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高校卒業認定(大検)からのICU入試合格3

(それではICU(国際基督教大学)の受検対策に関して伺っていきます、
本格的に大学受験を決意されたのはいつ頃ですか?)

大学受験をしようと思ったのが受験1年前くらい前で、具体的にICUを受けようと思ったのは夏ぐらいだったと思います。

いろいろ考えていくと英語を中心に様々なことが勉強できる国際教養系の大学がいいなと思うようになって、中でもICUがいいと思い、ICUが第一志望になりました。

その他は、早稲田の国際教養もオープンキャンパスでみに行きました。通いやすさや授業料の安さなどでは、地元の横浜市立大学もいいなと思っていました。

(具体的にはどのような勉強から始めたのですか?)
先に言った、通っていた英語教室での英語の勉強の続きという感じでした。

外国人の先生がやっている個人塾で、毎回テーマが出され、
それに関する洋書のペーパーバックを読んだ上で、英文レポートを提出し、
ディスカッションをしました。

レポートは2週間に1本は提出を求められて、レポート用紙10枚からスタートしました。

(かなりの分量ですね。)

最初は全く書けなかったです。
しかしとにかくアウトプットの量を増やすことが重要だと分かっていたので、
ペーパーバックにある表現等も活用しながら自分なりに英文を書いて、
添削を受ける内に、段々と課題が楽しくなっていきました。

(添削ではどのようなチェックを受けるのですか?)

文法はあまり気にせず、とにかく自分の意見を言うように繰り返し言われました。
自分の意見がいくつ言えているか、あるいは、意見の論拠としてソースを示しているか、さらには、課題のペーパーバックからの引用だけではなくて、自分で調べた資料からの引用があるかなども、毎回指摘されました。

今思うと高校の授業をすっ飛ばして書いた英文なので、最初はめちゃくちゃだったと思いますが、文法等には寛大で、自分の意見と、文章の内容を大切にするように言われていましたね。

(ICU(国際基督教大学)入試の場合慶應SFCのような小論文や、あるいは早稲田大学の国際教養学部に見られるような自由英作文はありませんが、それでもアウトプットを中心とした英語の勉強は役立ちましたか?)

大いに役立ったと思います。ICUの場合、大学入試にしては大学の入門レベルの論文が問題文として登場しますので、様々な分野の背景知識を持っていることはとても大切です。また、論文を自分なりに書いてみたことで、論文の展開や、各段落の役割等は、読んでいてもよく分かるようになりました。

(なるほど、オンレク(オンラインレクチャー)はどのように活用されましたか?)

実際にICUを第一志望にすると決めてから、BUCHOさんのオンレクを始めました。

教科別には、英語に関しては結構できていました。人文・社会科学は多読のおかげで背景知識はついていたのですが、最初は平均程度でした。2ヶ月前から一気に上がりました。特に得意分野ができてきて、よく本で読んでいた国際関係論の話などが出てくると、得点が上がりました。

やはり普段の読書が響いてくるところがあると思います。

また、特に人文・社会科学はICUの問題形式によく慣れておく必要があると思います。
70分の試験時間で40問の設問がありますから、いろいろな解き方ができます。
試験までに自分なりに最も解きやすい方法を見つけておくとよいですね。

(最終的にはどのような解き方で読みましたか?)

自分はじっくり30分はかけて本文を読むことを心がけていました。
読解には自信を持っている反面、国語の問題を解く訓練は高校でしていないので、
本文を理解していることを最大限に活かすために、まずは本文をじっくり読むというスタイルにはりました。

また、問題文には線を引かないで読むようにしていました。
これも読書の習慣かも知れませんが、自分の場合、線を引くとその作業に夢中になってしまって、本文の理解をおろそかにしてしまう所もあるように思えたからです。

最終的にはオンレクはプリントアウトせず画面上で問題を解くようになりました。

本文の内容は必要に応じて紙にメモして、答案だけ答案用紙にマークするようにしていました。

(どのくらいのペースで問題を解いていましたか?)

ペースとしては週に1,2年度分くらいです。

最終的には1日1問解くくらいのペースでやりました。

また、直前期はできるだけ本番と同じ時間配分でやりたいと思って、
試験の時間割と同じように、朝から試験と同じ順番で問題を解くようにしました。
全てをリハーサルしたという感じですね。

(実際のICU入試の出来映えはどうでしたか?)
とてもよかったですね。

オンレクで20年分ぐらいのICUの過去問をやっている中で、
トップ3くらいのよい感触がありました。
英語リスニングや人文・社会科学が特に良くできました。
自分の興味関心が今年の問題にあっていたところもあったと思います。
平均が高かったのかもしれませんが。
特に良くできて、合格を確信したようなところがあったので、
入試の終わった日に親戚に電話していました(笑)。
オンレクをやっていく内にボーダーも見えてきますからね。

また、入試成績がよかったせいか、ICU給付奨学金(注:2015年度からICU High Endeavor奨学金に拡充)もいただくことができました。
年額で50万円くらいに相当しますが、すでに成人している私の場合、学資ローンで自分で学費を出しているので、これはとてもとても大きいです。
ICUに合格できたの事ももちろんですが、オンレクをやっていてこの点は本当によかったです。

(なるほど、確かにオンレク受講生の方からは奨学金のご報告はたくさんいただきますね。それも願書を提出する際に応募するタイプのものですね?)
はい、願書と一緒に志望動機等を書いて提出しました。願書のセットを買うと応募用紙が入っていると思います。少々手間ですが、奨学金の対象者に当てはまる場合は、出した方が得だと思います。

(奨学金をもらえるとの連絡は合格発表と同時ですか?)

いえ、私の場合、合格通知の後に、別送で奨学金の案内がきました。
合格発表後に奨学金のセレクションがあるのせいなのか、全く同時ではなかったと思います。

(しかし大検からチャレンジされて奨学金まで獲得されるというのはすごいですね)

オンレクのおかげです(笑)。運もあったと思いますが、今思うと確かに入試の感触は、試験終了後に合格を確信するくらいよかったですね。

高校にも予備校にもいかなかったけど、自分なりに勉強してきて、それを奨学金という形で評価してもらえたのはうれしかったですね。

オンレクに関しては情報や演習できる量が他とは桁違いに多く、学内の情報もしっかりと反映されているので、やっておけば間違いないと思います。

(ありがとうございました)

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見せていただいたICU新入生給付奨学金の採用通知の控え。来年度からICU High Endeavor奨学金として拡充され、入学金も免除となる予定。

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ICU学内の樫寮にて記念撮影。3人ともオンレク生で、中央が今回取材させていただいたshさん、右がピースベル奨学金を受賞したhairiさん、左がTENZANさん。

高校卒業認定(大検)からのICU入試合格2

<高卒認定からのICU(国際基督教大学)入試合格 第2回>

(話が前後するのですが、本格的にICU(国際基督教大学)の入試対策の受験勉強をされる前に、
高卒認定の試験に合格されたのでしたね。高卒認定の勉強はどうやってやったのですか?)

最初はスクーリングしようと思ったのですが、
高卒認定の学校は困った人向けというか、めちゃくちゃ高い学校もあるんですよ。
いきなり100万払えというような。

なのでまずは自分で問題を研究してみることにして、
問題集を買って自分で一通りやってみました。

実際やってみると、社会などは簡単な問題も多くて、
アメリカの大統領は誰かを写真の中から選ぶ問題で、
中国の政治家の写真が選択肢にあったり、
あるいは日本の首相を選ぶ問題で、選択肢に戦国武将の絵があったりと、
救済制度にしてもこれは簡単だと思いました(笑)。

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(高卒認定試験の日本史の問題の一例 2012年度の問題より)

もちろん中には勉強しないと答えられない問題もありますが、
高卒認定は100点中40点程度取ればよいので、
中学程度の勉強がちゃんとできる前提で、一般常識が備わっている人なら
ほとんどの科目はきちんと勉強すれば合格点は取れます。
実際高1レベルだと言われていますし。

ただし高卒認定の各試験は大抵4択とか5択問題なのですが、
数学だけは問題ごとに解答欄に数値を埋めるような問題なので、一般常識や勘では無理です。

なので数学だけは数IAだけですが、しっかりやりました。

実際数学以外はほとんど対策をしていなくて、
他の教科は他は問題を解いたり、教科書・参考書を読んだ程度です。

ちなみに高卒認定試験は毎年、夏と冬の2回あって、合格した科目は持ち越しができるのですが、
やはり1番不合格になるのは数学で、数学だけ残っているという受験生がたくさんいます。

(実際の高卒認定の試験の様子を教えて下さい)

神奈川県民なので、会場は相模女子大でした。
試験は夏に受けました。

自分が言うのもなんですが、ドロップアウトした人が集まるような試験会場で
突然トイレでタバコを吸っている人がいたり、とても雰囲気は独特でした。

高卒認定は土日の2日間でやるのですが、最初から空席が目立っていましたね。
特に2日目は1日目の試験ができなくて諦めるのか、さらに空席が増えました。

上履きを持ってくるようにというアナウンスがあったが、2日間忘れる人がほとんどでした。
女子大の人がスリッパを配ってくれていました。
自分も持って行かなかったので人の事は言えないのですが(笑)

(教科はどれくらあるのですか?)

自分は働きながらも親戚のすすめで通信制の県立高校(横浜修猷館)に籍だけはおいていたのですが、
ほとんど行っていないし授業料も払っていなかったので、全教科試験がありました。

通信制でも高校に所属していることで多少の安心感はあるかも知れませんが。
結果的に通信制の高校は必要なかったと個人的には思いました。
高卒認定に集中した方が良いです。

教科は英国数が必須で、
理社は選択生物と地学を選択、
社会は世界史が必須で、加えて地理、公民の現社を選択しました。

(できばえはどうでしたか?)

最初から50点くらいを取れればいいと、ぶっつけ本番で望みましたが、
簡単な問題も多くて、無事全ての教科に合格できました。

(次回ICU(国際基督教大学)入試対策に続きます)

 

高校卒業認定(大検)からのICU入試合格

今回は高卒認定試験を経てICU(国際基督教大学)に一般入試で合格した、オンラインレクチャー受講生のshさんにインタビューさせていただきました。

(ICUを受けるまでのいきさつを教えて下さい)

はい、少々長くなります(笑)。

中学時代いろいろあって、高校には通信制のクラスに入学したもののほとんど行かず、就職しました。
就職先はお肉屋さんで、そこで3年ほど働きました。

その後いろいろ周りの事件などもあって、禅寺で禅の修行するようになりました。
元々神奈川なので、臨済宗の円覚寺です。

禅の修行をしている内にいろいろと学ぶところがあって
このままではいけないなと思うようになりました。

でも、今の自分に何ができるのか、高校も出ていないし、
さあどうしようと言うときに、大学に行こうかなと思い始めました。

大検を受けたのが2年前の9月、その後受験勉強しようかなと思ったのが、2月の後半から3月の初めですね。
ちょうどICU入試受験の1年前です。

英語だけはやらないと大学にはどこにも受からないので、とにかく英語から始めました。
それこそ中学英語からでした。

(なるほど、それではまず英語に関して伺います。思ったより短期間ですね。)

それ以前に大検(高認)に向けて勉強していましたが、本腰を入れた受験勉強は1年ですね。
1年間はバイトとかしていないで、受験に集中しました。
一日のほとんどを勉強に費やせたのが大きいです。
(それにしても短期間ですね。英語はどのような勉強をしたのですか?)

英語はいずれにしても必要だと思って、たまたま近所にあった、
外国人の先生がやっているマンツーマンの英語塾に通いました。

英語はそこでの授業と、大学受験の参考書を使った独学での勉強ですね。

英語塾の授業では、毎回ディスカッションがあって、それに向けて資料として多くの
ペーパーバックの本を読みました。

(本を読むのはどのくらいのペースですか?)

2週間に1冊ですね。初めはごく簡単な本から、段々難しい本という感じで
先生がいろいろな本を紹介してくれました。

比較的薄くて読みやすいOxford大学出版のVery Short Introductionシリーズなどが多かったですね。

今も当時読んだ一部の本はICUの寮の部屋に置いてあるので、写真を撮ってご紹介します。

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(いきなりペーパーバックとか読んでも分かるものですかね?)

最初は分からない部分があっても、読んだつもりになって読むようにしていました。

もちろん先生が内容や読み方は教えてくれましたが、
とにかく実際に本を読んで量をこなすことが大事だと思います。

後は毎回ディスカッションのテーマが与えられて、とにかくしゃべるように言われました。
結構重いテーマも多かったです。死刑廃止とか中絶とか。

それに対するテーマを資料を紙や本でもらって、課題として読みました。

メイントピックとかに赤線を引いてくれて、ここだけは理解しようとか。

ディスカッションでは、先生は必ず自分と反対の立場を取るという形でした。

(いきなりやるのは大変そうですね)

それこそ単語を並べるところからでした。やっているうちに段々しゃべれるようなりました。

後は書くのがとても勉強になりましたね。
文法とか細かい話しはよいので、たくさん書けばかくほどよいです。

文法のミスはあまり指摘せず、自分の意見がいくつ言えてるか、ちゃんと調べているか、
貸した本以外のソースから引用しているか、そいういうことをチェックされました。

一方的に教えてもらうというより、一緒に勉強しようという雰囲気の授業でしたね。

ICUは英語で出しているパンフレットがあるのですが、それを読んで、
こういう大学は良さそうだと言ってくれましたね。

(大学受験用というより、外国にある語学学校での集中講座という雰囲気ですね)

そうですね、とにかく次の授業に向けて、課題の本を読んだり、レポートを書いたり、
ディスカッションの準備をするのに精一杯でした。

(ICU入試に向けて、文法、単語とかは?)

単語帳は結構やりました。
単語にしても文法にしても、同じのをやるより、似たような内容を複数のソースでやった方がよいですね。

例えばパラグラフリーディングのテキストはZ会や河合から出ていますが、
言っていることはほとんど一緒で、例題として載せている問題が違うという感じです。

(英語でオススメの参考書はありますか?)

特にオススメなのは Z会の出しているアカデミックですね。
レベル別、分野別に分かれていて、全部で5冊あります。

文章を読みながらテーマごとの語彙を増やすという趣旨の参考書で、
CDも付いてきます。

理系のものもあわせて全部やりました。
上級になってくると入試問題のリーディングのレベルですね。

訓練すればCDの早さぐらいでリスニングできるくらいになります。
内容はとてもよかったです。

後は英文の読み方に関して、横山先生のロジカルリーディングは参考になりました。

単語帳は何を使ってもよいと思います。

(ペーパーバックやディスカッション等を活用した実践的な英語の勉強しつつも、
結果的に受験用の参考書もかなり結構やったという形ですか?)

やりましたね。
語彙に関しては初めcarryとbringの違いが分からないレベルでしたし、やはり語彙の習得は大事だと思います。

ただし英語に触れながら、量をこなしながらというのが大事だと思います。

文法などいいかげんだと英語は無理かと思っていましたが、
あやふやなままペーパーバックを読んでも、結構読めるものだと思いました。

泳げない状態でも、とにかくプールに入って泳いでみるような(笑)。

一説によると、日本の英語教育では、高校生は1年間にせいぜい2,3万語程度しか英語を読まないそうです。
ライティングやディスディスカッションとなるとさらに少ない。

だったら、こちらはもっとたくさん読んで、ライティングをするなどして、
英語にたくさん触れるようにするのがよいですね。
その上で参考書をやれば情報が整理されてより理解が深まる。

逆に参考書で暗記だけやって英語をやらないというのは、
プールにはいらずに水泳を覚えようというようなもので、かえって効率が悪いと思います。

(なるほど、ちなみに勉強場所はどうされていたのですか?)

図書館で勉強していました。
逗子市の図書館は受験生も勉強しやすくて、そこによく行っていました。
おいなりさんとかお弁当を朝作って、昼食べて、また勉強して、という生活でした(笑)。

(次回、高卒認定試験に続きます)

icu入試英語洋書02

(ICU(国際基督教大学)の学生寮にて)