ICU入試国際基督教大学入試合格体験記2005(23)-どーぞ(一般理系)

1. お名前、プロフィール

<お名前>

どーぞ yz [at] twins.ceo-jp.com

<プロフィール>

都立H高校2005年卒業
Z会やってました。(真っ白な答案用紙が未だにたくさん残ってます!)
部活:水泳部
趣味:プログラミング

2. 合格年度、学科、第1志望、第2志望学科

年度:2005年一般入試
合格:理学科
第1志望:理学科 第2志望:教育学科

3.予想得点

一般能力:7割
人文科学:8割
自然科学:7割
英語読解:6割
英語聴解:4割

4.併願校

電気通信大学 合格

5. ICUに入るまでのいきさつ(どうやってICUを知ったか? なぜICUを選んだか ? など)

初めて知ったのは兄弟の付き添いでICU祭に行った時のことでした。その時は文系の大学というイメージが強く、趣味でプログラミングをしていたこともあり、工学系志望だった私はこういう大学もあるんだな〜という程度の関心でした。(すいません・汗)その前から「自分の進学先は学費や通学距離、大学選びの本やサイトの評判から某国立大学一本!」と自分の中で決めていたためです。改めて考えると、広い視野を持って大学選びができていなかったのだと反省しています。そしてセンター試験後に兄弟がICUを受験するために教材を買っていたので、ついでに自分も受けるかという軽い気持ちでICUを併願しました。

ICUに入りたいと強く思ったのは、過去問や当日の人文科学能力考査をした時のことでした。こんな物事の考え方もあるのか!面白い分野が理系科目以外にもあるんだ(失礼・・)と深い感銘を受けました。私はもともと興味対象を曖昧にしか決められていなかったこともあり、受験勉強そっちのけでICUのことについて調べ始めました。調べれば調べるほど、良い大学だ、ここへ行きたい!という思いが強くなり、受験後に第一志望になりました。(変な日本語だ)

6.ICUに期待するところ

一番期待しているのはリベラルアーツと専攻を二年の終わりに決められるところです。英語教育や志望者全員に貸与される奨学金にも惹かれています。奨学金については、学費・生活費は全て自分で出そうと考えているのでかなり重要でした。

7.受験対策

a.願書

<1.ICUを志望した動機または理由を述べてください。>

情報科学と教育学に興味があり、将来は教育者になることを望んでいます。そのために必要とされる幅広い知識や教養を深めるには貴校のリベラルアーツ教育が最適と思い志願しました。といった感じです。

<2.ICUで何を学びたいかを志望学科と関連して簡単に述べ、また将来の志望とその理 由を述べてください。>

自分が興味を持っている情報科学の知識を深め、それを活かして教育関係の仕事に携わりたい。という感じのことを書きました。

<3.学内外を問わず、技能、諸活動など自分の最も得意とすること、好んで行なって いることを述べてください。>

高校では三年間水泳部に所属し、部長を務めました。また趣味でHTMLやPerl、PHPといったプログラミング言語を学んでいて、掲示板のプログラムを作成したことがあります。だったと思います。

b. 一般能力考査

昔からこういったIQテスト(?)のようなものが好きだったので、対策はどういったパターンや意図で出題されるかを赤本やトフルゼミの本で勉強しただけでした。数学系の問題が多いので、理系の人は知識問題の対策は範囲が広すぎるので無理してやらなくても大丈夫だと思います。逆に数学嫌いの人はきついかもしれません。試験当日は順番通りに解いていきました。解らない知識問題は適当に選び、解る問題に時間をかけました。結局、時間が無くて8問残っちゃいましたが・・・

c. 人文科学考査

志望のきっかけになる位、この試験は好きでした。当日の問題も楽しくて楽しくてしょうががなかったです。年度によって違うようですが、文章と設問の順序は同じだったり、バラバラだったりします。今年の考査は文章と設問の順序がバラバラでした。私はいつも設問(選択肢は見ませんが)と文章を平行して読むタイプだったので、手間取りました。また、トフルの対策本では構造で考えていく解き方が載っていますが、私には取っつきにくかったです。設問で聞かれる点=文章上の大事なポイントという場合が多いので、設問で何を聞かれているかを念頭に置いて読んでいれば自然と文章の全体像が見えてきます。センター試験国語の現代文ができるなら問題無いと思います。結局は自分にあったやり方が一番でしょう。

d. 自然科学考査

私は物理・化学で受けました。過去問をやってみると解りますが、数学だけ極端に難しいです。それ以外の科目は年度によって差はありますが結構易しめです。センター試験より簡単だったりします。科目別に偏差値を出しているのか、または合計だけで偏差値を出しているのかが分からないので何とも言えませんが、数学以外の科目であればそこまで自然科学で差はつかないのではないでしょうか。私のセンター物理・化学の成績は両方とも8割程度でしたので(汗)当たり前のことかもしれませんが、試験要項に理科科目の範囲はIBと書いてありますけど、IIの範囲の問題が資料付きで当り前のように出てきたりするので、IIまで勉強した方が有利です。化学は資料を読まなくても解けますが、読んでると時間が無くなるので読みませんでした。出題者の先生ごめんなさい!

e. 英語学習能力考査

<リスニング>

リスニングは対策を少ししかしていなかったこともあり、自信がありませんでした。一問一問の間隔が短いのでとにかく聞こえてきた表現に近いものをパッパッと選ぶことを心がけました。

<リーディング>

リーディングは直読直解することを心がけました。穴埋めは文法で選択肢が絞れることが多いです。私は読解の1つ目→穴埋め→読解の2つ目という順番で解いていました。そうした方が気分転換できるので。特にリーディングは日程の最後にあるので精神力との戦いです。

f.その他受験に関するアドバイス(役立つ参考書、試験中に気をつけること、全般的な勉強法など)

私の教室の試験担当の方が「学習能力考査であって学力考査ではない」「知識を問うのではなくて理解力や読解力が大事」といった感じの内容のことをおっしゃってました。私は学校の授業は好き嫌いせず受けてきましたが、それが一番役に立ったと感じています。またICUの試験は長いので体力・精神力も必要です!

試験当日はとにかくリラックスし、試験を楽しむことが大事だと思います。受験当時は軽い気持ちで受けたので純粋に楽しめましたが、もしその時に第一志望だったらガチガチに緊張していて試験を楽しむ余裕なんて無かったと思います。休み時間中もちょろちょろそこらを動き回ったり、持ってきたインスタントのおみそ汁飲んだりしました(同じ部屋の人臭ってたらごめん・・・)あと受験一週間前位に同じ日程で過去問などをやってると当日落ち着けます。これはおすすめです。

8. 最後に一言

ICUはとっても魅力的な大学ですが、大学を単願するのは本当に危険なことだと思います。是非行きたい大学は2,3件見つけてください。受験は点が取れるところを確実にとっていった人が受かるので、試験本番で本来の実力が出せないことほど恐いことはないです。そして的の絞り切れていないグダグダした文章を読んでいただいて感謝!