5年間で修士を取得! ICU 5プロ履修生取材(2)

5プロ履修生Iさんインタビュー2

*ICU大学院の施設があるERB

(・大学院の授業は4年1学期から、学部の授業と並行して始まる? 学部の授業と重複しない?)

並行して始まるのですが、重複はあまり起こらなかったです!残り単位数が応募資格に含まれていることもあって、多くの5プロ候補生は卒業に必要な単位数を一定以上満たしている事が条件であるため、4年次の履修にはかなりゆとりがあるイメージです。

(・実際にICU大学院の授業にICU学部生として参加してみての感想は?)

内容のレベルが上がるのはもちろんですが、個人的には院生の先輩とのつながりができるのがありがたかったです!研究の相談やキャリアプランなどなど、メジャー内でのタテのつながりがやや薄い(?)とも言われるICUで、直属の先輩にたくさん相談させていただけたのは、大学院の授業がきっかけかもしれません!

(・5プロを取っている人はどれくらいいる? どのような専攻分野の人が多い?)

正確な数までは分かりませんが、今年の4月に5プロ生としてICU大学院入学した人数は15~20人くらいいたような気がします。私自身が驚いたことでもあるのですが、専攻・専修は意外とばらつきがありました。ただ理系よりは文系の学生の方が多めですね。

(・「ICUトーチリレー大学院新入生奨学金」は大学院の入学金と1学期の授業料が免除されるが、5プロの人はどれくらい採用される? 或いはこの奨学金は5プロ向けの奨学金?)

5プロの学生向けというわけではなく、ICU大学院新入生全体向けの奨学金です!ただ大学院の新入生のうち、5プロでICUの大学院に入学する学生が多いので、採用される人も5プロ生が多くなりそうですよね。採用率までは分かりませんが、割とみなさん活用している印象です。

(・就職活動はどのタイミングで行う? )

私の場合は少し特殊で、就職活動は4年次の2月(学部卒論執筆直後)の1カ月で集中的に終えました!

他の5プロ生だと、一般企業に就職する場合は5年目の春学期に就活していますね。授業前後に三鷹から都心まで移動して面接に行ったり、研究の合間にエントリーシートを書いたり、とけっこう忙しそうです…。

また、5プロ生には教員志望の学生もいるので、その場合は違ったスケジュールになるようです!

(・無事に就活を終えて大手コンサルティング会社に就活されると伺いましたが、5プロで来年には修士課程を修了する予定であるというのは、就活上有利?人事担当者の反応は?)

あくまで主観ですが、就職活動でのアピールポイントの一つにはなると思います。他の人が6年でやることを5年で、というのは優秀さを伝えるのに非常に分かりやすい気がしています。ただ何よりも「ICUの5プロとは何か」を相手に説明するスキルや論理性が大切です!

(・ICU学部の卒業式、ICU大学院の入学式はそれぞれある?)

学部の卒業式、大学院の入学式、どちらも出席します!卒業式の一週間後に入学式、という不思議な状況が発生します…。

(・ICUの寮には5年間住める?)

5年間住んでいる5プロ生、けっこういます!寮やフロアの変更はあるかもしれないですが、住めなくなることはないようです。

(・ICUで5プロをやってみて良かったこと、大変だったことは?)

よかったことは、専門性が身についたことです!ICUはリベラルアーツを掲げていて幅広い分野の学びに触れられるぶん、メジャーの学びが薄くなってしまうことが弱みとして気になっていたポイントでした。5プロをやったおかげで、学部のときに比べて専攻の知識にも自信がついたと思います。

大変だった(というよりは今大変だと感じている)のは、大学院の授業と並行して修士論文を1年で書くことですかね…。2年間で卒業する場合は、1年目に授業をとって、2年目に研究、というスケジュールが一般的だと思いますが、同時並行しなくてはいけないので、スピード感がありますね。だからこそ、卒論と修論をどのように関連させるか、が大切な気がしています。

(・ICUで5プロを検討している人にアドバイスやメッセージをお願いします)

私個人の意見ですが、下級生の段階からできることは「成績をキープする」「はやめに授業を履修しておく」の2つだと思います!専攻の授業を3年次までにある程度取っておくと、知識も深まって研究計画書も書きやすくなると思います!

5年間で修士まで取れることは、社会に出るときのアピールポイントにもなると感じているので(実際就活ではかなり食いついてもらえました笑)、もし少しでも関心があったら選択肢の一つに入れてみてほしいです!

(ありがとうございました)

5年間で修士を取得! ICU 5プロ履修生取材(1)

ICU(国際基督教大学)では、通常は6年かかる修士の取得を5年で取得できるプログラム(5プロ)が用意されています。

イメージとしては4年1学期から大学院の授業を先行して受講し、5年目の4月から大学院入学、1年間で残りの大学院の課程を修了すれば、計5年で修士が取得できるというものです。

国際機関や研究機関等では、大学院以上の学歴が要件となっている所も少なくなく、大学卒業後の進路を広げる意味でも、5年間で修士が取得できれば、卒業後の大きなアドバンテージになり得ます。

ただし、プログラムに参加するには、成績および単位の要件を満たした上で、3年3学期に審査を受けて、プログラム候補生として選抜される必要があります。

 

今回取材にご協力下さったIさんは、現在ICUの大学院に在学中で、5年プログラムを利用して、来年3月に修士課程を修了予定です(5年プログラムの5年目)。

(・5プロに申請しようと思ったきっかけは? どの学年から5プロを意識していた?)

入学時から5プロの存在は認識していました。本格的に考え始めたのは3年の夏から秋にかけてです。このまま就職するよりもう少し知識を身につけたい、単純にまだ働くイメージが湧かないという部分がありました。また、教職課程も取っていたので、教職に就くことも考えたのですが、学生時代の最後を教採の準備と対策に費やすよりは、ICUの制度を利用して自分の関心分野の研究を進めて、もう1年在学する事で修士を得た方がよいと考えました。

(・3年3学期(12月頃)に書類審査を受けるが、これ以前に5プロ候補生として必須の活動などはある?)

必須の活動は特にないです!機会としては、学内で5プロの説明会があるので参加が可能です。

(・3年3学期までの授業は自由に取って良い? 5プロに向けて必ず取らないといけない単位などはある?)

必修科目などメジャーや卒業の要件を満たしながら、5プロの成績基準と、残り単位数が卒業論文を含めて25単位以下(見込み)という要件を満たせば、それ以外は自由に単位を履修してOKです!

<・書類審査について>
(・5プロ申請に際して、説明会はどのタイミングで実施される? ICU学内に5プロの申請や相談窓口はある? 5プロの条件を満たしているかなどの確認はICU学内のどこかでできる?)

5プロの説明会は(具体的な時期は忘れてしまいましたが)毎年何回か実施されているので、エイプリル・セプテンどちらでも参加しやすいはずです。5プロに関する相談・申請などはすべて大学院事務グループの職員さんが担当してくださっています。かなり親身に相談に乗ってくださるので、5プロ関連で迷っていることがあればまずは大学院事務室に行ってみることをお勧めします!

(・GPAはどれくらいで出した?)

少し記憶が曖昧ですが、3年2学期までのGPAは3.6か3.7くらいだったと思います。

(・応募条件として、3年3学期終了時点で残り25単位以下である必要があるが、実際はどれくらいの単位が残っていた?)

実際には卒業論文の9単位以外はすべて履修し終えていました。
ただ、教職課程を履修している関係で4年次に履修しなければならない授業もいくつかあったので、4年次は、卒論+教職の授業+5プロの授業、といった時間割でした。

(・応募用紙にはどのような事を記入する必要がある?)

応募用紙はプロフィールと簡潔な志望動機を書く程度だったと思います。正直あまり印象に残っていないので、そんなにハードではなかったはずです。応募用紙よりも研究計画書がメインだと思ってよいのでは!

(・研究計画はどのようにして書いた? 誰かに添削してもらった?)

研究計画書は、卒論アドバイザー(のちに修論アドバイザーにもなる)の先生に添削してもらいました。先生と相談しながら研究テーマに関する論文を有名な学術誌から探して、細かい実験の方法や内容を一緒に考えました。このあたりも分野によるのかもしれません…。

(・推薦状は卒論アドバイザー?もしくはアドバイザー? 3年3学期までに卒論アドバイザーは決まっている?)

私は卒論アドバイザーの先生にお願いしました!留学に行かない場合は卒論アドバイザーの申請が3年の2学期(決定は3学期)にあるので、そのときに5プロに参加したい旨をお伝えする流れになると思います。5プロの場合、大抵の学生は卒論と修論を同じ先生にお願いするので、卒論アドバイザーの先生が大学院の指導も可能なのかは要確認です!

(・3年12月に応募して、その後どのタイミングで候補生に合格したことが知らされる?)

3年の3月末(4年生になる直前)に自宅に封筒が届いて、候補生に合格したことが通知されました。

-次回に続きます

予備校を辞めてからのICU入試への挑戦3

tさんインタビュー3

ICU入試合格後の寮の申し込みとICU新々寮での生活について

(ICU(国際基督教大学)寮の申し込み)

ICU入試合格関連の書類に寮の案内があって、入寮の申し込みはWebでします。申し込みの締め切りは2月の下旬で、寮に入れるかどうかは3月1日に発表されました。

男子は女子に比べると部屋数が少ないため、やや入寮に際しての倍率が女子よりも高いかもしれません。

(ICU入寮の手続き)

3月末に入寮しました。

入寮日にはフロア長の上級生から設備の説明やフロアのルールなどのブリーフィングを受けました。

入寮した日も学食はやっていて食事には困りませんでした。

ベットのシーツはレンタル品で、入寮日から使えました。

(ICU入学後の印象、寮について)

ICUでは一番新しい新々寮に入寮しました。
現在はフロアに37人の男子が住んでいて、そのうち1年生は7人でした。

1年生は必ず上級生と2人部屋に入ります。
施設はきれいで住み心地は良いです。

新々寮は基本的にはフロアごとに鍵が決まっているので、
フロアが基本単位になります。

新々寮は1Fが共有のスペースになっていますが、
それ以外は自分の部屋のある階にのみアクセスできるようになっています。

(食事等に関して)

3月末に入居しましたが入居日から学食が開いていたので食事には困りませんでした。現在は昼食だけ学食で食べて、後は自炊するようにしています。

フロアのキッチンですが、朝の時間帯はそれほど混んでおらず、夜はやや混んでいるかなという印象です。

朝は授業が始まるタイミングがバラバラなのでキッチンはすいています。夕食の時間はみんな似たような時間になるため、少し混雑することもあります。

IHコンロは3口x2、計6口あるのでなんとかなります(笑)。

食費ですが、自分の場合は、昼食は学食、朝夜は自炊、たまに友人と外食したりする機会もあるので、約3万弱だと思います。

料理は今まで全くやったことがなかったのですが、料理本をみながら研究しています。
たまにですが、1年生同士2, 3人で食費を出し合って、料理経験者に教えてもらったりもしています。

(ICU近辺の買い物など)

食材の買い出しは、ICUの近所に業務用スーパーや、一人暮らし向けの24時間営業のスーパーなどがあるため、自転車さえあれば買い物は楽です。

自炊をするなら自転車は必須ですね。寮生の多くは自転車を持っていると思います。

自分は群馬から引っ越しの際にトラックに自転車を乗せてきました(笑)。

その他コンビニや薬局、ホームセンターも近くにあり、少し足を伸ばせばドンキホーテ等もあるため、生活に必要なものは一通り近隣での買い物で揃うと思います。

(ICU寮費や食費)

ICUの新々寮の寮費は約5万で、水道光熱費・インターネット代など込みなので安いと思います。

シーツのレンタル代は寮費に含まれているので、毎週、必要な分を貸し出してもらえます。

その他、洗濯機・乾燥機は1回100円です。

(ICUの寮のduty)

フロアのメンバーは順番にdutyと呼ばれる当番があります。
自分のフロアは40人弱なので、約40日に1度当番があるという感じです。

具体的な役割はキッチン周りを中心とした掃除で、
キッチンのゴミをゴミ捨て場に持って行って、シンクを片付け、床をモップで拭くといったものです。

実際にやってみると1時間かからないくらいの作業でした。

その他、トイレ、お風呂、リビングには清掃業者が入っていて、定期的に掃除してもらえます。居住スペースは各自が掃除することになっています。

(ICU寮のまとめ)

ICUの寮に入った印象ですが、大学内にあって、施設が新しくて住み心地がよいですし、なにより人間関係の面でとても恵まれていると思います。自分は一人暮らしの経験がなく、ICUに知り合いもいなかったので、東京に出てきてゼロからアパートで暮らす事になっていたらとても大変だったと思います。共同生活を通して交流も深まりますし、たくさんと新入生や上級生と知り合えたのはとてもよかったです。

-ありがとうございました

ICU新々寮(tさん撮影)

予備校を辞めてからのICU入試への挑戦2

tさんインタビュー2

(併願校について)

オンレクを中心に、ICU入試の過去問はやれる範囲ですべてやりました。
最終的にはICUに特化した勉強をした形になりましたが、センター試験も受けることにしていたので、そこまで不安はありませんでした。

併願校としては慶應大学総合政策学部、中央大学国際経営学部など、英語・国語を中心に受験できる所を検討しました。この内、中大はICUよりも先に試験があり、この学部は今年創立の学部だったので、過去問等はなかったのですが、無事合格できました。中大国際経営学部はICUの併願に適していると思います。

(ICU入試を受験してみて)

ICU入試の出来映えとしては、総合教養と人文・社会はすごくよくできて、英語が難しかったという感想でした。

(総合教養 ATLAS)

ATLASはオンレクをやっていた頃から得意としていましたが、今年は比較的わかりやすい講義で、Part II以降の論文もしっかり読めば答えられるという問題が多かったと思います。

今年はPart IVの自然科学が、去年のような天文学などを論じる”science”という感じではなくて、生物の実験の話で、理系でなくても論文を読んで論旨を追えば、論理的に答えられるという問題が多かったと思います。

もちろん理系バックグラウンドのある学生の方が有利ですが、文系の方も苦手意識を持たずにとりあえず文章を読んでみることが大事だと思いました。つまりPart IVもちゃんと論文を読めば本文から答えられる問題が増えたという印象です。

(人文・社会科学)

人文・社会科学も自分としては興味深く、理解しやすい「移民と言語」などに関する論文で、
論文読解が得意科目という事もあったと思いますが、よくできたと思います。

(英語)
英語リスニングは難しく、感じました。
英語リーディングは分量が多く、なんとか解き終えたという感じです。

英語リーディングは問題の掲載順通りに解きました。
Part1の読解をText1,2,3を順番に、解いた後、Part IIの空所補充をやりました。

時間はText1,2,3を20分未満で解いて、Part IIを時はじめた時は残り10分弱でした。

Part Iの読解は時間が厳しいので、分からない問題は積極的に飛ばす事を意識しました。
Part IIの穴埋めも長く考えないようにして、直感的に埋めるようにしました。

試験が終わっても英語の出来映えが合格発表までは気になって仕方がなかったです。

(ICU入試を振り返って)

自分の場合、ICU入試では総合教養(ATLAS)と自分・社会科学の2教科で稼いで、
英語は平均を確保する取るというイメージだったのですが、実際の試験でもその通りになったと思います。

ICUは帰国子女も多く、英語が得意な人が多いと思いますが、自分のように英語が平均的なでき場であっても、得意な分野で得点を伸ばすことができれば、結果はついてくると思いました。

(入学後のICU生の印象)

実際に入学してみる大学というのは高校よりもといろんな人がいるなという感じがしました。

大学をやり直しで入ってきた方や、地元国立大学からトランスファーで入ってきた方とか
、帰国子女も多いですね。

自分のELAのプログラムはストリーム3(1年間で終わる最も標準的なレベルのコース)なのですが、それでも英語の発音の明らかによい海外経験者がちらほらいます。

(ELAについて)

思っていた以上に課題が多いですね。
ICUのELAでは同じ授業が週に3回ある場合もあるのですが、課題があると1週間後ではなく、
2日後までにやってこいというものが多く、すぐにやらないと間に合わないという印象です。

(授業の履修について)

自分はELAのストリーム3にいるので、現在は週に9コマ(=週に9回の授業)ELAがあり、
その他は7と1/3単位まで授業を選択できます。

現在は取れる限り単位を履修するようにしていて、Gen(一般教養)1つ(3単位)、FDN(基礎科目)が一つ(3単位)、保健体育(1単位)、体育が1つ(1/3単位)です。

本年度の新入生に配布された履修の案内・卒業要件およびICUのバッグ

予備校を辞めてからのICU入試への挑戦

今回は2019年度にICUに合格したtさんにインタビューさせていただきました。
tさんは群馬県のご出身で、1年間の浪人を経て、BUCHO.NETのオンラインレクチャーを利用してICUに合格されました。

*インタビューは再構成されています。

(高校時代の様子)

高校は群馬県の公立校で、進学校でした。
県の特性として、公立高校でも共学ではなく男子校でした。

地元に国立の群馬大学があるのですが、群馬大学の学生で一番多いのが自分の高校のOBだそうです。よって、学校としては国公立への進学を学生に勧める雰囲気がありました。
授業も国立推しという感じで行われていました。
進学実績も私立大学より国公立大学の方が人数が多いという高校でした。

私大進学者が比較的少ないこともあり、ICUへの進学者は毎年1名いるかいないかという感じでした。

(予備校通学時の様子)

自分のクラスは約40人で、浪人したのは15人くらいだったと思います。
中には私立大学などに受かりながらもさらに上の大学を目指して浪人した学生もいました。

浪人中は半年ほど予備校に通っていました。

ちなみに群馬は関東地方ではあるのですが、一都三県(東京、神奈川、千葉、埼玉)ほど、予備校の環境は整っていません。高崎市は群馬でも最も人口の多い市なのですが、主要な大手予備校はなく、あっても衛星校くらいであったため、私は隣県の埼玉の大宮のにある大手予備校まで一時間半ほどかけて通っていました。

更に余談になりますが、このように予備校が少ないこともあってか、高校では授業を集中して受ければ予備校に行かなくても国立大学に一応は進学できるという体制でカリキュラムが組まれていて、大学受験に向けた課題がとても多く出されました。実際には高3ぐらいでは塾や地元の予備校に行っていたクラスメイトは多かったようですが。

進学意欲の高い高校の同級生の影響などもあり、現役時代から医学部を志望していたので、予備校では医学部対策のコースをとってしました。

予備校だと常に成績が数値や順位が出てくる中で、理系科目が伸び悩み、このままでは明らかに国公立合格は1浪では厳しく、また、周りの国公立医学部を目指す学生は何年か浪人するのは普通という状況でした。私学の医学部ならチャンスがなくはないものの、兄弟が多い家族としては私学への進学や長く浪人を続けるのは経済的に厳しいく、一端リセットした方がよいという結論に9月頃いたりました。

そのような結論に至ってから、予備校は9月にはやめてしまいました。このあたりは精神的につらい時期でした。

(ICU受験を決めるまで)

予備校を辞めてからは一ヶ月間くらい勉強に手がつきませんでした。
志望校を選び直すところからリセットするため、志望校をゼロから選ぶところからはじめました。

本当に大学選びの初歩の初歩なのですが、全国の大学が紹介されている『大学受験案内』という本を熟読しました。この中で出てきたのがICUです。

ICUの紹介を見たときは直感的に「これだ!」という感じがしました。端的に言えばICUの授業カリキュラムと入学試験の内容の両方が、自分に合っているという感じがしたのです。

ゼロベースで志望校を見直した際に、大学の学問を知った上で、どのような学問の研究をするかを見極めたいという気持ちは明確だったので、入学時ではなく3年時で専攻を選べるICUのカリキュラムは魅力的でした。文系・理系の区分が明確ではなかった自分としても、文理の垣根無く勉強できるという点も魅力的でした。

また、ICUの試験科目も自分に合っていると思いました。

自分の強みを見直すと、予備校では理系のコースにいたにも関わらず、一番得意な科目は国語で、特に現代文の読解には以前から自信を持っていました。

英語は大得意ではないまでも苦手としていませんでした。

さらに、国立の対策を集中的にやってきた自分としては、ICUの試験科目の総合教養(ATLAS)は文理関係無く幅広く問われるということで、色々な科目の勉強をしてきた自分の強みが生かせる試験だなと思いました。

ICUからパンフレットを取り寄せ、ICUの入試問題も研究した上で、10月からはICU入試対策にシフトしまいた。その上でBUCHO.NETのオンレクで集中的にICUの過去問を解いていきました。

(宅浪でICU対策)

宅浪はきついのではないかと言われてることもあるのですが、自分の場合予備校を辞めて、ICUを志望校としてからは、受験勉強のゴールが明確になったという事もあり、以前より精神的には楽な気持ちで勉強に取り組めました。

宅浪をしている時は生活のルーティンを維持するように気をつけていました。
自分は元々朝方だったので、朝起きてから何を勉強して、どのタイミングで運動をするかという事を自分で決めて、極力それを守るようにしていました。

生活のパターンは以下のようなものでした。

朝5時起床、1時間半くらい英語の勉強、文法を中心に
7時朝飯後に散歩、家の近くにあるサイクリングロード30分くらい歩く(ほぼ毎日)

9時(土日は10時) 図書館が開館、家から自転車で10分、会館前に並ぶ。並んでいる際は単語帳を眺める。
図書館でお昼まで集中して勉強、過去問演習やその周辺知識など大事な部分をやる

昼12時以降に一旦家に帰って、ご飯を食べる

図書館に戻る(天候など場合によっては家で勉強する)

夕方まで勉強

夕方以降、夜は疲れてくるので、根を詰めないようにする。

勉強をする際は、英単語帳など、考えなくてよいものをやる。

夜11時前には寝る、翌朝5時に起きる。

(オンレクでのICUの過去問演習に関して)

入試を研究した上で、最終的にはICU入試対策としては、ICUの過去問の数をこなすのが一番よいと考え、BUCHO.NETのオンレクを受講した上でICUの過去問演習を徹底してやろうと意識しました。

10月、11月は1日に2科目分のICUの過去問をやりました。

やり方としては1日はICUの過去問演習をやり、その後2,3日かけてオンレクの解説を読み、場合によってはその論文に出てきた周辺知識を身につけるため、別の本や参考書を参照するようにしていました。

1日目 過去問2教科の演習(問題を解く、簡単な答え合わせ)

2,3日目 過去問の解説を読み込み、問題を研究、復習、英単語や用語を調べる、必要に応じてその他の参考書の内容を勉強する

ポイントは演習の見直しに時間をかけることと、あくまでも過去問をやりながら周辺知識を身につけることだと思いました。

受験が近づいてきた12月頃からは過去問の演習量を1日3教科に増やし、
さらに直前期には、実際の試験時間に合わせてICUの過去問を解くようにしていました。

9:30頃に人文・社会
11:20頃に総合教養(ATLAS)
(昼休み)
14:15頃に英語リスニング→英語リーディング

実際にやってみるとICUの入試まではお昼休みまでが長く、また、英語リスニングは昼食の直後にあるため、最後まで集中を維持しなければいけないなど、ICU入試のリズムが分かり、試験への適応が高まったと思います。

宅浪をやっている時期は目標が明確であったせいか生産的な感じがしていたし、ICUの入試問題もとても興味深いものが多く、演習をこなすほどに知的な発見があり、この時期は予備校通学時と比べても、充実した気持ちで勉強できていました。

 

ICU ELA Reader 2019

ICUから東京大学公共政策大学院へ(2)

ICU生SHIBATAKOさんの東大大学院受験対策(2/2)

(3)学習計画書 :学習計画書(研究計画とも)とは、大学院でどういう研究をするつもりであるということを記述する文章です(ただ先日GrasPPオフィスの職員さんと話したところ、進学後に学習の内容が変わることはよくあるみたいです)。前述の通りこれは口述試験で参照されるので大切です。ですが、試験でボロが出てしまわないよう、背伸びしないことも重要です。すなわち、今の自分の問題状況が何にあるか、この問題意識を持ちながらGraSPPで何をしたいか、GraSPPでの学びを終えたらどんなことをしたいかといったことを書くことができればいいかと思います。私は内容を誰かに見てもらうことはありませんでしたが、誰かに見てもらえるならそれに越したことはないと思います。私も、覚えている範囲では、これ以上のことを書いてはいないように思います。

ICUは学部の一般試験でも志望動機やICUで学びたい事を願書に記入しますので、この点においてICUは大学院の試験を先取りしている所があるかもしれません。

(4)面接試験:学習計画書がきちんとかけており、その内容を覚えていれば、面接は特に問題はないと思います。というのも、それさえ覚えていれば質問に関しても流ちょうに答えることができるからです。また、知らないことがあったときに面接官に聞き返しても大丈夫です。私は面接中に知らない人が書いた本のことを聞かれたのですが、「浅学で申し訳ないですが……それってなんですか……?」と聞いても合格することができました。ですので、リラックスして自分が進学して何をしたいかということを伝えることができれば問題ないのではと思います。
服装ですが、私はこの日のためにリクルートスーツを買いました。かばんは買わなかったので黒を基調とした小さめの肩掛け鞄で試験に臨みました。周囲はきちんとしたリクルートスーツとセットで買うような鞄を使っていましたが、合否とは関係ないと思われます。

(5)その他(成績証明書(GPA)、推薦状)
TOEFL以外の提出する成績の書類としては上記のように大学の成績証明書がありますが、私の場合はGPA(Grade Point Average、大学の評定平均で4.0が最高)が3.4くらいでした。また、大学院入試では指導教員等の推薦状などが必要な所もありますが、GrasPPの院試では推薦状は必要ありませんでした。

また、何よりも重要なのが時間の使い方だと思います。私の場合は入試対策を時系列順に説明すると以下の通りです。

3年生/夏休み前:入試を受験することを決める。入試の過去問を取り寄せる(これは受験を決めたらASAPでしてください。パラパラとめくって合格までの距離感を測りましょう)。
3年生/12月まで:TOEFL対策を行う。TOEFL92点が取れたのは12月のはじめくらい
4年生/7月まで:筆記試験の対策を行う。
4年生/8月:実際に過去問を解いてみる。私はしませんでしたが、頼れる先生がいるならば添削してもらうのがベストです
4年生/8月下旬:余裕があると思ったので試験に関係がありそうな本を読んだ。読んだのは『官のシステム』『内閣制度』を覚えている。いずれも東京大学出版会の「行政学叢書」シリーズ
4年生/9月:入試を受ける。面接までの時間は卒論に充てました。

時系列に並べると以上のようになります。重要なのは入試の過去問をなるべく早く取り寄せて、合格までに必要なモノを理解することです。そして、それを理解した上で予定を立てて、実行することです。他のGraSPP合格体験記では日々徹夜した、だとか、寝ても覚めても勉強したとかありますが、私の場合はバイトもしていましたし、試験とは全く関係ない(であろう)卒論の勉強もしていました。なにより重要なのは、入試に向けて何が足りてないかということと必要な水準を理解して、そこに到達するまでの予定を組み、対策をすることです。これさえできれば、入試直前に慌てる心配もなく合格することができると思います。

さて、私は「こういう進路でいきたい」と教授にお話しした時、必ず同じ言葉を返されました。「僕の知ってる学生はみんな合格してるし大丈夫だよ」といわれるのです。確かに大丈夫でしたが……。ですので、ICU生にとってGraSPPに関する限りでは東大院への進学は難しくないのではと思います。私は結局大学院に進学したOB/OGの訪問などはしませんでしたが、無事入試には合格できました。ですので、肩ひじ張らずにTake it Easyの精神で焦らず、当初に立てた計画を実行できれば恐れるべきものはないと思います。
また、ICU生にとって東大院への進学は珍しくなく、私の同じゼミ生でも何人かいいます。大学院を目指すICU生にとって、東大院への進学はよくある選択だと実感しています。

ICUから東京大学公共政策大学院へ(1)

ICU生SHIBATAKOさんの東大大学院受験対策(1/2)

今回はICU(国際基督教大学)学内新聞サークルの後輩のSHIBATAKOさんに東大大学院受験の様子をご寄稿いただきました。

大学院入試はICU入試に通じる所があり、また、東大大学院はICU生の進学先でも最も人数が多い所の一つであるため、ぜひICU入試受験生の皆様も参考にして下さい。

***

こんにちは、ICU4年で、来年度より東京大学公共政策大学院(以下GraSPP)
へ進学予定のSHIBATAKOと申します。メジャーは政治学と公共政策のダブルメジャーで、卒論は政治学の教授のもとで書きました。

この記事では、私がICU生としてGraSPPの入学試験に合格するまでの経緯をお伝えしていきます。

まず、GraSPPへ進学しようと考えた経緯ですが、具体的に進路を決めたのは3年生の時の夏でした。ICUへ入学した際は就職を考えていましたが、ICUで学ぶうちに、自分が学術的な場で思ったよりも良くできることに気づき、その可能性を伸ばしてみたいと思い、大学院への進学を決めました。

数ある大学院の中でGraSPPを選んだ理由は、私の興味関心の方向性 と一致していたことがまず挙げられます。私は政策を通して社会にポジティブな影響を与えることに参画したいと思っていましたし、政治学・公共政策学を生涯の生業にしていけたいと考えていたのです。その点で政治学や公共政策の研究ができる大学院を目指すことにしました。

ここからが本題なのですが、以下ではGraSPPの入試の概要と私が行った試験対策についてお伝えします。

入試システムについてはGraSPPの公式サイトの入学案内のところに詳しく書かれていますが、概要は以下の通りです。

<一次試験>
1)学習計画書、出身大学の成績証明書などの提出書類の審査
2) TOEFLのスコア
3) 専門科目試験(筆記試験)

<二次試験>
口述試験(面接)

この内、一次試験の筆記試験は試験区分が5つ(法律・行政・政治・国際関係・経済学)あり、その中から1つの試験科目を選ぶことになります。募集要項に詳しく書かれていますが、必要な書類として注意が必要なものはTOEFL成績表と学習計画書になります。前者は準備までに試験を受けねばならず、早めの対応が必要でしょう。また、後者の学習計画書に関しては、二次試験の面接でそれをもとに面接官が質問してくるので、それを踏まえながら書くことが必要になるでしょう。その他、教務課にお願いしないと用意してもらえない書類(成績証明書・卒業(見込)証明書 )があります(GPAは提出時で3.4くらい)。教務課が閉室している時期と出願期限がかぶる可能性もあるので、これらも早めに用意することが望ましいです。教授からの推薦書にあたるものは必要ありません。

試験の大まかな流れですが、以下のようになります。まず、5月ごろに説明会があります。ここで試験に必要な出願書類などがもらえるので参加できるに越したことはありません。説明会では入退室は自由だと思われます。試験は専門試験科目(筆記試験)が九月の上旬(私の時は9/5)に行われ、口述試験が九月の下旬(私の時は9/21)に行われます。合格者発表は一週間後です。以上が試験の概要になります。

皆さんが受験するICUの教養学部の一般入試は他の私立大学と同じようにでは2月に入試があります。しかし、ほとんどの大学院は、学部より早いタイミングで試験が行われますので、早めに準備することが大切です。このあたりはICU入試で言うAOや推薦入試と一般入試の時期に似ているかもしれません。

ここからは、試験対策として行ったことを(1)英語対策(2)筆記試験対策(3)学習計画書(4)面接試験に分けてお伝えします。

(1)英語対策:英語はICU生にとってアドバンテージとすることが最も容易な科目です。というのも、ICUにはELAという必修の英語科目があるだけでなく、ELA修了後も多彩なE開講の授業により英語能力を伸ばしていける環境があるからです。また、英語はTOEFLスコアの提出のため他の試験と違いやり直しが何度でもできます。ICU入試の受験生にとっても、ICU入試はTOEFLに似ているため、ICU入試を突破してきた人にはとても有利だと思います。
私が行ったTOEFLへの対策としては以下のものが挙げられます。(1)E開講の授業を積極的に受講する。(2)ELAのTOEFL対策を受講する。(3)リスニング・スピーキングの練習をする。
TOEFL iBTにはリーディング・リスニング・スピーキング・ライティングの4つのセクションがあり、これらのうちリーディングとリスニングはICUの日々の目まぐるしいアカデミックライフの中で磨くことができます。すなわち、E開講の授業を積極的に受講することで磨かれます。E開講でなくとも、授業で出される大量のReading課題をこなしていけば自然とリーディングセクション準備ができます。また、ライティングに関しても、学期末のレポートをELAで教わったことを忘れずに書くことを続ければ及第点には到達するでしょう。
また、ELAの授業にあるTOEFL対策を受講することも有効です。この授業ではTOEFLに対する基礎的な予備知識を得ることができます。この授業を終えた後にリスニングとライティングを自宅で練習すれば効果が上がると思います。この点に関しては根気強く継続して練習することが最も重要だと思われます。

私が提出したTOEFL iBTのスコアは「Reading 27/Listening 23/ Speaking 17/ Writing 25/ Total 92」でした。リーディングとライティングの点数で会話スキルの低さを埋め合わせた結果です。それでも最終合格者のTOEFL平均点 (公式サイトによると、「最終合格者のTOEFLスコア平均点 IBT 88.7点」)よりは高いので、私のような「会話系そこそこ、読み書き重点的に」という戦略で問題ないと思います。
最後に、TOEFLは早め早めに済ませた方が有利です。というのも、早めに終わらせると、それだけ専門科目への対策を早めに取り掛かることができるようになるからです。TOEFLは出願時には既にスコアが出た状態である必要があることに加えて、一次試験では高度な英語能力が求められる試験はありません。そのため、英語は早めに済ませた方が良いでしょう。

(2)筆記試験対策:これはICU生の間でも難易度が分かれるかもしれません。というのも、私のようなダブルメジャーで公共政策系の科目を取り続けた人と、いろんな科目を受講することで放浪している人の間には大きな差があるからです。ですが、取れば試験が有利になる科目や授業外で何をしたかという情報が、両者にとって価値あるものとなるでしょうから、これらについてお話します。
私は筆記試験を「行政」で受験しました。行政の科目は「政治・行政学」と「行政法」になります。「政治・行政学」に関係があるのは、もちろん政治メジャーと公共政策メジャーの授業です。この中で国内政治を扱うものが「政治・行政学」の試験科目と結びついていると思われます。「行政法」の試験科目については、ICUでは「行政法Ⅰ・Ⅱ」が開講されているのでこれらをとることが有効です。私はⅠ・Ⅱの両方を受講しました。
自習で便利な本は基本的な教科書です。私は「政治・行政学」ではNew Liberal Artsの『政治学』と西尾勝先生の『行政学』を中心に試験準備を行いました。読んだ分量としては、それぞれ3回以上読んだ記憶があります。これらを読む中で気を付けたのは以下の点です。まず、重要な用語について説明できるようになること。次に、現在争点となっていることがらと結びつけて説明できるようになることの二つです。
「行政法」では授業の教科書だった高橋滋先生の『行政法』と、神橋一彦先生の『行政救済法』ジュリストの『行政法判例百選』を用いました。これらは、「行政法Ⅰ・Ⅱ」で教科書として使ったものです。読んだ分量としては、こちらも3回くらいです。行政法は出題傾向が分かり易いので、出題されそうなところを重点的に。
また、問題の出され方には一定の傾向があります。これがわかるようになるには十分に勉強することが必要なのですが、それがわかるようになるまで勉強すれば、その傾向に従って学べば大丈夫でしょう。また、時事問題もよく提出される傾向にあるので、試験科目と関連があると思われるニュースには目を光らせておいてください。かといって、私は新聞を毎日読むようなことはできませんでした。SNSで見ていたくらいです。

また、これらの領域はICU入試では内容としては社会科学(人文・社会科学)の科目で出題されている領域に属するものが多く、ICU入試受験の段階でICU過去問の演習をしている人は、大学の入門レベルの知識は身についているかもしれません。

(次回に続きます)

ICU(国際基督教大学)への単位編入と、ICU編入試験対策(2)

オンレクOBのICU(国際基督教大学)編入対策記事(shiroさん 2/2)

 

【ICU入試科目別対策】

<人文・社会科学対策>

ICUの人文・社会科学は主に現代文への対策がそのまま役に立ちました。私が参考にしていたのは、『現代文ゴロゴ解法公式集』です。ここにある方法を自分なりにアレンジし、センター現代文やICUの過去問演習の際に徹底して取り組みました。ただし文章のすべてにマークすると時間がかかるので、設問に関係するところや、文意のわかりにくいところを中心にマークしていました。この参考書と、『現代文講義の実況中継』を合わせて使うと効果的だと思います。

また過去問演習と並行して、政治経済と倫理のセンター試験向けの参考書を読みました。加えて高校では日本史選択で、世界史の知識がなかったので、高1のときに使っていた世界史Aの教科書を探し出して読みました。過去問に関しては、10年分は解きました。だいたい7割以上は取れていたように思います。

特殊だといわれるICUの人文・社会科学ですが、現代文の力があれば、そんなに難しいものではありません。たしかに本文そのものは難しそうに見えますが、設問は比較的平易です。また知識問題に関しては、少なくとも世界史、日本史、倫理、政治経済の各分野から幅広く出題されますが、どれも基本的なものばかりです。まず何よりも現代文の力を身につけることが肝心です。

<総合教養(ATLAS)>

総合教養(ATLAS)も現代文への対策が役立ちました。ATLASの過去問は一部しか公開されてないので、主にオンレクの問題を解いていました。計算問題に関して言うと、じっくり時間をかければ解ける問題も多いので、先に計算以外の問題を解いて時間を稼ぎ、余った時間で解くようにしていました。全体ではだいたい6〜7割は取れていました。

<英語リスニング>

ICUの英語リスニング対策ですが、実を言うと、今回はほぼICUの過去問演習しかしていません。具体的には、オンレクの音声を毎日聞き、スクリプトに目を通すという作業を繰り返していました。ICUのリスニングにはある種の傾向があり、特に会話問題は毎年似たような問題が出題されるため、慣れれば慣れるほど点数が伸びていきます。また講義問題に関しては、いきなり問題を解き始めるのでなく、講義の流れを把握してから解くようにしていました。ただしこれらはあくまでも対処的なものなので、時間のある限り、基礎からリスニング力を身につけるべきだと考えます。最終的に過去問は5〜6割ほど取れていました。

<英語リーディング>

英文法と英文解釈に関しては、オンライン予備校のスタディサプリで学びました。時間的にも予算的にも、普通の予備校に通う余裕がなかったからですが、結果的には役立ちました。それと並行して、『Next Stage』という文法・語法問題集と、『東大英単語熟語 鉄壁』という単語帳をやりました。この単語帳は東大に限らず、難関大学を志望する方におすすめしますが、大変分厚い本なので、初学者は『DUO 3.0』や『システム英単語』から入ると良いと思います。そうして文法・単語・英文解釈の知識を身につけた上で、過去問演習に取り組み、長文読解力を身につけていきました。時間のある人は、過去問演習の前に『やっておきたいシリーズ』等の長文問題集をやっておくと良いでしょう。過去問はだいたい7割ほど取れていました。
リーディングに関しては、どの予備校や参考書であっても扱う内容はほぼ一緒です。なので、評判の良いところであれば、どれを利用しても構わないと思います。もちろん過去問演習は必須ですが、ICUだからと言って、なにも特殊な対策をする必要はなく、難関私大向けの勉強をごく当たり前にすれば充分だと考えます。

【ICUの編入入試について-その他】

○高校の調査書は、ICU入試の合否にはあまり影響しないと思います。私の高校時代の評定平均は3.1でしたが(他の高校だったらもっと低かったでしょう)、それでも合格することができました。ただし評定や願書等の資料が、ボーダー上にいる人を選別する際に使用される可能性はあるかもしれません。

○ICUを編入で受験する場合、大学の成績証明書または在学証明書を提出します。私は成績証明書を提出しましたが、前の大学の成績証明書も、あまりICU入試の合否とは関係がないと思います。私が出願の際に出した前の大学の成績証明書は、その半数以上がBとC(ICUでいうCとD)で、全く良いとは言えない成績でした。さらに留年したことがあるので、入学年度と現在の学年が一致していなかったのですが、そこも大目に見てくれたようでした。もし成績が不安な人は在学証明書の方を提出しましょう。

○実際に受験してみて、ICUの編入試験の難易度は、一般入試とまったく変わらないと感じました。たしかにICUのホームページによると、その倍率はかなり高いように見えます。しかしこれは編入のものだけを抜き出した数字であり、実際には一般入試と同じ基準で合否が決まります。おそらく、十分な対策をして、本気で編入を受験する人が少ないがために、あれだけ倍率が高くなるのだと思われます。私も、ICUを一般入試と編入のどちらを受験するべきか最後まで悩みましたが、結果的には杞憂でした。

○ちなみに、試験の座席について説明しますと、ICUでは「人文・社会科学」を選択した人の多くはICU本館のタブレット型の椅子で、「自然科学」を選択した人は(隣のICU高校にて)普通の机を使って受験します。自然科学は計算でスペースを広く使うからでしょうか。ちなみにタブレット型の椅子は右利き用ですが、試験の際に申し出れば左利き用に取り替えてくれます。

皆さんのお役に立てたら幸いです。一人でも多くの方がICUに合格することを願っています。

ICU(国際基督教大学)への単位編入と、ICU編入試験対策(1)

今回は編入でICUに入学されたshiroさんに、ICU編入に関する記事をご投稿いただきました。shiroさんはオンラインレクチャーを利用され、都内の私立大学を経てICUに編入で2017年度に合格されています。

オンレクOBのICU(国際基督教大学)編入対策記事(shiroさん 1/2)

こんにちは、都内の私立大学からICUに編入をしたshiroと申します。ICUへの単位編入や、編入試験対策に関して投稿させていただきます。少々長くなりますが、最後までお読みいただければ幸いです。

<編入に関して>

【単位編入について】
○単位編入の概要について簡単に説明します。
まず、単位編入の時期に関してですが、入学直後の4月上旬に申請します。編入できる単位の上限は60単位です。編入された単位は、一般教育科目、保健体育講義科目、保健体育実技科目、そして専門科目のうちの基礎科目および選択科目の各科目に振り分けられます(それぞれ上限あり)。

○基礎科目および選択科目に振り分けられた科目は、メジャー申請の際にメジャーの科目(基礎科目および専攻科目)として再申請することができます。メジャー(マイナー)の基礎科目として3単位まで、専門科目として10単位まで(マイナーの場合は7単位まで)編入することができます。

○メジャー申請は、入学年度の冬学期の履修登録期間に行います。メジャーによっては取るべき科目や成績が指定されていますが、編入生に限っては、その時点でメジャー要件を満たしていなくても、自分の希望するメジャーを申請することが可能です。ただし、1年後のメジャー変更期間までに必ずメジャー要件を満たすことが必要になります。

○前の大学での一般教育科目・専門科目は、特に関係なく振り分けることができます(一般教育科目→専門科目として編入されたり、その逆もあった)。ちなみにICUでは、教職の単位も卒業要件として編入できます(ただし、ICUの教職課程で使用する際には別途手続きが必要になります)。なお、前の大学でのGPAは引き継がれません(個人的にはこの点が良かった)。

○その他、単位編入の詳細は、入学直後に行われる編入生向けの説明会で改めて説明されます。

<単位編入の実際>
私自身について述べますと、前の大学で持っていた単位が70単位で、うち44単位が編入されました。
まず前の大学の単位の内訳ですが、ICUでの一般教養科目にあたる単位が30単位あり、うち成績等で編入できない単位を除いて、20単位を申請しました。同じくICUでいう専門科目も34単位あり、うち21単位を申請しました。教職の科目も6単位あり、うち4単位を申請しました。したがって、45単位を申請したことになります。
編入後の単位の内訳は、
一般教養科目(GE)が5科目×2単位で10単位、
保健体育科目(PE)のうち実技科目が1単位、
基礎科目(FDN)のうちその他基礎科目(OTH)が4科目×2単位で8単位、
選択科目(ELE)が12科目×2単位+1科目×1単位で25単位となりました。
(※基礎科目については、編入生はまだメジャーが定まっていないため、いったんOTHに編入されました。)
基礎科目に編入されたのは、「日本文学史」や「教育原理」など、ICUでも基礎科目として開講されている科目が中心でした。一般教養科目に編入された科目の基準は良くわからないのですが、ICUではあまり開講されていない科目が編入されたという印象を持ちました。
また、上記のとおり、編入できなかった単位は、成績が足りずに申請できなかったものがほとんどでした。留学で得た単位もありましたが、留学先の大学のシラバスが必要とのことで、申請をあきらめました(シラバスがある方は申請すべきだと思います)。体育の単位は2単位ありましたが、実技科目と判断されたのか、1単位のみ編入されました。
なお、申請の際には、前の大学のシラバスも同時に提出します。私の場合は、ネットで過年度のシラバスを調べて、該当する講義のシラバスを印刷してまとめました。どの単位がどの科目に編入されるかは、シラバスをもとに判断されるようでした。

【単位編入の注意事項】
◯編入できるのは、ICUでいう成績C(評定70)以上の単位が対象です。成績Dの単位は編入できません。
ここで注意すべきなのが、ICUと他大学とでは成績評価基準が異なる場合がある、ということです。すなわち、ICUでの成績の最高評価(評定90−100)はAで、以下10点ごとにB、C、Dとなります。一方、私の以前在籍していた大学は、最高評価はSもしくはA+で、以下10点ごとにA、B、Cと成績が付けられるシステムでした。つまり私の例で言いますと、前大学での成績B(=ICUでいう成績C)の単位は編入できますが、前大学での成績C(=ICUでいう成績D)の単位は編入の対象外という事になります。
もちろん大学によっても異なりますので、自分の大学がどちらの基準に当てはまるのか、あらかじめ確認しておくことをおすすめします。

◯また、ELAに相当する科目(すなわち英語の語学科目)、体育を除く実技・実習科目も編入できません。これらの点を踏まえ、編入後の単位数をあらかじめ見積もっておくと良いでしょう。とはいえ、上記以外の単位はほぼ編入できた印象なので、そこまで心配しなくても良いと思います。
なお、体育の実技科目を1単位でも取っておくと、入学後に体育の授業を受ける必要がなくなるので、かなり楽になります。

○ちなみに編入試験ではなく一般入試で入った場合でも、前の大学から30単位を上限に単位を編入できます。ですので、現在の大学から編入できる単位が30単位に満たないのなら、一般入試を受けるのもありだと思います。もちろん、編入生として入学しながら4年間学ぶことも可能です。

○その他、編入に関する質問・相談は、ICUの教務グループに問い合わせるのが確実です。また、BUCHO.NETのブログにその他の編入生のインタビュー記事が載っているので、ぜひ参考にしてください(ブログ>カテゴリー選択>編入・転入本科)。
なお、ここまでの情報は私が編入をした時点のものなので、必ず最新の情報を確認してください。

(次回に続きます)