ICU入試国際基督教大学入試合格体験記2024(25) さくらんぼさん
1.お名前、プロフィール
<お名前>
さくらんぼ
<プロフィール>
立命館宇治高等学校
予備校には通っていなかった
趣味:ピアノを弾く、料理、サイクリング、旅行、カフェ巡り
2.受験形態
学校推薦型選抜
5.ICUに入るまでのいきさつ(どうやってICUを知ったか? なぜICUを選んだか ? など)
高校二年次の時にカナダに留学に行った時に、現地の先生がICUの学生だったことを教えてくれたことがきっかけ。カナダで初めてICUの存在を知り、先生の学生時代の話を聞いていく中でどんどん興味を持つようになった。少人数でアットホームな雰囲気、幅広い分野を深く学ぶことができる点でICUに魅力を感じるようになった。高校時代は部活動で忙しかったが、指定校推薦校の一つにICUがあったため、挑戦することにした。
6.ICUに期待するところ
日本にいながらも海外にいるかのような感覚を味わえる大学。すれ違う人、見かける人本当に人それぞれで、ユニークで面白い人がたくさん集まっているという印象。人種や性別に関係なく、お互いがお互いを受け入れ、認め合い、交流している先輩の姿がかっこいいと思う。自分自身、ICUに入学してもっと自分らしさを出して、発信していくことの大切さを痛感している。
7.受験対策
願書-1<1.ICUに入学することを強く希望する理由を述べて下さい。>
私の夢は外務公務員になる事だ。そして、世界に日本の姿を正しく理解してもらい、現地の報道機関への情報提供や、日本に親しみを持ってもらう文化交流活動に携わりたい。私はカナダ留学をした際、多数の人々は日本について正確でない印象を持っていることに気付いた。私は日本文化や伝統が好きだ。例えば、茶道を通じて、わびさびの精神やおもてなしの心を学ぶ事ができる。私はこの様な文化の根底部分までを世界に発信したい。私の夢である外務公務員に求める知識や能力は幅広く、学術的な学びが必要だ。例えば、日本を客観視し深く理解する為の世界史の知識や、SNSを含むメディアの活用技術だ。そこで私はダブルメジャー制度を活用し、国際関係学と社会・文化・メディア学を履修したい。また、私には広範な知識を深める為のリベラルアーツ教育が必要だ。さらに、貴学の外国人留学生の豊富さも私に有利に働くだろう。なぜなら、国際学生と日常的に交流する事で国際的なコミュニケーション能力や日本を代表する責任感を持つ事を可能とすると考えるからだ。以上の理由から、私に必要な学びを得る為には貴学が最適であると考え、貴学を志望する。
願書-2<あなたの人生観に大きな影響を与えたと思われることを述べてください>
私は高校2年生の時にカナダで1年間の留学を経験した。この経験から私の価値観は大きく変容した。私は留学開始直後、ホストファミリーのハウスルールに衝撃を受けた。なぜなら、私が以前過ごしてきた環境での「当たり前」と大きな差があったからだ。私は彼らとの間にある価値観の相違に葛藤し、異文化に適応する難しさを痛感した。しかし、一度決めたことは最後までやり通すことが強みである私は、違和感を感じながらもこの状況に真摯に向き合い続けた。彼らと対話を重ねるにつれ、規則の根本にある思考や価値観を理解出来るようになってきた。そして、自分や日本の常識は世界にとっては特異な可能性もあり、置かれている環境で当たり前は容易に変わる、と常識を疑う事ができた。また、異文化や異なる考え方を知ることで新しい世界を広げ、それらを認める事で様々な背景を持った人と親しくなる事が出来た。このように私は留学を経て、異文化を理解するための対話の重要性を学んだ。それにより、「常識を疑う批判的思考力」や「1つの物事を多角的に捉える力」、「多様な価値観」を尊重する力を獲得できた。グローバル化が急速に進展する世界では多様な価値観を認めあう力は重要だ。そのために私はこれからも対話を大切にし、異文化コミュニケーション力を磨いていく。
(評定平均)
4.8
・校内選考の様子・ポイント・アドバイス
高校での成績が指定校推薦では大きな割合を占めます。日頃の小さな課題やテストなどの出来合いが最終成績に関わってくるからこそ、大事に受けてください。そして、定期テストでは、大学入学につながっているということを頭の中に入れながら勉強を進めると、より集中力高く勉強できるかもしれません。(私は大学生活を頭の中でイメージしながら、定期テスト勉強をしていました)
・会場試験
(小論文)
どのような対策をしたか、実際の試験ではどのような問題が出たかなど
過去問のデータが少なかったが、過去の問題を見返して実際に解いてみた。ICUの小論文は他校と違う特徴があるため、データの読み方や比較の仕方などを高校の先生から教えていただいた。実際の試験ではICUの特徴の一つである「サービスラーニング」に関する対話文やデータから読み取れる情報について小論文を書いた。
(面接)
面接は5人グループで行われ、先生は二人いらっしゃった。質問内容は面接官の先生のメジャー分野に関するものだった。例えば、「資本主義と民主主義のどちらの方が好ましいと思うか」や「少子高齢化が進む日本において求められること」などだった。本当にその先生のメジャーのより質問内容が異なるため、一概に対策方法を言うことはできない。他校では求められるだろう「志望理由」「将来の夢」「大学で成し遂げたいこと」などは一切聞かれなかった。面接官の質問に対し、一人2分以内で答えないといけない。時間を越えると先生に強制的に止められ、次の人の順番になる。質問に対しての答えを考える時間を少し頂けたり、回答順番を質問ごとにローテーションしたりするなど、寛容で平等な部分があった。個人的には緊張することなくリラックスして受けることができた。どうしても自分なりの答えが思いつかなかった時は、自分の前の人が言っていたことを少し取り入れたが、自分らしさを面接官にアピールするためにも必ず自分の意見を述べることを強くお勧めする。
(会場試験のポイント)
小論文の時には、時間管理のためにも腕時計を持参することが大事だ。学校にも時計はあるが席によったら見えにくいところもあるため。
小論文が終わってから面接までに時間がある場合がほとんどで、その時間にいかに他の学生さんと仲良くなれるかが、入学してからの人間関係に影響してくる。やはり同じ困難を乗り越えて入学した同志は、入学してからもすぐに親しくなれる。実際、同じ面接のグループになった人たちで大学入学後に集まって遊びに行ったりした。面接は個人個人が評価されるが、グループ内の雰囲気の良さも少なくとも影響すると考える。また指定校推薦の人はほとんどの確率で合格できるからこそ、入学の際の不安や疑問点を一緒に解消することができる仲間をそこで得ることもできる。リラックスして受けることでより柔軟に物事を考えることができるため、雰囲気に飲み込まれずに落ち着いて受けることが何よりも大事だと思う。
(最後に一言)
ICUには自分がしたいことを全力で応援してくれる仲間、先生、やりたいことができる環境が整っている大学です!こんな大学は日本のどこに行ってもないと私は強く思います。また、自分がしたいことが今の時点でなくても、ICU在学中に見つけられる環境や雰囲気があるはずです。受験期間は厳しい道のりかもしれないですが、自分が将来心底から笑って、輝けるような人生を自ら作るためにも今この瞬間を乗り切って欲しいです。ICUで皆さんと交流できることを楽しみにしています。