ICU入試国際基督教大学入試合格体験記2007(5)-navi-

1. お名前、プロフィール

<お名前>

navi

<プロフィール>

大阪の私立高校出身です。 予備校は河合塾で私大受験対策の授業をとってました。 オンレクには2ndタームからお世話になりました。

2. 合格年度、学科、第1志望、第2志望学科

形式:一般入試
年度:2007年
合格:人文科学科
第1志望:人文科学科
第2志望:社会科学科
センター方式:受験していない

3.予想得点

一般能力得点 = 7割弱
人文科学得点 = 7割後半
社会科学得点 = 正直6割取れてるのか・・・(汗)
英語リスニング得点 = 7割ちょいか、もう少しとれたかも
英語リーディング得点 = 8割くらい

4.併願校

同志社大学文学部英文学科 合格
立教大学文学部英米文学専修 合格
早稲田大学文化構想学科 ただ今補欠発表待ち

5. ICUに入るまでのいきさつ(どうやってICUを知ったか? なぜICUを選んだか ? など)

高校の先輩だとか親の知り合いだとか、妙に回りにICU出身の方が多く、評判はよく聞いていました。高2の夏にオープンキャンパスを訪れ、その魅力にがっつりハマり、それ以来ずっと第一志望校でした。

6.ICUに期待するところ

学科に縛られて勉強するのが嫌だったので、ICUの履修カリキュラムにはすごく期待してます。理数の授業なんかも受けてみたいですね。 あとは、やっぱり英語です。留学未経験なので、海外研修のプログラムが多いのも魅力です

7.受験対策

a.願書

<1.ICUを志望した動機または理由を述べてください。>

今関心を持っている現代芸術の理解を深めるのに、既存の枠にとらわれない視点や考え方が必要だと感じており、ICUの学科の垣根を越えて学べるカリキュラムとELPに強く惹かれている、というようなことです。

<2.ICUで何を学びたいかを志望学科と関連して簡単に述べ、また将来の志望とその理 由を述べてください。>

演劇に強い関心があるので、人文科学科でその理解を深めたいということ。しかしICUには専門の先生がいないそうなので、自らの演劇活動を通して〜とか、専門の授業なくても自力でどうにかするよ的なアピールをささやかにしてみたり。 他に、他学科の授業もとれる利点を活かして社会科学科で行政の文化政策を学び、地域社会と表現者との関係を模索していきたいということも書きました。

<3.学内外を問わず、技能、諸活動など自分の最も得意とすること、好んで行なって いることを述べてください。>

中学時代から演劇活動を続けており、舞台に立ったり戯曲書いたりしていたことを書きました。

b. 一般能力考査

根っからの文系だったので、やはり理数の問題に苦戦しました。数学は中学レベルがやっとだったので、それ以上難しそうな問題は全て勘でした。ただ、確立や集合など解き方さえわかれば計算は易しい問題も結構あるので、数学ダメな方も一度おさらいしておくといいと思います。理科は、興味のあるところをちょいちょい覚えた程度で、うまくそこが出ればラッキーという感じでした。社会科などでもそうですが、自分のやってない分野の対策をするときは関心の向くところからがいいんじゃないかと思います。

公民分野は社会科学考査とも範囲が重なるので、そっちの勉強でカバーしてました。あと、併願校の受験科目(私は英、国、日本史でした)の問題は絶対に落とすかという意気込みで。

オンレクでコンスタントに問題に取り組んでいたので、時間配分は自然と身に付きました。SPI等で対策をするにしても、試験時間を常に意識して練習するのが大事だと思います。

c. 人文科学考査

私の場合、出題分野によって得点に極端な差がありました。全く知らないテーマだと読むので精一杯という感じで、もうボロボロ。ある程度過去問を解いていると、自分の持ってる知識の傾向が見えてきたので(文学、思想史はわりと得意だけど、西洋美術や音楽は苦手とか)、穴を埋めていくようにしてその分野の初歩的な解説がしてあるような本を読みました。写真いっぱいだったり、字がやたらでかいというような本当に易しいものでしたが、それでもだいぶ参考になりましたよ。

あと、キリスト教を中心に宗教の知識をある程度知っておくといいと思います。特に聖書に関する問題は過去問でもわりとよく見かけましたし、今年の入試でも少し出てました。私はマンガ聖書物語なんかでやっつけてしまいましたが(こんなんばっかりです私(笑))、あらすじなんか結構頭に入りました。

もちろん全てをカバーするのは不可能ですが、全く知らないという分野はなるべく減らしとくべきです。普段から関心を持って〜というのがそりゃ一番なんですけど、時間も限られているわけですし、まぁあまりカッコはつかんでしょうが(笑)効率よく知識を得るにはこういう方法もありじゃないかと思います。

d. 社会科学考査

社会科学といっても、文章のテーマはやはり歴史よりも公民分野が多いようです。私は日本史選択だったので、最初は知識問題で点が稼げずきつかった。ただ、ある程度傾向があるようで、一度覚えてしまえば得点も安定してきました。よく見かけたなと思うのは倫理、特に近代以降の政治学者、経済学者はその著作も含めよく出ていた記憶があります。といってもやはり出題範囲は幅広いので、基本的には知らない言葉や人名に出くわしたらその都度ネットで調べてみる、という風に勉強してました。

人文科学と違うのは、本文の解釈の仕方で答えがずれるというのがあんまりないところじゃないかと思います。内容一致問題は本文にあたれば大概答えがはっきり出たので、文章量に焦らず落ち着いて解答根拠を探してみてください。(といいつつ、今年の社学は根拠がわかりにくい問題ばかりで死にました。(汗)過去問で調子よくても、本番こんなことになっちゃう場合もあるということで・・・。)

e. 英語学習能力考査

<リスニング>
私のように留学経験のない人は問題どころか英語リスニングそのものに慣れていないと思うので、まずはCDでもラジオでもテレビでもとにかく聞きまくるべし、です。こればっかりは質より量かと。 私がお世話になったのが、オーディオブック。洋書のCD版と言えばいいんでしょうか。好きな欧米の作家さんや小説があれば、探してみてはどうでしょう。英語学習用のリスニングCDよりも、自分の興味があるぶんなかなか飽きないです。ちなみに私は個人的に大ファンである某英国人コメディアンのエッセイを、自分の英語力も考えず(笑)ひたすら聞いてました。最初は全く聞き取れないんですが、読み手が著者本人だったんで声が聞けると飽きもせず(ミーハーですねぇ)。それでもだんだん単語、センテンス、という風にわかるようになってきましたし、そのあと実際に問題を解いてみたらかなり点が伸びてました。まぁ、こういうのはさすがに無茶かと思いますが(笑)、もっと聞き取りやすいものもあるはずなので、普通のリスニングCDに飽きたという方にはおすすめします。

<リーディング>
もともと読解はわりと得意なほうだったので特別対策はしておらず、オンレクの過去問や、他大学の過去問をコンスタントに解き続けてました。ただ、空所補充は苦戦しました。なんというか、物理的にとても読みづらいので、過去問や参考書の問題を使って、自分なりに読み方の戦略を作るようにしていました。また、文法が苦手な人はわからないところを確実にしておくべきです。センテンスの文型がすぐに見わけられるようになると、ずいぶん楽になりました。

f.その他受験に関するアドバイス(役立つ参考書、試験中に気をつけること、全般的な勉強法など)

入試本番、確実に点が取れると踏んでいた社学で思いっきりコケて、昼休み半泣きで昼食をとりました。そのまま再起不能に陥っていたら確実に落ちていたと思うのですが、これじゃあかんと仕切り直せたのは、我ながらよくやったと自画自賛してます。キャンパスをぐるりと散歩していると、パニくっていた気持ちもだんだん落ち着いてきました。ぼーっと試験のことを考えないでいた時間が取れたことが、いい具合にリフレッシュになったみたいです。予想外の問題に当たって混乱してしまうこともあるかもしれないですが、そういうときほど参考書からは離れて、のんびり休憩時間を過ごしてみてください。

8. 最後に一言

ICUの問題を解いていると、この1年間の受験勉強の成果を見られているというよりも、高校3年間何に関心を持ってどういうことに取り組んできたのか?ということを見られているんだ、と感じます。私自身、高校の課外研修などで体験したことや、学校外でも自分が興味を持って取り組んでいたことが、試験を受けるときにすごく助けになりました。もちろん直接的に得点に結びつくというわけではないですが、このエピソード知ってるとか、この著者の意見に共感できるとか、そういう風に問題文を読めると過去問やるのも楽しくなります。結局何が問題になるのかよくわからん入試ですし(笑)、好きなことやってていいんだと思います、きっと。