2017年度ICU AO入試合格者インタビュー(ICU AO入試対策1)

今回は2017年度ICU AO入試に合格した、ぱんなこったさんにインタビューさせていただきました。ぱんなこったさんは中部地方の県立高校のご出身で、2017年のオンレク受講生です。

(プロフィールを拝見すると、新聞社の学生記者をされていたとのことですが、これはどのようなきっかけで応募されたのですか?)

きっかけは新聞に募集の公告が出ていて、それに応募したことです。
応募したのは中学生の頃で、高校でも続けて学生記者をやりました。

(学生記者とはどのような事をするのですか?)

月に1回学生が新聞社に集まって、学生同士が時事問題などをディスカッションをして、それを新聞社の記者さんが記事としてまとめるのが一つで、その他に学生記者として企業の役員や著名人の方にインタビューに行く機会もありました。

(なるほど、貴重な体験ですね。地元のテレビ局の学生スタッフもされていたのですね?)

はい、そちらも同じように一般に募集していたもの応募して、そちらは1年だけやりました。

(新聞やテレビの取材で、特に印象に残っている事は?)

新聞の取材で音楽家の中島さち子さんという方に取材させていただいたことがとても印象に残っています。学生時代に数学オリンピックで金メダル取るなど、数学教育家としても有名な方で、音楽と数学の融合させた活動には感銘を受けました。分野融合の重要性を感じました。

(ICUを志望したのはどのタイミングでしょうか?)

ICUに行きたいと思いはじめたのは高2の春くらいで、高2の夏にICUのオープンキャンパスに参加して、ここしかないと思いました。

(ICU以外の進学先は検討されましたか?)

名古屋にある私立大学(N大)も一度見学に行ったのですが、あまりぴんとこなくて、ICUへの進学を第一に考えていました。

(中部地方のご出身ですが、やはり中部地方ですと東京や関西地方に進学される方が多いですか?)

多いですね。外国語教育を重視した大学や、国際性の高い大学に進学したい場合は中部地方ではあまり選択肢がなく、東京の大学に出てくる学生は多いと思います。

(そのような環境でもICUの進学情報はあまりなかったですか?)

ICU受験対策の情報は全然なかったですね。自分の学校では2つ上の学年でICUに進学した方がいたらしいのですが情報はなく、先生も情報を持っていないので、ICUの受験情報はほとんどオンレクに頼っていました。

(他に塾などには行っておられなかったのですね?)

留学を検討していたので塾には行きませんでした。
高校の同級生は東進や河合に行っている人が多かったですね。

(ニュージーランドに留学されていたとのことですが、これはどのタイミングですか?)

留学に行ったのは高2の冬からです。
高校のプログラムではなくて、民間のプログラムで、高校を1年間休学して留学しました。

(留学は前からしようと思っていたのですか?)

高1の夏に2週間のホームステイをして、とてもよい体験だったので、高校生の間に1年間留学をしたいと思っていました。

(高2の冬から留学して、受験に対する不安はなかったですか?)

ディベートの活動に参加していたのですが、ディベートの全国大会が終わったら留学しようと思っていて、それが終わったのが高2の冬でしたので、タイミングはそこしかなかったという感じです。

また、受験までの高校の学習内容はほとんど終わっていたので、NZで日本の高校で学んだことを復習するつもりでした。

実際に留学中は割と時間がありました。ホームステイをしていたのですが、あちらの家庭は休む時間が早くて、ホストファミリーは9時半くらいにはみんな就寝してしまいます。日本の感覚だと9時半はまだまだ早い時間帯で、実際に夜は集中して勉強できました。

(その留学プログラムは語学学校に入るのですか?それとも現地の高校?)

最初から現地の高校ですね。

(いきなり現地の高校に入ったのは大変ではなかったですか?)

行くまでは心配だったのですが、留学が始まってすぐに友達もできて、意外にすんなりと海外に入り込めたという感じがしました。

また、他にも日本人の留学生がいたのですが、せっかく留学しているので、なるべく現地の学生としゃべるようにしていました。

(なるほど、休学して留学したので、プログラム終了後はまた高2の冬に戻るわけですね?)

そうですね、自主的な留学なので、日本に帰ってきて即復学して、すぐに元の高校に通い始めました。

(受験勉強を始めたのはいつくらいでしょうか?)

受験勉強も留学が終わってからすぐに始めました。手始めにTOEFLを受けに行きまして、そこではよいスコアが取れました。その後もう一度受ける機会があったのですが、留学直後の点数が一番良かったです(笑)。

(AOの勉強はどのようにされましたか?)

自分の通っていた高校はAO対策や推薦入試の対策はまったくやってくれない所だったので、オンレクを利用したり、本屋さんで面接の本を買って読んでみたり、手探りでやっていました。

(まずは小論文がありますが、どのように対策されましたか?)

小論文の書き方は全く分からなかったので、オンレクの添削を利用させてもらいました。

(添削を受けての感想は?)

オンレクの添削はとてもよかったです。添削は受けた方がよくて、まずは自分なり書いてから、専門家のアドバイスを受けた方が良いと思いました。

(オンレク以外に、高校の先生などには添削は受けなかったのですか?)

国語(古典)の先生にお願いして見ていただきました。
AOで何を書くかという添削ではなくて、文章の確認をしていただいた形です。
高3の時の担任の先生にもチェックをお願いしたかったのですが、あまり受験に対して熱心ではない部分があり、忙しいということで断られてしまいました(笑)。

(高校の評定平均を4.5で出しておられますが、成績を維持するために工夫したことはありますか?)

特に特別な事はしていないのですが、定期テストだけはしっかりやっていました。
取れる点は全部取る、部分点で基本的な所を取るという意識はあったかも知れません。高2の春までにAOで出せる成績が出ていたので、それを維持するようにしていました。

(AOは推薦状が2通必要ですが、どなたに依頼されましたか?)

1通は高1の担任の先生に、もう1通はNZ留学中の先生にお願いしました。

(既定では1通は高校の教員の推薦状が必要ですが、特に高3の担任でなくてもよいのですね?)

そうですね、高3の時の担任の先生は忙しくされていて、受験の対応ができていないという所でしたので、高1の時の担任の先生にお願いしました。

(海外にいらっしゃるNZの先生に推薦状を依頼したのは大変ではなかったですか?)

そうですね、例えば推薦状は推薦者が書いて厳封したものを出さなくてはならないのですが、海外の先生はもちろん印をもっていなくて、ICUに聞いたところ封をした部分にサインをすればよいということでしたので、そのようにお願いしました。

(ICUの推薦状のテンプレートは日本語で書いてあるのですが、それは英訳して出したのですか?)

自分で英語に訳したメモを入れてNZの先生に送りました。

(推薦状などはいつ頃から準備を始めましたか?)

夏休み前からはじめました。何かと書類を揃えるのに時間がかかりますし、書類提出の締め切りが夏休み明けの9月に入ってすぐなので、早めに準備した方がよいですね。

(次回二次試験に続きます)