ICU入試国際基督教大学入試合格体験記2025(09) ソラヌムさん
1.お名前、プロフィール
<お名前>
ソラヌム
<プロフィール>
みんこうで偏差値50-61の地方私立高校
小学生の頃からICUに合格するまでずっと1つの予備校に通っていました
総合型選抜が終わってから編み物やお菓子作りなどにチャレンジ中!
高校の長期休み中に2回短期留学(2週間ほどアメリカ、3週間ほどイギリス)をしました
2.受験形態
総合型選抜
5.ICUに入るまでのいきさつ(どうやってICUを知ったか? なぜICUを選んだか ? など)
初めてICUを知ったのは父の紹介です。それまでは特に行きたいと思う学校がありませんでした。そんな時にICUのことを聞き、自分で調べていくうちに惹かれました。
ICUには、対話を重視した授業や多様な方々との交流、自由度の高い授業選択などたくさんの特徴があります。このような環境を通して、ただある分野の専門知識を学んでその分野のみに精通し、型通りの思考を持つのではなく、幅広い知識と自分なりの思考や判断力を持った人間になりたいと思い、ICUを選びました。
6.ICUに期待するところ
英語「で」学ぶ授業や、対話を通した多様な思考との出会い。たくさんの人と関われたら嬉しいです。
あとは、何度か伺ったものの時間の関係でガッキでお昼を食べたことがないので、学食が美味しいことも期待しています!笑
7.受験対策
願書-1<1.ICUに入学することを強く希望する理由を述べて下さい。>
開発援助をしたいという思いと、それを実現するためにICUのどんなところが私にとって必要なのかを書きました。ICUの素敵な点は教授の方々が一番わかっていると思うので、それを長々と書くよりも自分と結びつけて書くことを意識しました。また、実際に学びたいメジャーも三つ具体的に提示しました。
願書-2<2.ICUで何を学びたいかを簡単に述べ、また将来の志望とその理由を述べてください。>
幼い頃から取り組んできたアンサンブルの経験について書きました。具体的には、アンサンブルでの幅広い年代の方々との曲の創作や演奏を通して学んだチームのより良い活動方法について書きました。
もともとは短期留学をした時の出来事について書いていましたが、そのたった1日の出来事よりも10年以上続けてきたアンサンブルの方が私の「人生」に大きな影響を与えたと言えそうだったので、出願直前に書き直しました。
願書-3<3.あなたを学生として受け入れることがICUにとって重要であると思われる理由を述べて下さい。>
これは本当に書くのが難しかったです。
もともとは、ICUを卒業した後に開発援助等を通してICUの理念実現に貢献できる、的なことを書いていました。しかし、ICUは私一人で世界を変えることを望んでるわけではなく(そもそもそんなことは到底不可能ですし)周りを巻き込んで共生へと歩み挑戦する人材を育成したいのかなと思って、これも出願直前まで何度も書き直しました。出願当日の朝4時まで両親と一緒に書類とにらめっこをしたのは良い思い出です笑
最終的には、
(1)自分の意欲と、家族をはじめ精神的にも安心できる場所があったおかげでこれまでさまざまなことに挑戦できた
(2)そのような安心できる環境を通して私は傾聴する力や安心感を与える力を身につけてきた
(3)その力によって学友に対してもICUの理念の実現に繋がる行動や挑戦の後押しをする存在になれる
というようなことを書きました。
b.小論文
(1)社会的または国際的に関心が高まっている時事問題を選択し、難民問題や開発援助について書きました。高校の政治経済の授業がすごく楽しく、プレビッシュ報告について学んだ授業をきっかけに援助される側から見た援助について考えたことを元に書きました。
貧困が解決すれば紛争も解決するのか?先進国がそのように援助する上でのメリットはあるのか?そもそもプレビッシュ報告はかなり古いものだから現代に通用するのか?など、穴はたくさんあったと思いますが、自分の考えを論理的に書くよう心がけました。
c. 学校内外における自己活動歴と自己分析
二度の文化祭実行委員の経験を通して培ったリーダーシップについて書きました。また、この経験から皆が主体的に参加し、活躍、貢献したくなるような組織を作ることを常に心がけていることを伝えました。
d. 推薦状2通
高校の担任の先生と、アンサンブルで担当していただいていたピアノ教室の先生
e. 成績書類
英語:
IELTS5,5
英検準一級
の二つを提出しました
評定平均 = 4.8
f.一次試験(書類審査)のポイント
自分のことをよく知っている人と知らない人の両方に書類を見てもらうと良いと思います。(実際に一次試験で書類を見るのはICUの先生方…つまり自分のことを知らない人なので、そのような人が読んでも自分をイメージしてもらえるのか確認するため)
あとは、ノートを一冊用意して、そこに思いついたことやICUのホームページに載ってて使えそうなものなどをとにかくメモしておくと、頭も整理できるし後々二次の練習をする時にもとても役立ちます。
また、私自身、これってそもそも質問に対する回答になってなくない?と指摘されたこともあったので、当たり前だけど恥とか捨ててちゃんと添削はしてもらった方が良いです!笑
g.面接 (二次試験)
ディベートみたいな感じだと聞くことが多かったですが、質問されてそれに答える、普通の面接と変わらないような印象でした。
ものすごく和やかな雰囲気で、先生方もにこにこしてるし私が話したことに対して丁寧にレスポンスをくださったので話しやすかったです。
基本は書類の確認という感じで、志望理由や小論文の不明な点の確認、短期留学やアンサンブルがどのような感じだったか、何を学んだのか等を聞かれました。書類に直接関係のないことも一問質問されましたが、答えの内容に正解はないので自分の意見を落ち着いて伝えれば大丈夫だと思います。
また質問がよく分からなければちゃんと聞き直してください!(私自身、担当の面接官の方が日本語があまり得意ではなかったようで、質問によく分からないところがあり聞き直したところ、優しく丁寧に説明しなおしてくださいました。)
二次試験ポイント
とにかく笑顔で始める!私は、憧れてきたICUの先生方とこんなに近い距離感でお話できるなんて楽しみ!と考えるようにしました。実際二次の面接はとっても楽しく充実した時間でした。
一次と同様、専門知識などは進学してから学ぶことなので、基本の定義を理解し、自分なりの意見を持っていれば大丈夫だと思います。(私の場合難民と移民の違いが曖昧だったと気付いて調べました。)ICUのホームページは熟読しておいた方がいいです。
リベラルアーツは元来自由人を作るためのもので、ICUはリベラルアーツを通して自立した人間を育てたいのだと思います。そしてICUは、養成した人材が平和な社会の確立に資する存在となることを願っています。
しかし、自由で自立した人間は自らの力をプラスにもマイナスにも行使できます。(ダイナマイトが豊かな生活のためにも戦争のためにも使われたように)
だからこそ、ICUは総合型選抜を通して、その人が自分の得た力を将来どう生かしていきたいのか、社会にどう関わっていきたいのかを探っているのだと思います。
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面接練習をお願いした方と話したことを簡単にまとめたものです。
総合型に挑む上で役に立つとよいな…と!
8.最後に一言
実は私はもともと、総合型選抜を受けようとは思っていませんでした。ですがキャンパスツアーで先輩から絶対に受けて!!と言われ、受験を決意しました。本当にチャレンジしてよかったです。
総合型を受けるために特別な経験や特技はいりません。ICUにはいりたい!色々なことにチャレンジしたい!こんなことに貢献したい!…そんな「強い思い」が何より大切です。ICUを受ける高校生には、絶対にICUに行きたいんだ!!という人が多いかと思いますが、そんな方々には総合型に挑戦することをおすすめします。
あとは、ぱかぱかさんも言っているように、「受験のチャンスが1つ増える!」と思って受験するのが良いかと思います☺︎
先日入学前のプレ授業を終えましたが、とても濃い時間でした。入学がとっても楽しみです。
春に会う皆さん、よろしくお願いします!受験生の皆さん、頑張ってください!私も一緒に頑張ります!
(追加の質問)
・ICUのプレ授業は何をするの?総合型選抜の合格者が集まる?指定校合格者なども一緒?オンラインで実施?
プレ授業には総合型選抜、学校推薦型選抜、4月入学帰国生選抜での合格者が参加しました。
オンラインでの実施です。
午前中は在学生のトークセッションを聞きました。午後は講義を受けそれについての小グループでのディスカッションと発表をしました。
講義は4種類で、日本語英語もテーマも様々です。事前に講義の希望はとられますが、私は第三希望のものだったので希望が通るかはよくわかりません…笑