早稲田で仮面浪人 3度目のICU(国際基督教大学)受験

STSさんインタビュー3

(3年目は早稲田で仮面浪人をされたとのことですが、これはどういったことから仮面浪人に至ったのでしょうか)

早稲田の社会科学科で授業を受け始めたのですが、周囲の学習意欲が予想以上に低く驚きました。例えば英語だと「自己紹介なんてできません!」ってくらいに。不真面目な雰囲気に、学びの場として少し疑問を抱きました。ま、それが普通の大学なんでしょうけど。

(不真面目にというのは具体的にはどのようなところで感じましたか?)

基本的に「授業なぞ出なくてもなんとかなる」っていう姿勢が気になりました。次第に人が減っていって、テスト前になるとコピー機の前に人が沸き出す怪奇現象なども、その一つです。

(仮面浪人としてICU(国際基督教大学)対策を始められたのはいつ頃ですか?)

やや回答がズレますが、ICU向けの勉強をしたというより、早稲田に入ってすぐから英語を使う授業をかなり多くしました。週に4日くらいでしょうか。そういう意味では基本的な勉強という意味では4月からです。ICU向けの勉強としては、確か秋頃からです。

(ICU受験を決意されたのはいつ頃でしょう?)

日ごろから「やっぱりICUに行けたら良かっただろうな」とは思ってはいました。一番のきっかけは、早稲田にいたときに「模擬国連」っていう団体でお会いしたICU生の先輩(ID07)に会ったことですね。時期としては夏前くらいです。

(ご家族や大学でのご友人など、周囲の反応はいかがでしたか?)

駄目もとだったせいか、家族は基本的に応援してくれていたようでした。弟は、ICU合格後に事実を知ったようでしたが。大学の友人には秘密でした。なんせ仮面ですからね。友人達には退学届けを提出する日に「大学辞めることにした」って発表しました。

(仮面浪人というのは言わないものなのですね?)

公表して、またICU落ちたら惨めになりますからね(笑)。ただ秘密にしていたおかげで決心は固まりましたが。「絶対ICU入ってやるぞ!」っていう。

(秋からのICU対策はどのようにされましたか?)

一般能力(リベラルアーツ学習適性)に関しては、過去2年で山ほどデータがあったので、それを活用しました。論文系に関しては、BUCHOさんのサイトを拝見して、入手できる過去問全て(15年分くらい?)に取り掛かりました。

(ようやくこのサイトが登場ですね(笑)過去問による対策は有効でしたか?)

なんだかんだで、過去問は有効だったと思います。論文ってあまり読む機会がないので、経験値という意味でも有効でした。ちなみに、早稲田の印刷機はプリント料金一切無料だったので、印刷し放題でした(笑)。

英語は、早稲田で取り組んでいた英語の授業が大きいかもしれません。参考書としては、TOEFLのリーディング用の本を直前までやたら速読していたのを覚えています。

(次回に続きます)