ICU入試国際基督教大学入試合格体験記2022(18) 25088さんの場合

3月 5, 2022

1.お名前、プロフィール

<お名前>

25088

<プロフィール>

オーストラリアの女子校出身。アートが好きです。

2.受験形態

一般選抜A方式
一般選抜B方式(二次試験辞退)

3.予想得点

総合教養(ATLAS):7割
人文・社会科学:7割
英語リスニング:8割
英語リーディング:9割

共通テストは未受験

4.併願校

慶應大学総合政策学部(合格)
慶應大学環境情報学部(不合格)
青山学院大学文学部英米文学科(受験辞退)

5.ICUに入るまでのいきさつ(どうやってICUを知ったか? なぜICUを選んだか ? など)

学際的で少人数制のリベラルアーツ教育と国際色豊かな校風に惹かれました。秋の4月入学帰国生入試で不合格となり、高校卒業直後の12月から一般に向けて勉強を開始しました。

7.受験対策

a.願書

<1.ICUを志望した動機または理由を述べてください。>

 多様な民族が入り混じるオーストラリアで高校生活を送り、異なる価値観や意見を怖がることなく受け入れる姿勢や、固定観念に縛られない多角的な観点を養う態度が、一人の人間として社会で生きていく上で、最も大切な教養だと感じました。そんな私にとって、世界人権宣言に基づいて平和と多様性を重んじるICUのリベラルな校風は非常に魅力的です。
 加えて、学際的な活動と少人数制の授業に重きを置いたリベラルアーツ教育は、あらゆる側面から社会問題を見つめることで、平和的な解決を模索したいと考える私にとって理想的です。国際色豊かな教授や学生たちと意見交換を重ねることは、価値のある経験になると期待しています。

<2.ICUで何を学んでみたいですか。あなた自身の希望をその理由も含め述べてださい。>

 将来、メディアやジャーナリズムの分野に携わりたいと考えています。そして、表面的な社会問題だけではなく、その奥に潜む構造的暴力に着目した情報発信を行うことで、問題に対する世の認識を広め、根本的な解決を図りたいです。
 そこで1・2年次には、「国際関係学」「グローバル研究」「平和研究」等の授業に参加し、政治、経済、人権、環境など、多方面から躍動的な社会情勢を学ぶことで、世間からの注目を必要としている課題とその本質を見つけ出したいと考えます。加えて、「メディア・コミュニケーション・文化」の授業を通じて、言語理論や情報表現に関しての知見を得ることで、マスメディアやソーシャルメディアの構造と影響、問題点について考察し、情報発信の在り方に向けて何がどうあるべきか学習を深めたいと思います。

<3.学内外を問わず、技能、諸活動など自分の最も得意とすること、好んで行なって いることを述べてください。>

 私は芸術鑑賞が好きです。絵画、映画、写真、音楽など、ジャンルを問わず幼少期から親しんで来ました。その中で大切にしていることは、初めて作品を目にした時に感じる「美しい」という素直な感動です。この感覚には、心に彩りを与え、生きる活力をもたらしてくれる核心的なものがあります。一方で、衝動的な感覚のみで終わらずに、五感で得られる情報の奥へと想像を巡らすことも、鑑賞の醍醐味です。

a. 人文・社会科学/b. 総合教養(ATLAS)

ATLAS、人文社会、英語ともに、オンレクで過去問を6年ほど解いて対策しました。高校で社会科目は選択していなかったのですが、幼い頃から雑学が好きで歴史や地理について浅く広く知っていたことがATLASや人文社会では功を奏したと思います。そんなもの知るか!って感じの知識問題が出題されたりもしますが、そこはあまり気にせず勘に頼っていました。何より、興味を持って楽しみながら問題を解くことが肝心です。練習では双方とも平均して6割後半-7割後半という感じだったのですが、本番ではATLASが例年通りの手応えで、人文社会が幾分か読みやすく感じました。

c. 英語(リスニングを含む)

<リスニング>

過去問に加えて、帰国生入試のためにTOEFLのリスニング対策を1年ほどしていたことが役立ちました。解き方としては、パート1では各問事前に質問を読んで答えとなる箇所を探しながら聞き、パート2-3では聞きながら大量にメモを取ることで話の要点を掴み、聞き終えてから超高速で質問を読んで解答していました。これはあくまで私の解き方なので、過去問を解いていて詰まったら試してみてください。リスニングは一番得意な科目で、練習では平均して8割-9割後半だったのですが、本番はいつもより音声のスピードが速く感じて難しかったです。

<リーディング>

過去問に加えて、帰国生入試のためにTOEFLとSATの対策を1年ほどしていたことが役立ちました。ICUのリーディングは時間勝負です。パート1で各大問15分弱、パート2で5-10分、残った時間を見直しに当てるという感じで過去問を解いていました。プラスで、読んでいて引っ掛かった単語は印を付けて、採点後にノートにまとめていました。練習では平均して8割だったのですが、本番の方が少し簡単に感じて余裕がありました。

d.その他受験に関するアドバイス(役立つ参考書、試験中に気をつけること、全般的な勉強法など)

本番は過度に力んだり意気込んだりせず、いつも通りの感じで行けば大丈夫です!合格を信じましょう!

(追加の質問)

1.コロナ禍での高校留学や大学受験は大変ではなかったか?

2018年から4年間の高校留学を予定していたのですが、コロナの関係で2020年春に帰国し、以降2年間は一人オンラインで現地の高校の授業に参加する形になりました。オンライン期間は友達にも会えず、授業に付いていくのも大変だったので、たくさん苦労しました。また、ICUの帰国生入試では、オンライン面接の際に回線が悪くなってしまって、答えられなかった質問があったことが心残りでした。

2.オーストラリアに高校で留学して良かったことを教えて下さい

短いながらも青春時代に今までとは全く異なる環境に身を置いて、自分自身に挑戦してみたことは、私の人生にとって大きな意義があったと思います。留学ならではの逆境や出会いの数々が、私を人間的に成長させてくれたと確信しています!

3.海外の高校を経て日本の大学を受験する際に注意すべきこと、アドバイス

早慶上智ICU辺りの倍率が高い帰国生入試や海外選抜は、海外で生まれ育った学生などが多く参加しているため、私のように高校時代のみを海外で過ごした学生にとっては案外不利だと思います。そのため、日本の大学のみを志望する場合には、万一に備えて一般入試も視野に入れておくことをお勧めします。一般対策に大きく出遅れてしまった私でもリベンジ合格できたので、与えられたチャンスは全て使って、最後まで諦めないで頑張りましょう!