ICU入試 総合教養(ATLAS) 総合教養入試説明会

2014年開催のICU(国際基督教大学)オープンキャンパスレポートその2

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2015年度からの新入試制度説明・総合教養(ATLAS)体験の会場付近。

注目度は高く、開始20分までにすでに行列が。

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今回はWebエントリー制で、確認した範囲では一番最初に総合教養(ATLAS)の予約が埋まっていました(当日並ぶ形でも入場できました)。

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会場の様子。この後も整列入場が続き、満席に。

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今回のご担当はNHK教育テレビの白熱教室JAPANシリーズにも登場されていた毛利勝彦教授(アドミッションズ・センター長)。

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ICUの求める学生像。ICUはリベラルアーツカレッジという特色から、学際的アプローチ、Critical Thinking, 対話力、そしてチャレンジ精神のある学生が理想ということになりそうです。

アドミッションポリシーには様々なヒントがあるので、しっかり把握しておくとよいというアドバイスがありました。

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今年からAOのBカテゴリーがプレゼン型になった点、また一般入試はリベラルアーツ学習適性に代わり、総合教養(ATLAS)が導入される点が大きな変化です。

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また一般入試はA方式B方式の2方式併用制になりました。

<A方式>

総合教養、人文・社会科学または自然科学(数学、物理、科学、生物から2つ)、英語の3教科

やはりリベラルアーツ学習適性がミニ講義を含んだ総合教養に代わった点が大きな変化ですね。

なお質疑応答で、その他教科は従来と同様の形式になる予定とのこと。

<B方式>

1次試験が総合教養+「IELTS 6.5以上、または、TOEFL iBT 79(PBT 550)以上」

2次面接

A,Bは併願OK。よってA,Bの総合教養は同じ日に受ける形になりそうです。

B方式は2008年まで行われていた帰国生向けの入試から小論文を抜いて面接を付けたような形ですね。IELTSとTOEFLの点数があらかじめ示されている点はわかりやすくてよいですね(日本の大学でIELTSが入試で使えるのはとてもめずらしいです)

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またICU新入生給付奨学金が拡充される形でICU High Endeavor奨学金が導入され、ICU Peace Bell奨学金と併せて、充実した奨学金制度があり、さらに学内の寮も人員が多く、充実した学習環境とそれを支える精度が整っていることが示されました。

給付奨学金(High Endeavor)は人数が多いので、オンレクの方も多く取っておられますね。

年によって全く違うと思いますが、オンレク受講生の方などを見ると、個人的な感触では、恐らく給付奨学金(High Endeavor)が2-4倍、Peace Bellが5-10倍程度だと思います。

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さて、ここから注目の総合教養のサンプル問題講義とその解説が行われました。

サンプル問題の放送による講義は15分程度で、ワインをテーマにした問題でした。同じ問題はICUのWebサイトからも視聴可能です。ちなみにこの問題を読んでおられるのは森本あんり先生ですね(当方(BUCHO)はICU OBで、取材等で随時ICUに潜入しておるのですぐに分かりました 笑)。

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こちらが配布されたサンプル問題。サマー・オープン・キャンパス版とされていて、Part Iの設問が多く追加され、春公開のサンプル(Webで公開されているもの)より、さらに実際の試験形式に近い形が示されました。

ちなみに追加された問題は、従前のサンプル問題より放送内容に近いものが多く、放送内容をしっかり聞いておくと答えられる、という感じの問題です。

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その後各問題の解説が行われました。問題が追加されているので番号が変わっていますが、これはWebサンプルの問3と同じものですね。

この問題は放送の複数の箇所でヒントが示された上で、特定のパターンを選ぶというリベラルアーツ学習適性のような要素も入っていて、なかなかおもしろい問題です。まさに総合教養といった内容ですね。出題形式等は最後にまとめたいと思います。

いずれにせよ今回は初年度で、多くの受験生にチャンスがあり、臆せず入試に挑戦してほしいということを先生は強調されていました。解説を含め大変わかりやすい講義だったと思います。また、かなり研究して入試問題を作っておられるなという印象を受けました。

最後にICU総合教養の出題形式と試験時間をまとめると以下のような形です。

<ICU総合教養の試験時間>

放送が約15-20分、試験時間は放送を含め、80分。

*放送中メモをとってもよい。
*問題用紙は放送終了まで開いてはいけない

<ICU総合教養の問題形式>

計40-45問程度(Part I,II,III,IV各約10問程度と予想される)

Part Iは主に放送内容を問う問題。

Part II,III, IVは放送内容に関する論述(リアクションペーパー)を読んだ上で、主にそれに関連した問いに答える。
そのうち、Part IIは人文科学、Part IIIは社会科学、Part IVは自然科学分野の観点から書かれたもの。

(次回以降にICU総合教養の対策法などをまとめたいとおもいます)