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■7652 / inTopicNo.1)  ICUと社会学
  
Fleurie 2007/09/07(Fri) 22:00:20 ID: T+bvoiUZ
    ICUに編入を考えているFleurieと申します。
    質問なのですが、ICUの授業科目はHPやパンフに載っているものだけなのでしょうか??
    私は音楽学を主にやりたいのですが、メディア学や社会学にも興味があるので
    是非勉強してみたいと思っています。(マスコミについても勉強したいので)
    しかし、ICUの開講科目紹介などを見ると音楽学についての授業はあっても
    マスコミなどについて勉強出来る授業がないような....

    細かいことなのですが授業内容などが気になります。
    授業はないけどマスコミについて勉強してる人がいた、詳しい教授がいるなどの情報も
    あれば教えて下さい!!宜しくお願い致します。
引用返信/返信
■7657 / inTopicNo.2)  申し訳ないです、長レスになります。
NS10BIO 2007/09/10(Mon) 00:19:21 ID: wEx2G5Z7
    メディア学に関する科目は、専門的に学ぶ授業としては、国際関係学科の国際コミュニケーション論・言語論専攻の専攻科目として、3科目、計8単位が開講されています。
    また、一般教養として、1科目3単位が開講されています。

    以下、今年度と昨年度のシラバスの複写となります。
    非常な長文になっておりますので、休み休み読んでくださいませ。
    また、他にもこんなのがあるか知りたいという授業などがありましたら、気兼ねせずに質問してください。


    一般教養科目1科目

    2007 Spring Term
    CP072
    PERSPECTIVE STUDIES LXXII: MULTIMEDIA COMMUNICATION LITERACY
    理解のためのマルチメディア

    星野 義昭

    目的 (Course Description)
     近年、マルチメディアを理解のために利用すること、すなわち、コミュニケーションやプレゼンテーションへ利用することが重要になってきています。本コースではデジタル情報リテラシー、とくに、Webその他のさまざまなデジタルメディアを利用して情報を収集・発信する際に必要とされる基礎的なデジタル技術とルール、また、グループで共通する目的を遂行するために必要なコミュニケーションの手法とルールなどを主体的・実践的に学習します。学生は、あらかじめ、設定されたプロジェクトを追求する過程でリテラシーを実践的に習得します。そのためには学生は自らさまざまなメディアを活用する動機づけが得られるように対応することが求められます。

     Among recent digital technology, multimedia presentation and communications skills become important for our social lives. It is the aim of students to learn literacy for these digital media thrgouh their own experiences. Class is designed as follows: (project-based collaborative)
     Understanding What project (Undestanding ICU project for 2004) is set upped on the Web as the project of this class.
     Students build their group project in order to achieve the purpose of the class project.
     Students share the purpose and collect information to be edited as parts of projects web. Literacy Learning is designed as follows: (resource-based collaborative)
     According to guidelines presented on the class web pages students learn multimedia information literacy
    through the Internet independently and collaborative ways. They also learn methods and rules for communication
    through discussions on literacy and related matter.
    内容 (Contents)
    内 容(CONTENTS):
    (1)デジタルメディアの特性の理解
      メディアを活用するためにはその目的の把握とともに特性の理解が欠かせない。とくに、デジタルメディアはテクノロジーと一体であり、その基盤となるデジタル技術が多くのメリットを持つとともにデメリットも含んでいます。その特性を実践的に習得します。
    (2)情報の収集のためのメディア
      カメラやスキャナーなどのデジタル機器を利用して対象に関する映像や音などの情報を収集する。取材時に必要なマナーについて学習する。
    (3)情報の編集と加工のためのメディア
      収集した情報をWebを利用して発信するために編集・加工する。分かりやすく使いやすいWebdesignについて学習します。(Webページ等のオーサリング技術、ページデザインおよびビデオクリップの利用を含む)
    (4)情報の蓄積のためのメディア
      収集した情報を再利用しやすい形式で保存する。CDを利用した情報蓄積と共有の作法について学習します。
    (5)情報プレゼンテーション(理解・コミュニケーション)のためのメディアのマナーとルール
      Webページ等を通じてのプレゼンテーションの考えかたとマナー、著作権などの法的な問題について学習します。

    方 法(METHODS):
      ILC-206およびデジタルメディアラボ(DM Lab ILC-231)を中心として利用するが、取材時などにはそれぞれ個別またはグループで活動する。毎週2時限の実習および1時限の講義等に基づいて学生は主体的な実践活動によりマルチメディア利用するためのリテラシー(作法)を習得する。
    クラスの全体的な実施方法:(project-based collaborative)
      クラスプロジェクトとして"Understanding ICU Project" を設定しています。実際には「国際基督教大学博物館湯浅記念館」の協力を得てコラボレーションする形をとっています。履修学生はグループごとに目的達成のためのサブプロジェクトをくみ、各学生はそれを分担し、取材などを通じて資料・情報収集し、記念館の情報発信のプロジェクトのための情報コンテンツを作成し,最適なデジタルメディアを利用して発信する。
    リテラシー学習形態:
      ガイドラインや質問に基づき、インターネットを利用して個別的、主体的に学習するとともに、学生同士の意見・情報の交換や討論等により共有情報を蓄積し、協調的に学習する。(デジタルネットワークを通じたコミュニケーション・ディスカッションの方法・ルールの習得・取材時のコミュニケーションのルールとマナーを含む)

    関連事項(利用する機器と利用技術など):
     情報取材と編集のための機器:ビデオカメラ、スキャナー(文書、写真等のデジタル情報化)など取材情報の編集およびコミュニケーション・プレゼンテーション用オーサリングソフトウエアデジタル情報利用技術:デジタルファイル(データ)の転送。CD-R/RWなどを利用したメディア変換など。
    成績とグレーディングポリシー (Evaluation and Grading Policy)
    課題の達成状況(プレゼンテーションの内容を含む)とレポートによる.
    参考文献 (Reference Books)
    参考文献(REFERENCE BOOKS):
    ロバート・ヤコブソン『情報デザイン原論』電機大出版局 2003
    石森秀三 改訂版『博物館経営・情報論』放送大学教材 2004
    渡辺保史『情報デザイン入門』平凡社新書, 2001 727 W46j
    白鳥元雄・高桑康雄『メディアと教育』放送大学教育振興会 199 080.1 Hn 1027
    水島賢太郎『情報の表現と伝達』共立出版 2000 007 Mi96j
    マルチメディア標準テキストブック編集委員会『マルチメディア標準テキストブック』
    財団法人画像情報教育振興会(CG-ARTS協会)2004

    Reference URL :
     ILP ホームページ: http://w3.icu.ac.jp/ilp/
     O'Reilly What Is Web 2.0:
       http://www.oreillynet.com/pub/a/oreilly/tim/news/2005/09/30/what-is-web-20.html
    注意事項 (Note)
    コース履修の要件:
     このコースを履修するためにはHTMLの基本的なtagについて理解していることが望まれます。また、簡単なグラフィックの扱いについての知識があればなおよい。ただし,必要な未習得スキルについては課題とともに学習可能です.
    コーススケジュール (Course Schedule)
    5/W 6/W 7/W
引用返信/返信
■7658 / inTopicNo.3)  Re[2]: 申し訳ないです、長レスになります。
NS10BIO 2007/09/10(Mon) 00:19:30 ID: wEx2G5Z7
    専攻科目3科目

    2007 Spring Term
    ICL202
    MEDIA AND MULTICULTURAL SOCIETY
    メディアと多文化社会

    田中 東子

    目的 (Course Description)
    「グローバリゼーション」や「ネオリベラリズム」など、昨今、頻繁に耳にする言葉の背景には、近代以降、自明のものであるとみなされてきた「国民国家」や「ナショナリティ」といった諸概念の揺らぎと、「多文化」・「多民族」・「多言語」状況の顕在化といった動きがある。メディア表現やポピュラー文化をひとつの手がかりにしながら、現代社会のこのような揺らぎと動きが出現してきた歴史的プロセス、背景などに鋭く迫っていくことが、この授業の目的である。また、メディア表現やポピュラー文化は、グローバリゼーションやネオリベラリズムの支配の中で、その支配的な価値や資本流通の重要な資源になると同時に、そうした支配を打ち砕いたり、反らしたり、変形させたりしながら、被支配的な立場にいる人々のサバイバルの重要な手段になっているのだという点を、確認していくことにする。
    目標 (Course Learning Goals)
    文献を読む、資料を集める、社会の出来事を観察・分析する……といった基礎的な能力と、それを踏まえた上での批判的な思考力の養成をこの授業の目標としています。批判的に思考するというのは、いま身の回りで起きている出来事の限界と可能性の両面をしっかりと見極めるということであり、それを次の行動へと結び付けていくための力を獲得することではないかと考えています。
    内容 (Contents)
    【「多文化」社会について考えるためのポリティカル・エコノミー的視座】
     グローバル化する社会と「多文化」状況の出現
     「ポスト」コロニアル:ルート(経路)とルーツ(起源)の政治学
     ネオリベラリズムとマルチチュード
    【メディアと表象】
     他者」の表象:テレビニュースの中の「他者」
     ポピュラー文化(音楽・スポーツ・アニメ等)の現状
    【グローバル文化の限界と可能性】
     デジタルネットワークと新しい共同性
    ★あくまでも予定ですので、登録人数や学生からの希望に応じて多少の変更も可能です。

    成績とグレーディングポリシー (Evaluation and Grading Policy)
    授業への参加(出席&ディスカッションへの参加)、授業中のミニレポート、
    学期末レポート、グループプロジェクト発表などから総合的に判断する。

    参考文献 (Reference Books)
    上野俊哉/毛利嘉孝(2000)『カルチュラル・スタディーズ入門』ちくま新書.
    伊豫谷登士翁(2002)『グローバリゼーションとは何か:液状化する世界を読み解く』平凡社新書.
    吉見俊哉(2004)『メディア文化論』有斐閣.
    ジェームズ・プロクター(2006)『スチュアート・ホール』小笠原博毅訳、青土社.
    アルジャン・アパデュライ(2004)『さまよえる近代:グローバル化の文化研究』門田健一訳、平凡社.
    ドミニク・ストリナチ(2003)『ポピュラー文化論を学ぶ人のために』渡辺潤・伊藤明己訳、世界思想社.
    ★ここで指定しているものはすべて基本書籍です。授業ではさらに、毎回テーマに沿った文献を指定・配布しますので、予習・復習に生かしてください。

    注意事項 (Note)
    メディアに関する諸問題や現代社会の動きに関心を持ち、それらの問題と積極的に関わっていきたいと考えている学生の受講を希望しています。
    コーススケジュール (Course Schedule)
    5/TU 6/TU



    2007 Autumn Term
    ICL203
    MEDIA AND CULTURAL STUDIES
    メディア文化研究

    田仲 康博

    目的 (Course Description)
    このクラスでは、私たちの日常意識を編成し、個人や集団の社会的布置(座標)に影響を与えるメディア文化の力――ときにそれは暴力となってあらわれる――を批判的に考察する。社会学、メディア論、カルチュラル・スタディーズやその他の領域の最新の成果を学び、さらに学生はグループごとに分かれて共同研究をし、発表する。グループ討議や、クラス全体のディスカッションを通して、自らの研究態度や文章表現を批判的に考察する技術も同時に学んでいく。今学期は、大枠のテーマを沖縄社会&文化にしぼって考察を深める。キーワード: 権力、階級、ナショナリズム、記憶、風景、身体、監視など。
    目標 (Course Learning Goals)
    受講生はさまざまなテーマに沿って以下のことを学ぶ:
     @身の回りの事象を批判的に観察/研究する方法
       ◇主眼は自分にとってのテーマを見つける技術の習得にある
     A観察者/研究者としての自分の立ち位置を批判的に見る方法
       ◇それは優れて身体技法に関わることでもある
    内容 (Contents)
    1.なぜ「日常」が問題なのか:カルチュラル・スタディーズの考え方
    2.メディア文化と権力: イデオロギー and/or ヘゲモニー
    3.文化本質主義の語り: 自己と他者の表象をめぐって
    4.空間の再編成: 「公共空間」と「私的空間」
    5.商品としてのライフスタイル: 「私」の前景化
    6.オーディエンスの位置: 「私」と「私たち」の間…
    7.メディア、監視、自由: 沖縄を事例に…

    成績とグレーディングポリシー (Evaluation and Grading Policy)
    以下の点を考慮して総合的に判断する: 出席(10%)、書評(20%)、共同研究(中間発表+最終発表)(40%)、ファイナルレポート(30%)
    参考文献 (Reference Books)
    1.岩渕功一・多田治・田仲康博編『沖縄に立ちすくむ』せりか書房 ★必読文献★
    2.吉見俊哉『カルチュラル・ターン、文化の政治学へ』人文書院
    3.伊藤守編『メディア文化と権力作用』せりか書房
    4.阿部潔・成実弘至編『空間管理社会--監視と自由のパラドックス』新曜社
    5.Suart Hall, Representation: Culture of Representations and Signifying Practices,
    Sage Publications
    6.David Lyon, Surveillance Society, Open University Press
    7.Roger Silverstone, Why Study the Media?, Sage Publications
    8.岡本恵徳『「沖縄」に生きる思想』未来社
    9.新城郁夫『沖縄文学という企て』インパクト出版会
    ☆その他の文献については、授業で配布する文献リストを参照のこと。

    注意事項 (Note)
    履修要件: 春学期の「メディアと多文化社会」を既習していない学生は、原則として本コースを履修できないので注意すること。自ら問題を発見するつもりでクラスに臨むこと。そのためには、幅広く読むこと、そして様々なジャンルに向けて常に好奇心のアンテナを広げておくことが求められる。グループ研究を進めていくなかで、個々の学生にとっての作業量が非常に多くなることに注意をうながしておく。
    コーススケジュール (Course Schedule)
    *2/TU *2/TH



    2006 Winter Term
    ICL303
    MEDIA GLOBALIZATION
    メディアグローバライゼーション研究

    田仲 康博

    目的 (Course Description)
    グローバライゼーションが時代のキーワードになって久しい。情報、イメージ、資本、そして人々が国境を越えて自由に移動し、従来の国民国家に加えて今や国際企業や民間団体なども国際舞台における主要なアクターになっている。さらに、電子メディアが〈距離〉を埋め、コミュニケーションの密度や速度が加速度的に増大したことから、私たちの経験に幅と奥行きが生まれた。しかし、グローバル化が進行するなかで階層化が進み、貧困や不平等な関係が拡大したことも事実である。このクラスでは、グローバライゼーションがひき起こす様々な問題を文化の側面から学際的に考察していく。


    目標 (Course Learning Goals)
    メディアと多文化社会、メディア文化研究などで学んだカルチュラル・スタディーズの理論や方法論を、文化が構築される現場に応用してみることが、このクラスの狙い。観察・研究にとどまるのではなく、その〈場〉に実践的に関わっていく方策を探ることも視野に入れたい。授業は学生の発表・討論を主体としたゼミ形式で行う。
    内容 (Contents)
    1.「グローバライゼーション」と「アメリカナイゼーション」
    2.文化帝国主義とメディアの再編成
    3.グローバル化とローカル化
    4.ナショナル・アイデンティティーの変遷
    5.ハイブリディティー、ディアスポラ
    6.文化の混淆化と均質化
    7.マンガ&アニメの表象
    8.帝国とマルチチュード
    成績とグレーディングポリシー (Evaluation and Grading Policy)
    出席、討論への参加度、クラス発表、リサーチレポートなどから総合的に判断する
    参考文献 (Reference Books)
    岩渕功一『トランスナショナル・ジャパン:アジアをつなぐポピュラー文化』岩波書店
    ――――(編著)『グローバル・プリズム』平凡社
    姜尚中『オリエンタリズムの彼方へ』岩波書店
    Bhabha, Homi K. The Location of Culture Routledge
    Hardt, Michael and Antonio Negri Empire Harvard University Press
    Heelas, Paul et al. (eds.) Detraditionalization Blackwell
    Spivak, Gayatri C. In Other Worlds: Essays in Cultural Politics Taylor & Francis, Inc.
    Strinati, Dominic An Introduction to Theories of Popular Culture Routledge
    Tomlinson, John Globalization and Culture Polity Press
    注意事項 (Note)
    ★秋学期の「メディア文化研究」を履修していないものの本コースへの登録は認められない★
    コーススケジュール (Course Schedule)
    *5/TU *5/F
引用返信/返信
■7659 / inTopicNo.4)  ありがとうございます!!
Fleurie 2007/09/10(Mon) 00:55:04 ID: T+bvoiUZ
    なるほど!!
    今通っている大学ではメディア系は社会学部にあるので
    ついつい社会学科のところばかり見ていましたが
    ICUでは国際関係学科にあるのですね。

    ICU生でしか見ることが出来ないであろう
    シラバスの詳しい内容まで載せて下さってありがとうございます!!

    専門科目の3つ、とても興味があります...
    英語や音楽だけじゃなくて、他に興味のあることもちゃんと出来そうだ
    と思ったらICUで勉強することが更に楽しみになってきました:)
    来年の春こそは滑走路のお花見に参加出来るよう頑張ります。

    BIOさん本当にありがとうございました。

引用返信/返信



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