ICU入試国際基督教大学入試合格体験記2003(8) - 高尾の天狗(一般理系)

1. お名前

高尾の天狗

2. プロフィール(出身高校、予備校、趣味、サークル、特技など)

私立北豊島高校通信制�U類卒業
趣味は読書。漫画でも新書でも小説でも辞書でも何でも読みます。

3. 合格年度、学科、第1志望、第2志望学科

年度:2003年4月
合格:理学科
第1志望:理学科 第2志望:人文科学科

4.併願校

上智大学理工学部物理学科
青山学院大学理工学部物理学科

5. ICUに入るまでのいきさつ(どうやってICUを知ったか? なぜICUを選んだか ? など)

 初めてICUを知ったのは、NHKのラジオ講座に載っていた広告を見たときだと思います。たしか表紙には「I have a dream」とか書いてあって、その裏表紙に「何のための英語ですか」とICUの広告が載っていました。かなりインパクトがありました。学際的なことをやりたいと思っていたので、学科間の垣根が低い事や、英語で何かを学ぶことができるようになる、という点に惹かれました。住所を見たらちょうど通える距離でしたし、実際に行ってみてすっかり気に入ってしまいました。教養学部といえば、他に東大と放送大学しか思いつきませんでした。浪人して併願校も調べましたが、思いのほか理系はカリキュラムの自由度が少なくて、やはりICUしかないと思いました。

6.ICUに期待するところ(ICUで勉強したいことなど)

  とりあえず物理をやりたいです。昔、読んだ本の内容が理解できなくてとにかく悔しかったのです。物理はいろんな物を辛抱づよく積み上げていかないと、本当に理解するのは難しいようですね。でも、認知科学や哲学にも興味があって、まだ迷っています。

7.受験対策

a.願書(願書に書いた志望動機、関心持っていることがらなど。)

 だいたい上と同じような事を書きました。自分が何をやりたいのか、一日中改めて考えて長々と書き出したのですが、まとまらないのでこうなりました。

b. 一般能力考査

 あんまり覚えてません。ただ、トフルゼミナールの講習や模試でやったのとは異なるものが多かったような気がします。ある出題者の傾向に慣れてしまっていたというか・・。もちろん大いに参考にはなると思うのですが、予備校の作った問題に頼りすぎるのは危険かもしれません。

c. 人文科学考査

 過去問を解くほかは、特に何もしていません。私にとって一番安定した楽しい科目でした。

d.自然科学考査

  物理と数学を受けました。2003年度の物理は基本的な問題ばかりでした。ただ普通のマークと違い、ちょっと文章読解のようなところがあります。答えが数値でなく、文章から選ぶものがあるからです。引っかからないように丁寧に読みましょう。数学は30分で解くものにしては難しいと思います。問題設定が目新しい題材ばかりだからです。題意をきちんとつかめれば、標準的な内容のものもあります。私はとにかく全然できなくて大変でした。もし理科二科目勉強しているのなら、その方が楽かもしれません。

e. 英語学習能力考査

 私はとにかく理系の科目が苦手だったので、あんまり時間を割けませんでした。リスニングは中学の頃からNHKの放送を聞いていたので、基本的な聴解力はありました。それで、TOFELの問題集で早く答えられるように訓練しました。読解は、公文のSRSというのをやっていました。これはかなり効果的でした。浪人時代は、英字新聞を読んで速読力のメインテナンスをしていました。他に文法をもう一度丁寧にやり直したりもしました。

f.その他受験に関するアドバイス(役立つ参考書、試験中に気をつけること、全般的な勉強法など)

 

 私は公文の回し者ではないけれど、速読がどうしてもできないという人にはSRSは効果的だと思います。それから現役時代はICU一辺倒の勉強をしていたのですが、浪人時はどちらかというと数学や理科ばかりやっていました。ICUの入試は独特なのでつい普通の受験勉強を疎かにしがちですが(特にICU一筋の人!)、きちんとやっておいた方がいいのかもしれません。

8. 最後に一言

  祖父からの電話がかかってくる寸前まで二浪だと思っていたので、とてもうれしかったです。 いくら勉強しても模試の成績が上がらずとても辛い一年でしたが、努力が報われてラッキーだったと思います。宅浪を支えてくれた家族に感謝。