ICU入試国際基督教大学入試合格体験記2005(14)-朧月夜(編入)
1. お名前、プロフィール
<お名前>
朧月夜
<プロフィール>
某進学校→青山学院大学(密かに仮面浪人)→今に至る。
2. 合格年度、学科、第1志望、第2志望学科
年度:2005年一般入試(転入本科(ICU編入))
合格:国際関係学科
第1志望:国際関係学科 第2志望:社会科学科
3.予想得点
一般能力:たぶん7割くらい・・・
人文科学:6割強
社会科学:6割強
英語読解:7割くらいだと。
英語聴解:8割5分いけたかと!
4.併願校
なしです。
5. ICUに入るまでのいきさつ(どうやってICUを知ったか? なぜICUを選んだか ? など)
高2の時から第1志望として考えるようになりました。理由は親からの勧め、世間の評判の良さ、liberal教育に大きな魅力を感じた、などなどてんこ盛り!
6.ICUに期待するところ
やはり何より、英語教育に期待です。ここまで徹底して英語に励む大学も無いんじゃないかな?と思います。あと、学科に関係なく興味のあることを学びたいです。
7.受験対策
a.願書
<1.ICUを志望した動機または理由を述べてください。>
柔軟なカリキュラムが魅力〜とか書いたと思います。志望の学科で○○を学びたい、など結構はっきり書きました。でもこの文章考えるのは容易じゃなかった・・・汗じっくり考えた分、内容のあるものになるかと。。
<2.ICUで何を学びたいかを志望学科と関連して簡単に述べ、また将来の志望とその理 由を述べてください。>
国際協調が必要性を増す今、英語を駆使して頑張りたい。と、こちらはすごく具体的に書いたわけではなかったと思います。
<3.学内外を問わず、技能、諸活動など自分の最も得意とすること、好んで行なって いることを述べてください。>
ごく普通の趣味を2,3こ。
b. 一般能力考査
((100問70分のペースを掴み、慣れること!!)) これ重要です。
大体1問にかける時間を42秒と思って解いてみるといいですよ。リズムが身についてくると思います。(実体験) 苦手意識を持っている方、恐れないで下さい。分からない問題があったら抜かさず、適当にマークする。そして次の問題へ!100問全てやってみて時間が余ったら考え直せばよいかと。“捨てる”という潔さも時には必要です。皆もそれ分かりません。きっと。
数学は因数分解・数列はやっておいて絶対損はありません。 せめて公式だけでも!
c. 人文科学考査
何についての文章が出るのか全く予想つきません。ただ文章が長い、ということは明白なので、対策としては『慣れる』ことです。私は時間がきつきつで、現役の時から苦しんでいました。ですが、一度解いた過去問でもOKです。学術的な本でも構いません。長い文章に普段から慣れ親しもうとする努力が大切です。本当に、だんだんと慣れていきます。本番約1ヶ月前からはなるべく毎日一文章読むようにしてました。
そして、問題文で問われている箇所は必ず文章中に書かれてあると思って下さい。対応する箇所から考えてみると、それほどややこしい作りになってはいませんよ。
d. 社会科学考査
人文科学、社会科学とは分かれているものの、2科目とも要は『読解力』があるかなんです。そしてまた、こちらも何についての問題が出るか予想がつかないですよね。文章そのものは、人文よりもちょっと“お堅い”文章と言えるかもしれません。でもこれも『慣れ』がかなり大切だと思いました。心底。お堅い文章は読みにくいです。でも嫌ってちゃ始まりません。慣れてしまおう、と意気込んで頑張って!するとICUの長文に対応出来る力が備わってくるものです。問題を解くために「読まなきゃいけない」ではなく、“へぇ〜”と教えられながら文章を読み進めてみて下さい。実際の問題はICUの教授の書き下ろしだそうですね。ICUに入学する前のプチ講義だと思ったら心の負担も軽くなるのでは?
あと、社会科学の方は少々知識問題が入ってきます。何を聞かれるのか分からないのでドキドキですが、知ってたら儲けもん。知らなかったら勘だ!の心意気で。。中には文章から予測つくのもありますよ。
e. 英語学習能力考査
<リスニング>
過去問のリスニングCDを何度も何度もやりまくりました。当然、それだけ繰り返すと過去問は満点くらい取れるようになります。というか、答え覚えてしまいます。でも、覚えるくらいやるべきです!ICUのリスニングは決まったパターンが頻出なので過去問の反復こそが最良の対策だと思いました。本番、気持ちがいいですよ。あとはTOEFLも一冊を一回だけしました。
<リーディング>
PART Iの問題形式、近い年度だと似ていることが分かります。2005年度は2004年度とほぼ同じ問い方でした。単語はちょっと覚える余裕がなかったので、過去問に出てきた単語で知らないものをチェックし、あとは文章から類推していました。
PART IIは文章構造を要チェックだと思います。同格=同じ意味の名詞(あるいは同じ活用の動詞)が来る・・・とか。
英語も毎日最低1文章読むといいですよ!英語読むの遅い・・・と悩んでましたが、ほんと読解速度伸びます。
f.その他受験に関するアドバイス(役立つ参考書、試験中に気をつけること、全般的な勉強法など)
本番、ほんと疲れます。昨年受けたとき腰痛で英語全然解けませんでした。目もチカチカしたし・・・ですが今年は睡眠時間約4時間(おそらく興奮で)にも関わらず、体調はかなり順調でした。最後まであまり疲労無く、普通に解けました。理由は、たぶん心に少しはゆとりがあったからではないでしょうか。まず1つは、『慣れ』があったこと。これは本当に心強い武器になります。特に人文と社会は自分に合った解き方を身につけておいて下さい。文章を読んでから問題を解くか、はたまた読みながら解くか。私は後者でしたが、人文の問題文が文章順じゃなかったので急遽前者に切り替えました。こんな時もあります。要注意です。
次は、やっぱり前の試験のことを気に病まないことでしょうか。ストレッチとかするのいいと思いました。出来るだけ疲れを溜めないように、溜めないように心がけて下さいね。合間に食べるチョコレートは格別です。頭を癒してくれます。
あ、過去問で思うように点が取れなくても凹まないこと!(はい、凹みました…) 過去問は過去。実際に受ける問題はまだ出てないんです。その時の点が、全てなんですよ。
8. 最後に一言
<編入を目指す方に>
大学に通いながら浪人って結構辛いです。私が通った大学は厳しい方で、ちょっと両立きつかった。周囲の人にはあまり言っていなかったので時々孤独感感じたりしてました。諦めよう、と思ったことも多々あります。でもやっぱり諦められずに最後までやり通しました。“ICUに通いたい”という気持ちは無くなることなく私の中に在り続けました。だから、今の私が在るんです。1年遅れですが、高校から第1志望だったICUに合格することが出来ました。感無量です。
夢があって、それを果たそうとする心構えがあるなら、いつか必ず叶う時がやって来るこのことをこの1年間で学びました。
私の場合、本番1週間前まで大学の後期試験がありました。私は大学の勉強とICUの受験勉強は割り切って考えていたので、大学の試験の時はそちらにのみ集中してました。それらを混合してしまうと、どっちつかずの勉強になってしまい兼ねないと思ったからです。大学生の方は、ちょっとICU受験が有利です。。それは大学でやっている専門的な分野とICUの入試の問題には共通するところがあることです。大学で学んだことを入試対策として役立てて下さい。