ICU入試国際基督教大学入試合格体験記2024(19) マッチ―さん

<お名前>

マッチ―

<プロフィール>

首都圏の偏差値69の私立高校を卒業後、河合塾で一浪し、地方国立大学に2年通いました。

2.受験形態

一般選抜

3.予想得点

人文社会得点 = 7-7.5割
総合教養得点 = 7.5-8割
英語リスニング得点 = 9割
英語リーディング得点 = 満点

5.ICUに入るまでのいきさつ(どうやってICUを知ったか? なぜICUを選んだか ? など)

浪人を経て地方国立大学に進学したものの、直前で志望校を下げてしまったこともあり後悔が残っていました。それに加え、大学で主に勉強していた言語学などの分野にあまり興味を持てず、経営学やITなどの勉強がしたいと思うようになりました。そんな悩みを持っていた大学2年生のある日、編入試験の存在を母から知らされます。調べていくうちに、経営学と情報科学を同時に学ぶことができるICUが編入試験を行っていることを知りました。また、実は浪人時代、英語が比較的得意だったこともあり、父の勧めでICUは受験したものの、不合格だったという過去がありました。大学受験のリベンジを果たしたいという思いと、自分の興味分野の変化から、編入試験を受験することに決めました。

6.ICUに期待するところ

先に述べた経営学と情報科学のみならず、幅広い分野の授業を履修することで多角的な視点を養いたいです。また、英語に関しては、今まで基本的に受験のための勉強しかしてこなかったので、ELAを通じて実践で使える英語力を身に着けたいと思っています。

7.受験対策

a.願書

<1.ICUを志望した動機または理由を述べてください。あわせて、ICUで何を学びたいか、その理由も含めて述べてください。>

在学中の大学では言語学を主に学んでいるが、学んでいくうちにあまり自分のやりたいことではないということに気付いた。経営学や情報科学に次第に興味を持つようになり、これらの2つの分野をダブルメジャーという形で履修できるICUが自分に最適だと考えたこと。また、ELAを通じて英語の運用能力を向上させたいということを書きました。

<2.学内外を問わず、技能、諸活動等自分の最も得意とすること、好んで行っていることを述べてください。 >

週1回サウナに行っていることについて書きました。

a. 人文・社会科学

人文社会科学または自然科学 = 人文・社会科学を受験しました。対策としては、知識問題はほとんど出ない(今年はゼロ)ので、過去問を通じて長い文章に読み慣れるというのが重要だと思います。ここ5年分ほどの過去問は、文章、設問ともに平易で、安定して9割前後取れていたのですが、今年の問題は、哲学的な要素が強くとても難しく感じられました。ただ、受験者の中ではかなりの量の過去問を解いてきたという自負がありましたし、直近の過去問ではオンレク内でも上位を取れていたので、難しく感じているのはきっと自分だけではないと思い、すぐに気持ちを切り替えることができました。

b. 総合教養(ATLAS)

対策は人文とほとんど同じで、過去問をひたすら解いていくのが良いと思います。日本語のリスニング問題が出る大学はおそらくICUだけなので、メモを取る練習は絶対したほうが良いです。過去問では講義の概要を理解していれば解けるような問題が多かったですが、今年の問題は細かい部分までメモしていないと解けない問題が多かった印象です。僕は可能な限り聞こえてきた内容はメモしていたので、大問1についてはほとんど解けました。また、総合教養は元々時間が厳しい試験ですが、今年はさらに文章量が増え、さらに厳しくなっていたと思います。大問ごとの時間配分を前もって決めておくべきだと思います。僕は、大問1は最大7分、大問2は20分、大問3も20分、残りの時間で大問4という風に決めていました。総合教養は試験が始まる時間も微妙なので、ストップウォッチを使うと時間配分がしやすいと思います。

c. 英語(リスニングを含む)

<リスニング>

純ジャパの僕にとって、最大の難関でした。勉強を始めた9月の段階では、オンレクの偏差値で40ほどだったと思います。このままではまずいと思い、毎日リスニングの過去問に触れるようにしました。その結果、1月には安定してオンレクの偏差値50以上、年によっては60ほど取れるようになりました。本番はおそらく9割は取れたと思います。アドバイスとしては、本番はスピーカーから放送されるので、日頃からイヤホンを使わず、スマホから直接音源を流して勉強すること、大問1、2で出題される場面と言うのはある程度パターン化しているので、過去問で出てきた知らない表現は積極的に覚えること、大問3の講義は結構細かい部分が問われたりするので、設問を見ながら必要な情報をメモすることです。リスニングは一朝一夕に上達するようなものではありませんが、純ジャパでもめげずに英語を聴き続けていれば、いつかは見違えるほどに聴こえるようになると思います。

<リーディング>

勉強を始めた9月の段階でオンレクの偏差値60を取れることもあり、比較的得意な科目でした。対策としては、ICUのリーディングはTOEFLと類似している部分があるので、TOEFLテスト英単語3800、TOEFLテスト英熟語700を一通り暗記した後、ひたすら過去問です。上記の参考書に掲載されている表現を抑えれば、長文の内容理解に苦しむということはまずなくなると思いますが、これらに掲載されていない単語のうち、過去問で複数回出てきたものは、頻出度が高いものと判断し、小さいノートにまとめて覚えるようにしました。また、2017年以降は文章量が増えていて、時間がかなり厳しくなっているので速読の訓練をしたほうが良いです。僕は1日に1つの長文を復習して分からない単語と構文をなくし、次の日の朝に5回音読するようにしていました。時間配分は長文一つにつき17分、空所補充に9分がおすすめです。本番は、例年に比べるとやや易しくなり、いつもは各大問につき1つか2つほど悩む問題があったのですが、今年は全ての問題を自信をもって解くことができたので、特にミスが無ければ満点が取れたと思います。

d.その他受験に関するアドバイス(役立つ参考書、試験中に気をつけること、全般的な勉強法など)

試験について、アドバイスを2点ほどさせていただきます。1つ目が、人文のところとも通じますが、試験中は最後まで諦めないということです。試験中、問題が難しくて途中で投げ出したくなるような気持ちになることがあるかもしれません。ただ、難しく感じているのはおそらく周りも同じなので、最後まであきらめず、解ける問題を全て解き切るという姿勢が大事だと思います。2つ目は、受験当日は緊張するということです。おそらく、今まで頑張ってきた人ほど、合格できるか不安になると思います。これはどうしようもないことです。だからこそ、無理に緊張しないようにするのではなく、緊張は今までの努力の証だとポジティブに捉え、自信を持って試験に臨みましょう。

8. 最後に一言

最後に、僕が一番好きな漫画であるNARUTOから、僕が受験生時代に自分に言い聞かせていた名言を紹介します。それは、「自分を信じない奴なんかに努力する価値はない!!!」という言葉です。NARUTOを知らない人のために簡単に説明すると、これは、マイト・ガイという忍者の弟子であるロック・リーという人物が、どんなに努力をしても生まれながらの天才には敵わないのではないかと弱音を吐いた時に、ガイ先生がリーに対して放った言葉です。僕もオンレクを始めたばかりの時は、なかなか結果が振るわず、どんなに勉強をしても合格できないのではないかと不安に苛まれる時期がありました。そんな時にこの言葉に救われました。努力を続けるというのは簡単なことではありません。結果がついてこないと、挫折しそうになる時が出てきます。そんな状況でも踏ん張るためには、自分を信じるしかありません。たとえ根拠が無くても、自分にはできると思い込んで努力を続けていれば、いつかは実を結ぶはずです。最後まで読んでいただき、ありがとうございました。ここまで色々と語ってきましたが、くれぐれも健康には気を付けて、息抜きもしながら頑張ってもらえればと思います。