ICU入試国際基督教大学入試合格体験記2025(6) かいろさん

1.お名前、プロフィール

<お名前>

かいろ

<プロフィール>

東京都内の高校(偏差値55くらい)
予備校には通いませんでした。
趣味:野球観戦、テニス
部活:テニス部
海外経験:高校1年生の時に高校のプログラムでオーストラリアに2週間ほどホームステイをした経験だけです。

2.受験形態

総合型選抜

5.ICUに入るまでのいきさつ(どうやってICUを知ったか? なぜICUを選んだか ? など)

高校1年生くらいの頃に、Youtubeを見ていた時に何かでICUを知った覚えがあります。
高校2年生になって志望校を考え始めた際にICUについて調べてみると、入学前に専攻を決めなくて良い点や、英語に力を入れている点に惹かれて志望しました。
他には
・ICUに入って優秀な学生に囲まれて刺激をもらいたかったから
・大学で遊び呆けたくなかったから
・キャンパスの緑が好き
などの理由がありました。

6.ICUに期待するところ

ELAでの英語力向上はもちろん、多様な学生との交流を通して自分の世界を広げていきたいです。

7.受験対策

願書-1<1.ICUに入学することを強く希望する理由を述べて下さい。>

社会において、多数派や社会的影響力のある人だけではなく、マイノリティや弱者などを含むあらゆる人の意思の反映が重要である。そのような社会の実現のためにICUで学びたいと言う趣旨を書きました。

願書-2<2.ICUで何を学びたいかを簡単に述べ、また将来の志望とその理由を述べてください。>

自分自身が社会的にマイノリティである要素を抱えており、その要素のせいで自分の意見を言えなくなっていたが、ある転機をきっかけにそれが克服され、自分の意見を言えるようになった。マイノリティであっても自分の意見を表明することで社会や組織全体にとってもプラスの影響をもたらすことがあるという意見を自分自身の経験を通して書きました。

願書-3<3.あなたを学生として受け入れることがICUにとって重要であると思われる理由を述べて下さい。>

まず一つ目として、願書-2のマイノリティであると言う特性から、少数派の意見を議論に反映させられることができるという点を書きました。少数派の人々の声を聞くなどした高校時代の経験を書いた後、最後に「貴学の多様な背景・考えを尊重し、共に学び・意見を交わすことを目的とする対話型の授業に貢献できると考える。」と書いて締めました。
二つ目は、様々なバックグラウンドを持った学生や教授などを巻き込んだ授業外の学びの場の創造ができると書きました。自分には想像しづらい人たちの視点を理解することで自分の視野を広げられるのでそのような場を作りたいと書き、こちらも最後は「このような対話の場の創造は、貴学の『多様な価値観を持つ人々との共生を実現する』という理念に貢献できると考えている。」と書いて締めました。
ICUの理念の実現のためにどのように貢献できるのかというのを明確に分かるように書くことが大事だと思います。

b.小論文

トピック(3)古典探究、日本史探究、世界史探究、理数探究基礎、あるいは総合的な探究の時間などの探究型学習で取り組んだ課題とその成果の要約

(3)を選び、高校時代に約1年半かけて行った卒業研究で得られた成果を書きました。トランスジェンダーやXジェンダー生徒が過ごしやすい学校づくりについて研究を行い、その研究動機、調査内容、調査の分析、実際に提案した学校の改善案の要約、この研究を行うにあたって重要であると感じたこと、今後の展望、という順序で書きました。この書類を書き始める前に1600字の研究要旨を高校提出用に作成していたので、そこまで時間はかからなかったです。

c. 学校内外における自己活動歴と自己分析

高校2年性の時のテニス部の部長の経験を書きました。部内は、大多数のエンジョイ勢部員と少数のガチ勢部員が共存していた。→よくよく部員の声を聞いてみるとどちらも「仲間との素晴らしい経験」を願って部活に来ていたことがわかった。→見出されたこの共通の目的は部活動全体の発展に寄与した。→リーダーシップというのはトップに立って指示を出すだけではなくて、組織の構成員の声を丁寧に聞いてそこから生まれる気づきを運営に反映させることだということを学んだ。というような感じで書きました。

d. 推薦状2通

(1)高校の担任の先生
(2)高校の卒業研究の担当の先生

e. 成績書類

英検準一級(CSEスコア2531)
TOEFL ibt 71

評定平均 = 4.3

f.一次試験(書類審査)のポイント

ICUの総合型は一次でかなり落とされると噂されていたので書類作成にはかなり力を入れました。夏休みくらいからそろそろ書き始めないとと思い、自分で書き始めましたが、やはり第三者から文章を見てもらうのはすごく大事なので、僕は書類作成に慣れている親戚の人に頼んで添削をもらっていました。添削を重ねていくにつれてどんどん良くなっていったので、一人だけで全てやろうとするのは危険だと思います。また、願書・小論文・自己活動歴と自己分析の書類に、ある程度の一貫性を持たせることも大事だと思います。僕の場合は、少数派の声が反映される社会を実現したいという軸で、小論文や自己活動歴も書きました。

g.面接 (二次試験)

面接はオンラインで、男性の方一人と女性の方一人の試験官でした。面接が始める前までの待機室のようなものはなく、集合時間から5-10分くらい待った後に直接試験室に飛ばされて始まりました。始まるまでの時間すごく緊張していたのを覚えています。質問はほとんど書類に関する質問で、何問かごとに交互に質問されました。具体的な質問は、
・このような社会の実現のためには具体的に何をする必要があると思いますか?
・ICUの分野横断的な学び方に欠点があるとすれば何ですか?
・テニス部の部長の経験で上手くいかなかったことを教えてください。
・卒業研究で上手くいかなかったことを教えてください。
・卒業後のビジョンがあれば教えてください。
・民主主義社会においては多数派の意見が通りやすいと思うのですが、書類に書いている「多数派と少数派のニーズの両立」について意見を聞かせてください。
などでした。
試験官の教授の先生方は終始ニッコリ笑顔で話を聞いてくださって全く圧迫面接ではなかったので話しやすかったです。質問がまだ続きそうなところで、「あ、もう20分ですね」となりいきなり終わったので正直困惑しました笑。一つの質問に対してすごく長々と話してしまったことが反省点です。

二次試験ポイント

とにかく面接前に練習を重ねることが大切です。自分の中で言いたいことがあっても、喋ってくださいとなると意外と話せないものです。僕の場合は、学校の先生と何回か練習をしてもらった他、書類の添削をしてもらった親戚の人とも何回か行いました。二次試験では書類に書いたことを自分の言葉で伝えることができれば必ず突破できるはずです。面接当日はもちろん緊張すると思いますが、一次を突破できた自分なら大丈夫!というマインドで頑張ってください!

8.最後に一言

オンレクは予備校に通っていなかった自分にとって、一般選抜対策はもちろん、総合型選抜対策も大変有益に活用させていただくことができました。本当にありがとうございました。

総合型選抜での書類作成や面接は、自分が大学で何をしたいのかを考えて自分の言葉で表現する上でとても有意義な経験になりました。一般選抜の対策をしつつ、チャンスが1回増える!くらいの心意気で受験を進めると良いと思います。