ICU入試国際基督教大学入試合格体験記2007(2)-yumeji-
1. お名前、プロフィール
<お名前>
yumeji
<プロフィール>
大阪の中堅私立進学校出身。
趣味はインドアなものばかり。
本・漫画・ゲーム・音楽・パソコンが好き。
特技は人の話を用心深く聞くこと。
部活は中学生時代では運動部で、高校生時代では文化部。
塾に通ったことはありません。
小学2年の時に公文に通ってましたが、3日で辞めました。
2. 合格年度、学科、第1志望、第2志望学科
形式:AO入試 年度:2007年
合格:人文科学科
第1志望:人文科学科 第2志望:国際関係学科
3.予想得点
N/A
4.併願校
慶応大学SFC-総合- 同志社大学 関西学院大学 関西大学
5. ICUに入るまでのいきさつ(どうやってICUを知ったか? なぜICUを選んだか ? など)
高校2年の終わりくらいに敬愛する先生から紹介されました。自分自身別に行きたい大学を決めてた訳じゃなかったので(国公立は何故か端から諦めていました)その先生に何かお奨めの大学は無いかと聞いたら、お前にはICUがお似合いだと言われたので、ICU?聞いたことも無い大学だなぁと思いながらも、その当時の先生の影響力は自分にとって大きかったようで、進路室にある分厚い大学一覧の本でICUを探したり、ネットを徘徊してICUの情報を出来るだけ多く掻き集めました。(如何せんICUの詳細な情報は少なかったのですが、幸いなことに早い段階にこのサイト様を発見し色々な情報を得ることが出来ました)
そうしてICUのことを知るにしたがってこの大学に行きたい、という気持ちが徐々に強くなっていきました。私は生まれも育ちも大阪で、大阪以外の場所に住んだことが無かったのですが、例の先生から東京は規模が違うぞ、みたいなことを言われていたので、それを真に受けて、やっぱ大学に行くんなら上京だろ!と田舎から出稼ぎに来る希望に溢れた青年の如くそういう風な思い込みをしていた所為か、ICUが東京にあることはとても魅力的に思えたし、しかも東京にありながらあの大自然を保っていることも同じくらい魅力的に思えました。また、それにもまして魅力的だったのはICUの独自の教育理念で、こりゃ道理であの先生がICUを私に薦める訳だ、といった感じでした。ICUの教育理念のこまごまとした所見をここで述べ立てするのは控えますが、とりあえず私はICUの完全な虜になっていました。ICUについて調べ始めその魅力に取り付かれたそんな折、私はICUでAO入試が行われていることに注目しました。三万五千円は宝くじにしちゃちょっと高すぎるが、これでICUに入学できるチャンスが得られるのであれば買っておくに越したことはない!AOは自分を商品として大学側に見定めてもらう制度だとか担任は言ってたし、自分は自分に自信があるなんてさらさら思っては居ないがそれでも確率的には駱駝が針の穴を抜けるよりも難しいことじゃないんだからやっておくに越したことはない!…そんな心持ちでAO入試を受ける決心をしました。
6.ICUに期待するところ
様々な素質を持った人に会うことが楽しみです。
自由人になる為に色んな事を知ったり覚えたりしたいです。
7.受験対策
a.願書
(ICUの志望理由)
ICUが魅力的な教育理念を持っていること。
ICUが商業主義に走らず、少人数制を取っていること。
(ICUで学びたいこと)
総合的な知的体系を形成し、教養を身に付けたい。
文学に興味を持っており、自らも物を書くことを学んでそれを効果的に活用したい。
(特技など)
総合的な知的体系を形成し、教養を身に付けたい。
文学に興味を持っており、自らも物を書くことを学んでそれを効果的に活用したい。
b.AO入試に関するアドバイス
-提出書類-
評定平均 4.8
英検2級
a.エッセイについて
私は ・あなたの物の見方・考え方に大きな影響を与えた経験 に関して書きました。 前半ではルネ・デカルトの方法的懐疑・コギト・エルゴ・スムの思想に接触しそこから学んだ自己の定義化を自らに適用し自己を客観的に定義するようになった過程を具体的に述べ、後半では文学に関心があり、自己の定義化を文学で表現したいという風に論を展開しました。 ○アドバイス
課題の概要に 初対面の人(複数)に自分の特長を深く、かつ正確に知ってもらおうとする時、あなたは自分の経験を、どのように伝えますか。以下からテーマを一つ選んで書きなさい。 とあるので、 論を展開する中で、自己の特長や性格に触れる部分を作ったほうが良いでしょう。 自分の経験を述べるだけでなく、自分がその経験を通してそれまでの自分と比べてどう変化したか述べることも大切だと思います。
b.学校内外における自己活動歴と自己分析について
私は部活動を通して団体行動の難しさ・長として団体を統べることの難しさを学んだということを述べました。
○アドバイス
ある活動をする中で自分がその活動の中でどのような考えを持っていたかを周りの考えと比較して述べると良いと思います。その際には自分の長所を誇張でも良いので書いておくと更に良いでしょう。
c.推薦書について
私は担任の先生と部活の顧問の先生に推薦書を書いて頂きました。 部活の顧問の先生はかなり良い様に推薦書を書いてくれたようなのでそれも効果があったかもしれません(笑)
○アドバイス
推薦書はそういうものを書きなれた方に頼むのが良いでしょう。更に出来れば、良い様に書いてくれる方に頼めれば良いと思います(虚偽はいけませんが、書き方次第で読み手の感じ方は大分異なりますから)
d.面接について
自分の経験をちょっと詳しく話したいと思います。 自分は試験日の前日に夜行バスで大阪から東京へ向かいました。 自分としてはシートの寝心地が良くなくあまり寝れなかったので、夜行バスを使うのはあまりお奨めしません。試験のことを考えると、割高でも新幹線を使うのが賢明だと思います。武蔵野駅からバスに乗り(自分と同じ受験者と思われる方が3名ほど居ました。お母様が同伴の方も居ました)ICUのキャンパスについた時の感想はうわぁ迷いそう…って感じでした。想像以上に広かったのです。校内を自転車で颯爽と駆け抜ける先輩方を見たときは少し吃驚しました。自転車で校内を走るのが普通のことだと知らなかった為です。でも、こんなに広いのだから自転車が重宝するのも頷けると後から思いました。校舎群に続く道は結構長かったので、自分も自転車が使いたい、と思いました(笑)自分は1時間くらい前にキャンパスに着いた事もあって(他にも1時間以上前についた猛者は結構居ました)キャンパス内を見学する時間が結構ありました。ですが、制服を着ていたので大学生の先輩方に奇異の目で見られはしないかと内心どきどきでした。自意識過剰というものですな(笑)とりあえず、カフェテリアのようなところで本なんかを読んでいる振りをして辺りの様子を伺おうと思いました。すると、隣に男女3人のグループが座っており、楽しそうに英語で談笑しているではありませんか。しかも時折日本語交じりでも話していました。全く吃驚しました。と同時に流石日英のバイリンガル育成に力を入れているICUだな!とも思いました。そんな驚きの中で試験官のお姉さん曰く「金魚鉢」と呼ばれる面接が行われる校舎に移動し、試験が始まるまで座って待つことになりました。待機場所はホールのようなところで、円卓のテーブルが5つくらいと壁を背にした椅子が沢山おいてありました。既に30人程度の受験者が円卓のテーブルや椅子に座って同じ受験者の人とお喋りをしていました。自分も一応円卓に座り会話に加わったりしましたが、すぐに試験官の方が試験の諸注意を初めてしまいあまりお喋りする時間がありませんでした。試験官の方は諸注意を終えると、ランダムか故意なのかは分りませんが、4名ずつ2回面接を受ける人の番号を告げました。すると、驚くことに私は一番初めに面接を受けることになりました。すぐに試験官の誘導で同じように番号で呼ばれた3名と一緒に面接室へ向かいました。面接室は全体的にはあまり広くなく、横に広い部屋でした。タイムキーパーの方が1人待機されてました。受験者の椅子は椅子の右手側の部分が小さな机のようになっているもので、長テーブルと向かい合わせに4つ並べられてありました。受験者が椅子に座り、真ん中に座られている先生が面接官の先生方の紹介をし、それが終わって受験者が向かって右側の人から順に自己紹介をしました。自己紹介は名前、出身校、所属クラブ、趣味くらいのもので手短に済まされました。自己紹介が終わると、面接官の先生が議題を発表されました。このときは「発明」というのが議題でした。まず、発明に関する資料が配られました。その資料はある機関が調査した「あなたがすごいと思う発明は?」というもののランキングで(記憶が曖昧なので大まかに言いますが)一位に自転車があったように記憶しています。パソコン・インターネット・テレビ…なんかもあったと思います。その資料を3分間読む時間があり、その後3つの質問を一人ずつずらしながら答えていきました。質問は�@あなたがこの資料を見て注目したものは?またその理由は?�Aあなたがもっとも影響を受けた発明は?�Bあなたがすごいと思う発明は?またその理由は?、大体こんなかんじだったと思いますが、あまり自信はありません(笑)質疑応答の時間が終われば、次はグループディスカッションです。「人類史上最もすごい発明を決める」というのがディスカッション目的でした。グループでそれぞれの人がすごい発明だと思うものを挙げ何故それを挙げたのかの理由を述べてグループで一つの結論を導きました。ディスカッション自体は15分くらいあったと記憶しています。これが終われば、面接は全て終了です。面接が終われば、待合いホールのようなところに通されました。そこにはパイプ椅子が丸く円を描くように置かれており、その脇にはお菓子と飲み物が用意されていました。また3人の教授方も待機されていて、面接の終わった生徒はその教授の方々とお話しする時間がありました。受験者は40名程いたので面接をするにあたってのタイムロスをこのホールの談笑で埋めるようでした。私は一番初めに面接を受けたので早めに終わってホッとしましたが、一番最後に面接を受けた方などは待ち時間が長くて苛々されたことでしょう…。その後、面接の最終グループが帰って来た所で晴れて解散となりました。
○アドバイス
答えを求められて何も答えられないというのは避けましょう。んー、そうですねー…という感じでつなぎとなる言葉を入れながら、取り敢えず口を動かすことです。何かを伝えたいんだな、と思わせる姿勢が大切です(勿論話せなければダメですけど)回答時間は1分あるので出来るだけ手短にそれでも程よく意見を述べるようにしましょう。1分をきっちりと使って話すのが理想的ですが、1分を全て使えなくても自分の意見を率直に伝えることが大切です。余った時間はんーんー、と呻っているだけでもいいですから。あと、自分の言いたいことを自分よりも先に言われてしまうことがありますが、その時は、自分も基本的には○○さんと同意見で〜だから〜だと考えているんですが、云々とちょっとした付加要素を付け加えて言うようにすれば良いと思います。自分の言いたいことを先に言われてしまうとどうしても動揺してしまうものですが、そこは冷静を装うのが大事です。 面接は舞い上がってしまえばもう御仕舞いです。出来るだけ冷静になるように心がけると良いでしょう。
8. 最後に一言
ICUに絶対に入りたい!という気持ちがありAO入試を受ける下地が整っているようなら、一般試験一筋でなくAO入試も受けることをお奨めします。買わない宝くじは当たらないけど、買った宝くじは当たる可能性があります。自分に自信を持っていきましょう。