ICU入試対策ブログ 国際基督教大学入試最新情報,一般選抜,編入・転入本科,ICU合格者インタビュー

ICU編入合格者 湘南太郎さんインタビュー1

今回は他大学に塾の講師のアルバイトをしながら、当サイトのオンレクでICU入試対策をして、
ICUに転編入で合格した湘南太郎さんにお話を聞きました。

(他大学に在学中に英語の塾講師をされていたということですが、いきさつを教えて下さい)

はい、現役ではH大学の経済学部に合格したのですが、元々国立の一橋大学を目指していたので、
前大学入学後は仮面浪人で1年間受験勉強を続けていました。

1年生の冬に受けた入試では残念ながら結果が出ませんでした。

さらにもう1年勉強するのは体力面や精神面でちょっとガソリン切れだなと感じまして、一旦受験勉強はやめて、2年生の時に元々やりたいと思っていた英語の塾講師のアルバイトを始めました。

(どのような塾なのですか?)

採用された塾は神奈川の地域密着型の所で、1クラス20-30人で、1学年3クラスほどある中規模の進学塾でした。

週に2日、定期テストの時期は週に3日間バイトに入っていました。
夏期、冬期、春期の季節講習もありました。

(採用試験などはありましたか?)

バイトの採用に際しては高校入試レベルの問題のテストと、模擬授業、それに適性試験が課されました。

塾の教室は3つのレベルに分けられていたのですが、標準クラスと下のクラスを担当しました。
上級の進学クラスは正社員が担当します。

(担当したクラスの生徒さん達は?)

地域密着型の進学塾なので、公立高校に進学を希望する公立中学の生徒さんがほとんどですね。

ちなみに高校受験を控えた中3のクラスも担当したので責任重大だと感じていました笑

(授業時間と内容は?)

授業時間は45分です。中学生対象なので集中力が切れないよう短めの授業時間が設定されています。

内容は英文法がメインで、25分ほど使って授業をやって、残りの時間で小テストや宿題のチェックをします。

1日2コマの授業をやりました。

(出勤と退勤時間は?)

午後6時に出勤して10時半頃に退勤していました。

勤務時間には授業準備の時間も含まれています。

基本的に週に2日出ていましたが、冬期講習の時期などは毎日のように授業を担当していました。

授業で用いる講師用のテキストとマーカー(湘南太郎さんご提供)

(塾講師をやってみてよかったことは?)

生徒さんがやる気をだして成績を上げてくれるのは教えていてやりがいを感じました。

印象的だったのは、3段階中でいうと1番下のクラスの子がいたのですが、
その子はモチベーションを上げて、上のクラスいまでいって神奈川の進学校に進学してくれました。

そういう報告をもらうと本当にうれしいですね。

(大変だと思ったところは?)

ほとんどの生徒さんは授業を聞いてくれるのですが、下のクラスだと勉強が苦手だったり、宿題をやってこない人もいました。

親に言われて塾には来ているが、本人はさほどやる気がないというパターンもありました。

そのような意味では、英語の授業をするだけじゃなくて、いかに勉強に前向きになってもらえるかというのは大変だったと思います。

(今の中学生を見て、自分の時代と違うなと感じる所はありましたか?)

あまり違いは感じませんでした笑

むしろ僕は大学生で生徒さんに年齢が近かったので、生徒さん達の感覚に近いと感じるところもあり
その点は他の先生とは違った視点から教えられたかなと思っています。

(塾で英語の授業をしている内に、そのようなキャリアもありだなと思ったのですね?)

はい、それまでは経済の勉強をしようと考えていたのですが、
英語を教えるのは楽しいし、仕事も続けられたので自分なりに適正があるなと感じました。

H大の経済学部では英語教授法など専攻できませんし、
将来のキャリアの選択肢を増やす意味でもICUに編入したいと考えるようになりました。

(その後オンレクでICUの編入試験対策の勉強をされた訳ですが、大学の授業と塾のバイトとICU入試対策の掛け持ちはかなり大変だったのでは?)

とにかく時間がなかったですね。

特に年末は受験勉強で大事な時期なのですが、それは自分も生徒さんも同じで、
冬期講習のあった12月は月末まで毎日のように仕事をしていました。

仮面浪人の経験もあったので、時間効率を考えて勉強するようにしました。

(前の大学では授業は普通に取っていていたのですか?)

2年の前期は普通に授業を取っていました。

前期の段階で3年に進級できるようにしていました。

後期からはICU編入試験対策の時間を確保するため、週2日大学に行けばよいという構成で授業を選択しました。

(次回、編入試験対策法に続きます)

一般選抜,編入・転入本科,ICU合格者インタビュー

オンレクOBのICU(国際基督教大学)編入対策記事(shiroさん 2/2)

 

【ICU入試科目別対策】

<人文・社会科学対策>

ICUの人文・社会科学は主に現代文への対策がそのまま役に立ちました。私が参考にしていたのは、『現代文ゴロゴ解法公式集』です。ここにある方法を自分なりにアレンジし、センター現代文やICUの過去問演習の際に徹底して取り組みました。ただし文章のすべてにマークすると時間がかかるので、設問に関係するところや、文意のわかりにくいところを中心にマークしていました。この参考書と、『現代文講義の実況中継』を合わせて使うと効果的だと思います。

また過去問演習と並行して、政治経済と倫理のセンター試験向けの参考書を読みました。加えて高校では日本史選択で、世界史の知識がなかったので、高1のときに使っていた世界史Aの教科書を探し出して読みました。過去問に関しては、10年分は解きました。だいたい7割以上は取れていたように思います。

特殊だといわれるICUの人文・社会科学ですが、現代文の力があれば、そんなに難しいものではありません。たしかに本文そのものは難しそうに見えますが、設問は比較的平易です。また知識問題に関しては、少なくとも世界史、日本史、倫理、政治経済の各分野から幅広く出題されますが、どれも基本的なものばかりです。まず何よりも現代文の力を身につけることが肝心です。

<総合教養(ATLAS)>

総合教養(ATLAS)も現代文への対策が役立ちました。ATLASの過去問は一部しか公開されてないので、主にオンレクの問題を解いていました。計算問題に関して言うと、じっくり時間をかければ解ける問題も多いので、先に計算以外の問題を解いて時間を稼ぎ、余った時間で解くようにしていました。全体ではだいたい6〜7割は取れていました。

<英語リスニング>

ICUの英語リスニング対策ですが、実を言うと、今回はほぼICUの過去問演習しかしていません。具体的には、オンレクの音声を毎日聞き、スクリプトに目を通すという作業を繰り返していました。ICUのリスニングにはある種の傾向があり、特に会話問題は毎年似たような問題が出題されるため、慣れれば慣れるほど点数が伸びていきます。また講義問題に関しては、いきなり問題を解き始めるのでなく、講義の流れを把握してから解くようにしていました。ただしこれらはあくまでも対処的なものなので、時間のある限り、基礎からリスニング力を身につけるべきだと考えます。最終的に過去問は5〜6割ほど取れていました。

<英語リーディング>

英文法と英文解釈に関しては、オンライン予備校のスタディサプリで学びました。時間的にも予算的にも、普通の予備校に通う余裕がなかったからですが、結果的には役立ちました。それと並行して、『Next Stage』という文法・語法問題集と、『東大英単語熟語 鉄壁』という単語帳をやりました。この単語帳は東大に限らず、難関大学を志望する方におすすめしますが、大変分厚い本なので、初学者は『DUO 3.0』や『システム英単語』から入ると良いと思います。そうして文法・単語・英文解釈の知識を身につけた上で、過去問演習に取り組み、長文読解力を身につけていきました。時間のある人は、過去問演習の前に『やっておきたいシリーズ』等の長文問題集をやっておくと良いでしょう。過去問はだいたい7割ほど取れていました。
リーディングに関しては、どの予備校や参考書であっても扱う内容はほぼ一緒です。なので、評判の良いところであれば、どれを利用しても構わないと思います。もちろん過去問演習は必須ですが、ICUだからと言って、なにも特殊な対策をする必要はなく、難関私大向けの勉強をごく当たり前にすれば充分だと考えます。

【ICUの編入入試について-その他】

○高校の調査書は、ICU入試の合否にはあまり影響しないと思います。私の高校時代の評定平均は3.1でしたが(他の高校だったらもっと低かったでしょう)、それでも合格することができました。ただし評定や願書等の資料が、ボーダー上にいる人を選別する際に使用される可能性はあるかもしれません。

○ICUを編入で受験する場合、大学の成績証明書または在学証明書を提出します。私は成績証明書を提出しましたが、前の大学の成績証明書も、あまりICU入試の合否とは関係がないと思います。私が出願の際に出した前の大学の成績証明書は、その半数以上がBとC(ICUでいうCとD)で、全く良いとは言えない成績でした。さらに留年したことがあるので、入学年度と現在の学年が一致していなかったのですが、そこも大目に見てくれたようでした。もし成績が不安な人は在学証明書の方を提出しましょう。

○実際に受験してみて、ICUの編入試験の難易度は、一般入試とまったく変わらないと感じました。たしかにICUのホームページによると、その倍率はかなり高いように見えます。しかしこれは編入のものだけを抜き出した数字であり、実際には一般入試と同じ基準で合否が決まります。おそらく、十分な対策をして、本気で編入を受験する人が少ないがために、あれだけ倍率が高くなるのだと思われます。私も、ICUを一般入試と編入のどちらを受験するべきか最後まで悩みましたが、結果的には杞憂でした。

○ちなみに、試験の座席について説明しますと、ICUでは「人文・社会科学」を選択した人の多くはICU本館のタブレット型の椅子で、「自然科学」を選択した人は(隣のICU高校にて)普通の机を使って受験します。自然科学は計算でスペースを広く使うからでしょうか。ちなみにタブレット型の椅子は右利き用ですが、試験の際に申し出れば左利き用に取り替えてくれます。

皆さんのお役に立てたら幸いです。一人でも多くの方がICUに合格することを願っています。

一般選抜,編入・転入本科,ICU合格者インタビュー

今回は編入でICUに入学されたshiroさんに、ICU編入に関する記事をご投稿いただきました。shiroさんはオンラインレクチャーを利用され、都内の私立大学を経てICUに編入で2017年度に合格されています。

オンレクOBのICU(国際基督教大学)編入対策記事(shiroさん 1/2)

こんにちは、都内の私立大学からICUに編入をしたshiroと申します。ICUへの単位編入や、編入試験対策に関して投稿させていただきます。少々長くなりますが、最後までお読みいただければ幸いです。

<編入に関して>

【単位編入について】
○単位編入の概要について簡単に説明します。
まず、単位編入の時期に関してですが、入学直後の4月上旬に申請します。編入できる単位の上限は60単位です。編入された単位は、一般教育科目、保健体育講義科目、保健体育実技科目、そして専門科目のうちの基礎科目および選択科目の各科目に振り分けられます(それぞれ上限あり)。

○基礎科目および選択科目に振り分けられた科目は、メジャー申請の際にメジャーの科目(基礎科目および専攻科目)として再申請することができます。メジャー(マイナー)の基礎科目として3単位まで、専門科目として10単位まで(マイナーの場合は7単位まで)編入することができます。

○メジャー申請は、入学年度の冬学期の履修登録期間に行います。メジャーによっては取るべき科目や成績が指定されていますが、編入生に限っては、その時点でメジャー要件を満たしていなくても、自分の希望するメジャーを申請することが可能です。ただし、1年後のメジャー変更期間までに必ずメジャー要件を満たすことが必要になります。

○前の大学での一般教育科目・専門科目は、特に関係なく振り分けることができます(一般教育科目→専門科目として編入されたり、その逆もあった)。ちなみにICUでは、教職の単位も卒業要件として編入できます(ただし、ICUの教職課程で使用する際には別途手続きが必要になります)。なお、前の大学でのGPAは引き継がれません(個人的にはこの点が良かった)。

○その他、単位編入の詳細は、入学直後に行われる編入生向けの説明会で改めて説明されます。

<単位編入の実際>
私自身について述べますと、前の大学で持っていた単位が70単位で、うち44単位が編入されました。
まず前の大学の単位の内訳ですが、ICUでの一般教養科目にあたる単位が30単位あり、うち成績等で編入できない単位を除いて、20単位を申請しました。同じくICUでいう専門科目も34単位あり、うち21単位を申請しました。教職の科目も6単位あり、うち4単位を申請しました。したがって、45単位を申請したことになります。
編入後の単位の内訳は、
一般教養科目(GE)が5科目×2単位で10単位、
保健体育科目(PE)のうち実技科目が1単位、
基礎科目(FDN)のうちその他基礎科目(OTH)が4科目×2単位で8単位、
選択科目(ELE)が12科目×2単位+1科目×1単位で25単位となりました。
(※基礎科目については、編入生はまだメジャーが定まっていないため、いったんOTHに編入されました。)
基礎科目に編入されたのは、「日本文学史」や「教育原理」など、ICUでも基礎科目として開講されている科目が中心でした。一般教養科目に編入された科目の基準は良くわからないのですが、ICUではあまり開講されていない科目が編入されたという印象を持ちました。
また、上記のとおり、編入できなかった単位は、成績が足りずに申請できなかったものがほとんどでした。留学で得た単位もありましたが、留学先の大学のシラバスが必要とのことで、申請をあきらめました(シラバスがある方は申請すべきだと思います)。体育の単位は2単位ありましたが、実技科目と判断されたのか、1単位のみ編入されました。
なお、申請の際には、前の大学のシラバスも同時に提出します。私の場合は、ネットで過年度のシラバスを調べて、該当する講義のシラバスを印刷してまとめました。どの単位がどの科目に編入されるかは、シラバスをもとに判断されるようでした。

【単位編入の注意事項】
◯編入できるのは、ICUでいう成績C(評定70)以上の単位が対象です。成績Dの単位は編入できません。
ここで注意すべきなのが、ICUと他大学とでは成績評価基準が異なる場合がある、ということです。すなわち、ICUでの成績の最高評価(評定90−100)はAで、以下10点ごとにB、C、Dとなります。一方、私の以前在籍していた大学は、最高評価はSもしくはA+で、以下10点ごとにA、B、Cと成績が付けられるシステムでした。つまり私の例で言いますと、前大学での成績B(=ICUでいう成績C)の単位は編入できますが、前大学での成績C(=ICUでいう成績D)の単位は編入の対象外という事になります。
もちろん大学によっても異なりますので、自分の大学がどちらの基準に当てはまるのか、あらかじめ確認しておくことをおすすめします。

◯また、ELAに相当する科目(すなわち英語の語学科目)、体育を除く実技・実習科目も編入できません。これらの点を踏まえ、編入後の単位数をあらかじめ見積もっておくと良いでしょう。とはいえ、上記以外の単位はほぼ編入できた印象なので、そこまで心配しなくても良いと思います。
なお、体育の実技科目を1単位でも取っておくと、入学後に体育の授業を受ける必要がなくなるので、かなり楽になります。

○ちなみに編入試験ではなく一般入試で入った場合でも、前の大学から30単位を上限に単位を編入できます。ですので、現在の大学から編入できる単位が30単位に満たないのなら、一般入試を受けるのもありだと思います。もちろん、編入生として入学しながら4年間学ぶことも可能です。

○その他、編入に関する質問・相談は、ICUの教務グループに問い合わせるのが確実です。また、BUCHO.NETのブログにその他の編入生のインタビュー記事が載っているので、ぜひ参考にしてください(ブログ>カテゴリー選択>編入・転入本科)。
なお、ここまでの情報は私が編入をした時点のものなので、必ず最新の情報を確認してください。

(次回に続きます)

一般選抜,編入・転入本科

<A・B併願 ICUトランスファー(自然科学)RHさん 第3回>

(引き続き科目別のICU(国際基督教大学)入試対策を伺います。総合教養(ATLAS)はどのように対策されましたか?)

総合教養は現役時代に受験して課題だと感じた科目です。
昨年はどうしていいか分からないで受験していました。

ICUのサンプルを見て、例えば世界史とか地理などの知識問題があればいいのかなと思っていました。しかし入試で実際に総合教養を受けてびっくりしました。イメージより遙かに問題に使われている論文の量が多くて、従来の人文・社会科学のような読解問題が多数は入っていました。

私大の理系だと現代文の読解は全くやっていないという人が多いと思うのですが、自分もそういう状態で、読解の要素のある総合教養のPart 2と3はまるごと文章がよめず、全部飛ばして、選択肢だけで読んで答えました。

(すると現役の時は、総合教養は40問なので半分の20問が読解、そのほとんどを選択肢だけで解いたということですか?)

そういうことになりますね(笑)。
昨年合格できなかった大きな原因だったと思います。

総合教養の試験が終わってまずいと思いましたが、ショックでその点は親にも言えませんでした。いずれにしても総合教養に関しては万全ではない部分が多かったですね。

(しかし昨年開示した点数が合格まで5点ということでしたね。他がよくできたのですかね?)

そうですね、総合教養に関してはかなり失敗したので、去年もオンレクやっていたら受かっていた可能性があったと思えるほどです。

(今回の受験ではどのように総合教養対策に取り組みましたか?)

今回は総合教養に関してはオンレクで対策しました。
オンレクでは音声で勉強できた点はよかったですね。
また、読解の練習が多数できた点もよかったと感じています。
後はICUの人文・社会の過去問を通して読解対策をしました。

(昨年と今年度を比較して、今年合格できた要因はどのあたりにあるでしょうか?)

モチベーションの部分が大きかったかなと思います。
現役時代だと先生方に言われてやっていました。
一方、今年は自分の意思で勉強したというか、ICUに進学したいという気持ちをもって勉強できたのがよかったと思います。今度は背水の陣といいますか、自分の意思でプレッシャーをかけて勉強をしたのがよかったです。

(高校生の時とは違って、今年度は大学生の身分があったので、背水の陣というほどではなかったのでは?)

実際に前の大学に入って、合ってない、物足りない、このまま同じ大学にいてもどうしたらいいか分からないという思いは常に抱いていました。
また、去年ICUの入試では、勉強のやり方や、解き方に関して色々と失敗をしたなと感じていたので、その悔しい思いを原動力にしたと自分では考えています。

(なるほど、編入の入試に関して伺いたいのですが、受験に際して、具体的にはどのような書類が必要ですか?)。

まずは高校の調査書ですね。これは現役生と同じです。
出身高校に取りに行きました。
後は、大学の成績証明書か、在学証明書です。
自分は成績証明書を提出しました。

(合否に前の大学の成績は関係あるでしょうか?)

そこは分かりませんが、提出する以上はもしかすると関係あるかも知れません。

(ICU合格後の編入の手続きはどのような流れですか?)

まずは前の大学の退学手続きですね。
しかし退学の手続きをしてもすぐに退学という訳ではなく、
身分としては3月31日まで前の大学の学生です。

前の大学では3月中旬くらいに1年後期の成績がでましたので、
その頃一度成績をICUに送る必要があります。
この際の成績証明書は和文・英文両方が必要です。

自分の場合3月に春期講座をとっていまして、結果的に3月末まですべての成績が出ていませんで、4月に再度成績証明書を送りました。その後ICUに入学してから単位編入の手続きをします。

(実際にどれくらい単位が編入されましたか?)

40単位くらい認められました。

(前の大学に1年の在学で40単位ならなかなかよいですね。)

はい、しかし特に理系の場合はメジャーの選択要件を満たすにはたくさんの単位をとっておく必要があり、実験等のクラスも多いので、編入後3年で卒業する場合は、
きちんと計画を立てて単位を取っていく必要があります。

「理系→理系」の転入は、全く自由という訳ではなく、ある程度前の大学の専攻と近い領域でないと、3年で卒業できなくなる可能性がありますね。

(実際にICUに編入しての印象はいかがでしょうか?)

ICUに編入して1年目は他の新入生と同様にELAのセクションの単位で動くことが多いのですが、とてもよいセクメに恵まれまして、毎日楽しくて居心地がよいですね。

授業は前の大学よりも歯ごたえがあって、学生の意欲が高いです。授業参加も大いに求められますし、試験も難しいところを聞いてきたりしますね。特にELAでの英語論文の精読、ライティングの訓練等を通して、アカデミックな英語力が付いてきたと実感しています。

特に自分のように理系の学問を専攻しながら、しっかりと英語の訓練ができるというのは、ICUならではの事で、その点にはICUに編入したアドバンテージを感じています。

(ありがとうございました)

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一般選抜,自然科学,編入・転入本科

<A・B併願 ICUトランスファー(自然科学)RHさん 第2回>

(それではICU(国際基督教大学)の一般入試対策に関して伺います。自然科学(数学・物理)はどのように対策されましたか?)

現役の時は数学物理で受験をして、主にMARCHの過去問などをやっていました。また、ICUの自然科学は難しいと聞いていたので、難度の高い問題集に取り組んでいました。結果的にはこの勉強法はICUの入試問題とは大きく傾向が異なっていました。

(具体的にはどのような部分が違いますか?)

例えば他の私大では教科書、チャート式等の問題集を解法を含めていかに暗記しているかという問題が多いのですが、ICUの場合そういう問題はそういう問題ばかりではなくて、教科書には登場しなかった式や記号、概念などがよく登場します。

それらの新しい式や記号はリード文で詳しく説明され、ステップを踏めば解けるようになっています。しかしこの部分は他の私大の問題集だけをやっても難しかったですね。

(すると1回目の受験の一番の反省点はどこでしょうか?)

自然科学に関しては、文章を読んで理数系の問題と解くという練習をしていなかったことですね。

一般的な私大の理系は国語がいらないというか、普通の理工系の問題は数式が解ければまず解けます。

ICUの場合、リード文が大事になる。リード文を無視して数式だけで解くのは厳しいです。

ICUの場合はいかにリード文を読み、未知の概念に数学的な知識を用いて挑んでいくかという問題ですね。

自分の場合、そのような文章をちゃんと読んで理解するということは他大学で出題されないのでやっていませんでした。

単純に私大のハイレベルな数学が解ければよいというものではないことを知らなかったという点が反省点ですね。

(具体的な出題傾向はどのようなものですか?)

数学だと微分積分は最頻出で、毎年のように出ています。
それに加えてもう1題というパターンが多いですね。

(2回目のICU受験では具体的にはどのような対策をされましたか?)

数学は得意だったのでまずは教科書レベルの問題を復習した後に、ICUの過去問に取り組みました。これは同じ問題がでるからやるというよりは、むしろ、未知の問題、初見の問題が出た際に、資料の文章をよく読んでステップを踏んで答えていくというICUの入試の形式に慣れる上でとても役立ちました。

自然科学対策は、ICUの自然科学の過去問をやるのが一番よいです。文章を読んでプロセスを理解して、それを出題された問題で再現できるか、という力が問われているように思いました。

(ICU入試の数学に関しては市販の教材に似たような問題は出ていないのですか?)

市販の教材では無いですね。強いて言えば国立や私大の筆記問題が方向性としては近いかも知れません。いずれにしてもICUの入試ほど文章の理解が求められる数学の問題は珍しいと思います。

(ICUの物理に関してはいかがでしょうか?)

出題の仕方は数学のイメージに近いですね。高校物理の範囲を超えて、大学で取り扱うようなテーマがよく出題されているのですが、文章をよく読むと高校物理の知識で十分に解けるようになっています。ただし、出題される分野は数学のような偏りはあまりなく、物理の諸分野から主に2分野に分けて毎年出題されるというイメージです。ここでも

個人的には物理の場合は分野や出題によって得意不得意があると感じていたので、公式や解法を覚える上で問題集を仕上げました。問題集は『入試物理良問と要点』というものをやっていました。この問題集は各分野を網羅している上に、解法と発想が見開きで書いてあってとても使いやすかったですね。ちなみにこの本はブックオフでたまたま見つけた少し前に出された本なので、今書店に行くと同じ筆者の新しい参考書も出ています。個人的には苦手分野を含めて一気に問題を解きながら解法や公式等を学びたかったので、相性がよかったと思います。

ICU独特の入試問題に関しては、数学と同じく、ICUの過去問をやるのが一番よいです。物理は問題集で解法や公式を覚えながら、ICUの過去問で文章題や発想の方法を学んだという感じです。

(実際の試験を受けてみて、感想はいかがでしたか?)

やはり数学は微積分・関数ですね。これらはガッツリやっておいてよかったです。

物理は波、熱など課題としていた分野も多少は出ましたが、全体として苦手な問題が出なくて運がよかったです。問題集と過去問をやったことが本番でいかされたと思います。物理やしっかり勉強したので、本番では自信を持って完答することができました。

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(見せていただいた受験時愛用の物理問題集)

(次回に続きます)

一般選抜,編入・転入本科

<A・B併願 ICUトランスファー(自然科学)RHさん 第1回>

今回は2016年度ICU入試で他大学から編入でICU(国際基督教大学)を受験し、A方式/B方式(一次)合格したRHさんにインタビューをさせていただきました。
理系、BUCHO.NETオンラインレクチャー(オンレク)にてICU入試対策

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<Rさんに見せていただいた2016年度版 ICU ELA Reader>

(現役生の頃もICU受験をされたという事で、その時の様子を教えてください)

高校の頃は早慶の理工学部などに入れたらいいかなぁと思っていましたが、
高3に入ってから親にICUは良い大学だと勧められて、ICUに関心を持つようになりました。ICUのオープンキャンパスに参加して、インターナショナルでみなさん優しくて、いい大学だなぁと思いました。

その後受験勉強を進めるにつれて、科目数などの問題で、早慶ではなくMARCHと併願してICUを目指すことにしました。

早慶の理工系は4科目(英数物化など)が要求されるのですが、化学は間に合わないと思ったからです。

このときはICUに是非とも行きたいというよりは、どこか大学に入れたら良いくらいに考えていて、特定の大学に特化した勉強はしていませんでした。
結果的に1回目のICU入試は5点差で不合格になり、M大学の比較的新しい理数系の学部に進学しました。

(なるほど、都内にある新キャンパスに、国際系の文系学部と同居している、ITにも強そうな理数系の新設学部ですね。新キャンパスで良さそうですね。)

自分としても入学する前のイメージはそうでしたね。ただし自分の進学した学科はNetworkのDesignを連想させる名前の学科だったのですが、実際にはエネルギー分野など、ITとは直接関係のない物理の専門家が多く集まっていました。

(進学した学科は、ネットワークの構築とかあるいはE-commerce、あるいは次世代のネットの研究をするとか、ネットに関連した情報工学が必ずしもメインというわけではないのですね。)

今思うと僕のいた学科のコンセプトはとても曖昧でしたね。厳しい言い方をすれば教授陣が寄せ集めというところがあって、学科名と、所属教授の研究内容が必ずしも一致していないように思われました。

新しい学際的な学部の学科なので仕方がない部分もありますが、「この学科はこれをするんだ!」という共通認識は教員や学生の間でも明確ではありませんでした。
強いて言えば「あそこは何をやっているところかよく分からない!」というのは学内の共通認識だったかも知れません(笑)。

曖昧といえば、僕のいた学科には学科の外部に向けた公式なWebサイトがまだなくて、僕が先生方に頼まれてサイトのコードを書きました。サイトを作りながら、「ああ、こういう学部なのか」というイメージがようやく湧いてきました(笑)。

(学科の公式サイト自体をRさんが作ったのですか?)

ええ、そのサイトを作る作業はとても楽しかったのですが、創設3年目で学科の公式Webサイトがなかったことにはびっくりでしたね。

(学生の雰囲気はどうでしたか?)

全般に学生の勉学へのモチベーションが高くなく、学生同士の会話でも学問に関する話なんかはほとんどなくて、授業時間中に学生から発信されているTwitterの履歴が当たり前にあるような雰囲気でしたね。大学で熱心に勉強したい人にはあまりいい環境ではなかったと思います。

(新しい学部で面白そうだと思うのですが、ご自身の感じたイメージとしてはマンモス校の一学部で、あまり勉強熱心ではないというところだったのですかね?)

今になってICUと比較してしまえば全くその通りですね。大学生活を楽しく送っている人、あるいは研究に取り組んでいる人もいたはずなので、一概には言えませんが、自分には前大学の雰囲気が合っていない、あるいは馴染めていない部分が大きかったのだと思います。次第に大学に行くのが面白くない、どこか他の大学に行きたいと思うようになりました。

(なるほど、入学後のミスマッチはどの大学でもあり得ることですが、具体的にICUに転入しようと思ったのはどのようなタイミングですか)

ICUに編入しようと思ったタイミングはもっと後になるのですが、きっかけになったのは、前の大学の協定留学に応募しようと思ったことですね。今の大学を脱して一度留学にいきたいなと。協定校にはレベルの高い大学もあったのですが、それらの協定大学に留学するにはTOEFL iBTのスコアで80点以上が必要でした。よって8月頃からTOEFLの勉強を集中的にやりました。夏には留学を目指す人向けのTOEFLのスコアアップのための受験対策セミナーなどにも参加しました。

結局TOEFLは9,10,11月と受験して、3回目の11月でようやく80点を超えるスコア(86点)がとれました。最初はなかなか良いスコアがでなかったのですが、この時期は集中して英語を勉強しました。

(86点は良いスコアですね、英語は元々得意だったのですか?)

TOEFLの勉強がうまくいったと言いますか、帰国子女ではないし、入試で満点とれるとかそういうレベルでは全くないのです。ただし英語自体は好きでした。また、母がTOEICなどの英語の講師をしておりまして、直接指導を受けたとかではないのですが、子供の頃から家で聞こえてくる英語の教材の音声などをそれとなく聞いていたのがよかったのかも知れません(笑)。

(その後ICUをもう一度受験しようと思われたのですね)

そうですね、英語の試験に詳しい母の指摘などもあって、ICUの場合一般入試B方式が昨年からできていて、TOEFL iBTで79点以上あれば出願できるので、これはちょうどTOEFLのスコアが使えて良いなと思いました。

ただし、TOEFLは公式スコアが米国ETSのセンターから大学に郵送されるまでに1ヶ月、もしくはそれ以上の時間がかかるので、Official Score Report送付の手続きは早くやらなくてはいけなくて、2016年度入試の場合、2015年の12月4日までにという指示でした。今回は無事に届いたようなのですが、結果的にスコアの送付手続きがギリギリになってしまっていて、届くかどうか心配していました。

(要は1月下旬の出願締め切りの頃までにICUにTOEFLの公式スコアが届いていないといけないということですね。12月上旬までに送付手続きが必要というのはかなり早いですね)

はい、TOEFLはレポートの送付も遅いですが、スコアが出るまでも時間がかかるので、自分の出した11月はぎりぎりだったので、できれば10月までにTOEFLを受験しないと間に合わないです。

(その頃にオンレクを受講されたのですね)。

ええ、ICUの入試を受験しようと思ったタイミングで、例によって試験に詳しい母がBUCHOさんのオンレクを見つけてきまして、これはICU対策に良さそうと言うことでオンレクを受講しました。最初はB方式の総合教養(ATLAS)の対策だけを最初はやろうと思っていました。

(その後、間に合うならICU一般入試のA方式を並行して対策してはどうか、という流れでしたね。)

はい、試験まで時間がなくて、AとBを併願することに関しては不安があり、高校の頃お世話になった先生にも相談させていただいたのですが、オンレクでのアドバイスと同じように、面接など推薦の要素があるB方式だけ受けるよりは、ICU入試のA方式も受けてみては、というアドバイスをいただきました。

(確かにB方式はTOEFL等の英語のスコアと、会場での総合教養ATLAS、二次面接というもので、TOEFL以外は不確定な部分が多いですからね。)

そうですね、実際にオンレクを受講してみて、ICUの過去問のデータが完全に網羅されているので、これはICU一般入試のA方式もいけるのではという感触もありました。

(やはりB方式だけだと不安ですかね?併願の効果はありましたか?)

正直僕の場合A方式もB方式も不安だったので、だったら両方受けてしまえという感じだったかも知れません。1回の入試対策で2回ICUを受験するチャンスを得ることができたという意味では併願の効果はあったと思います。

icu-ELA-Rader-2016

<現在RさんがICUで学習中のELAのテキスト>

(次回にICU入試対策に続きます。)

ICU奨学金,一般選抜,ICUトーチリレーHigh Endeavor奨学金,編入・転入本科

<編入生 High Endeavor奨学金受賞者インタビュー Aさん 第2回>

(人文・社会科学に関してはどのような対策をされましたか?)

まずはオンレクで過去問を解いてみて、出来映えは年度によると感じました。
特に自分は理系で世界史をあまり勉強していなかったので、世界史重視だと厳しいという印象を持ちました。

なのて、全部に対応するよりは頻出分野で勝負しようと思った。
理系というハンデもあり、これで高得点狙いではなく、及第点をとればよいという作戦ですね。

具体的な勉強法としては、まずは過去問で傾向を把握した上で、必要に応じて背景知識をつけるというイメージでした。
人文・社会科学分野というとあまりに広すぎるので、過去問から絞っていくことが大切だと思いました。

(具体的にはどのような分野ですか?)

一例として、多くの文化や学問のベースとなっている古代ギリシアに関連した内容や、あるいは直接または間接的にキリスト教史に関連した論文も見受けられるように思いました。

いずれの年度も元ネタといいますか、参考文献等が書いてあるので、それらのキーワードを拾いながら、元ネタを軽く読んでおくとよいと思いました。

例えば、個人的にはキリスト教史はおさえておきたいと思ったので、『よく分かるキリスト教』という本をみました。

また西洋古典も、人文科学を勉強する上で必ず通る部分なので、これも必要に応じて物語や登場人物等を押さえておくとよいと思いました。一例として『オデュッセイア』などはとてもよく出ていますので、このような分野に関しては、過去問を解きながら、簡単でもよいので、ちょっと調べておいて損はないですね。

まとめると、傾向を把握した上で、ソースとなるような資料に随時できる範囲で当たっていくという勉強法をしていました。

実際の試験では人文・社会科学が一番心配だったのですが、入試では手応えがあり、この教科がうまくいったことで、これはいけるという気持ちになりました。

(ATLAS(総合教養)対策はいかがでしょうか?)

ATLASに関しては対策を立てるのは難しいですね、完全な過去問も公開されていないので、オンラインレクチャーの問題をやるべきだと思います。

(オンレクの問題はいかがでしたか?)

問題の再現度は高く、やっておいて損はないです。
特に時間の配分などが身につきます。

第1問のリスニング対策などは他の教材などでは非常に対策しにくいです。
放送される講義のメモの取り方が重要なのですが、慣れない内は、放送中のメモのムラができていました。設問に関係ないところを細かくとってしまったり、逆に取るべきところをとっていなかったり。この点に関して予想問題・過去問演習はとても有効ですね。英語等には市販教材を活用しましたが、ATLASに関しては市販のテキスト等では厳しいです。

Part 2,3は人文・社会科学の傾向に近いと思いました。
読解が中心ですので、人文・社会科学の過去問演習を行っておくとよいです。

Part4に関しては、元理系なので概ね取れました。
文系の人は全部捨てたらまずいが、解けそうなやつを解く、拾う、捨てても合格点は取れる、というくらいの気持ちでよいと思います。

例えば物理の衝突や化学反応式係数合わせなど、理系では常識的な問題だが、文系の人が勘で当てるというのは相当厳しい問題だと思いました。
基本的に、ATLASは分かるところだけ解けばよいという試験です。

全体にボリュームが多くて、時間も足りないので、理系パートに時間を使うよりかは
文系なら前半の読解パートをきっちりといて行くというのも手だと思いました。

理系の場合、Part 4に関しては有利さを感じたので、まずはPart 4をきっちり解くというのが大切だと思いました。
<実際の試験に関して>

今年はリスニングが難しかったですね、

スピーカー音声になれていなかったというのもあったのですが、問題自体も例年よりやや難しかったと思います。

自分はトランスファー用の試験教室だったのですが、多くの受験生から、
英語が終わってからは「これはリスニングがやばい」という声があちこちから聞こえてきました。全体の会場の雰囲気として難しい感じだった

(トランスファーの教室は別会場?)

同じ会場ですが、本館の1部屋に集められているという感じでした。
今年の場合本館1階の階段教室でした。
また、トランスファーも理系(自然科学)と文系(人文・社会科学)は別の教室です。

私は人文・社会科学を選択したのですが、その教室にかなりの人数がいたので、理系のトランスファーの受験生は少ないのだなという印象を持ちました。

いずれにしても全体としての出来映えは、リスニングが不安要素で、
その他リーディングなどはいつも通りで、勉強の成果が出たという印象でした。

(受かってみての感想はいかがですか?)

とにかく安心しました。やっと受験が終わった、1年間の成果が出た、よかったという感想です。

(入学金免除の上、授業料及び施設費の3分の1相当額が給付されるHigh Endeavor(ハイ・エンデバー)奨学金も受賞されたということですが、その通知は合格と同時ですか?)

はい、合格証などと一緒に封筒に入っていました。ちなみにHigh Endeavor奨学金は申請しないと審査対象にならないので、興味のある方は事前に準備しておいた方がよいです。特に、所得の要件があるので、所得証明書等の書類が必要になります。この書類だけはすぐにはそろわないので、入試要項が出たらすぐに用意しておいた方がよいでしょう。
ちなみに400万円規模のピースベル奨学金は、トランスファーは応募できません。
一般の入学であればもちろんピースベル奨学金も応募できるはずです。

(合格後の周りの方のリアクションはいかがでしたか?)

まちまちでしたね、ふーん、というぐらいの人から、めちゃくちゃ驚く人まで
授業は終わっていたので、残念ながらあまり友人らに会う機会もありませんでしたが。

ちなみにICUの入試の時期は、前の大学の期末試験の時期の直後で、ICU入試の前の週まで期末試験を受けていました。

(直前まで普通の大学生活を送っておられたのですね、今回の合格の勝因はどのあたりにあったと思いますか)

大学での勉強があったので、受験にかけられる時間が限られていたが故に、配点や最終的な結果を意識した勉強が効果的だったと思います。最後まで配点を意識して勉強していました。

例えばICUの英語はリスニングを含みますし、全般に内容が難しいとはいえ、他の教科と比べると癖がないです。よって、ここには時間をたくさん投下して、高得点を狙うという姿勢で、一番時間を割いて勉強しました。

逆に、人文・社会科学などは、全部とるのは無理なので、頻出分野を意識しつつ、過去問を中心に及第点をとるイメージで挑みました。未知の問題はその場で頑張るつもりで受けました。

ATLAS(総合教養)に関しては読解の部分は人文・社会科学の過去問が有効でした。
ATLASの講義パートはとにかくメモの取り方に慣れることです。
日本語のリスニング試験はないので、オンレクの問題を解き、どこが問われるか、どのようなメモを取るべきか、あるいはその他のPartを含め全体の時間配分をどのようにするかなど、実践的なトレーニングを行うとよいと思います。

(その他メッセージ等があったらお願いいたします。)

トランスファーの人は出すときに編入か一般かを迷うと思うのですが、
実際合格水準は変わらないはずだと思います。

ただし現役生と大学生では受験勉強に当てられる時間が全然違うはずです。
現役生・浪人生はフルタイムで受験勉強をしているので有利です。
倍率ではなく受験生の質ですね。

よって、迷うかもしれないが、もし大学にきちんと通っているのであれば、編入の試験にチャレンジすべきだと思います。High Endeavorもいただけましたし。ピースベルは取れませんが(笑)。

後は、実は意外に重要な事なのですが、他大学からICUに編入を考えている方は、できれば在学中に体育を2単位とっておいた方がよいです。

ICUは3学期制ですが体育の実技は1学期に1/3単位しかとれず、卒業に必用な2単位を取るのに最低2年(1/3*6学期)かかります。2学期制の他大学で体育実技を取っておけば1年(1単位*2学期)で取れます。

体育の時間が空くといろいろな授業が入れやすいですし、前の大学の感覚からすると、1/3単位というのは時間単位の効率が悪いです。

トランスファーに限りませんが、ICU入学時に体育が1単位でも編入できたら、他大学に在籍していたメリットの一つになり得ます。

(なるほど、いずれにしても希望していたICUに合格し、奨学金も受賞されて、前の大学より学費まで安くなったので、オンレクを受講されてよかったですね 笑)

オンラインレクチャーにはとても感謝しています。特に奨学金を得たことで海外留学を実現できる可能性が高まり、また大学を移るという自分のわがままにもかかわらず、両親に経済的な負担をかけずに編入できた点はありがたいと思っています。

(ありがとうございました)

その他2016年度のICU(国際基督教大学)入試合格体験記はこちら

ICU入試対策講座オンラインレクチャーのご案内はこちら

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ICU奨学金,一般選抜,ICUトーチリレーHigh Endeavor奨学金,編入・転入本科

<編入生 High Endeavor奨学金受賞者インタビュー Aさん 第1回>

今回は転入本科で合格したAさんにインタビューをさせていただきました。
Aさんは都内の私立大学に在学しながらBUCHO.NETのオンラインレクチャーを受講し、2016年度一般入試(転入本科)に合格されました。High Endeavor奨学金も受賞。

(本日はよろしくお願いいたします。まずICUを受験するまでのいきさつを教えて下さい)。

はい、去年は慶應(経済)などを第一志望としていて、結局、青学とS大の経済学部に合格し、S大の方に入学しました。

入学後は普通に大学生活を送り、簡単な授業も多かったので、バイトなどをしていました。バイトは塾の講師などをしていました。どちらかというと勉強の苦手な子供を教えるような塾ですね(Eゼミナール)。ただこのバイトはやや残業などもきつくて3ヶ月でやめました。他にはサークル活動もしていました。

大学生活を送る内に、段々と将来に不安な部分が出てきて、なんとかしなければと思うようになり、いろいろと考えているうちに、ICUに進学することを目標としました。

(具体的にはどのような部分に不安を感じていたのですか?)

決して悪い大学ではなかったのですが、全体にのんびりしていると言いますか、授業も出ていれば単位をもらえるというものが多く、ゆるーい雰囲気でした。バイトやサークル活動をするにはよい大学なのですが。

また、高校までは大学に行くことが目標のようになっていましたが、いざ大学に入ってみると、就職が決まった4年生などの姿を目の当たりにして、大学卒業後の就職などに不安を覚えました。元々第一志望ではなかったという思いもありました。

(ICUの受験勉強はいつ頃始めたのですか?)

本腰を入れたのは6月にオープンキャンパスに参加してからです。
ICUのオープンキャンパスではICU生やICUの先生と直接会話できるスペースが用意されているのですが、トランスファー(編入)に関して相談したいと思ったところ、昨年対大学からICU編入した方とお話することができました。

私はG県出身なのですが、その方も北関東出身で、首都圏の私立大学に進学からICUに編入したパターンで、そのお話を聞いて、リアリティが湧いたと言いますか、自分の置かれた立場や学力でも挑戦に値すると感じました。

その方に相談できたというのがとても大きくて、そこから本腰を入れてICUの試験勉強を始めました。もっとも大学には普通に通っていて、授業もまじめに出ていて、単位は取れるだけとっていました。

(具体的にはどのような授業をとっておられましたか?)

経済学部でしたので、ミクロ経済、マクロ経済、それから、数学が必修でした。
線形代数・微分積分などですね。

第二外国語で中国語を取り、
選択科目で化学の概論もとっていました。
社会科学概論の授業もとっていました。マックス・ウェーバーなどが登場するものですね。

後はビジネス英語の授業もありました。
こちらは40人ほどの比較的少人数のクラスでした。

(それは相当とっていますね。1年間で何単位とったのですか?)

40単位以上は取りました。成績も概ねよかったのです(笑)。
(フルタイムで大学をされていた感じですね。それだけ単位があればICUに入学後3年で十分に卒業できそうですね)。

まだ単位編入が完了していないのでなんともいえませんが、おそらく3年で卒業できそうです。ただHigh Endeavor奨学金をいただけたこともあるので、Exchange(交換留学)に1年いって、4年間で卒業しようかなとも思っています。

 

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(なるほど、しかしそれだけ授業を取っていては受験勉強は大変だったのではないでしょうか。受験用には一日何時間ぐらい勉強していましたか?)

6月の時点で1日2時間は必ず勉強すると決め、それを受験の時期まで続けていました。ただ、実際には1日2時間は意外に楽でした。

(どのように時間を確保されていたのですか?)

授業が割とその場にいればよいというものが多かったので、授業中によく内職をしていました。例えば90分の授業で内職をしてしまえば、後30分勉強すれば2時間勉強した計算になります。

(実際の勉強時間は何時間ぐらいですか?)

平均すると1日3時間ぐらいですね。バイトはすでにやめていましたが、一応授業の課題・レポート等もありましたので、それくらいが限界だったと思います。

(夏休みなどはもっと勉強したのですか?)

いえ、夏休みも結局1日3時間程度でしたね。無理に勉強時間を増やすよりは、普段から決められた時間に集中して勉強すると言いますか、勉強のペースを維持したかったというところがありました。実際に夏休みはサークルのイベントなどにも出ていました。

(それでは教科別にどのような勉強をしたかを教えて下さい。英語からお願いします。)

まず形式を確認するため、ICUの過去問を3年ほど解きました。ただ解いたのが古い問題で、特に難しい年度ばかりだったのですが、その時はショックを受けました(笑)。
ただアカデミックな英語が出される傾向や、TOEFLに似た形式はよくわかったので、TOEFLの学習をしながら過去問をチェックすることにしました。

(TOELFの教材はどのようなものを使いましたか?)

TOEFLのテキストはよくやったので、具体的なオススメがいくつかあります。

まず語彙は林功さんの『TOEFL iBT頻出英単語1700』をやりました。青の表紙でCD付きのやつです。林さんは筑波大でも講師をされていたとのことで、内容も大学生の自分には親しみが持てました。

ちなみにこの本をやる前に、同じく林さんの『TOEFL TEST 必須英単語5600』(紫の表紙)をやっていたのですが、これは難しすぎました。もちろん5600の方を覚えられたらよいですが、どちらかというとこれは分野別に語彙がまとめられている本で、文章を読みながら語彙を覚えようという本でした。

一方、1700の方は文中で覚えるタイプではなく、古典的な英単語と日本語訳が併記されていて、次のページに短い例文があるというタイプの参考書です。A,B,Cの3Partがあって、重要度が高い語彙から順に並んでいたので、これは頭から覚えていきました。

よって、1700の方はとにかく機械的に全部覚えて、5600は自分が苦手と思う分野だけをやるようにしました。
(単語帳のように英単語がずらっと書いてあるテキストを覚えるのは大変かと思うのですが、どのように勉強されましたか?)

覚えていない単語をチェックしながら繰り返したり、自作の単語テストを作ったりなどはしたのですが、これはもう気合いで何周もして覚えるしかないですね(笑)。

その他、ICUの過去問やテキストを読んでいて知らない語彙が登場した場合は、もう1枚印刷しなおして、何も書き込みをしていない状態でそこだけ下線を引いて後日確認するようにしていました。これは書き込みをしていないまっさらな状態で、英語の前後関係だけから意味を思い出せるかを試したかったためです。

また、文中で登場した語彙はしらみつぶしに全部覚えるというよりは、随時必要に応じて覚えるイメージで勉強していました。よって、単語帳1冊は完璧にして、残りは文中から随時覚えたという感じです。

(ICUの受験生には語彙をやらないという人も中にはいるようですが、やはり語彙の学習は大切でしょうか?)

海外経験のない普通の受験生は基本的な語彙はマスターしてから試験に臨んだ方がよいと思います。他大学では英語の試験でも、難度の高い語彙が登場する場合は注釈がよく書いてあるのですが、ICU入試の英語の場合はほとんどの年度で注釈はありませんからね。語彙は覚えているに超したことはなくて、一定の語彙を知っていることで正解に至る問題もあるので、一語の重みは大きいです。

いずれにせよ英語は語彙の学習を繰り返しながら、平行して過去問やTOEFLの問題を解いていった感じですね。

(TOEFLの受験教材は種類が少なく、大学受験のテキストの方が選択肢は多かったと思いますが、TOEFLの教材の方がよかったでしょうか?)

確かに高校生であればターゲットなどの受験教材で問題ないと思いますが、一応フルタイムで大学に通っていた大学生だったので、大学受験の教材には手を出しにくく、またICUの試験対策上もTOEFLの方が個人的にはよかったと思います。留学等で必要になりますし、いずれにせよ英語で大学の諸分野を学ぶ機会が増えるので、アカデミックな表現が多様されるTOEFLのテキストを使ったのは個人的にはよかったです。大学の図書館で勉強しても不自然ではないですしね(笑)。

(なるほど、その他リーディングやリスニングでオススメの教材はありますか?)

はい、同じくTOEFLの教材ですが、

リスニングはオンレク指定のTOEFLリスニング教材、
それに加えて、『TOEFL ITP TESTリスニング完全攻略』(語研)
『受験英語からのTOEFL Test iBTリーディング』(Z会)
などをやりました。

ITPとiBTとは形式が違いますが、ITPの方は全般にICU入試に似ています。
iBTは特に講義パート(Part III)の対策に役立つと思います。

ちなみにITPの方がiBTより細かいところを聞いてきたりします。
例えば惑星というテーマで、地球からのある惑星への距離が放送されて、
それが問いに出るのがITPでiBTは細かな箇所よりは、例えばその惑星の特徴とか、全体が理解できているかを問う問題が多いですね。

形式としてはITPがICUの入試に近いのですが、iBTの設問も参考になるので、余裕があれば両方解いてみるとよいかもしれません。

ちなみにIELTSも少し勉強してみたのですが、こちらはさらに細かいです。
○○は何ポンドか? というような細かい問題が出ます(笑)

(イギリスの試験っぽいですね(笑)。リーディングはいかがですか?)

リーディングに関しては、過去問を中心にやりましたが、参考書だとZ会の
『受験英語からのTOEFL Test iBTリーディング』がなかなかよかったです。

(次回に続きます)。

一般選抜,編入・転入本科

地方公立女子大学からICUに編入したNさんのインタビュー第4回

(それでは実際の試験の様子をうかがえればと存じます。ICU(国際基督教大学)を受験されてみての印象はいかがでしたか?)

ICUの入試は現役のときに受けた他大学よりもアットホームな雰囲気でその印象が強く残っていますね。

これは現役の時のことですが、試験監督の先生の自己紹介から始まりました(笑)。

「○○デパートメントの○○です」というような。

それから英語の時間の前に「皆さんノビをしましょうといって」ストレッチの時間があったりとか(笑)。とにかくICUのアットホームさにびっくりしました。お茶も置いてありましたし。

(なるほど、今回受けたトランスファーの試験会場何人くらいいらっしゃいましたか?)

少し記憶が曖昧ですが、2教室あって、1教室に関してはほぼ埋まっていました。

ちなみにトランスファーは高校生とは教室が別れているので、ほかの全員も同じように大学生であるということを考えると緊張しました。同じ境遇なんだなと親近感も覚えましたけどね。
(やはり2回目でも緊張はするものなのですね?)

そうですね、でも1回受けているから、現役時に比べたら、まだ心の余裕があったように思います。もし不合格でもすでに大学生ですし。

(なるほど、トランスファーではなくて一般入試にしようとは思われませんでしたか?)

家庭の事情的にトランスファーでしたね。ICUに行くとしたらと編入と決めていました。

(どっちが難しいですかね?)

学校の説明では同じで、実際のところはよく分からないです。

ただ受かった人の話を聞く限り、前の大学が何かしら国際関係で英語が得意な人が比較的多いかなという印象でした。

津田塾英文科とか海外の短大出身の方とか。

もちろんその他の学部の方なども多くいらっしゃいましたが。

(なるほど、一般入試の場合高校の調査書を出しますが、編入試験の場合は何を提出するのですか?)

一般入試と違って大学の在学証明書が必要ですね。
後はちょっと記憶が曖昧ですが、高校の調査書も出したような気がします。
高校に取りに行った記憶がありますので。

(実際の試験科目に関して伺います。どの教科がよくできましたか?)

できたのは人文と社会ですね。
リベラルは感覚では半分強、
最後の英語は少し力尽きました。
(オンレクの効果は感じましたか?)

パターン化している問題に関してはとても有効だと感じました。

また、人文・社会科学対策も有益だったと思います。

実際に受けた人文の問題は読みやすかったです。
(なるほど、得意にされていたICUの人文・社会科学の問題は、問題を解きながら読むのですか?)

私の場合は、まず文章を読むのですが、ずっと読んでいると最初の文章を忘れてしまいます。なのではじめの方の箇所はしっかり読んで、
中間ななめ読みをして、終わりの方をまたちゃんと読む
というパターンで読んでいました。

論文の中間を飛ばして読む、イメージですね。
後は問題を読みながら、その箇所に戻って読むようにしました。

オンレクで過去問をやりながらいろいろ試してみたのですが、最終的にそのようなパターンに行き着きました。

(自分の場合20-25分程度でまず完読してしまいますが、Nさんの場合、論文の本文を読む時間はどれくらいですか?)

私の場合は10分かけないで一度読んでしまいます。

(そんなに速いのですか)

はい、でも熟読するわけではなうて、まず大まかにどのような話をしているかしか読まないように心がけて読んでいました。
一度概要を理解して素早く読んだ後に、問題を解きながら、細部を読むようにしていました。
(最後の英語はいかがでしたか?)

実は人文・社会はものすごく集中して解いて、何か英語の時間の前にエネルギーを使い果たしてしまったという感じがありました。集中力が途切れたと言いますか。

リスニングも序盤はオンレクでパターンを知っている問題ばかりだったのでまだ余裕があったのですが、長文問題に入ってから集中力を失いました。

リーディングも完全に消耗していて、大問3つの内、1つの大問に30分も時間を費やしてしまいました(試験時間60分)。次の問題は急いで解きましたが、最後の穴埋め問題は時間がほとんどありませんでした。
問題を見て文法だけで解ける問題を急いで解きました。

ICUの試験は長丁場なので、とにかく集中を切らしてはいけないですね。
最後の英語あたりが一番集中力が必要だと実感しました。

このあたりは1日に4教科全てを解いていなかった影響が出たかもしれません。

(編入を体験して、これが合格には必要だったというものはありますか?)

一番は過去問に慣れたことだと思います。

勉強としてはほとんどオンレクのみで過去問を中心に勉強をしました。

ICUの入試では広い分野から出題されるので、それらの分野を全部勉強するというよりは、過去問で出た問題を復習する形で、別の資料もやるとしたらやる、という感じでした。
後はオンレクは解説がおもしろくて、コラムとか、受験アドバイスが意外に役立ちました。

(現役の時の違いはありますか?)

過去問の解き方が分かっていたこと、後は2年目の心の余裕ですね。

(ICU受験生へのメッセージをお願いします)

とにかく過去問は早い段階からやっておいた方がよいです。
現役の時は間に合わなかったという印象でしたので。

また、トランスファーに関しては、合格後の説明会等を通して、編入生同士で仲良くなって、協力する意識も大事ですね。人数が少なく、手続きも少し特殊なので、情報共有することが大事です。

(ありがとうございました。)

一般選抜,編入・転入本科

地方公立女子大学からICUに編入したNさんのインタビュー第3回

(ここからは受験勉強の様子などをうかがって参ります。大学に在学しながらの受験勉強で、ICU対策はいつ頃始めましたか?

受験勉強は夏休みに入ってから徐々にやり始めました。受験当日は、早起きをして東京まで受験をしに行くことがわかっていたので、毎日朝5時に起きて生活リズムをつくりました。勉強は、学校の授業がない時間と朝学校に行く前に主にしていました。

(5時起きはすごいですね、大学の授業とはどのように両立されていましたか?)

前大学が英語系のクラスが多かったので学校の授業をしっかり受けることが受験勉強につながることだと思い、 授業にはちゃんとでていました。実際に授業のおかげでリスニングがのびました。

(夏以降の勉強の内容を教えて下さい)

まずForestなどの参考書を使って、文法から始めました。文法は高校生のころからあまりみについていなかったのと、それなりに時間がかかるので文法から入った方がいいと思ったからです。

(大学生で比較的実践的な英語を習っている場合でも、文法やったほうがよいですかね?)
そうですね、英語の基本でもありますし、その後の勉強に役立ったと思います。特にICUの英語リーディングの場合、Part IIに穴埋め問題がありますので、試験対策上もやっておいた方がよいと思いました。

(なるほど。オンレクで過去問を解き始めたのはどれくらいの時期ですか?また、どれくらいの頻度で過去問を解きましたか?)

9月ぐらいからですね。初めのうちはゆっくりと解くようにしていて、1週間に1つの問題を解く程度でした。徐々にならしていったイメージですね。その後12月ぐらいからは週に3問ほど問題を解くように増やしていきました。ちなみに現役の時は赤本で過去問に取り組みましたが、赤本だといろんな意味で足りないです。取り組む問題はたくさんあった方が良いですね。

(受験勉強の時間はどのように確保されましたか?)

主に朝勉強していました。朝起きてから大学に行くまでの時間ですね。

(なるほど、勉強は朝やった方がよいですかね?)

そうですね、例えば1日の最後にやろうとすると、どうしても他の予定が押していたり、あるいは疲れていたりして、できないことが多いです。朝起きてすぐなら間違いなく実行できますし。また実際の試験も朝が早いですから、毎日同じ時間で起きた方がよいです。自分の場合は朝5時と決めていました。

(やはり最初はきつかったですかね?)

きつかったです(笑)。でも2週間くらいで慣れました。慣れちゃえばいけるという感じですよ。2週間続けると体もなれてきますし、そのためには1日でも崩さない方が良いですね。本で得た知識だと、毎日同じ時間に起きて生活リズムを整えた方が、記憶力も高まるそうです。

(なるほど、朝起きた方が体調もよかったですか?)

前の日にちゃんと寝れていれば大丈夫ですね。

(就寝時間は何時ぐらいですか?)

これも本などで得た知識ですが、1時間半の倍数を意識して就寝するようにしていました。
5時に起きるには3時間前、4時間半前、6時間前に寝るのがよいので、11時、12時半、もしくは2時に寝て5時に起きるようにしていました。慣れると熟睡できる上に、目覚めもよくなりました。

(なるほど、オンレクの過去問を週3問くらい解いておられたと言うことですが、直前期はやはり演習量を増やしましたか?)

いえ、直前期も同じようなペースを維持していました。直前期に最大にやった日でも、1年度全部解いたことはなくて、4科目中3科目、といった具体でした。オンレクの解説をしっかり読み込むとか、ノートを作るとか、やりっぱなしにしたくないという気持ちが強かったです。

(なるほど、ノートにはどのような内容を書いておられたのですか?)

書いていたのは人文と社会の内容の整理などですね。特に社会科学は知識問題がバラバラと出ていたので、こんなのから出たらいいなという意識でノートを取っていました。書くと自然に覚えるところもあって、自分なりにまとめて覚えることを意識していました。

(作成したノートを見直したりもしましたか?)

ノートの復習はよくやっていました。復習すると知識が定着しますね。

(なるほど、そのように勉強されていて、成績の推移はいかがでしたか?)

英語に関しては段々と上がっていきました。やるごとに少しずつですが伸びていった感じです。人文と社会に関しては、年によって読みやすさが全然違うので、成績は年度によるというところもありましたが、全体の傾向としては上がっていきました。いずれにしても論文の部分は年度の差が大きく、いろんな分野の論文になれてくるにつれて、全般に成績が上がっていきました。
(次回に続きます)