ICU2026年度一般選抜、志願者は全方式で増加―奨学金拡充が影響か
ICU国際基督教大学の2026年度一般選抜の志願者数が1月31日に確定しました。全方式で前年を上回り、合計は1,387人(前年比+79人、+6.0%)となりました。括弧内は編入の受験者数です。
| 区分 | 2025年度 | 2026年度 | 増減 | 増加率 |
|---|---|---|---|---|
| 人文・社会科学選択 | 885(52) | 907(40) | +22 | +2.5% |
| 自然科学選択 | 198(7) | 239(6) | +41 | +20.7% |
| 日英バイリンガル面接利用 | 132(14) | 146(11) | +14 | +10.6% |
| 英語外部試験利用 | 93(3) | 95(10) | +2 | +2.2% |
| 合計 | 1,308(76) | 1,387(67) | +79 | +6.0% |
全方式で増加した点が特徴的で、特に自然科学選択が+41人(+20.7%)と最も高い伸びを示しました。編入の受験者数は合計で76人から67人へ減少しており、増加分は主に新入学志願者によるものです。
High Endeavor奨学金の拡充が影響か
今回の志願者増で最も大きな要因と考えられるのが、2026年度入学者から適用されるHigh Endeavor奨学金の拡充。一般入試合格者は収入要件などを満たせば全員が入学金・授業料1/3免除を受けられるという内容で、私立大学進学における学費負担が大きな関心事となる中、この制度は受験生と保護者にとって重要な判断材料になったと見られます。
特に国公立との併願を考える受験生にとって、合格後の学費見通しが立つことは安心材料となり、ICUを併願先に加える動きを後押しした可能性があります。
数理・自然科学選択の大幅増は昨年度倍率も影響か
自然科学選択の+20.7%という伸びは、昨年度の倍率差が影響している可能性があります。以下は2025年度入試の結果です。括弧内は編入の人数です。
| 2025年度区分 | 志願者数 | 合格者数 | 倍率 |
|---|---|---|---|
| 人文・社会科学選択 | 885(52) | 256(6) | 約3.46倍 |
| 自然科学選択 | 198(7) | 73(0) | 約2.71倍 |
| 日英バイリンガル面接利用 | 132(14) | 19(1) | 約6.95倍 |
| 英語外部試験利用 | 93(3) | 6(0) | 約15.5倍 |
人文・社会科学選択が約3.46倍だったのに対し、自然科学選択は約2.71倍でした。ICU一般選抜は最大3方式まで併願できるため、前年の倍率データを見て「数理・自然科学選択が有利」と判断し、併願として追加した受験生が少なからずいたものと考えられます。特に国公立志望者には重要な判断材料になった可能性があります。
日英バイリンガル面接も増加
日英バイリンガル面接利用の+10.6%増も、同様に前年倍率が影響した可能性があります。この方式と英語外部試験利用は、どちらも面接がある試験で両方には出願できません。志願倍率は、2025年度はバイリンガル面接が約6.95倍、英語外部試験利用が約15.5倍で、2倍以上の差がありました。このような差を見て、今年はバイリンガル面接を選ぶ受験生が増えた可能性が考えられます。
方式間の倍率差は縮小に向かうか
最大のボリュームゾーンである人文・社会科学選択は前年比+2.5%と増加は小さく、入試全体としては概ね昨年度並になるのではないかと予想されます。自然科学選択や日英バイリンガル面接利用は伸びが目立ちますが、昨年度に倍率が相対的に低かった方式へ志願が寄った結果だと解釈することもでき、結果的に方式ごとの倍率差は縮小する可能性が高いと考えれます。

オープンキャンパス等でも配布され注目を集めた。
