| 国際公務員の採用には三類型ありますが いずれもその性質上エキスパートを要求しております。 国連の業務自体が専門性の高いものが多いうえ、 もともと欧米型の組織なので 応募要綱には大卒以上などとなっておりますが 実質は修士以上が最低ラインで さらには博士+自分の研究分野における功績が 要求されているようです。 本当の意味での学歴が必要です。
専門分野についても漠然とした国際関係というよりは 多くの専門機関に別れ(ILO、UNESCO etc) 多岐にわたる国連業務の中で自分のやりたいことを 考えて大学院を見越してもう一度考えてみるといいかもしれませんね。
国際公務員になること自身が目的と言うよりは 研究自体が目的の研究生・学生がその研究の評価として 採用されるような感じですかね。
自分の興味が国際関係において何なのかを見極めるのがまず最初ですね。 国際関係学科があって、国際関係を広く学べる点ではICUはその点でいいと思います。 SFCも自分の興味に応じてさまざまな分野について学べるそうなので、 こちらもいいと思います。 印象としては漠然と国際関係の中で自分の興味を見出すならICUで 実学を幅広く学びそこで適正を模索するならSFCがいいのでは?
大学院に関してですが、大学院は基本的には他の大学からの進学は狭き門になっています。研究の質や環境などを考慮すると、慶応の方にどうしても軍配があがると思われますが、ICUも国際的なフィールドで今後活動することを見越しているなら環境としてはいいと思いますね。
と、つらつら書いてきましたが、高校生がここまで先のことを正確に把握して 考えるのは難しいし、現実的でもないですね。 長丁場になると思うのであせらずにゆっくり考えてください。 どのみち学部には4年間在籍しなければならないのだから、 学部や大学の選択で大きく有利・不利がそこで決定的になるような 性質の職業ではないので気楽に考え まずは大学の環境に慣れてみてそれから考えましょう。
ただし入学前に、アドバイスとして 国連共通語(5つくらいありましたっけ?)のほかに 国連内で普段の業務でお互いの意思疎通のために使われる常用語に 英語とフランス語があります。 どっちも使いこなせなければ仕事になりませんので、 第二外国語の選択の時にあとあとフランス語を選んどくといいですよ。 それではがんばってくださいね。
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