ICU入試国際基督教大学入試合格体験記2006(13)-三匹のこぶた(一般)-
1. お名前、プロフィール
<お名前>
三匹のこぶた
<プロフィール>
成蹊高校出身・河合塾
2. 合格年度、学科、第1志望、第2志望学科
形式:一般入試
年度:2006年度
合格学科 = 人文科学科
第1志望学科 = 人文科学科
第2志望学科 = 国際関係学科
センター方式 = 受験していない
3.予想得点
一般能力得点 = 7割(希望)
人文得点 = 8割くらい
社会科学OR自然科学得点 = 8割くらい
英語リーディング得点 = 6割くらい
英語リスニング得点 = 6割くらい
4.併願校
上智(文・史学科)
早稲田(一文、国際教養)
慶応(文)
中央(文、総合政策)
以上合格しました。
5. ICUに入るまでのいきさつ(どうやってICUを知ったか? なぜICUを選んだか ? など)
中二のとき、将来は英語を使えるようになりたいと思っていたところ親がICUを薦めてくれました。学校説明会に行ってキャンパスを見た瞬間から絶対ここに通う!!と思ったのを覚えています。高校受験で失敗してしまった後も、大学受験ではリベンジを!と誓いました。(1浪しましたが笑)長い間絶対ICU!!という意地を曲げなかった理由はやっぱりICUでは英語をビシビシしごいてくれること、学校全体の人数が少ないこと、学科を自由にとれること、などがありました。
6.ICUに期待するところ
やっぱりICUでは英語を鍛えたいですね。あとは広い分野を学べるのでそのなかから自分の専門分野を見つけ出して行きたいです。
7.受験対策
a.願書
<1.ICUを志望した動機または理由を述べてください。>
人間性を豊かにし、世界中の様々な出来事に対して自分の意見をもつことができるようにするためには幅広い知識や教養を身につけることが必要だと考える私にとってICUの一般教養を重視する姿勢は共感できるものだったから。また、ICUでなら中身の濃い授業を受けて充実した4年間を送れると思ったから。
<2.ICUで何を学びたいかを志望学科と関連して簡単に述べ、また将来の志望とその理 由を述べてください。>
私は中学生のときから世界遺産に興味をもち、昔の人が残してくれた世界中の遺産についてもっと知りたいと思っているし、また危機にさらされている遺産を保護し、後世の人々に伝えたいと考えている。だから国連のユネスコで働いて少しでもそのために貢献するのが私の夢である。そのためにICUの人文科学科で考古学や美術史、国際関係論を学ぶと同時に、外国語を話す能力も磨きたいと思っている。
<3.学内外を問わず、技能、諸活動など自分の最も得意とすること、好んで行なって いることを述べてください。>
高校時代はバスケ部だったので基本的に体を動かすのが好きだし、小説などの本を読むことも日常の楽しみにしている。
b. 一般能力考査
現役時代は塾のICU専用コースで一般能力の授業があったので、そのテキストを中心に勉強をしていました。しかし入試本番では勉強した所が全くと言っていいほど出ず、自分の今までの勉強があまり役立たなかったことを実感しました。そこで浪人してからは思い切って一般能力だけの勉強はやめ、オンレクでやる問題を解いて復習することだけをするように心がけました。私は世界史選択だったので世界史の問題だけは落とすまいと思っており、年度によっては結構歴史の問題が出たりするので、世界史や日本史を選択している人はそっちの勉強を真面目にやった方が効率いいと思います。あと今年(2006)の本番で思ったのはオンレクでやった問題がそのまま出てたり、似たような形式で出てたりしたので、オンレク生はオンレクで解いた問題やその形式を自分で出来るようにしておけば一般能力は問題ないと思います。
c. 人文科学考査
人文科学は本文の内容が割と抽象的なものが多いので抽象的な文章に慣れていない人は自主的に本などを読んどいた方がいいと思います。あと私がやっていたのは本文の要約です。最初の慣れていないうちは2時間ぐらいかかってしまい、効果があるのかと疑ってしまいますが慣れてくると30分ほどで出来るようになってきます。また、要約は本文の中から重要な部分だけを取り出すので、要約を続けることで本文を読みながら重要な部分をピックアップ出来るようになってきます。さらに私には要約は慶応(文)の小論の対策にもなり、とても役に立ちました。小論を使わない人も要約は大学に入ってからは必要なことだと思うので、やっといて損はないと思います。
d. 社会科学考査
社会科学の本文内容はたいてい時事問題と関連があります。毎日新聞や新書を読む必要はないと思いますがここ2、3年に話題となった事柄の概要を知っといた方が有利だと思います。といっても私はほとんど社会科学用の勉強はしませんでした。オンレクの課題で時々用語を調べたくらいです。用語を調べるのは半ば趣味でやっていましたが(笑)オンレクで調べた用語が世界史で出てきたりしたこともあったので自分のしたことは無駄ではなかったと思っています。また、社会科学は年度によっては知識問題が多く出ることもあるのが特徴です。ここでもやはり世界史が役立つことがありました。
e. 英語学習能力考査
<リスニング>
私はリスニングが一番苦手で、外国に滞在していて毎日英語を聞いたり喋ったりしていたような人がたくさん受けるICUではリスニングが足を引っ張ることは間違いありませんでした。私のように日本でずっと過ごしてきたような人は毎日聞くことは必須だと思います。私は夜寝る前に必ず過去問一年分を聞くことを日課にしていました。ちょっとでもさぼるとすぐ聞き取れなくなるので何があっても必ず毎日欠かさず聞く持続力が必要です。現役のときは緊張のあまりほとんど聞き取れなかったのですが、次の年はそれまでの努力と二度目であるということから前回よりも落ち着いて聞くことが出来ました。考えている時間はほとんどないので聞き取れなかった場合は勇気を出して飛ばすことが得策です。
<リーディング>
現役時代は専用のコースでICUの問題形式をたくさん解いていましたが、思うように英語の力が伸びず、浪人してからは別の塾で英語の文法や長文、英作文や英文解釈など様々な方向から英語を勉強し直しました。その成果があって英語の基礎力がつき、自分でも英語の力が伸びたと感じました。私はICUの特徴的な問題形式に惑わされ、その問題形式に慣れることが重要だと思っていましたが、実際にICUが聞いているのは基本的な事項で、それは他の大学とは変わらないことだったと今ならわかります。特に最後の空欄補充の問題は半分くらいが文法で解けるので、内容で解くのか文法で解くのかの見極めも必要です。また、60分という短い時間のなかで長文を3つ読まなきゃならないので、時間配分を最初からしとく必要もあると思います。
f.その他受験に関するアドバイス(役立つ参考書、試験中に気をつけること、全般的な勉強法など)
私はもともと出来た人間ではないので、やる気の出ない日はどうしてもぐうたらしてしまいます。そんな私に塾の先生が教えてくれたのが「何でもスケジュール化」ということです。とりあえず今日はここまではやろう、ということをあらかじめ決めておき、後はそれを実行するだけというものです。実行できたら苦労せんわ!!と思う方もいるでしょうが、1ヶ月という少し長めの単位でスケジュールを立てると意外に「本番までにここまでやらなければ・・・」とあせって実行できるものです(笑)私の場合は大体1ヶ月でこのくらいまでやろう、と考えておいて後は一日単位で細かく計画を立てていました。いつもスケジュールどうりに出来るわけではもちろんないので微調整もします。私の先生は「自分は休憩さえもスケジュール化した」と言っていました。そしてやる気がどうしても出ない日は必要最低限のことだけして残りは次の日にまわし、後はぐーたらするべし!受験は長期間の戦いなので初めから頑張りすぎると本番直前に電池切れになっちゃうこともあります。一番大事なのはやっぱり勉強と休憩のメリハリをつけることだと思います。
8. 最後に一言
どんなに応援してくれる友達や両親、そして先生がいても本番で戦うのは自分一人です。そんな状況のなかで自分を最後まで支えてくれるのはやっぱり今までやってきたという達成感や努力によって作られる自信だと思います。受験は自分が頑張った分だけそれが結果として反映されるので、ある意味では公平なものではないでしょうか。受験が終わった後で「自分はやりきった!」と思えるように一日一日を大事にして過ごしていってほしいと思います。