ICU入試国際基督教大学入試合格体験記2001(4) - Monstrum(一般・理系)
1. 名前(メールアドレス、ホームページアドレスなど)
Monstrum
2. プロフィール(出身高校、予備校、趣味、サークル、特技など)
吉祥寺にある、大学教授が捕まるような、どーしよーもないところの高校
予備校はなし。一、二年のときにZ会をとってたけどあまりりやらなかった。
ICU模試も友だちに誘われたけどうけなかった。
3. 合格年度、学科、第1志望、第2志望学科
年度:2001年4月 第1志望:国際関係学科 第2志望:理学科
4.併願校
八王子にあるコンピュータ系大学
5. ICUに入るまでのいきさつ(どうやってICUを知ったか? なぜICUを選んだか ? など)
高校に入りたての頃、自分は当時のめり込んでいたコンピュータを勉強するために工 学系のところに行くものと信じて疑わなかった。でも二年生になってからいろいろあって 大学進学なんかどうでもよくなっていた頃に友だちにICUのパンフをみせられた。それま で名前は聞いた事があったがクリスチャンで世間とはかなり違った女子校だと思ってい た。でも思っていた感じとは全然違って、自分にピッタリな感じがして「うぉーここ ちょーいきてー」って考えるようになった。一年の時の担任の先生がBUCHOさんのページ を教えてくれて、それもちょくちょくみるようになった。第一志望というより、他のとこ ろにいきたくなかった。それからも大学進学も含めいろいろ悩んでいたがその間もICUを 紹介してくれた友だちとは何度もICUに入るという前提でいろんな話をしていた。残念な 事にその友だちは落ちてしまった。だからうかった事を素直に喜んでいいのかわからな い。
あと、先輩達の合格体験記を読んでいると「学費が高い!」って話がよく書かれてい るけど、それは文系の人からみたらの話し出会って理系の他大学と比べたらあまりかわら ない。確かに高いけど。それに僕の場合中学高校の学費がやたら高かったから(そのくせ あんまりたいしたことない)、そこまで高いと感じないのかも。
6.ICUに期待するところ(ICUで勉強したいことなど)
バカ山。以上。
7.受験対策
a.願書(願書に書いた志望動機、関心持っていることがらなど。)
志望動機:英語教育や留学のしやすさという海外志向の高さ、学科に関係なくいろん な勉強ができるという自由度の高さにひかれてここしかないとおもった、ってかいた。自 分はここじゃないとダメなんだーってな具合で。
具体的に何をしたいか:今までやって来た事だけでなく様々な学問を学ぶ事で自分を 深めていき、世界中の人々を繋ぐような仕事につきたいというでっかい話を書いた。
b. 一般能力考査
今回は(って他の年がどうなのかわからないけど)数学問題が多かった。僕は文学と かの知識問題は全くダメなので、こっちのほうがやりやすかった。それなりに考えれば数 列問題とかは答え出せるし。あってるかわからないけど。で、わからなかったものは後回 しにして残り時間で少し考えてマーク。赤本に載っている例題よりも難しいと聞いてい て、前日にやった「ICUの英語」の模試の一般能力がボロボロだったからかなり不安だっ たけど結構できたと思う。
やっぱり「これをやればいい!」っていう対策ってないと思う。公務員問題集も買っ てはみたものの結局やらなかった。でも前日に買った(!)「ICUの英語」にのってる数 列の解き方は参考になった。知識問題と違って数列は覚える事ないから楽かも?でも数列 問題は全部cってのはうそだとおもうよ。
c. 人文科学考査
人文科学は社会科学または自然科学のあとにやることになっている。下にも書いたけ ど、自然科学でおもいっきりハズしてしまってそのショックを引きずってしまい、しかも ゴハン食べたあとで眠くなっていたから前半少しボーッとしていた。赤本の問題よりも難 しく感じた。一応新聞は毎日読んでいたけど、ほかにこれといった対策はしなかった。現 代文の勉強もした事ないし。
d. 自然科学考査
僕は自然科学で受けた。社会科学で長文読んだあとにまた人文科学で長文読むのはと てもたえられそうになかったし、高校で一応理系だった僕にとっては自然科学でやった方 が確実な点を稼げるだろうと思った。でも、理系とは言え全然授業なんて聞きもしなくて テストも最底辺をつっぱしっていた。3年に学期中間は物理のテストが百点中3点だった (ちょっと自慢)。数学・物理で受けようと思って学校で配られる数学問題集をやった。 そのあと物理をやろうと思ったら数学に時間がかかり過ぎてじっくりとやる余裕なんてな くなって(物理をやったのは試験二週間前からの一週間)「橋元流の大原則」を理解する 事だけにした。そのあと試験数日前に赤本をやってみたらそれなりに点がとれたから大丈 夫だろうと思っていたら、全然できなかった。自分でちゃんと答えが分かったのは本当に 数える程しかない。
e. 英語学習能力考査
僕は小学校の頃に少しアメリカにいたので、英語はそれなりにできたからここで点を とらなくてはと思った(帰国子女は英語できるからいーよなーっていわれるけどみんな海 外で苦労してきたんだよ。でもこういう場面ではちとずるい)。有名な旺文社の「基礎英 文法問題精講」ってやつをやったけど、あのはじめに書いてある「英語の力が伸びないの を嘆く人は、決まって文法に弱い人である」っていうのはあれうそだろ。受験英語ではそ うかも知れないけど実際に使える英語を身につけるためには発音のリズムとかのほうが重 要だと思う。
ICUの英語は難しい文法問題とかよりも、実際に使われる素直な英語だから、僕に とってやりやすかった。で、それになれるためにはやっぱりリスニングが有効だと思う。 AFN(旧FEN)ってきくとなんか凄くカタそうなイメージがあって、僕もあんまりきいたこ となかったんだけど聞いてみたら一日の半分くらいはずっと洋楽かけっぱなしで合間に曲 の紹介がはいってちょっとニュースやるくらいだからイメージとかけはなれていた。洋楽 好きの人にとっては、ふつうのラジオ局の、つまんないしゃべりばっかでその合間に聞い た事もない曲ばっかやるようなのにくらべたら天国みたいなもんじゃないかな。東京の AFNしかしらないけど。だからリスニングの勉強!って気張らないで他の勉強の時とかに BGMとしてかけてもそれなりに効果があると思うよ。
f.の他受験に関するアドバイス(役立つ参考書、試験中に気をつけるこ と、全般的な勉強法など)
二年生の時に生物を教わった先生がすごくおもしろいひとで、授業の合間に生物とは 関係なくいろいろと全く考えもしなかったような事を話してくれたりした。はじめの方に も書いた通り二年生の時から全然やる気がなくなってどの授業もろくに聞いてなかった (よく学校をさぼった)けどこの先生の授業だけはしっかり聞いていた。ICUの入試はよく考える力を見るっていわれるけど、だとしたら僕が受かる事ができたのは考える事を教えてくれたこの先生のおかげ。先輩の体験記に書いてあったように結局知識が全てって気もするけど。ちなみに今この先生 はフィリピンでがんばっておられます。
あと朝日新聞はあんまりコンピュータ関係に強い人がいないのかそれともなんかの理 由で言えないのかわからないけど、IT、ITってやったらさわぐくせになかみがない。政府 の批判とかはしょっちゅう書いて、ドラマの演出にまでけちつけるくせにもう呪文みたい にITってとなえてほめたたえてる。他の新聞もにたようなものなのかも知れないけど、結 構事実がゆがめられてたり、あんまり重要じゃない事もってきて紙面埋めてるような感じ がする。ある程度パソコンをやっていたからわかる事だけど、よく考えたら他の分野の記 事だって同じように、鵜呑みにしていいかわからないわけですよ。そうやって新聞に書か れている事を「ばかいってんじゃねー」って思いながら批判的に読むようになったのも 「考える」ってことには貢献しているかも。
頭を働かせるには甘いものがいいっていう事で、僕はペプシをもって試験に挑んだ。 電波少年の坂本っちゃんも毎朝砂糖食べたら調子がよくなってたし。
8. 最後に一言
ICUしか目になかったくせに、僕はそれに見合うだけの勉強をしなかった。そもそも 十二月の時点では大学に行く気がなかった。願書を買ったりはしたけど。でも結局どんな にいやでも、日本でそれなりにいきていくためには大学にいったり専門学校にいったり、 働いたりしなきゃいけないわけで、一息つく事なんて許されないからとりあえず自分でい いっておもったICUを受けてみようっていうことになった。だから勉強したのは二ヶ月に もみたないし、その二ヶ月だってふつうの受験生ならば一年前にやっているような基本的 な事しかしてなかった。赤本も試験数日前にやっただけだし、「ICUの英語」も前日に なって初めて読んだ。うかった事は嬉しいけど、そんなやつが今までがんばってきた人を おいて受かっちゃっていいのか!っていうのが半分。友だちが何人か一緒に受けたが、う かったのは僕だけだった。ランダム5だなこりゃ。
僕は自然科学と人文科学の二科目が全然できなくって、それに英語も一応できたつも りだったけど「ICUをうけるひとってやっぱり英語は力入れてるはずだから安心出来ない だろ」っておもってた。四科目のうち3科目五割でも一科目八割とれればいいらしいって いううわさを信じたかったけど、合否を判定するときは「何割とれたかじゃなくてどれだ け平均点より上か」ってことを見る(偏差値ね)んだから、そうすると自然科学も人文科 学もみんなができている中で自分だけできなかったらそれだけマイナスになるし、英語で 粗のぶん挽回する事もできないだろうなーって不安だった。結局うかったからいいけど、 僕も含めて体験記を書いている人のなかによく「絶対受かると思わなかった」とか「あん まりこれといった対策はしなかった」っていうのがあるけど、体験記を書いている人って いうのはうかったからそう言えるのであって、同じような状態でも受からなかった人もた くさんいるはずだからやっぱりなー、素直に喜べないよなー。