ICU入試対策ブログ 国際基督教大学入試最新情報,オープンキャンパス,学食・学生寮,ICU新館

引き続き2022年度ICU国際基督教大学オープンキャンパスのフォトレポートをお届けします。

旧D館1Fのロビーです。昨年の後半に改装された新スペースで、勉強やサークルのミーティングなど、広く活用できそうなスペースです。D館改装に際してはICU同窓生に寄付募集の案内があり、実際に改装費用にはICU OG・OB、団体の寄付金が活用されています。

こちらは2023年完成予定のICU新館、トロイヤー記念アーツ・サイエンス館の建設の様子です。写真左の茶色の建物が本館、右の白いたてものが理学館、中央が新館です。2023年の中に使えるようになる予定で、かなり完成してきていますね。新施設で学べるのは、ICU入試受験生としてはとてもうれしいニュースです。

理系の施設が中心に入る予定なのですが、文理融合のコンセプトもあり、ミーティング等に使える施設も充実しています。

300人規模のホールもできる予定で、セミナー等にも活用されそうですね。

ちなみに、オープンキャンパスでは理系の先生のモデル授業に参加させていただいたのですが、来年は新施設が使えるので期待してほしいということをおっしゃっていました。

学生寮のGlobal Houseです。オープンキャンパスでグローバルが公開されるのは珍しいです。

Global Houseの居住スペース。Global Houseは全室個室の寮です。各部屋の大きさは7-8畳程度との説明でしたが、共有スペースもあるためか、他の寮より一人あたりのスーペースは広く感じました。

ICUのキャンパスの森の中にあり、じっくりと研究に取り組めそうですね。

4部屋ごとにある共有の洗面等のスペース。

こちらも4部屋ごとにある共有スペース。Global Houseは留学生も多く、このような交流施設があって国際生との交流も活発とのことでした。

例年のオープンキャンパスではGlobal Houseは公開されていませんでした。Global Houseはとても充実しているのですが、そもそも定員が少なく、国際生を多く受け入れていることから、各学年、男女3名程度しか入寮できません。受け入れが少ないので、オープンキャンパスでは公開されていなかったという所もあったと思います。

また、ICUの他の新しい寮に比べると若干ではありますが年期が入っている印象があります。そのような意味では新寮や新々寮の方が設備が新しくてきれいですね。特に新々寮はマンションに近いような作りです。

ICUの学生寮はとても充実していて、賃料もリーズナブルで、通学の利便性や、人的な交流面でのメリットも大きいと思います。学生の多くが学内の寮に住めるのは、少人数制でキャンパスが豊かなICUの大きな魅力の一つです。

学食・学生寮,オンレク寮生インタビュー,リモート授業,コロナ

今回はオンレクOBで、ICU2年のtさんに、一部の対面での授業が再開された2020年2学期以降のICUの学生寮と授業の様子を伺いました。

(2020年の1学期の寮について)

2020年の3月中旬にICUの学生部長から、3月31日までに一時、ICUの退寮する事を求めるメールが送られてきました。その後この一時退寮の措置は8月末まで延長されました。

ちなみに就職活動や卒業研究等の事情がある寮生、あるいは日本国内に住居が確保できない外国人留学生などは残寮が認められていたので、ICUの寮自体が閉鎖されていたという訳ではありません。

自分の場合は2年生で一時退寮の対象であったため、1学期のすべての授業をG県の実家でオンライン受講していました。

(2020年2学期以降のICUの寮について)

7月中旬にハウジングオフィスから帰寮に関する連絡があり、入寮前に2週間、検温をして指定されたWebフォームに記録するように指示がありました。一連の検温で異常がなかった場合に帰寮が認められました。

実際に2年生(ID23)以上の既存の寮生がICUの寮に戻ったのは8月24日です。その後24のセプテン(9月入学生)が27日、24のエイプリル(4月生)が31日に入寮しました。

実際の入寮に際しては生活上の注意があり、消毒、マスクの着用や極力自室で過ごす事などが指示されています。その他3密を避ける、換気、対面に座ることを避ける、4人以上で同じテーブルに着かないなどのガイドラインも出されています。自分のいる新々寮では1Fの大浴場が閉鎖されていて、フロアの個室シャワーのみ使用可能であるなど、施設利用上も一定の制限があります。

寮生同士も密にならないよう工夫をしていて、自分の入居しているフロアでは定期的にミーティングを行っているのですが、これもラウンジに集まるのではなく、Zoomで開催するようになりました。学外に出る際は各自が外出先をホワイトボードに記載し、所在を明らかにするとともに、行動履歴を残すようにしています。

(寮への学生の戻り具合)

自分の入居している新々寮の男子フロアでは、30人の定員に対して24人が帰寮していますので、8割の学生が寮に戻っている計算になります。これはかなり戻っている方で、実際にICUの寮全体では7割程度の戻り具合ではないかと思います。特に1年生は多く寮に入ってきています。その一方で上級生の中には寮には戻らずにオンライン受講を続けている人もいます。

tさん撮影のオスマー図書館1Fの様子。元はグループ学習用のスペースだが、現在はオンライン授業履修用に、距離を置いて個別に利用できるようアレンジされている。

 

オスマー図書館1Fの窓際の学習スペース。間隔を置いて座るように、一部座席は利用が制限されている。

(2)に続きます。ICU生インタビュー、2学期以降のICUの学内と授業の様子(2)

学食・学生寮,ICU合格者インタビュー

tさんインタビュー3

ICU入試合格後の寮の申し込みとICU新々寮での生活について

(ICU(国際基督教大学)寮の申し込み)

ICU入試合格関連の書類に寮の案内があって、入寮の申し込みはWebでします。申し込みの締め切りは2月の下旬で、寮に入れるかどうかは3月1日に発表されました。

男子は女子に比べると部屋数が少ないため、やや入寮に際しての倍率が女子よりも高いかもしれません。

(ICU入寮の手続き)

3月末に入寮しました。

入寮日にはフロア長の上級生から設備の説明やフロアのルールなどのブリーフィングを受けました。

入寮した日も学食はやっていて食事には困りませんでした。

ベットのシーツはレンタル品で、入寮日から使えました。

(ICU入学後の印象、寮について)

ICUでは一番新しい新々寮に入寮しました。
現在はフロアに37人の男子が住んでいて、そのうち1年生は7人でした。

1年生は必ず上級生と2人部屋に入ります。
施設はきれいで住み心地は良いです。

新々寮は基本的にはフロアごとに鍵が決まっているので、
フロアが基本単位になります。

新々寮は1Fが共有のスペースになっていますが、
それ以外は自分の部屋のある階にのみアクセスできるようになっています。

(食事等に関して)

3月末に入居しましたが入居日から学食が開いていたので食事には困りませんでした。現在は昼食だけ学食で食べて、後は自炊するようにしています。

フロアのキッチンですが、朝の時間帯はそれほど混んでおらず、夜はやや混んでいるかなという印象です。

朝は授業が始まるタイミングがバラバラなのでキッチンはすいています。夕食の時間はみんな似たような時間になるため、少し混雑することもあります。

IHコンロは3口x2、計6口あるのでなんとかなります(笑)。

食費ですが、自分の場合は、昼食は学食、朝夜は自炊、たまに友人と外食したりする機会もあるので、約3万弱だと思います。

料理は今まで全くやったことがなかったのですが、料理本をみながら研究しています。
たまにですが、1年生同士2, 3人で食費を出し合って、料理経験者に教えてもらったりもしています。

(ICU近辺の買い物など)

食材の買い出しは、ICUの近所に業務用スーパーや、一人暮らし向けの24時間営業のスーパーなどがあるため、自転車さえあれば買い物は楽です。

自炊をするなら自転車は必須ですね。寮生の多くは自転車を持っていると思います。

自分は群馬から引っ越しの際にトラックに自転車を乗せてきました(笑)。

その他コンビニや薬局、ホームセンターも近くにあり、少し足を伸ばせばドンキホーテ等もあるため、生活に必要なものは一通り近隣での買い物で揃うと思います。

(ICU寮費や食費)

ICUの新々寮の寮費は約5万で、水道光熱費・インターネット代など込みなので安いと思います。

シーツのレンタル代は寮費に含まれているので、毎週、必要な分を貸し出してもらえます。

その他、洗濯機・乾燥機は1回100円です。

(ICUの寮のduty)

フロアのメンバーは順番にdutyと呼ばれる当番があります。
自分のフロアは40人弱なので、約40日に1度当番があるという感じです。

具体的な役割はキッチン周りを中心とした掃除で、
キッチンのゴミをゴミ捨て場に持って行って、シンクを片付け、床をモップで拭くといったものです。

実際にやってみると1時間かからないくらいの作業でした。

その他、トイレ、お風呂、リビングには清掃業者が入っていて、定期的に掃除してもらえます。居住スペースは各自が掃除することになっています。

(ICU寮のまとめ)

ICUの寮に入った印象ですが、大学内にあって、施設が新しくて住み心地がよいですし、なにより人間関係の面でとても恵まれていると思います。自分は一人暮らしの経験がなく、ICUに知り合いもいなかったので、東京に出てきてゼロからアパートで暮らす事になっていたらとても大変だったと思います。共同生活を通して交流も深まりますし、たくさんと新入生や上級生と知り合えたのはとてもよかったです。

-ありがとうございました

ICU新々寮(tさん撮影)

学食・学生寮

2017年に開寮した、ICU(国際基督教大学)新々学生寮の、ICU受験生向けのフォトレポート第二2回。今回は居住フロアをご紹介します。

各フロアのロビー。各フロアはエレベーターでアクセスするが、エレベーターのアクセスには学生証(ICカード)が必要で、自分の住む階のみアクセス可。ICU(国際基督教大学)新々寮(樅寮、楓寮)の居住エリアから土足禁止であるため、各階の入り口で靴を脱ぐ。

ちなみにICUの新寮(欅寮・銀杏寮・樫寮、以下「既存寮」)は玄関ホールで靴を脱ぐ形なので若干違いますな。

ロビーから各部屋への廊下。既存寮に比べると新々寮は若干廊下が狭く、天井が低いと感じるかも(比べなければ分からないのだが)。

各階に複数ある学習室。よく利用されているとのこと。ここは上層階だったので眺めもよかった。共有スペースなので、私物は毎回片付ける決まりとのこと。見学会を意識してか先日オンレクOBの寮生にいただいた写真よりも確実に片づいていますな。

注目の居室。新寮に比べるとICUの新々寮は若干コンパクトに見えますね。2人部屋で12畳くらいか。既存寮の二人部屋は約15畳。

*後日2017年度ICU入試合格者向けの入寮の案内で確認したところ、新々寮(樅寮、楓寮)の二人部屋の面積は20平米、新寮(欅寮・銀杏寮・樫寮)の二人部屋の面積は25平米

参考までにこちらが以前撮影した既存寮(OAK House)の二人部屋。こちらは部屋の中から撮影している(2つ上の新々寮の部屋の写真は廊下から撮影)。部屋が四角ではなく机を置く場所がせり出していることもあって、やはり新寮の方が新々寮の部屋より広いですな。

デスク付近。デスクの前にコルクボードを標準装備。

こちらが一人部屋。やはり見た感じでは6畳程度に見えて、コンパクトだと感じた。

*後日確認したICU入試合格者向けの資料では10平米

こちらはリビングのスペース。ゆったりとしています。リビング、ダイニング、キッチンなどの共用スペースは新々寮の方が広く、共同生活は楽しく送れそうですな。

リビングには大きなテレビが用意されいる。ちなみに各居室にはテレビを置かない決まりになっているとのこと。テレビを見る際は自然とリビングにくる形になるので、フロア内の交流の一助となっているのかも。

ちなみに1フロアの定員は32名で、1-4年生がそれぞれ8名程度になるように部屋割りがされる。

キッチンもかなり広い。1フロア最大32名が居住するが、冷蔵庫、炊飯器等は十分に揃っていると感じた。既存の寮は1フロア42名でキッチンスペースが1つだったので、自炊派には新寮の方がうれしいかも。

ただし案内をしてくれた自炊派の寮生によると、新々寮でも夕食時はキッチンは混雑する場合があるとのこと。

また、調味料などはフロアの居住者同士で共同で買うフロアと、すべての調味料を個人で管理するフロアがあり、それぞれフロアごとに話し合って決めるとのこと。共同で買う場合は1学期で数百円程度らしい。

 

各階に設置されたランドリースペース。既存寮は洗濯機乾燥機ともに無料だが、新々寮は有料のコイン式。洗濯機は1回100円、乾燥機は20分200円。洗濯機が無料だと細かな洗濯などで長時間占拠されるパターンもあるかもしれないので、これはメリハリがあってよいのかもしれない。

物干しスペース。かなりの量の洗濯物を干せそうなスペースが確保されていた。

以上新々寮の居住スペースのフォトレポートでした。新々寮と既存寮の特徴をまとめるとこんな感じになります。

新々寮(樅寮、楓寮)2017年開寮、定員:樅192人(7F)、楓:128人(5F)

各部屋が狭い。リビングやキッチンなど各階の共用スペースが充実している。既存の寮と比べるとコンパクトな面積の土地に背の高い建物が建っているため、外観も中身も、既存の寮に比べるとよくあるマンションのような雰囲気。

<新寮(欅寮・銀杏寮・樫寮) 2010-2011年開寮、定員:各126人(各3F))

各部屋が広い。廊下が広く天井が高い。リビングなど、各階の共用スペースは若干少なめ。3階の建物にしては、建物のフットプリントが大きい。学内の寮ならではの贅沢設計。全体に敷地に余裕のある学生寮専門の設計で、エントランスのロビーに吹き抜けがあり、廊下などがゆったりとしている。

 

いずれにしても一学年600人程度のICUで定員320名の新しい寮ができたというのは大きな変化であることは間違いないですな。新々寮の開寮によりICU生の3割程度がICU学内に住んでいるという体制ができている。

今回見た新々寮は部屋はやや狭いがリビングなどが共用部分が広く、ICUの新入生にとっては、上級生や帰国生、留学生などを含め、自然と寮生同士の交流がうまれそうな環境が魅力的だと感じた。

また、寮費は光熱費、ネット回線込みで一ヶ月5万円程度と低く設定されており、特に地方からICUを目指すICU受験生には朗報である。他大学は学生寮の定員が少なく、賃料がその他一般住宅とさほど変わらないくらい高いところが多いという話も聞くので、充実した学生寮はICUの新しい魅力の一つになりつつあると思った。

 

一般選抜,学食・学生寮

2017年4月に完成したICU(国際基督教大学)の新々学生寮、「樅(もみのき)寮」と「楓(かえで)寮」の見学会が、ICUの夏休み期間中のオープンキャンパスを利用して開催されました。未来の住人であるICU受験生の皆様向けのフォトレポートをお届けいたします。

まずは外観をチェック。新々寮は2棟から構成されていて、7Fの建物が「樅(もみのき)寮」(写真右)、5Fの建物が「楓(かえで)寮」。写真右下に見えるのが芝生、奥の建物1Fが後ほど紹介するダイニング。

逆方向からのショット。今度は右が楓寮、左が樅寮。余談ですがモミノキ寮は"Momi Dormitory"で、学生は「モミ寮」と呼んでおるようですぞ。

若干ややこしいのですが、2寮はこういう構造になっており、上の写真はA(ICU教会側)、下の写真はBの位置(ICU正門側)から撮影。2棟構造ですが1Fはつながっているので、2つの寮は2つで1つという印象ですな。

1Fラウンジ付近。新々寮は第二男子寮の跡地に作られたため、メモリアル的なスペースをかねたロビーになっている。旧第二男子寮の看板などが展示されており、フロアの一部には旧寮の床材が使用されている。ICUの二男は独特な雰囲気の自治寮でしたな。

新々寮の1FはICU生なら誰でも利用することができ、1Fにはミーティング等を行うセミナールームが6箇所も設置されている。既存の寮と違って寮生以外も利用できる施設がある点がよいですな。

1Fに設置されている複合機。

右奥に見えるのが新々寮の特徴である浴場スペース。新々寮の学生だけではなく、新寮(欅、銀杏、樫)の学生も利用可能。

渋い和室。「燦々(さんさん)の間」と言うらしい。奥に見えるのは中庭のようになっている芝生。芝生にはダイニングからもアクセスできる。芝生部分は小高くなっており、ICU本館前のバカ山を模しているとか。

和室をダイング側から撮影。陽気の良い日は思わずうたた寝をする学生もいるとか。

新々寮の目玉である共用リビング、キッチン。実際にはこのキッチンは主にイベント用などにいられており、普段の食事の用意は各階のキッチンを使うとのこと。

とてもきれいでモデルルームみたいですな。写真右奥からは芝生にアクセスできます。

ダイニングスペース。各階にもダイニングがありますが、1Fは食事を伴ったレセプション用途になどにも用いることも可能だそうで、広く作られていますね。

ICU学内でアクセスは文句なし、新築できれいだし、住居の選択肢が増えたという意味で、ICU受験生にとっては新しい寮の完成はいいニュースですね。

次回は居住スペースをご紹介します。

一般選抜,学食・学生寮

一昨年から着々と工事が進んでいるICU(国際基督教大学)の新々学生寮の二棟は工事フェンスも取れて、建物の全体像が見えてきました。外観を見る限り外装はほぼ完成していますね。2017年4月1日開寮予定。

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寮の名前も決定していて、教会に近い方5階建ての寮が楓寮(かえでりょう Maple House)、7階建ての寮が樅寮(もみのきりょう Momi House)です。

外観は市中でみかけるマンションのそれに近く、低層でゆったりとした他の寮とは異なる印象を受けました。新しい2つの寮は階数が違うものの、建物の造りは概ね同じです。

定員は楓(5階建)が128、樅(7階建)が192名。

2階以上が居住空間で、学部生の多くが入居することになる2-5Fは2人部屋が12部屋、1人部屋8室。人数比で言うと24:8なので、これらのフロアに関して言えば、1人部屋に入居できる人は4人に1人ですね。2Fが男子、3-5Fが女子のフロア。

縦(モミノキ)の6,7Fは大学院生および多様なニーズに応えるための男女混合で使うフロアだそうで、こちらは一人部屋が28部屋、二人部屋が2部屋のようです。

注目のお値段(賃料)ですが、既存の寮と同程度で、月額5万円程度になる予定です。光熱費、水道費用、ネット代込みでこの賃料は安いですね。家具や家電、洗濯・乾燥機(洗濯・乾燥機の使用は有料)なども付いているのも魅力的。

個室があるので、それを狙って応募したいという新入生もいると思いますが、部屋割りは学生が決めるそうで、個室は論文や就活等で忙しい4年生が優先的に使うようです。なので、新入生は基本的に2人部屋という前提ですね。また、各フロアは1-4年生がまじわる方向で部屋割りが行われるとのこと。しかしながら2017年度に関しては部屋が埋まっていない状態からスタートするため、1年生の入居者が多くなりそう。そうなると個室が取れるかも。

いずれにしても、一気に学内の寮の定員が320名も増えますので、これからICUに入る学生にはありがたい話です。

ICUの学報によると、現在ICUでは約600名の学生が寮で暮らしていて、これは学生数の20%に相当するそうですが、新しい寮ができることで、学生数の30%に及ぶキャパシティを持つ学生寮の体制ができることになるそうです。

多くの学生が4年間入寮できる体制ができあがりそうで、東京に出て物件を探さなくてはいけない地方の受験生にはうれしいニュースですね。

特に2017年に関しては空室の状態からスタートするので、希望すれば概ね入寮できそうですね(昨年から入寮可能な期間が2年から4年に延長の影響か、2016年度は残寮する上級生が多く、結果的に2016年度は寮に入れない新入生が結構いた)。

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一般選抜,学食・学生寮

このブログではICU(国際基督教大学)の寮を以前からご紹介しておりますが、以前からアナウンスされていたICUの新しい寮の工事が始まったようです。場所はICU教会に向かって左側手前、ICUのキャンパスに入ってすぐの一等地という感じでしょうか。

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(写真左側が建設予定地)

現場では寮のイメージも掲示されていました。マンションのような立派な建物ですな。

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新々2寮という割に一見すると1棟に見えますが、よーく見ると2棟の建物になっています。念のためイメージ(予想)を追加するとこんな感じになると思われます。

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(ここだけ見るとなんだかICU入試のATLASというか旧リベラルアーツ学習適性の問題のようですな。)

さて、ICU学生寮に関してICU受験生にはうれしいニュースがあります。

新々2寮が2017年に開寮が決まったことで、ICU学生寮のキャパシティが大きく増えて、現在3つある新寮(欅・銀杏・樫)は今まで原則2年で退寮だったのですが、2015年度入寮者からは、4年間在寮できるようになりました(ただし4年間同じ寮とは限らない)。

新寮は設備は新しくセキュリティ等もしっかりしているが、2年間のみ在寮可能というのがややネックであったので、4年間在寮できるようになったのはとても大きいですね。

また、2015年度から新寮の寮費が、54,000円から、49,000円に値下げされています。学内寮なので保護者も安心ですし、賃料も周辺物件より訴求性のあるものになりました。大学進学時には、特に東京以外からの進学者には東京での賃料、物件探し等が大きな負担となりますが、ICUは学生寮のキャパシティが一気に増えつつあるので、寮費がリーズナブルかつセキュリティや勉強や他の学生との交流といった住環境の面で学生寮が充実いる点を含めると、総合的な大学としての魅力が増していると思います。ICU生情報によると、現在学生寮は、入学時に希望すれば概ね入寮できるようだが、新寮の値下げや在寮期間の延長の効果もあって、現在は概ね満室とのこと。

一方、今までの寮は新寮も含め3F程度の高さの建物が標準であったのに対し、新々2寮はICU学内にしては比較的高さのある建物(イメージでは5F/7F)で、思ったよりICU教会も近い位置に建てられるので、ICU OBの視点から見ると、ICUのエントランスの印象は結構変わるだろうなという印象も受けました。敷地も既存寮と比べると必ずしも広くはないので(基本的には旧第二男子寮の跡地+α)、例えば再開発で駅前の一等地に背の高い立派なマンションができるようなイメージかもです。

いずれにせよ毎年ICU合格者にインタビューすると住居への不安は入学前、あるいは受験時の悩みの一つとして出てくるので、ICU受験生にとっては入学後の住まいのオプションがぐっと増える、良いニュースだと思います。

一般選抜,学食・学生寮,オンレク寮生インタビュー

寮生インタビュー4

(ICUの新寮は原則2年で退寮ですね?)

NIT:そうですね。でもCAという、フロアの責任者の補佐的な立場になると、3年でも寮に残れたりするらしいです。人数としては若干名ですが。

(2年で出なくてはいけないというとこに抵抗はありませんでしたか?)

NIT:自分は抵抗ありました。なので4年間入寮できるカナダハウスを第一志望にしていました。

TAK:自分もその点はネックでしたね。

NOR:僕も他の寮が第一志望でした。

(やはり2年は短そうですね)

TAK:大学側でも2年は短いという意見もあるらしいです。今後新しい寮が増えるとまた変わるかもしれませんね。

(退寮後は皆さんアパートなどを探すのですね?)

NOR:そうですね、寮で仲良くなった人同士でルームシェアをする人も多いみたいです。

(夏休みも基本的には退寮期間ですね?)

TAK:残寮も可能ですが、基本的には出ないといけないです。

(具体的にはいつからいつまで?)

NIT:7月、8月ですね。今年は6月30日の午前10時が退寮時間です。

ちなみにICUは試験期間が早いので、特に地方出身者などは、6月中の安い航空券を利用して早めに出ていく人も多いみたいです。

NOR:シープロ(夏の語学留学)に行く人も多いですね。

TAK:僕も行く予定です。

(夏休みの間は寮費は発生しないですね?)

NIT:いらないです。

(帰る場所が確保できない場合、大学で研究をしたい場合などは寮に残ったりはできるので?)

NIT:はい、残寮も可能で、その場合有料で、確か1日1,000円くらいだったと思います。冷房のあるなしで料金が違うとか。ただ自分の部屋に残れるわけではなくて、空いている別の寮の部屋に入ったりします。

(夏休み中に自分の荷物は寮に置いておけますか?)

NIT:部屋は一通り完全に片付けて出る必要があります。保管スペースがあって、身の回りのものくらいは十分に置いていけます。
(寮は基本的に二人部屋ですが、その点に抵抗はありましたか?)

NIT:入る前は抵抗はあったのですが、思っていたよりはプライバシーがあります。
僕のルームメイトは結構外出するのでよく部屋では一人で過ごしていますし。
間にしきりがあるので、思ったよりは自分の空間が確保されているような感覚です。

TAK:僕も入るまでは相手に気を遣うのかなあと思っていまいたが、実際にはそこまで気にならないですね。ルーミーが起きていても寝ていてもそこまでも気にならないです。

NOR:自分の部屋は最初にルールを決めました。例えばどちらかが先に寝るときは声を掛けて、それ以降は静かにするとか。最低限のマナーを守っていれば大丈夫です。

(なるほど、トータルでみると寮はオススメでしょうか?)

NIT:オススメですね。知人も増えたし、毎日充実してますし。

NOR:もちろん一定の家事は自分でやらないといけないし、意外に時間はとられるけど、共同生活から学ぶことは得るものは多いと思います。

TAK:僕は欅寮を特にオススメします。
(ありがとうございました。)

 

一般選抜,学食・学生寮,オンレク寮生インタビュー

ICU寮生インタビュー3

洗面所

シャワー設備

 

(皆さんがICU(国際基督教大学)の寮に入ろうと思ったきっかけを教えていただけますか?

NIT:折角ICUに入ったのだから4年間どっぷりICUに浸かりたいと思ったことがきっかけです。結果的には2年しか居れない寮に入ってしまいましたが。寮に入れば9月入学の人と交流しやすいというところもきっかけになりました。

NOR:僕も多くのICU生と寝食をともにするような濃い学生生活を送ってみたいというとこがありました。またラッシュアワーの電車に毎日乗るような生活をしたくないなぁというのもありました。

(入寮までの手続きを教えて下さい)

NIT:合格後ICUより送付される書類一式に入寮の案内と入寮申込書がありまして、申込書には第4志望まで寮を書けるようになっています。ちなみに自分は第一志望はカナダハウスにしました。4年間いられて個室も一応あるようでしたので。

NOR:僕はグローバルを第一希望にして出しました。

(3つの新寮を含め、第4希望までの寮を書くという形ですね?)

NOR:そうですね。たとえば男子の場合、第二男子寮・カナダハウス・グローバルハウス・新寮から1-4位を付けます。

新寮は、さらに、欅・銀杏・樫について希望する優先順位を付ける、という感じです。

*例:1位:グロバ 2位:カナダ 3位:新寮  4位:二男
新寮1位:樫 2位:欅 3位:銀杏 など)

(やはりグローバルハウスあたりは人気がありそうですね)

NOR:グロバ(グローバルハウス)の募集は今年は男子三人、女子四人でした。例年かなりの倍率だと思います。設備が整っていて個室で人数が少ないので倍率が上がるようです。

(そりゃ少ないですね。その辺りのキャパの少なさによる不公平感の解消も含め、新寮はうまくデザインされているという印象がありますね。申し込みに際して記入することは他にもありましたか?)

NIT:手元に申込時のメモが残っているので後でお送りします。

<NITさんにいただいたメモ>
(1)入寮を希望する優先順位を付ける

(2)寮生活の有無
:ある場合は、期間や場所などを記入。スペース:一文(大体50語程度)書けるく
らい。

(3)入寮を希望する理由および第一志望の寮を選んだ理由
:スペース:7文ほど

(4)同じ寮に住む人に知ってほしいあなたを表す「キーワード」、とそれを裏付
けるエピソード
:スペース:8文ほど

(5)大学生活を送る上であなたとって寮がどのような役割を持つと思うか
:スペース:8文ほど

*その他家族構成、住所、収入等の情報を記入

(質問の答えは第一希望の寮に対して書くのですか?)

NOR:基本的にはそうですね。基本的にその寮に入りたいのかの希望理由等を書くものですが、自分がどういう性格でどういう活動をしていてみたいなものも書けるので、マッチング的な要素もあると思います。

(寮の選考といいますか、入寮者はどのように決まるのですか?)

NIT:旧寮の場合、自治色が強いので、次の入寮者も現在の寮生が選びます。新寮の場合はハウジングオフィスという大学の部署が選ぶ形です。

(入寮者を学生が選ぶ旧寮と大学側が選ぶ新寮とではだいぶ選考基準が違ってきそうですね)

NOR:旧寮はキャラ採用というか、寮生の趣向が反映されるイメージがありますね。スポーツとかユニークな特技があったり、協調性がありそうな人が選ばれたり。

NIT:旧寮には東京の人はほとんどいないので、収入や実家の場所等は旧寮の方が考慮していそうな印象でしょうか。逆に新寮は東京の学生も結構いますよ。実家がすぐ近くの吉祥寺という学生もいますし(笑)。なので新寮の方が比較的広く受け入れているという印象ですね。

(それぞれの寮のイメージはどのようなものでしょうか?)

NIT:新寮と旧寮では大分イメージが違いますね。旧寮でもグローバルは個室があって設備も整っている感じ。その上で四年間入れるので一番人気があります。

その他旧寮(第二男子寮、カナダハウス、第二、第三、第四女子寮)は設備等はやや古く、基本的に共同部屋ですが、4年間入寮でき、それぞれ独自の文化があるというイメージです。自治色が強くて、制度を含め入寮者同士で決めて生活をするという色合いが強いです。

新寮に関しては、まず2年限定というのが特徴で、基本的に2人部屋です。また旧寮と比較すると規模が大きく、セキュリティ等を含め設備はとても整っています。

2年限定なので、良くも悪くも独自のカルチャーはあまりなくて、独自の行事などはあまりありません。あっても参加するしないは自由ですし。

NOR:新寮は人数も多いですし、人間関係に関しては気楽だと思います。

TAK:ICU全体としては新寮の方に移行する方向のようで、二男と二女は閉鎖の方針が決まっていると聞きました。まだ具体的な時期などは決まっていないようですが。

(新寮の欅寮(けやき)・銀杏寮(いちょう)・樫寮(かしのき)で違いというのはありますか?

NIT:3つの新寮の作りはほとんど同じで、雰囲気を含め、基本的にはどこも似ていると思います。新寮はICU側が用意してくれる施設に学生が暮らすというイメージが強いと思います。

NOR:強いて言えば樫はICUの院生も入居しているのが特徴でしょうか。

(なるほど、入居が決まった後、部屋割り等はどのように決まるのでしょうか?)

NIT:欅寮を含め新寮の場合、部屋割りは入居前に提出するアンケートを元に決められます。アンケートは細かく答えるもので、アンケートは結構重視して部屋が決められるので、率直に自分の性格とか、こういうのだけはダメとかはっきり書いた方がいいですね。

(結構うまい具合に部屋割りをしてくれるイメージですか?)

NIT:ええ、例えば自分は音があってもどこでも寝られるのですが、ルーミー(ルームメイト)は結構いびきとかするタイプです。また、生活時間帯が少し違うというか、どちらかというと自分は寝るのが遅かったりするのですが、自分がやや遅く部屋に帰ってきたりしても、ルーミーは全く起きないですね。なのでお互いよくできたマッチングだなぁと思っています。

以前は部屋割りが必ずしもうまくいかなかったケースもあったようで、そのような反省を踏まえて、アンケートでよく希望を聞いて部屋割りがされるようになったようです。よっていずれにしてもアンケートは率直に詳しく書いておいた方がよいですね。

(次回に続きます)

一般選抜,学食・学生寮,オンレク寮生インタビュー

ラウンジ

ソーシャルルーム

ICU寮生インタビュー2

(引き続きICU(国際基督教大学)の欅寮のお三方にお話を伺って参ります。寮内の交流はいかがでしょう?)

NIT:基本的に階が同じだと接する機会も多くて自然と知人・友人が増えるという感じです。同じ階はとても仲がいいですね。

TAK:セキュリティの関係上、階が違うとやや疎遠になるイメージもあります。寮によっては階同士の交流が盛んなところもあるようですが。

NOR:ICUの新寮は人数が多いので知り合いも増えるけど、多いけど全く知らないという人もいます。100人以上いますし。旧寮と比べるとよりマンションとまではいかないけど、より普通の住まいのイメージに近いかも知れませんね。

(寮内イベントとかはありますか?)

NOR: 最初にカレーパーティがありましたね。新入生歓迎のイベントで、みんなでカレーを食べようというものでした。このメンバーにもカレーパーティなどを通じて仲良くなりました。

NIT: その他イニシエ(イニシエーション)とバカ山発表会、親睦会などでしょうか。

(イニシエとバカ山発表会は仮装して過ごして、バカ山で踊るやつですね?)

NIT:そうですね。イニシエはICUの伝統行事ですが、入学して授業の最初の日から1週間、寮生は仮装して過ごします。バカ山発表会は仮装の最後の日にバカ山で各寮で出し物的なものをやるというイベントです。

(なるほど、ちなみに今年の欅寮はどういう仮装を?)

NIT:SMAPの番組の企画に「しょうわ時代」というやつがあったのですが、それをイメージした仮装と出し物をしました。

(ICU関係者なら誰もが知っているおなじみのイベントなのですが、もしかするとそういうものに若干抵抗を覚える方もいるかもですね。もし嫌だったら参加してなくても大丈夫?)

NIT: そうですね、少なくとも新寮には強制するような雰囲気はないです。

僕も寮に入る前は仮装やばか山発表に対して恥ずかしいなぁやりたくないなぁという気持ちが強かったのですが、毎年行われている行事なので在校生も慣れっこで別に変な目で見られたりしません。

他のICU生からハイタッチを求められたり「頑張れ―っ」て応援されたり。

(なるほど、新入生は皆仮装に参加したのですか? 拒否った人とかいないので?)

NIT:はい、皆で楽しんで参加したという感じだったと思います。表だって拒否するというほどのものではないというか、もしやりたくなければスルーすれば大丈夫です。

ただ仮装しているとセクション(ICUのELAのクラス)で話をするきっかけにも使えてなにかと便利ですよ(笑)

僕も話を聞いたときは嫌だなと思いましたが、ばか山発表など春学期を終えた今振り返ってみると凄く良い思い出です。折角寮に入ったのならば参加することをオススメします。

(親睦会というのは?)

NIT:食事会のようなもので、寮生同士でどっかのお店に行くというという感じのものです。主に階ごとに開催されていますが、寮全体に参加を呼びかけるのもありますね。

NOR:これも強制ではなくて行きたい人だけ行くというものですね。

(なるほど、他の寮との交流はありますか?)

NOR:最初の頃は寮同士でバカ山ランチをするというイベントがあったような気がします。またお互いの寮を見学するようなイベントもありました。

TAK:見学イベントに関しては少し時期が早くて、あまり知り合いもいないような時期だったので、あまり盛り上がらずに終わってしまったところがありますね。

NIT:後はボールなどですね。

(ボールはダンスパーティのようなものでしたっけ?)

NIT:そうです。旧寮でやるイベントですね。ICUの先生がDJをやったりするやつです。

(ボールには結構みんな参加するのですか?)

NIT:基本的に夜開催なので、参加するのは特定の寮生ですね。

NOR:僕は行ってみました。見ている分にはおもしろいと思ったのですが、会場が狭くて暑かったです(笑)。ちょっと好みが分かれるところはありますね。

NIT:そういった他の寮生を集めて行うような行事は新寮ではできないので、旧寮でしかやれないイベントですね。

TAK:その他の交流イベントとしては、ちょうどこの間終わったところなのですが、サッカー寮対抗戦があって、自分も参加していました。

(ちなみにその結果は?)

TAK:運良く欅寮が優勝しました。優勝カップが寮の入り口に飾ってあります。

(次回に続きます)