ICU入試対策ブログ 国際基督教大学入試最新情報,一般選抜,ICU総合型選抜(AO入試)

ICU入試2024年度合格体験記は下記URLで公開されています。総合型選抜に引き続き、2024年2月には一般選抜も行われますが、これから受ける方にも参考になる内容です。ぜひ合格に向けた勉強のモチベーションにしてください!

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また、引き続き合格体験記を募集中です。投稿者の皆様にはギフト券やICU入学に役立つWeb小冊子をプレゼント中です。

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ICU入試対策ブログ 国際基督教大学入試最新情報,ICU総合型選抜(AO入試)

11月1日に2024年度ICU国際基督教大学の総合型選抜(AO入試)の合格発表が行われました。

<2024-2022年度の総合型選抜の結果>

2024年度のICU総合型選抜の受験者数は、前年から1.46倍増えて、300人でした。

また、合格者数は111人でした。総合型選抜の合格者は去年はじめて100人のラインを超えたのですが、今年も超えたため、2年連続で100人以上が合格する結果になりました。来年度以降も100人以上の合格が定着する方向になっているように思われます。ただし、受験者数の増加に比べると合格者数はあまり増えておらず、結果的に倍率は去年から上がっています。

受験者数が増えた背景には、2024年度入学から拡充された奨学金や、T館の完成によって新しい大学施設の魅力がアピールできたという点があげられると思われます。

その上で、コロナ禍が収束に向かい、大学生がキャンパスに回帰する中で、コロナ禍に制限されないキャンパスツアー等で大学の魅力が広く発信できるようになった点も受験者の増加につながったのかもしれません。

2024年1月には一般選抜の志願受付が開始されますが、一般選抜の受験者数がどうなるかも注目されます。

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ICU国際基督教大学の入試関連の公式Webサイトにおいて、2024年度総合型選抜(AO)入試の入試要項が公表され、2024年度総合型選抜の詳細が判明しました。

日程や内容は概ね前年度の入試と概ね同じですが、外部英語試験利用型の小論文の課題が変更されています。以下の記事においてはICU総合型選抜入試対策として小論文のトピックの変更内容を中心にお伝えします。

ICU総合型選抜の小論文の課題トピックが刷新される

2024年度の小論文(外部英語試験利用)では、以下のように課題のトピックが刷新されています。

<2024年度> 
以下からトピックを1 つ選び、1,500 字以内の小論文を書いてください。
小論文の冒頭にはタイトルを付け、自分自身の見解と具体的な事例を含めてください。
(1)社会的または国際的に関心が高まっている時事問題
(2)あなたが感銘を受けた芸術作品(絵画、文学、音楽など)、歴史的エピソード、科学的業績など
(3)あなたがこれまでに直面し、克服した困難な課題

<2023年度まで(参考)>
以下の課題について1,500 字以内で書いてください。
課題:初対面の人(複数)に、自分の特長を深く、かつ正確に知ってもらおうとする時、あなたは自分の経験を、どのように伝えますか。以下からテーマを一つ選んで書いてください。選んだテーマにチェック
をしてください。
(1)あなたに深い感動を与えた人物との出会い
(2)あなたの人生の転機となった経験
(3)あなたの物の見方・考え方に大きな影響を与えた経験
「経験」は、体験、人との対話、芸術との出会い、その他広く考えて構いません。

(2024年度 小論文の課題)
(2023年度 小論文の課題)

エッセイから小論文へ

2023年度までの1500文字以内の小論文は「応募者自身の経験」をどのように第三者に伝えるかという課題でした。

2024年度以降の課題では1500文字以内という分量は変わっていませんが、「(1)時事問題」や「(2)感銘を受けた芸術作品、歴史的エピソード、科学的業績」というトピックが加わっているのが特徴です。応募者自身ではなく、諸問題や作品等をテーマにして、自分の見解を書く、新しい課題内容が加えられたと言えます。

その一方で、「(3)あなたがこれまでに直面し、克服した困難な課題」は引き続き「応募者自身の経験」に関連した、従来の内容に近いトピックと言えます。

従来は応募者自身の経験を語る「エッセイ」の要素が強かったのですが、2024年度からはより「小論文」のような書き方も可能になったと言えるでしょう。

本人の経験に限定されないトピックが用意された事で、自分自身の経験をテーマとした文章を書くことが難しいと感じていた一部の受験生にとっては、小論文を書くハードルが下がったと言えます。ICUは2025年度からは総合型選抜の募集人員を増やすことを公表していますので、従来より小論文のトピックの幅を広げることで、より多くの受験生に応募してほしいという狙いもあるのかもしれません。

ただし、後述するように、総合型選抜ではもう1つの提出書類である「自己活動歴と自己分析」を800字以内で書くことが引き続き求められていますので、実績として書くに値する活動を全くしていない学生をICUの総合型選抜が歓迎しているのかというと、必ずしもそうではでしょう。

加えて、従来のトピックでは「小論文」と「自己活動歴と自己分析」はどちらも本人の経験を書くものであったことから、内容が重複している部分がありました。「小論文」と「自己活動歴と自己分析」の内容の重複を解消して、それぞれを別の提出課題として評価したいという狙いがあるのかもしれません。

小論文のタイトルも付けさせる

今回の変更で応募者は小論文のタイトルも自分で付けることになります。従来の小論文は「応募者自身の経験」という内容で決まっていたのですが、2024年度以降は小論文の自由度が高くなり、内容を明確にするためにタイトルも各自で考えるように変更したものと考えられます。

自由度が高まった分、従来と比較すると小論文の方向性まで自分で決めないと行けないので、受験生には早めの対策と準備が求められるでしょう。

「自己活動歴と自己分析」は引き続き同じ内容

ICUの総合型選抜(外部英語試験利用)では1500文字の小論文に加えて、800文字の「自己活動歴と自己分析」を提出しますが、こちらの内容は昨年度とほぼ同じです。

<学校内外における自己活動歴と自己分析>
高等学校在学中に、学校の内外で比較的長期(少なくとも 2、3 週間以上)にわたり参加した教科外の諸活動を通して、自主性、リーダーシップ、または創造性をどのように発揮したかを、的確に分析し 800 字以内で述べてください。
-「教科外の諸活動」は、クラブ活動、生徒会、ボランティア活動、自主研究、学外団体や各種コンテストへの参加など、広く捉えて構いません。

厳密には去年まで「指導力」と書かれていたものが「リーダーシップ」に変わっていますが、意味は同じであるため、実質的には変更はないと考えてよいでしょう。

従来よりICUの総合型選抜は「成績」だけではなく「活動」も踏まえて評価してきました。「小論文」の課題が刷新される中で「自己活動歴と自己分析」が変化していないということは、ICUは引き続き「活動」も評価するとうい方向性が示唆されていると言えるかもしれません。

入学願書に記入する志望動機等の質問項目は変更なし

ICUの入試では願書に志望動機を記入することが求められており、総合型選抜では以下の質問項目に回答する形で記入します。この内容は例年通りで変わっていません。

1.ICU を志望した動機または理由を述べてください。あわせて、ICU で何を学びたいか、その理由も含めて述べてください。
2.あなたの人生観に大きな影響を与えたと思われることを述べてください。
3.あなたはICU の学生として、ICU の理念を実現するためにどのような貢献ができると考えますか。その理由も含めて述べてください。

これらの願書での志望動機等の記入は一般選抜などを含め、全てのICU出願者に求められているものです。入試要項の中でもこれらは「入学願書」の一部として扱われており、いわばICU独自の伝統として全員に提出を義務づけているものです。入試制度は問わず、ICUで学ぶ意義や目標を各自で明確にした上でICUに出願してもらいたい。ICU願書の志望動機の記入は、選抜のためのだけの項目と言うよりは、そのようなメッセージが込められているICUの伝統とも言えるので、やはり総合型選抜として重要なのは一般選抜など他の入試では求められない独自の提出課題である1500文字の小論文と800文字の活動歴です。

ただし、総合型選抜では二次面接があるため、特に志望動機として書いた願書の内容は面接での質問として使われるケースがあります。よって、他の書類にも通じるところですが、ICUで学びたいことを自分自身でよく考えた上で、他人の意見ではなく自分の考えを率直に述べることが面接での評価につながると思います。

総合型選抜の募集要項をチェック

小論文の課題が変わっている点などを含めて、ICUの総合型選抜入試への出願を考えている受験生は、公式サイトで内容を早めにチェックしておくとよいでしょう。入学試験要項は下記URLの「詳細は入学試験要項で必ずご確認ください」というリンクから確認できます。

https://www.icu.ac.jp/admissions/undergraduate/exam/special/

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2023年度のICU総合型選抜入試の合格発表が本日行われ、105名が合格したことが公表されました。

近年のICU総合型選抜では概ね100名弱が合格していましたが、今年度は100名を超えるICU受験生が合格しています。「ICU総合型選抜」の合格者は100名を超えるのははじめての事です。ICU総合型選抜が広く大学受験生に認知され、受験者の提出する英語成績等が向上している傾向がその背景にあると思われます。

当サイトでは2023年度総合型選抜の合格者の皆様の合格体験記を募集したしております。

体験記をご投稿くださった皆様には

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(ICU ELA授業の様子、下宿寮の情報、授業紹介、単位の取り方、ELAなどの情報、入学後の心構え等)

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ICU総合型選抜の合格体験記は下記URLよりご投稿いただけます。

https://icu.bucho.net/mail/exp-ao.html

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ICU(国際基督教大学)入試総合型選抜合格者インタビュー豆もやしさん4

(引き続き総合型選抜対策全体を通して、一般選抜対策も平行して勉強するべきでしょうか?総合型選抜の準備中も過去問演習は続けていましたか?

はい、AO対策と平行して、オンレクの過去問の一般選抜対策の演習は続けていました。
ICUの問題からは離れないようにしていました。

(一般選抜対策が総合型選抜対策に役だった部分はありますか?)

そうですね、ICUの場合、本当に特殊な入試で、入試問題自体をICUの教授が作っているので、ATLASや人文・社会科学の問題を解いて、解説を読むのはICUの先生方の考え方や、ICUの教育や研究の方向性がとてもよく分かったと思います。

そういった意味で、総合型選抜に必要な大学分析は深くできたのではないかと思いました。

もちろんICUのWebサイトにも建学の精神や教育方針などが描いてありますが、
浅い情報しかないと思います笑

学生に何を学んで欲しいという教授はICUの過去問題によく表れていると思いました。

ICUの受験生はICUの過去問を解いていったほうがいいと思います。

(総合型選抜に関しては確実に合格を狙えるものではないので、チャンスが増えたと考えるべきでしょうか?

はい、総合型選抜はチャンスを増やす意識で受けていました。

一般入試とバランスを取りながら総合型選抜対策をやったのは自分としてはよかったです。

2022年度のICU ELAリーダー 豆もやしさんご提供

(総合型選抜受験生へのメッセージがありましたらお願いします)

総合型選抜は自分についてを応募書類に書く部分が多いのですが、
そこはなるべく率直に書くようにしていました。
嘘を書いて落ちたらつまらない、という意識でやっていました。
率直に書いた方が、結果的にはよかったですし、自分でも納得できたと思います。

ICUの総合型選抜は応募できる成績の資格を超えていれば誰でもチャンスはあると思います。

何を学んだかとか毎日の中から気づきなど、大きな事ではなくていいで、
何事にも自分の考えがあるのは大事かなと思いました。

活動に関しても大きなものでなくていいので、何か自分から動けたことで、
そこに心に動きがあるんだったら、それは何かしら訴える内容になると思います。

(なるほど、最後にICU入学後ですが、今年は大学内での対面の授業に戻っているということですが実際はどうですか?)

授業はELAは対面でやっていますね。
大教室でやるような大きい授業はオンラインでやっています。
対面が毎日ある感じなので、一学期の間平日は毎日ICUのキャンパスに通っていました。
毎日とても充実しています!

(ありがとうございました。)

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ICU入試総合型選抜合格者インタビュー豆もやしさん3

(引き続き二次試験のオンライン個別面接に関して伺います。オンラインで2名の先生が担当される形ですね?)

はい、一人の先生が願書に関連した質問、もう一人の先生が小論文と活動歴から質問をする形でした。

(いくつか覚えている質問と、その質問にどう答えたかを教えていただけるとありがたいのですが)

はい、実際には面接試験が終わって時間が経っているのと、面接が終わった瞬間に頭が真っ白になったので、記憶はかなり曖昧なのですが、敢えて再現すると以下のような感じでした。

Q1 「活動歴に書いているアンサンブル部の部長としての経験は留学で役に立ったか?」

A1 実際のところ部活の部長としての役割がアメリカで役立ったというのはあまり有りませんでした笑

なので面接では適当に答えてしまったという事だけ記憶していて、何と答えたのか正直よく覚えていません。

Q2 「留学の時のエピソードとして、ホストファザーに人種差別的とも取れるジョークを言われた事が書かれていたが、その発言には怒りを感じているか、あるいはその事象に対してよくないと思ったのか?」

A2 ホストファザーの性格というよりは、育ってきた環境や文化の背景があってそういう発言に至ると思うので、個人的なものとして受け取るよりは、そういった背景がホストファザーにそういう発言をさせているのだという風に考えた、と答えました。

ちなみにこれは自分の書いた小論文の中でもポイントだと自分でも考えていた箇所でした。差別や偏見に際しても、単に人を糾弾するのではなくて、まずは社会や文化的な背景を理解しようというのは自分の主張の一つではあったので、この質問には答えやすかったです。

Q3「願書でジャーナリズムを学びたいと書かれているがその理由は何か。(また同じく願書に書かれているフィールドワークはどこに行きたいと考えているか)」

Q3 部活の部長としてメンバーの話を引き出す経験があったが、まずは内側からよく話をよく聞いて、そういった内なる話を引き出していくのはジャーナリズムの力なのではないかと思った。また、大きな意味でのジャーナリズムというのは、マスコミや報道機関だけではなくて、人と人とのコミュニケーションはいずれもジャーナリズムに関連すると思う。

Q4「フィールドワーク」はどこに行きたいか?

A4 これも記憶が曖昧なのですが、答えの一部として、難民に興味があったので、例えば日本の入国管理局などに取材に行って生の声を聞けたらよいというような事を答えたかと思います。

Q5 「ジャーナリズムが記者だけのものになっている、という趣旨の事が願書に書いてあるが、どういうところでそう感じるのか?」

A5 記者クラブの例を出して、現状では一般市民が入れるものではなく、マスコミの人たちしか入れないという事を答えました。

Q5-2 「あなたがもしジャーナリストになったり、新聞社等に入社して、記者クラブに入るとなったら、あなたはやはり入るだろうか?」

A5-2 実際に記者クラブに入らないと分からないこともあると思うし、そちら側の立場に立つことで分かることもあると思われるので、もしそういう機会があったら記者クラブに入ると思う、という風に答えました。

オンライン面接で使用したノートPCとイヤホンマイクのイメージ

(面接官の先生はしっかり応募書類を読んできているという印象ですね?)

はい、しっかり読んでくださっていたと思います。
質問もその場で作ったのではなく事前に書類を読んで作ってくださった印象でした。

(2名の先生は事前に打ち合わせをしてある印象でしたか?)

質問は2名の先生でそれぞれ完全に分かれていたので、打ち合わせはあったのかもしれませんね。役割分担があるようには感じました。

(面接中の雑談はあまりない感じですか?場を和ますような会話はありましたか?)

私の場合は雑談は全くなかったです。冒頭に「よろしくお願いします」という挨拶だけですぐに質問に入りました笑

(選抜試験のための面接という雰囲気ですね?)

はい、その通りだと思いました。

(面接を終えた感想はいかがでしたか?)

20分と短かったのですが、11月でも汗をかくぐらいで、すごく疲れました笑

面接は厳しい質問も多くてうまく答えられない部分もあったので、結果は微妙だと思っていました。特に面接官のうち1人の先生はかなり厳しめの指摘や質問ばかりだったのでこれは失敗したのかと思っていました。なので面接の次の日からは一般選抜の勉強を全力でしていました笑

(厳しめの指摘というのは具体的にはどんなものがありましたか?)

自分の発言のこことここは矛盾している、というような指摘があって、そこは厳しいなと思いました。

(次回に続きます)

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ICU入試総合型選抜合格者インタビュー豆もやしさん2

(引き続きICU入試(国際基督教大学入試)総合型選抜の提出書類の準備や対策に関して伺います。800文字の活動歴ですが、小論文に比べると活動歴は書きやすかったですか?)

いえ、書きにくかったです。
アンサンブル部でのリーダーとしての役割を中心に書いたのですが、
部長をやってはいたたものの、必ずしも部をうまくまとめていた訳ではなかったので、
リーダーとしての立場から書くのは難しかったです。

もちろん嘘は書いていないのですが、リーダーとしての活動を少し強調して書かなくてはいけない部分があったと思います。

また、小論文と一貫性を持って書くように意識しました。

活動歴では、部員の話をよく聞いて、メンバーで一緒に部活を作っていくという内容で、小論文でも対話や理解を重視する内容を書いて、提出する書類に一貫性を持たせるようにはしていました。

(ICUの総合型選抜では志望理由などを書く願書も提出しますが、そちらはいかがでしょう?)

そうですね、私は願書を書くのが一番大変でした。
小論文、活動歴は自分のやったことや考えた事を中心に書けばよいのですが、
願書はICUの特徴を理解した上で、ICUで学ぶびたいことをはっきりさせないとかけない内容があったからです。特に願書の最後の質問の「ICUの学生としてICUにどのように貢献できるか」、という所は最後まで悩みました。

(ICU入試総合型選抜の提出書類の小論文、活動歴、願書はどの順番で書いたかは覚えていますか?)

活動歴、小論文、願書の順番で書きました。

活動歴は字数も短く書くテーマが決まっているので、書きやすいと思ったからです。

次に留学の体験を中心に小論文を書きました。

そして最後にそれらの内容を踏まえて願書を書きました。

(評定平均は4.1で提出されていますね。これはちょうど出願資格を満たす成績なのでギリギリではあるのですが、高3で留学をされたということで、提出する成績は以前から分かっていたという事でしょうか?)

いえ、実は評定平均が4.1だというのは出願する時に先生に確認するまで知りませんでした笑 高3の成績を踏まえて4.3だと思っていました。私の場合は留学をした関係なのか、高2までの成績までの評定平均だったようで、結果的に4.1ギリギリになりました。

(推薦状2通に関して伺います。1通は担任の先生が、もう1通は英語スクールの先生が執筆されています。英語スクールの先生にお願いしたというのは何か理由があったのでしょうか?)

はい、そのスクールには中1ぐらいから通っていて、一番お世話になっていた先生だったので、私のキャラクターなどをよくわかっていてくださるかと思いました。

また、先生のお子さんもICUで学んでいて、ICUを受験することもその先生から勧めてもらったという経緯がありました。

ミシガンの高校、豆もやしさん提供

(引き続き二次面接の準備に関して伺いたいと思います。二次面接の準備は、1次試験が終了したタイミングで始めましたか?あるいは1次合格が決まってからでしょうか?)

二次試験の準備は1次に合格してから始めました。

1次試験に合格する自信は全くなくて、書類提出後は一般選抜の勉強をしていました。

評定平均がキリギリで、英語の試験も高くはなかったのと、
特に活動が平凡であるという点から総合型選抜は難しいかなと思っていました。

(受験年度では1次合格から1次試験から8日後と短めでした。どのような準備をされましたか?)

まずは願書を中心に応募書類をよく読み直すようにしました。願書に関しては覚えるくらい読みました。また、学校でも面接対策をしてもらいました。結果的にはそこで練習した質問は1個もでませんでしたが、練習にはなりました笑 

後は願書に関してはマインドマップを作りました。
自分の主張のこことこの箇所はつながっていて、
逆にこの箇所は主張が弱いので補強するなどもう一度再確認しました。

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今回は昨年度のICU入試総合型選抜合格者の豆もやしさんにお話を伺いました。
豆もやしさんは都内私立高校の出身で、オンレクを受講されていました。

(まずはICU入試総合型選抜、提出書類の小論文に関して伺います。小論文は高校時代にアメリカに留学をされていた際に感じたことを中心に書かれています。留学したのはアメリカのどの地域ですか?)

ミシガン州の田舎の町です。シカゴから3時間ぐらいかかる場所でした。

(留学していたのはどのタイミングですか?)

実は留学したのが高3の時で、高校3年生の9月から翌年の6月までです。
高校は留学していた分遅く卒業した形です。

(2020年6月から2021年9月までなのでちょうどコロナが大変な時期ですね)

はい、それは本当に大変でした。

留学中は高校の授業は1年間オンラインでした。

元々は対面の授業で行われる予定だったのですが、授業に関しては対面がなくなってしまいました。

(するとホームステイをしながら、ホームステイ先からオンラインで授業を受けたという形ですね?)

その通りです。

(授業以外で学生が対面で集まる機会というのはあったのですか?)

部活や課外活動などは学校で集まってやっていました。
また、ホームステイ先には留学生のルームメイトがいたのはありがたかったですね。

(アメリカはコロナの感染者が多く大変だったと報道されていますが実際はどうでしたか?)

そうですね、私が行っていた街は田舎で、元からソーシャルディスタンスがあるような環境でした。実際に周りで感染者が出ることもなく、感染が広がっていると感じることはほとんどありませんでした。

ミシガン州の街並み。豆もやしさんご提供

(引き続きICU入試総合型選抜提出書類の小論文の内容に関して伺います。留学時の経験としてジェンダーの意識の違いなども書いておられて、留学先の高校ではコーラスの授業を男女別には分けなかったと書いてられますが、この場合コーラスのパートはどうやって分けるのですか?)

声はその人それぞれのものというか男性でも声が高い人もいれば、女性でも声が低い人もいます。なので、パートは男女で分けるのではなくて、その人の音域や個性に合わせて決めようということを混戦合唱の指導者が言っていました。日本の混声合唱ならまず男女で分けるので、このような考え方には驚きました。

(提出した小論文では活動の実績というよりはご自身の感じた事が率直に書かれているのですが、そこには何か狙いがあったのでしょうか?)

私の場合は強い実績があった訳ではなくて、例えば「発展途上国に行って井戸を掘った」みたいな経験はしていないので、無理に実績を中心に書くよりは、留学に行って感じた事や考えた事を率直に書いた方が自分としては書きやすいと思いました。

(実際書いてみたらそうなったという所もありますかね?)

確かに結果的にそのような文章になったようなところはあります笑

実は最初はもうちょっと活動を盛って書いてみようかなとは思ったのですが、
文章を読んで自分の事を言い表していないような内容はよくないなと考えて、
なるべく率直に書くようにしました。

(ICU入試の総合型選抜提出書類の作成にはどれくらいの時間がかかりましたか?)

結構時間がかかりました。書類を作り始めたのは7月の半ばくらいで、出願締め切りの9月の半ばくらいまでかかりました。2ヶ月ぐらいをかけて全部を仕上げました。

(それは大変でしたね。総合型選抜の場合、ボールペンで書類を書かないといけないので、記入するのにも時間がかかったのではないですか?)

はい、提出書類は5回ぐらい清書しなおしたものを提出しました。
ボールペンで書いている途中でどこかしら間違えてしまって、二重線で訂正するよりはもう一度全部書き直すということをやっているうちに、5回も書き直すことになってしまい、提出期限ギリギリになって、寝ずに書きました笑

(次回、その他提出書類に続きます)

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ICU国際基督教大学の公式Webサイトで入試関連の情報が更新され、2023年度ICU総合型選抜と4月帰国生入試の要項が公開されています。

いずれの入試も事前に変更点がICUから予告されていましたが、改めて入試要項の内容が去年からどのように変更されているのか見ていきたいと思います。

ICU入試総合型選抜 2023年度入試要項の変更点

ICU入試総合型選抜変更点1 オンライン個別面接

まず、ICU入試総合型選抜ですが、事前に予告されていた通り、2023年度から二次試験がグループディスカッションから、オンライン個別面接に正式に変更されます。実際にはコロナの影響で2021年度、2022年度入試でも要項の内容を変更する形でオンライン個別面接が行われていましたが、2023年度からは正式に採用されます。

また、二次面接で用いられるの言語も要項内に明記されています。

最も受験生の多い<英語外部試験利用>では、日本語でオンライン面接が行われます。

その他、<理数探究型>も「日本語」で、 <IB認定校対象>は「日本語および英語」でオンライン面接でが行われることが示されています。

<願書記入に関する注意点>

ICU入試総合型選抜変更点2 願書の記入

地味な変更点ですが、今年度の要項から、願書はボールペンで記入するよう指示が書かれています。

2021年度の要項までは願書に使用する筆記具に関しては指示がありませんでしたが、今年度からはボールペンの使用が必須です。なお、ICUの総合型選抜では「小論文」と「自己活動歴と自己分析」の記入にもボールペンを使用します。これらは用紙内の注意事項として以前からボールペンで記入するよう以前から指示が書かれていました。

なお、総合型選抜以外の入試では願書の記入はオンラインの出願フォームにPCなどから入力する形で行うため、ボールペンの使用が明記されているのは総合型選抜だけです。

ICU4月帰国生入試、2023年度要項の変更点

ICU入試4月帰国生入試変更点1 会場試験は廃止 ショートエッセイを導入

2023年度の帰国生入試では「小論文」が廃止され「ショートエッセイ」が導入されています。「ショートエッセイ」は事前に示されたテーマを元に、1,000文字の文章を書くというものです。小論文と違って事前にテーマが知らされており、出願の際にWeb上のフォームに記入します。

以前のICU4月帰国生入試では会場試験科目として「小論文」が実施されており、試験会場で小論文を書く必要がありました。しかし、今年度より試験会場のその場で書く小論文はなくなり、出願時までじっくり時間をかけて作った文章をWebフォームに入力して提出すればOKになりました。

ちなみに、2021年度、2022年度入試はコロナの影響でICUの会場試験の「小論文」は実施されず、出願時にテーマに沿った文章をWeb提出する課題に変更されていました。今年度からこの変更が正式に試験として採用された形です。

なお入試要項で2023年度の4月帰国生入試のショートエッセイのテーマはすでに明示されています。要するに今から文章を作って8月の出願時にWebから入力(コピペ)するだけです。

4月帰国生入試-変更点2 グループディスカッションを廃止して二次オンライン面接を導入

以前の4月帰国生入試は1次試験のみで、全員が試験会場でグループディスカッションをする形式が採用されていました。

2023年度以降はグループディスカッションは廃止され、代わりに2次試験のオンライン個別面接が導入されています。

総合型選抜と4月帰国生入試の比較

もとより総合型選抜と4月帰国生入試は同じような試験でしたが、今回の変更でより内容が共通したものになりました。

総合型選抜(英語外部試験利用)4月帰国生入試
評定平均4.1以上(日本の高等学校在学中の成績)規定なし
海外経験規定なし中・高等学校を通じ2年以上継続して海外教育機関の教育を受けていること
提出可能な英語試験IELTS, TOEFL, Cambridge, 英検, GTEC
*点数の要件は無し
IELTS, TOEFL, Cambridge
*点数の要件は無し
二次試験オンライン個別面接(日本語)オンライン個別面接(日本語)
提出書類願書(規定なし1500文字程度)、小論文(1200文字)、活動歴と自己分析(800文字)
*ボールペンで記入し、郵送で提出
願書(計1100文字)、ショートエッセイ(1000文字)
*Webフォームに入力して送信
推薦状2通2通
入学後に外国語として学ぶ言語英語(ELA)英語(ELA)
出願時期9月8月
ICU学内で行う会場試験無し無し

上記の表で示すように、総合型選抜と4月帰国生は同じ系統の試験で、出願資格が異なるという事が分かります。いずれも会場試験がなく、ICU学内に行かなくても試験が完結します。

総合型選抜は成績優秀な国内生向けの試験で、日本の高等学校の成績で評定平均が4.1以上が必要です。

4月帰国生入試は、出願要件としては評定平均等の成績は問われない帰国生向けの入試で、2年以上継続して海外の教育機関で教育を受けている事が条件です。

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ICU国際基督教大学の公式サイトが更新され、2023年度入試の概要が公表されています。

まず一般選抜を見ていきます。

2023年度入試の一般選抜の試験日は2023年2月4日(土)です。

例年通り2月の第1土曜日が試験日です。

合格発表は2023年2月13日(月)です。

細かな変更点ですが、昨年度は2月5日に試験で2月10日に合格発表だったので、わずか5日間で結果が出ていたのに対し、今年度は従来通り10日程度で入試の結果が出る日程に戻りました。

試験科目や募集人員には変更はありません。

引き続き総合型選抜です。

総合型選抜の日程や内容はほぼ去年と同じです。

2021年度、2022年度はコロナの影響で二次試験がオンラインの個別面接で実施されていましたが、今年度から二次試験が正式にオンライン個別面接に変更されます。

細かな変更点として、IB認定校のオンライン個別面接は(日英)で行われることが明記されています。

よって、逆に言えばその他の英語外部試験利用や数理探求型は日本語で面接が行われる事が示唆されています(従来もこれらの形式では日本語で面接が行われていました)。

2023年度のICU入試の日程は上記の通りです。実際のICU入試はまだまだ先の話ですが、まずはカレンダーにチェックをするなどして試験への意識を高めていきたいですね。