を頭から訳しながら読むなということですね。相違点を意識して、選択肢を眺めるようにして、ある程度正解を絞り込んでから読むように練習しました。実際には全部の問題で使えるわけではないのですが、それを意識してから楽に答えられる問題が増えました。

(なるほど、回答時間の短いリスニングでは重要なテクニックですね。もう一つのポイントは何ですか?)

これは特にリスニングに特有の、会話文に有効なテクニックなのですが、過去問や練習問題をたくさん解いていくなかで、会話の中の呼吸やリズムのようなものをつかめた瞬間がありまして、そこからが会話文はとても得意になりました。

特に最近のICUの問題は会話文の方も文字数が多く、長い文章が読まれているのですが、それらの文章では、途中でブレーシングがあるんですね。
ブレーシングは適当に入っている訳ではなくて、意味や文節の切れ目になっています。あたかも自分がその人と会話しているかのように、その切れ間のタイミングで会話の内容を振り返ったり、自分が相手と話しているとすればどのような返答をするかを考えながら聴くようにすると効果的でした。そのようなブレーシングなどを含めて、過去問をたくさん解いていている内に、リスニングに特有のリズムやパターンのようなものが身についていったと思います。

(聴く能力が向上したことで、昨年度の入試と今年の入試とではリスニングの理解度は違いましたか?)

去年は会話文がひたすらマシンガンのように早く聞こえるばかりで理解できず、失敗してしまったのですが、今年の入試では会話文はキャッチボールのようにやりとりとして聞こえました。また、昨年度入試では選択肢が絞りきれずに答えを何回も変えたりして、結局間違えていたと思うのですが、今年は全然答えを変える必要がなかったですね。

後は、ICUのリスニングの会話文は大学生活に関連した事から出題されるため、会話の内容そのものにも一定のパターンがあるので、慣れてくると会話の展開が予想できる場合もありますね。図書館での本の貸し出し、学食での食事、大学構内の道案内とか。聴いたことがあるパターンが出てくると安心しますね(笑)。

(リスニングの改善は合格の上で大きかったでしょうか?)

 

リスニングは大きいですね、去年はリスニングに怖さがあったのですが、今年は自信を持って受験できました。リスニングはその場での反応が問われるので、練習しなければできるようにはならないのですが、やれば確実に延びる科目だと思って継続的に勉強しました。

(教材はどのようなものを使いましたか?)

問題演習としては、オンレクが基本です。それに加えてオンレク付属のTOEFL教材をやりました。後はリスニング専用ではないのですが、Z会の『テーマ別英単語academic 初級』は個人的におすすめでですね。リンダメタリカで有名な中澤先生の本で、これも英語の長文を読みながら語彙を身につけるタイプの参考書です。academicはリンダメタリカよりは学術英語の語彙が多くて、また、CDが最初から付いているので、リスニングの試験があり、アカデミック内容の出題が多いICUの英語の試験にはあっていると思います。ICUの入試の英語リーディングのPart 1や、英語リスニングの講義パートの語彙が多く出てくるように思いました。

その他にはZ会の『速読速聴・英単語 Core 1900』も長文の中で語彙を覚える本で、語彙の復習の意味でやりましたね。こちらも最初からCDが付いている本です。

(英語の勉強では語彙は重視されていたのですか?)

語彙を定着させようという意識はありましたが、1つずつ英単語や熟語を覚えるというのは抵抗があったので、文章を読みながら重要語彙が出てくる参考書を好んで使っていました。1つの単語帳を完璧に全部覚えると言うよりも、長文から語彙を学ぶタイプの参考書を複数やって、収録されている英語の長文を一通り読んで、重要単語をさらっておくという感じです。また、ICUの過去問に関してはノートを作って語彙を復習するようにしていました。

(過去問ごとに語彙のノートを作るのは時間がかかるのではないですか?)

確かに全部の語彙を書いていては時間のかかる作業になってしまいますが、慣れてくればどの語彙を書き出したらよいかとか、どのようにまとめるかが短時間で判断できるようになったので、それほど手間はかかりませんでした。

ノートに書き出していくのは記憶の定着の上で効果はありましたし、ノートを見直すことで、語彙だけではなくて、文章で書かれていた内容も思い出せるという効果があったので、背景知識を増やして定着させるという意味でも効果を感じました。

(見せていただいた語彙ノート 次回に続きます)

専門学校からのICU受験2 ICU英語リスニング対策(I)

(リスニング対策に関して伺いたいと思います。具体的にはどのような対策をなされましたか?)

まずはオンレクでリスニングの過去問を繰り返し聞いて入試形式や出題傾向を把握しました。また、聴く量を増やそうと思いまして、ポッドキャストを毎日通勤時に聞いていました。

ポッドキャストは色々と試したのですが、最終的にはICUの過去問や自分の興味関心を踏まえて、VOA, BBC, Freaknomicsという3つを聴くようになりました。

(3つはポッドキャストはそれぞれどのような内容ですか?)

VOA(Voice of America)はアメリカの政府が作っているノンネイティブ用のニュースです。内容が充実している上に、読むスピードがゆっくり目で、語彙も配慮されているので、手始めにやるには最適の内容です。

これは他のポッドキャストにも通じる事ですが、繰り返し聞くと言うよりはその日配信されたやつを聞くようにしていました。

毎回の放送で時事的なニュースや歴史などのコラム、さらには会話文も盛り込まれているので、内容的にはICUの入試にはとても適しています。

ただしスピードはかなりゆっくり目なので、訓練にはよいが、これだけでは今のICUのリスニングのスピードには足りないと思います。

BBCのポッドキャストはBBC NEWSの配信で、こちらはイギリス英語です。
専門学校のクラスの担当がイギリス人の先生だったのでイギリス英語には親しみがありまして、個人的には聞きやすかったです。
通常のスピードで最近のニュースがどんどん配信されるので、内容によっては難しいですね。インタビューも多く、会話文の練習になります。
イギリス英語の発音でのポッドキャストでは一番よい番組だと思います。

最後のFreaknomicsアメリカの経済学者が配信しているポッドキャストで、
経済を中心に毎回ユニークな内容で興味深く聴いていました。
これは毎週木曜日配信で、他のものと比べると更新頻度は遅いのですが、
かなりスピードが速いので、これは2回、3回と聞くようにしていました。
これは上記の2つに比べると更にレベルが高く、また雑談のような内容も含まれるので、リスニングの試験に向けた内容ではないのですが、個人的に興味がある経済分野の内容だったので続けて聴いていました。

とにかくリスニングは相当やりましたね。移動時間は必ずスマートフォンにリスニングのでその日聴く内容が入っている状態にしていました。ポッドキャストを使えばそれが簡単に実現できます。

また、継続的に量をこなすことを目的としていたので、ポッドキャストは一言一句理解するのではなくて、聞き流すようにして、内容も更新されるも新しいものを聴くようにしていました。

慣れてきてからは、リスニングを聞きながら別の作業をしたりしていました。
ペースとしては1日1個はpodcastを聞くようにしていました。

ポッドキャストとオンレクの過去問以外では、英検の勉強も以外に役に立ちましたね。

(英検は独特なイメージがありますが、入試対策にも役立つのですか?)

そうですね、秋に英検準1級の試験を受けたのですが、それに向けて英検の教材をやりました。構成や長さの点で、ICUのリスニングに似ている部分もあると思いました。

イメージとしては受験英語の入試と学術英語であるTOEFLの中間くらいの内容です。

英検はICUの試験には使えないのですが、他大学の試験にも使えるので、併願対策としてはやっておいて損はないですよ。TOEFLなど他の試験より取り組みやすいですし。
ただし英検の準1級は語彙が大学入試よりはやや難しいかも知れませんね。

(併願対策としては具体的にどのような大学で使えますか?)

例えば中央大学の総合政策学部で、英検準1級以上を持っていると、英語が免除されるので、現代文1教科で受験できてしまいます(笑)。

ただし中大では英語が免除にはなるが、満点扱いになるとは書かれていないので、英語資格者の枠の中から国語の成績で選抜される形になると思います。英語のペーパーテストに自信があって、国語にそこまでの自信がない人は、普通に入試受けて高得点を取った方が有利になるかも知れません。

その他千葉大国際教養学部ですと、英検準1級を持っていると英語が満点に扱いになります。これは持っていたら出した方がいいパターンですね。

その他法政のグローバル教養や、来年からは早稲田の国際教養でも英検が一般入試で使えますね。

(ICUだとTOEFLとIELTSがB方式で使えますが、英検を受験された理由はなんですか?)

資格として挑戦しておこうという所と、何より受験料が安く、試験を受けるハードルが低いことですね。英検は準1級でも6900円でしたが、TOEFLとIELTSはそれぞれ2万円以上します。受験する際の身分証に関しても英検は国内の学生証や保険証などで大丈夫ですが、IELTSはパスポートが必須、TOEFLもパスポート以外の場合は複数の身分証や承認書が必要など、やはり留学に行くことが前提の試験だと感じました。内容や試験の形式が独特なので、スコアを上げるには専門の対策が必要だと思います。

逆に英検の方がやっていることが普通の英語の試験なので、難関大学を目指している人なら、準1級くらいなら専用の対策はいらないと思います。

(英検だと面接がありますがその対策などはされましたか?)

英検の問題集などを参考に、試験の形式や最低限の想定問答の確認などはしましたが、専門学校に行っていたので面接には抵抗がなくて、特別な事はしていません。英検はペーパーテストの一次試験でふるいにかけられていて、二次の面接試験は8割方合格するので、自信を持って受け答えができれば問題ないと思います。ちなみに準1級は試験官は一人しかいないのですが、私を担当されたのは新任らしい日本人の方で、私よりも面接官の方が明らかに緊張されていました。面接をしながら所定のフォームを記入するのが大変そうで、こちらを見る余裕がない状況でしたね(笑)。

いずれにしても英検が取れた事は自信になりましたし、費用対効果や併願校対策の点からもおすすめです。

(ICUリスニング対策のテクニック編に続きます)