ICU入試国際基督教大学入試合格体験記2004(16) - さわらしゃん(一般理系)

1. お名前

さわら

2. プロフィール(出身高校、予備校、趣味、サークル、特技など)

愛知県私立南山国際高校出身(名前は南山ですが、国際部はとてもレベルが低いです)
部活:ディベート部部長
趣味:絵を描くこと
予備校:なし

3. 合格年度、学科、第1志望、第2志望学科

年度:2004年一般入試
合格:理学科
第1志望:理学科 第2志望:教育学科

4.併願校

地方の国立大学

5. ICUに入るまでのいきさつ(どうやってICUを知ったか? なぜICUを選んだか ? など)

母がICUに通っていました。 指定校で上智や、海外に行こうか迷っていたのですが、母の紹介でICUを知り、調べてゆくうちに、カリキュラムの柔軟性に惹かれて興味を持ちました。 夏のキャンパスツアーに参加し、先輩方の話がとても面白いなと思いました。 ICUを選んだ決め手となったのは、「英語を学ぶのではなく、学ぶ道具としての英語を勉強する」という言葉です。

小学生の頃アメリカに住んでおり、英語力を保とうと南山国際に入りました。高1まではよかったのですが、高2から受験用の英語を重視するような授業内容になり、授業自体も日本語になり、自分の英語力が下がってゆくのがとても不満でした。文法ばかりを勉強する事に価値を見出せず、こんな事なら英語なんて勉強しなくていいのではないかと思い始めていました。そのときに先ほどの言葉に感銘を受け、ICUに決めました。 他に惹かれる大学もなかったので、ICU一本で、落ちたらアメリカで仕事でもしようと思っていました。

6.ICUに期待するところ

英語には大いに期待しています。 しゃべれるように、かけるように、そして論文が読めるようになりたいです。 できることなら他の言語も習いたい。 またカリキュラムの柔軟性を利用して、専攻とは違う事も、とにかく幅広く沢山の事を勉強したいと思っています。

7.受験対策

a.願書(願書に書いた志望動機、関心持っていることがらなど。)

質問5とほぼ同じ内容です。 「英語を学ぶのではなく、学ぶ道具としての英語を勉強する」という理念と、そしてカリキュラムの柔軟性がとても気に入ったと書きました。

b. 一般能力考査

昔から雑学やクイズが大好きだったので、結構わかる問題はありました。 わからない問題や、苦手分野の問題は印をつけてさっさと飛ばして、解きたいものだけ解きました。 授業の内容はもちろん、先生の雑談なども面白い事はノートに記録していました。高2の頃から常に電子辞書を持ち歩いて、漫画でも歌の歌詞でも、気になる言葉は全て調べて遊んでいました。百人一首も好きで、友人と競って暗記しました。それらの事はかなり役にたったと思います。 面白い問題だなと思ったら勝ちだと思います。

c. 人文科学考査

文章は最後まで読まなきゃいけないという気持ちではなく、楽しんで読むのがいいと思います。試験中、ずっと心の中で「へぇ〜」「面白いな〜」と自分を説得していました。「もう読めねえや」と思った時は問題に移りました。 本を読むのは実は大嫌いなのですが、ディベート部で毎日何冊も読んでいたので、あまり苦ではありませんでした。 元々現代文は人並みにしかできませんが、過去問も含め、内容は社会現象や歴史、様々な事を結びつけているものだったので、ディベートで培った論理的思考が役に立ったのかもしれないとも思っています。といっても、手ごたえとしては、人並みくらいという程度ですが。 教師の雑談は結構イイコトを言っているのだな〜と実感しました。

d. 社会科学考査

自然科学を受けました。 ランダム5なるものが存在するのであれば、自分はそこに入ると思います。 焦る事すらできないほど、全くできませんでした。

・生物
高校で問題集をイヤというほどやらされていたので、実験結果から推測するのは慣れていましたし、ICUは暗記問題はでないからいいや〜と思って全く勉強しませんでした。 しかし実際の試験では、暗記問題に加え、実験の問題も単語を知らないと答えられないものばかりで、さっぱりわからず、適当に答えていました。 ちなみに問題集は数研出版のリードαを使っていました。とても役に立つと思います。

・数学
しょっぱなから三角関数に出鼻をくじかれてしまいました。 13問中自信を持って解けたのが2問、これかな〜という感じで解けたのが3問。あとは何もわかりませんでした。どんなに数式を解いても、選択肢と合う答えが出ず、4つから絞る事さえできず、鉛筆を転がしている状態でした。  ちなみに数学の勉強方法は、チャート式の「解法と演習」のI+AとII+Bの、応用問題は飛ばして、基礎問題をざっと全て解いた程度で、あとは高校の授業でIAのセンター問題を解いただけでです。点数はいつも100点中70程度しかありませんでしたが…。 鉛筆を転がすのも結構効果的なのかもしれないし、本当にランダム5が存在するのかもしれないし、試験的にバカを数人とっているのかもしれません。

e. 英語学習能力考査

英語はできる!と思ってこれといった「勉強」はしませんでした。 ただ、文章になれておこうと思い英語の本を読んでいました(手持ちの本が小学生の頃のものしかなかったので、小学生レベルの本でしたが)

・リーディング
時間があったので何度も文章を読み返し、じっくり考える事ができました。 最後の、文章の穴を埋めてゆく問題は、混乱したらすぐに飛ばして、どんどん進めてゆきました。何度も最初から読み直して考えました。  高校の授業で様々な大学の過去問を毎日解かされていたので、それはいい訓練になったと思います。

・リスニング
最初の短文のリスニングがとっても短いのに比べ、長文が突然異様に長かったので、集中力が途中で途絶えてしまいました。気をつけて下さい。  洋楽を聴いたり、映画を英語で見たりするだけでもいい訓練になると思います。

f.その他受験に関するアドバイス(役立つ参考書、試験中に気をつけること、全般的な勉強法など)

 

とにかく幅広く知識を蓄えるのが大切だと思います。覚えなきゃという感じではなく、面白いからみんなに教えてやろ〜という感じで沢山覚えてゆくといいと思います。無理をせず、覚えられん!と思ったら離れてみて、楽しく覚えればいいと思います。 数学等は基礎があるかが勝負なので、応用をゴリゴリやるよりは、基礎を何度でも勉強し、自分が受けない科目の基礎知識も多少持っておくと役に立ちます。問題集は、別解が書いてあれば絶対読んで、多角的な考え方をすると効果的です。

試験は、私は普通の机だったのでよかったのですが、小さい机を使う人は特に、荷物の量などにも気をつけるといいと思います。 お昼はきっとあまり食べられないだろうと思って少なめにしたら、足りませんでした。試験中におなかがなって辛かったです。色んな状況に対応できるようにしておいた方がいいです。

また、いかにリラックスして楽しめるかが重要だと思ったので、好きな音楽を試験と試験の合間に聞いていました。効果的でした(ちなみに聞いていたのは松本孝弘さんの「華」。とってもオススメです☆)

8. 最後に一言

テスト中に暗くなるのはやめて、きっとみんなできてないよ〜という気持ちで。 リラックスしていつもの自分以上の力を出すといい。 常に自分を説得しながら、「これ面白いじゃん」とか「やるじゃん、自分」とか考えながら、前向きにいきましょう。