ICU入試国際基督教大学入試合格体験記2003(20) - みなみ(一般)

1. お名前

みなみ

2. プロフィール(出身高校、予備校、趣味、サークル、特技など)

神奈川県の制服が緑色をした某私立女子校出身。
今はペン(先)とWGに所属しています。
…多分この条件に当てはまるのはICU広しといえど私だけ……(汗)。

年度:2003年4月
合格:社会科学科
第1志望:社会科学科 第2志望:教育学科

4.併願校

中央大学文学部(合格)
中央大学法学部(合格)
法政大学社会学部(合格)
早稲田大学教育学部(不合格)
早稲田大学政治経済学部(不合格)
一橋大学社会学部前期(不合格)
東京大学文科三類後期(第一段階選抜不合格…)

5. ICUに入るまでのいきさつ(どうやってICUを知ったか? なぜICUを選んだか ? など)

 親がICUを受けたので知っていたのかと。中学生の頃から「国立かICUにしなさい」とかなり無理なことを言われ続けていたので、とりあえず受験校として選択しました。  

6.ICUに期待するところ

 歴史の勉強をしたいのですが、しかし、歴史だけでは世間からの目が冷たいので(役に立たないと思われるから)、国際貢献としての歴史教育について勉強しようかなぁ…と。

7.受験対策

a.願書(願書に書いた志望動機、関心持っていることがらなど。)

 大体6に書いたようなことを書いておきました。一回だけ担任の先生に直してもらいました。

b. 一般能力考査

 数学を勉強してなかった人には辛いような二次関数の問題や因数分解の問題が何問か出てました。 でも、国立受けるために数IAまでくらいやった人なら何ら問題はなく解けると思います。センターくらいのレベルかと(今年のセンターが異様に難しかったのでICUは難しいとは思えなかった)。

 ただ、世界史の知識がなくて、試験中ずっと悩み続けた問題がありました。というのも↓

ばら戦争::ワイン::源平合戦::a.醤油 b.味噌 c.豆腐 d.納豆

みたいな(詳細は覚えてないのですが、多分大豆製品だったと思うのでこんな感じ)のが出まして、まずばら戦争が何たるか分からなかった私は最初で躓きました。 しかも、何でワイン……と相当悩みました。悩んだ末諦めて「ワインは液体。だから液体の醤油にしておけ」とマークして次に進みました(この間約20秒)。 家に帰ってから親に「こんなんが出たんだよ…」と言ったら、流石何十年か前に受験しただけあり、彼女はさらりと答えを出したのです。 「ばら戦争は赤と白に分かれて戦った。ワインは赤と白がある。源平も赤白。で、赤白があるのは味噌だろう」と。

こんなの、間違っても試験中思いつくはずがないので、あっさりと諦めましょう。

c. 人文科学考査

 寝ました。あまりにぐっすり眠りすぎて、絶対受からないと確信しました。

 でも、名付けの話はどこかで幾つか論説文を読んでいればすぐに分かる問題だと思います。私の場合、代ゼミの冬期直前の一橋対策セミナーや学校の現代文の授業でしょっちゅうこのテーマを読まされていたので何とかなりました。

 ただ、ページを開けたらいきなり「ロミオとジュリエット」の原文が出てきて度肝をぬかれました。

d. 社会学考査

 社会科学、これもぐっすり眠っていました。内容としては時事問題に強ければ何て事は無い問題なのですが、その問題量と昼食後という眠気が襲ってきそうな時間という二つの悪条件が相まって自信を無くします。

 対策は、経済用語に強くなっておくこと。見慣れた用語が有るのと無いのとではかなり精神面で違うはずです。あと、世界史の知識は必要です。日本史選択者の皆さん、世界史の教科書くらいは読んでいないと泣く目に遭います。世界史選択者の皆さん、たまに日本史の問題も出ます。教科書くらいは読んでおいて損はないはずです。

e. 英語学習能力考査

 眠ってました。眠りすぎですね。

 リスニングは一橋が結構厳しいものだったので(あちらはディクテーションがある)、それをやっていたのでICUに向けて…というのはありませんでした。あと、ICUの英語は早稲田の問題より余程素直で解きやすいです。量も早稲田と比べれば遥かに少ないです。落ち着いて解くこと。それから、もうこれくらいの時間になっていると疲れているのですが、そこは気合いです。読解は案外余裕を持って解けるはずです。ただ、空所補充はあちこち空欄がありすぎて涙が出そうになると思いますが、よく見ると文法で解けるものがあるので、まずそこを埋めてしまいましょう。そうすれば結構分かりやすくなっていたりします。

f.その他受験に関するアドバイス(役立つ参考書、試験中に気をつけること、全般的な勉強法など)

 

 国立の勉強をして5教科7科目くらいやっていればICUの対策は必要ないと思います。一般考査の数学的問題もセンターレベルの数学の知識で解けますし、理科系統の知識問題も運が良ければ(今年は地学が出て泣けた。化学と生物ならともかく…)センター知識くらいで楽々いけます。 あとは、人文考査とか社会科学考査の時、ページごととか章ごととかに自分の頭の中で要約をつくれなければ厳しいかと思います。頭の中で要約を作る作業を通せば、問いに答える時いちいち文章を何度も見返さないで済むはずだからです。

 それから、私は一般能力考査以外の試験中、眠っていました。これは寝ようと思って寝ていたわけではなかったので流石に焦りましたが、もしもあの膨大な文章を見て眠くなってしまったら一度目を閉じて眠ってみるのも手です。多分5分くらいで危機感に襲われて目は覚めるはずです。そちらの方が頭がスッキリして解けるかもしれません。

 会場では何にも惑わされないこと。私の受験した教室では浪人生と思しき人が「俺、超簡単に解けたべ」とか何とか言ってました。 はっきり言ってこういう人に限って出来てないです。特にここの試験は。だから諦めないで最後まで受けましょう。

8. 最後に一言

 I私は受かるなどと思ってませんでした。模試ではいつも英語はそれなりに出来たから悪くてB判定でしたが、それも信じてませんでした(何とはなれば、K塾の模試でICUの判定をするとき英語でしか判定していないし、Yゼミの模試でICUの判定をするときは英国社で判定する。どっちも当てにならないだろう)。 その上、試験中には爆睡するしで、帰り道、バスを待っててチャペルを振り返ったときに「もうここには来ないな、きっと…」と思ったくらいです。

 でも、受かりました。ICUを受けた友達が他に何人か居たのですが、そのうち先生に英語が出来るからと勧められて受けたような人は基本的に落ちました。 逆に、ずっとICUを希望していた人は受かりました(私も含めて)。多分、ICUを心から希望していなければ、あの試験のどこかで気が抜けるか、マークシートにそれが現れてしまうのでしょう。

 ICUに受かりたいという気持ちが多分第一条件です。学力よりもそれだと思います。…四択なら勘という手もあるのですから…。