| lemonadecandyさん、初めまして。3年程前にICUに入学した者です。
そういえば、高校の2年のときに、新書を100冊読むことに挑戦した記憶があります。大きな本屋さんにおいてある、各社の新書目録を貰ってきて、それで気に入った物を学校の図書室から借りて読んでいました。
私は語学科にいて、専攻が言語学なので、それに関連した物を:
「ことばと文化」 鈴木孝夫著, 青版 858, 1973年 「ことばと国家」 田中克彦著, 黄版 175, 1981年 「言語と社会」 ピーター・トラッドギル著 土田滋訳, 青版950, 1975年 「『わかる』とは何か」 長尾真著 新赤版 713, 2001年
先の2冊は、ことばに関しての、面白い読み物です。鈴木さんの本は、言語と認知に関しての比較文化のお話、そして田中さんの本は言語政策(標準語の制定など)に関しての本です。
3冊目の本は、たしか Oxford University Pressから、一昔前に出版された社会言語学のテキストの日本語訳です。社会言語学の古典として、今でも良く読まれています。
最後の本は、少しテクニカルな本です。語用論という授業で、いかに人間が推論を行うか、という研究分野の導入として紹介されました。
岩波新書には、今の大学で主流になっている、理論言語学に関する本が一冊も無いのが残念ですが、ことばに関しての興味深い本が沢山あります。たとえlemonadecandy語学科に入らなくても、読んでみて損は無い本かも、と思って紹介させてもらいました。
多分、一番読んで面白い本は、自分の興味のままに見つけた本だと思います。いろいろ本屋さんや図書館を回って、自分にぴったり合った本を探してみてくださいね。
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