ICU指定校推薦入試合格者インタビュー1

今回は普段あまり聞くことのできない、指定校推薦に関する情報を、07年合格のApacheさんに伺いました。
以下はその時の様子をまとめたものです。

(簡単にプロフィールを教えてください。)

群馬県某キリスト教系の高校です。ICUには指定校推薦(キリスト教同盟校推薦)で合格しました。ICUのサークルでは空手部に所属しています。

(ICUを知ったきっかけは何ですか?)

中学時代に中国で生活していたのですが、その時のルームメイトがICUに入学したのがきっかけでした。自分が中学1年生の時に、彼女が中学3年生という間柄でした。

留学後そのルームメイトがICUに受かったという話を高校1年生の頃に聞き、初めてICUの存在を知りました。当時はお約束ですが、国際きとくきょう大学と読む始末でしたが(笑)

親にルームメイトがICUに受かったという話をしたところ、親は高校の教員で、進学情報等には当然詳しく「それはすごいことだ」という反応を得て、漠然とすごい大学なのだなと当時は思いました。

その後高校の進路指導部に話を聞きに行ったら、偶然にも自分の高校の指定校枠にあり、さらにICUの教育システムなどを調べていくと、自分の進路や学問などの希望に非常にマッチしているということが分かりました。

2年生の頃にICU進学の方針を固め、2年の春に進路指導の先生に相談にいったのですが、その時は「うちの学校では評定平均が4.8以上でないとICUは推薦しない」ということでした。

ところが自分が全く意図していなかったのですが、高校1年生の時の評定平均が同じく4.8で、そこからICU進学のために評定平均を維持していこうと努めました。

(具体的に評定平均を維持するためにしたことはありますか?)

基本となりますが、授業をしっかりと聞くことを心がけました。感覚としては授業を「120%」理解するという感じです。具体的には教科書を全部理解し、ノートをしっかりと取り、中間、期末テストに何が出るのかを普段から意識するようにしていました。分からないことがあったらとにかく質問するようにしていました。私立高校でしたし、授業料も安くなかったですし、ある意味で質問するのは当然かなと思いました(笑)。

ちなみにこの習慣は大学でもとても役立っています。ICUでは授業への参加が求められる部分があるので、その場で適切な質問を整理する、すぐに何が分からないかを説明できるということは、今の大学生活でも重要だと思っています。

(そこまで授業を一生懸命取るようになったのはICUへの進学を意識してからですか?)

それまでももちろん授業にはまじめに出ていたのですが、ICU進学を意識してから全教科5を取るという意識が芽生え、例えば保健体育で4などを取るのはもったいないと思うようにはなりました。

(そこまで授業にのめり込むというのは、周りのリアクションというのはどうだったのでしょう?)

元々成績はよかったので、どんどん評定を取りに行くというのは、自分的にも、また周りからも抵抗は感じませんでした。実際にはICUを狙っている学生はたくさんいたのですが、自分が評定を維持していることで、徐々に絞り込まれていったように思います。

具体的には3年の夏休みの三者面談の時点で、学年の成績トップの2人に絞り込まれていたように思います。そのもう1人の方も評定平均が全く同じ4.8でした。

(要するに学年トップの人が通過するということですね?)

その通りです。ただし年によって変わるようで、例えば誰もICU進学に名乗りを上げなければトップでなくても通過することもあり得るようです。とにかく1枠しかないので、誰が名乗りを上げるかと言うことで非常に状況が変わってくると思います。年度によっては評定平均4.5などでも推薦枠を得ることがあるようです。

自分の場合、評定平均が同じく学年トップに近い方と1枠を争う形になっていました。なので一般入試とは違い、目に見える相手と競争しなければならないという難しさはありました。もちろん自分との戦いでもあるのですが。例えば体育なども5を取りに行く意識が必要なので。

やや余談ですが、自分はテニスが苦手だったので、テニスを自主練したりもしていたんですよ。それで体育で3という評定が出されたことがあったのですが、その時は明らかにやれることはやっていたので、納得がいかず先生に聞きに行ったところ、「ごめん、5と間違えていた」と拍子抜けするほどあっさりと評定が変更されたこともあります。

その時は非常に驚いたのですが、ICU進学に向けて評定を維持するという目標がなければそこまではやらなかったと思います。ある意味で執念ですね。その時先生に成績の確認にいかなければ、私は今ICUにいなかったと思います。

(そこまでやったモチベーションというのは何なのでしょう?)

ICUに惚れたということでしょうか。とにかく当時はICU進学に関して熱い思いがあったのです。リベラルアーツの精神、ELP、キャンパスなど、当時の自分には全てが魅力的に見えたのです。あと正直一般入試でICUに入れるとは思いませんでした(笑)。現実的な話では自分の高校の推薦でいける最もよい選択肢だということでした。

また別の理由として、複数の大学を受験すると数十万円の費用がかかりますが、推薦で受かれば35,000円で済むのではないかという思いもありました。

(指定校も受験料をばっちり取られるのですね?)

ええ、しっかり取られますよ(笑)。

(次回に続きます)

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