ICU入試国際基督教大学入試合格体験記2004(11) - 匿名希望。。(一般)

1. お名前

匿名希望。。

2. プロフィール(出身高校、予備校、趣味、サークル、特技など)

神戸市内の公立高校。
三年になってからは駿台予備校で日本史(凄く役立った)と英語(微妙)を取ってました。

3. 合格年度、学科、第1志望、第2志望学科

年度:2004年一般入試
合格:社会科学科
第1志望:社会科学科 第2志望:人文科学科

4.併願校

・上智大学外国語学部ロシア語学科(合格)
・上智大学文学部新聞学科(不合格)
・関西学院大学総合政策学部総合政策学科(合格)
・神戸市外国語大学ロシア学科(合格)

5. ICUに入るまでのいきさつ(どうやってICUを知ったか? なぜICUを選んだか ? など)

高一の時に母親が受験情報誌を見て「あんたに向いてるんじゃない」と言って来たので知った。親は多分「ユニークな入試」に反応したんだと思う。翌年ICUに行った卒業生の方が学校に来ていろいろ説明してくれたのを聞いて興味を持ち始め、三年の六月のオープンキャンパスに参加。その時はさして行きたいとも思わなかった。ELPの体験授業で教授がしょうもないことを連発してぬるい笑いを取ってたのに白けまくったのが一因。

でもたまたま同じクラスにICUに行きたくてたまらない子がいて、その子と話してる内に気持ちが高まって来たような気がする。それが夏休みに上智を見に行ったら一瞬で惚れ込んでしまい、ICUが目に入らないほどになってしまって公募推薦まで受けるが不合格。いざ落ちて冷静になるとICUの良さも再び見え始めるもので、記念受験であってもひとまず受けることに。

まさか受かるとは思ってなかったので、合格発表をネットで見た時は絶句だった。その翌日が上智の発表で、人には言わなかったけどかなり悩み抜いた末、結局カリキュラムが柔軟なICUの方が可能性が拡がると思ってICUを選んだ。半端だった英語を一杯やりたいという気持ちも捨て切れなかったし・・・(上智のロシア語に行ってたら英語を一杯はまず無理だっただろう)。

6.ICUに期待するところ

まず何と言ってもELP。別にネイティヴ・スピーカーになりたいわけじゃないけど学ぶ以上はちゃんと使えるようになりたいので。
キリスト教はじめ宗教関連もせっかくだから深く掘り下げてみたい。 古代ギリシア語の授業は興味をそそられます。
あとは経済学の基礎を固めたりいろいろする中で自分の道を見つけて行けたらと思う。

7.受験対策

a.願書(願書に書いた志望動機、関心持っていることがらなど。)

ICUのカリキュラムを見ていると上質のgeneralist(広い分野に通じている人)を養成するためのもののように思われるが、自分はそれにすごく共感するので、自分に足りない経済や思想などの知識を身に付けて上質のgeneralistとしての基礎を固めたい。

b. 一般能力考査

あまり覚えてない・・・。
赤本に載ってた分はカン含めて49問しかできず、しかも通してやったのは一回きり。多少解き方など検討はしたものの、申し訳ないほどの適当さ加減でした。できると思ってたタイプの問題でも時間が迫ってくると混乱して解けなくなった。もちろん赤本の段階でわからなかったものがわかったということもなく。絶対受かってないと思った一因。わからない問題は全部Cにマークした。しかしそれでも全部埋められず。それだけギリギリだったということです。

c. 人文科学考査

前日に問題文を読んだだけで解いてません。やろうやろうと思う内に精神的な余裕がなくなって・・・。縦書きだったらやだな〜と思ってたら横書きでしかも比較的短め。助かった。一般能力考査に比べればすごくできていただろう。個人的には普通に日本語の文章を読みこなせるなら誰でも解ける問題がほとんどだと思う。

d. 社会科学考査

社会科学考査。
これも感想としては人文科学考査に同じ。 ただしこっちは二年分過去問解きました。 そう言えば幣原喜重郎が出てきたのはビックリした。 世界史関連のところは全部カン。

e. 英語学習能力考査

英語にものすごく力を入れてくれてる学校だったのと、上智の過去問をたくさん解いていたので、もう良いかと思った。 試しにネットで聴いてみたリスニングも大して速いとは思わなかったし。 たださすがに直前はCNNをホテルで付けっ放しにするなど対策らしきことも。

肝心の本番の試験は意識が朦朧とするくらいに消耗していてろくに解けなかった。 リスニングはやっぱり最初の印象と変わらずそう速くは感じなかったけれどやっぱり正確に解答を導き出せるような状態ではなく、カンで何とかマークを埋めていった。正答率はわからないけれどもしこれで稼げてたんだとしたら、強制的に毎日英語に触れさせてくれた学校のお蔭だ。リーディングはなおさらのこと。最初英文がキリル文字に見えたほどだった。それでも根性で読み通すが解答は感覚に頼らざるを得なくなった。上智を受ける人でも慶応のSFCを受ける人でも、対策はしたほうが良いです。やっぱり。

f.その他受験に関するアドバイス(役立つ参考書、試験中に気をつけること、全般的な勉強法など)

 

↑の話でわかると思うが体力の消耗はなるべく軽く済むように息抜き方など上手に開発して下さい。私は休み時間中ずっと橋本治の本を読んでたのが多分原因。面白かったけど。

8. 最後に一言

私は英語だけは学校の授業に助けられたけど、偶然の力以外に何か合格の決め手があるとすれば、学校も含めた日常生活の中で見たり聞いたり読んだり書いたりしたいろんな言葉や何やが役立ったんだと思う。 そういった小さな知識の断片を積み重ねて行って下さい。

それから、これを読んでいる人で「自分なんか絶対無理」なんて思ってる人がもしいれば、試しに受けるだけでもお勧めします。 ここの試験は何がどうなるか本当にわからないんだろうなというのが実感としてあるので。