ICU学生新聞入試特別号 2017年度ICU一般入試受験者数及び傾向と対策

ICU学生新聞The Weekly GIANTS 2017年度入試特別号掲載記事(2017年2月3日発行号、10,11面)

BUCHO.NETが執筆し、ICU学生新聞の入試特別号に掲載された記事で、2017年度の入試の志願者数の分析および入試対策法に関する記事です。

2017年度ICU一般入試受験者数及び傾向と対策

<志願者数>

2017年度のICUの一般入試(A方式)志願者数は、1,571人(2017年1月26日)で、昨年度の志願者数(1,578人)と同程度であった。以下は過去6年間(2012?2016年度)の
ICU一般入試志願者数を表したものである。

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グラフに見られるように、近年のICUの志願者数は概ね1,600人前後で推移しており、今年度の志願者数は2016年度や2014年度のものに近い。過去の傾向からみて、今年度の合格者は550人程度、倍率は2.8程度になるものと予想される。

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<合格水準>

ICUの公表する昨年度の合格最低点は、現在の試験制度となった2015年度から大きく変化しておらず、2017年度も同程度になるものと考えられる。

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<科目別の傾向と対策>

2016年度の入試問題を分析し、科目別に傾向と対策を述べていく。各教科共通して資料の文字数が増えており、全体として難化している傾向がうかがえる。

  1. 英語 ? リスニングが難化

英語リーディングの出題形式は大きな変化はなかった。2016年度は空所補充問題であるPart IIの単語数がやや増加したが、それ以外はほぼ例年並みであった。

・リーディングの単語数(words)

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・リスニングの単語数(words) 一方、英語リスニングの単語数(word数)は大きく増加しており、難化している。以下はリスニングの過去5年間のリスニングの単語数をまとめたものである。

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総合教養(ATLAS) ? 読解資料の文字数が増加 リスニングでは長文化の傾向が顕著であり、昨年度は全体で2,500wordsを超えている。特に、Part Iの文字数が増えており、従来は短い応答文(話者A→B)が中心であったが、昨年度からやや長めの会話文(話者A→B→A)のパターンも出題されるようになったので注意が必要である。また、講義を中心としたPart IIIが近年特に長文化している。2014年度以降は、Part IIIの3つの講義は全て400wordsを超えており、500wordsを超える出題もみられおり、リーディングの文字数に近い分量が、リスニングで出題されている。例年英語は最後の時間帯に実施されるので、特に一度しか放送されないリスニングを含め、最後まで集中して試験に臨むことが求められている。

総合教養(ATLAS)は2015年度から導入された放送講義型の試験である。総合教養は4つのPartに分かれており、Part Iでは講義に直結した問題、Part IIからIVはそれぞれ講義に関連した人文科学、社会科学、自然科学の論文を読んで答える問題が出題される。試験前に配布される問題冊子はシールで閉じられており、講義の放送終了までは問題冊子の内容を見るはできないが、別途メモ用の冊子が配られるのでメモを取ることは可能である。講義は一度しか放送されないので、問題を解く際に講義の内容を思い出せるよう、メモを取ることが一つのポイントとなる。試験時間は80分であるが、昨年度の場合、講義の放送時間は約15分であったので、実質的な回答時間は約65分であった。

昨年度の出題では、Part II以降で掲載された論文の文字数が大幅に増加している。2016年度の問題では、各論文がいずれも3,000文字以上あり、3つのパートの文字数を合計すると約10,000文字にも達する。2015年度は7,700文字程度であったことを考えると、大幅に文字数が増えている。よって、人文・社会科学に匹敵するほどの分量の論文を、短時間で読むことが求められていることを念頭において、時間配分には十分に注意したい。

総合教養は出題範囲が人文、社会、自然科学と広範囲に及ぶので、すべての問題に答えるのは困難である。文系であれば人文科学や社会科学、理系であれば自然科学のパートを重点的に解くなど、自分の専攻範囲に合わせて、取捨選択を徹底し、分からない問題を後回しにして、解ける問題を確実に解くことが重要である。

・総合教養(ATLAS)の各Partの論文の文字数

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3A.人文科学 ? 12,000文字の出題が定着

文系の受験生が取り組むのが人文・社会科学である。以下は過去の人文科学・社会科学の本文の文字数と問題数をまとめたものである(*2014年以前の試験科目は「人文科学」の名称)。

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2014年までは約10,000文字程度の論文の出題が定着していたが、2015年度以降は12,000文字以上の論文が2年連続で出題されており、長文化の傾向が見られる。実際に昨年度の試験では、資料を含め、B5サイズで10ページにも及ぶ問題文が出題された。これは他の大学入試にはない分量であるので、まずはこの長い論文を時間内に読みこなすことが重要である。また、設問も40問と多いため、スピーディに解いていく必要がある。仮に本文を読むのに30分かかったとすると、残り時間は50分であるので、1問あたり75秒程度で回答していく必要がある。回答に時間がかかると判断する問題は後回しにして、短時間で解ける問題を優先的に解くようにしたい。過去の傾向を見ると、後半に社会科学の問題が出題されやすく、社会科学の問題には論文を読まずに答えることができる知識問題が比較的多く含まれている。よって、後半の知識問題を先に解くと、前半の内容理解に時間を残しやすい。

3B.自然科学 ? 筆記問題が定着

自然科学では2015年度から4教科全てに筆記問題が導入されているが、2016年度でも引き続き筆記問題が出題された。下図は2016年度の自然科学の教科ごとの出題方式をまとめたものである(括弧内は2015年度)。

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(*数学と生物は、一つの小問で複数の記入欄がある設問があるため、小問数と記入箇所の合計は一致しない。)

上の表にみられるように数学のみ4択問題が少なく、数値選択問題があるため、回答に時間がかかることが予想される。自然科学では4つの教科が一つの冊子に印刷され、試験時間中この内の2教科を選択する形式であるため、実際に各教科の問題を見てから回答する教科を決めることができる。国立大学対策等で、複数の理科の科目を勉強している場合などは、出題内容を踏まえた上で、1問でも多く答えられる科目を選択したい。

 

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PDF版はこちらWG2017入試特別号1011面BUCHONET記事

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