ICU入試国際基督教大学入試合格体験記2025(3) ぺたるさん
1.お名前、プロフィール
<お名前>
ぺたる
<プロフィール>
・偏差値45程度の私立高校出身
・生徒会執行部に所属
2.受験形態
総合型選抜
5.ICUに入るまでのいきさつ(どうやってICUを知ったか? なぜICUを選んだか ? など)
中学生の頃にテレビ番組の「ハモネプリーグ」で知りました。アカペラサークルのICU生が出演しており、多種多様なバックグラウンドを持つ仲間との絆が感じたのを覚えています。これを機に詳しく調べてみると、英語教育が充実している点や、入学前から専攻を決めずに幅広い学問分野を自由に履修できる点から、まさに私が理想としている環境がこの大学にあると考え、さらに憧れを抱くようになりました。
6.ICUに期待するところ
英語力の向上はもちろん、さまざまなバックボーンを持つ同志と出会い、互いに切磋琢磨し合いながら遭遇したことのない困難に立ち向かっていきたいです。
7.受験対策
願書-1<ICU を志望した動機または理由を述べてください。あわせて、ICU で何を学びたいか、その理由も含めて述べてください。>
自分にとって新たな世界との接触であり、大きな喜びである「出会い」を求めてICUに旅に出て学ぶ決意をしているということを今までの体験に触れながら書きました。そして貴学で「争いの種を減らし、平和を築くためのアプローチ方法」を模索していきたいという熱意を伝えました。
願書-2<あなたの人生観に大きな影響を与えたと思われることを述べてください。>
ある公演会に参加した際に、私が感銘を受けた医師の生き様について述べ、それからどう考え行動していったのかを書きました。「人のために生きる」という先生の生き様を見習い、自分の生徒会活動に向き合い続けたというつながりを意識しました。
願書-3<あなたは ICU の学生として、ICU の理念を実現するためにどのような貢献ができると考えますか。その理由も含めて述べてください。>
ICUにはさまざまな個性や価値観、志を持った学生が集うため、私はそこでパイプ役となり「対話」による新しい気づきや学びを生み出すことで貴学に貢献できる人間であるということを伝えました。今まで触れてきた日常のさまざまな出来事を通して自分自身が自信を持って言える強みは何なのかを見つける機会になりました。
b.エッセイ
「あなたが感銘を受けた芸術作品(絵画、文学、音楽など)、歴史的エピソード、科学的業績など」の項目を選択し、私の生まれ育った寺院に長年飾られている仏教的な教えにもとづく絵画について書きました。その絵画が現代の社会問題(パレスチナとイスラエル間の紛争を挙げました)につながる点を見いだし、作者が伝えたかった私たち現代人への希望を考察しました。
c. 学校内外における自己活動歴と自己分析
1年生の頃から所属し続けていた生徒会執行部での活動について書きました。特にアフターコロナを担う生徒会執行部だったため、学校行事の改革に注力したことを取り上げました。生徒会執行部に入ろうと思ったきっかけから、文化祭での困難さ、自分の行動によって環境が変化した喜び、試行錯誤の繰り返しである事前準備の大変さ・重要さ、リーダーシップのあり方まで隅々まで正直な思いをぶつけました。
d. 推薦状2通
・担任の先生
・幼少期からお世話になっている知人(キャンプや田植え・稲刈りの手伝いなど)
e. 成績書類
英語 = 英検2級(CSEスコア2065)
評定平均 = 5.0
f.一次試験(書類審査)のポイント
私は書類作成を夏休みから開始していたのですが、初めはまとまりが見られずとても苦戦しました。文章に一貫性を持たせることは大事ですが、あくまで自分のオリジナリティは尊重し続けて書くことが求められているように感じます。ありのままを表現することで選考の際も、偽りのない思いを受け止めてくれるのだろうと期待しています。
また、ICUの書類は種類が多い+全て手書きなので恐ろしいです。私は出願締め切りの前日に清書を詰め込んでしまい大変でした、、早め早めの用意をおすすめします。
g.面接 (二次試験)
zoomでのオンライン面接で、待ち時間が20分あり、待合室のような場所はなく急に画面が切り替えられ、そこにはお二方の面接官がおられました。女性と男性の先生で、まずはじめに女性の先生から質問がありました。内容としては、高校生活についてや書類で書いたこと中心でした。次に男性の先生。ここからが我慢の始まりです。小論文で書いたパレスチナとイスラエル間の紛争について知識があるかどうか、それに対して自分はどう考えているのかを残りの約20分間ひたすら問われました。本当に厳しい質問ばかりで、あまり知識をつけていなかった私にとって恐ろしい時間になってしまいました。何を言えば良いのかあやふやでしたが、とにかく自分の思いをはっきりと言い切ることを意識していきました。面接が終わった最後に退出ボタンを押すときには、今にも泣きそうな震える声で「失礼します」と言うくらいまでメンタルがやられてしまい、その日から数日間はそのことばかり考えてしまい、苦しかったのを覚えています。
二次試験ポイント
私は準備していた志望理由などは一切聞かれず知識ばかり問われる形となりました。そのため、自分自身が書いた書類を読み込んでスラスラと伝えられるようにしておくことが大切です。「相手がこうだったから、自分もそうだろう」ではなく、どんな場面に遭遇しても対応できる力を培っていただきたいです。自分が書類に気になるニュースについて少しでも取り上げたならば、それについて深掘りされても良いように準備することが抜けていて悔しい思いをしたので、いろんな状況が考えられます。
8.最後に一言
正直私は、2次試験の面接終了時点で受かる気が全くしていませんでした。うまく受け答えできた感覚がなかったからです。だから、いまだに合格したという現実が信じられません。中学生の頃から憧れていた、手の届かないと思っていた大学にまさか春から入学できるだなんて、、やっぱり人生何が起こるか分かりませんね。チャレンジしたい!という思い一心でここまできました。この気持ちを大学生になっても大切にしていきたいです。入学までの5ヶ月間、精一杯できることをして新たな人生への旅に出発する準備をします。
春から入学。ICUで出会う皆さん、これからよろしくお願いします!
受験生の皆さん、大変な時期かとは思いますが、みんながあなたの味方です。応援しています。
plus.このサイトで昨年の合格者であるコロンブスさんの合格体験記を読ませていただき、とても身近に感じていました。自分と似ている境遇だったため、とても心強かったです。本当にありがとうございます。
・二次面接に関しての追加の質問
(先に女性の先生が10分、後に男性の先生が20分ということは全体で30分ぐらいあった?)
ちょうど30分ほどの面接でした。過去の受験レポートを見る限り、面接時間は20分だとどの先輩方も書かれていましたが、体感は早く終わったという感じです。
(準備していた志望理由などは一切聞かれず知識ばかり問われる形となった、という部分は具体的にはどういう質問?)
例えば前半の女性の先生は、主に小論文以外の書類から質問されました。具体的には、書類ではこう書いてあるけど、そう思ったきっかけは?とか、おさらいとして自己分析で書いた高校生活で力を入れた活動について教えて。などです。先輩方の受験レポートに記載されていた、なぜICU?という志望理由系の質問は聞かれなかったので、面接官によって気になる観点が異なることが身に染みて感じました。