ICU入試英語リスニング質問文-頻出表現の研究(コロケーション)
ICU(国際基督教大学)入試英語リスニングの頻出表現の研究その2。
今回は前回分析したICU英語リスニングの質問文の頻出単語を元に、
それらの単語のコロケーションを見ていくことで、頻出の出題パターンを確認していきます。
<ICU入試リスニング対策1 最頻出のWhatの出題パターン>
・"imply"はほぼ100% What does(What do)と一緒に出題される。また、ほとんどの場合、主語がman, womanである。
What does the man imply?
・"will"はほぼ100%"what"と一緒に出題される。会話の後何が起こるかを答える問題は頻出
What will most likely happen next?
What will the woman most likely do?
<ICUリスニング対策2 Whichの出題パターン>
・"following"はほとんどの場合、"Which of the following"の形で出題される。各問は選択肢(a,b,c,d)の中から答えを選ぶことは明らかであるから、質問文中にfollowingを見つけたら、それを含む箇所は読まなくてもよい。
ただし、"NOT“を含む質問文(当てはまらないものを選ぶ問題)は、ほとんどの場合"which of the following"で質問文が始まるので注意。
<ICUリスニング対策3 Part I, IIのパターン>
・"probably"はほとんど場合、"What will"(もしくは未来表現)を伴って出題され、未来の予測を聞いている。
What will they probably do next?
What is the man probably going to do?
・"mean"はほぼ100%、"What does the woman(man)?mean?"の形で出題される。
What does the woman mean?
What does the man mean?
・"likely"はほぼ100%"most likely"で出題される。
<ICUリスニング対策4 Part IIIのパターン>
・"According to ~, “で始まる質問文は、ほとんどの場合、"According to the lecture," “According to the speaker," の形を取る。Part IIIの設問が講義に基づくことは明らかであるから、"According to ~, “の表現を見たら、カンマより前は読み飛ばし、カンマより後の箇所をまず読む。
According to the lecture, how many refugees were from Afghanistan in 2017?
According to the speaker, what design principle did Steve Jobs follow?
以上のように、リスニングの質問文は、特定のパターンに該当する場合があります。これらのパターンを理解しておくと、解答時間の短いリスニングを有利に展開できる可能性があります。
練習として一つ例をみてみましょう。
すでに見たように、"According to ~,"は読み飛ばしてよく、"following"を含む文はほとんどの場合"which of the following"の形を取るためここも読み飛ばし、結局"is true?"の部分だけ読めばこの問題が何を聞いている問題なのかは分かるということになります。
さらに言えば、択一の英語の試験では、"Which of the following is true?"自体が超頻出の質問文のパターンで、慣れてくれば即座に正答を選ぶ問題だと判断できます。言われてみれば当たり前の事なのですが、解答時間がとても短いICU入試の英語リスニングでは知っておいて損はない事です。
実際のICUの英語リスニングの試験では限られた解答時間で判断する必要があるため、これらのパターンを暗記するというよりは、ICU英語リスニングの入試過去問演習を多数行って、特定のパターンに出会った場合に、「この質問文はこれを聞いている」のだとか、「この質問文はこの箇所だけを読めばよい」、といった事を、過去のリスニングの経験から、自分なりに素早く判断できるようにしたいところです。