ICU入試国際基督教大学入試合格体験記2009(12)-naoさんの場合-
1. お名前、プロフィール
<お名前>
nao
<プロフィール>
ICU高校(器楽部)卒、一橋大学から転入
2. 受験形態
一般入試(センターなし)
3.予想得点
リベラル得点 = 7割
人文科学得点 = 5−6割
自然科学得点 = 8割
英語リスニング得点 = 9割
英語リーディング得点 = 9割
4.併願校
なし
5. ICUに入るまでのいきさつ(どうやってICUを知ったか? なぜICUを選んだか ? など)
ICU HSに通っていたので、キャンパスと大学自体は馴染みがありましたが、高校の生徒の多くが「ハイ上がり」(ICU HSからICUへ入学すること)するため、自分が身を置く環境が狭くなってしまう気がして国立大学に入学しました。2年大学に通った後、一年間休学し、復学しましたが、やはり大学に対する疑問が拭えず、ICUでもう一度しっかりと学び直したいと思い、転入試験を受験しました。
6.ICUに期待するところ
専門特化ではなく、広く学ぶことのできる点
学問としっかり向き合って学ぶこと
7.受験対策
a.願書
<1.ICUを志望した動機または理由を述べてください。>
ICU HS卒業後、他大学に入学しましたが、そこで大学で学ぶこと自体への誇り・目標を持って向かっている学生が少なく感じ、それに対して疑問を抱いてきたため、大学編入を決意し、その環境としてICUがふさわしいと考えたことを書きました。
<2.ICUで何を学びたいか、また将来の志望を述べてください。>
世界の言語を他分野の学問と関連付けつつ、学際的な学びができることに期待していることを書きました。
<3.学内外を問わず、技能、諸活動など自分の最も得意とすること、好んで行なって いることを述べてください。>
合気道を習っていること、料理、もの作りが好きなこと、英語資格・試験(CAE、IELTS)のことを書きました。
b. リベラルアーツ学習適性
オンレクを一通り解き、間違った問題は関連事項を調べて書き留めておくこと。
c. 人文科学
新書を読みました。(聖書関連、仏教、日本文学、西洋美術史、西洋音楽史、西洋思想史など。その他自分の興味がありそうなもの。)
オンレクで過去問題を一通り解きました。
ただ本番ではあまりうまくいってないので、「読んで予備知識を備える」方法はそれだけでは不十分だったかもしれません。逆に中途半端に知っている文章が引用されたりして、知識が邪魔してしまった気もするので、本番では蓄えた知識を真っ白な状態に戻して、白紙の状態で読んだ方がよかったかなと思います。
d. 自然科学
化学は高校1年で学んだだけだったので、ほぼ一からのスタートでした。始めたのは10月でしたが、教科書・基本問題集を中心に、少し発展問題に触れつつ、「繰り返し解く」を基本に据えて問題に向かいました。
数学は2・Bまで履修していましたが、時間が空いて忘れていたので感覚を戻すこと、以前使っていた問題集を再び解いて新しい問題にはあまり触れずにおきました。数学も基本を繰り返し解きました。
e. 英語(リスニングを含む)
<リスニング>
ほとんど対策していないので参考になるかどうか…
たまにBBC Learning Englishのサイト(London LifeやEntertainmentなど、対策としてだけでなくても面白いです)で短い音声を聞いたりはしていました。
本番1ヶ月ほど前からはBBC newsのPod castのディクテーションをしました。
<リーディング>
始めは本を本でいましたが、本番3ヶ月くらい前からJapan Times Weeklyを取っていました。
(日本の新聞とは違った視点で書かれていたり、より詳しく載っていて量も多くないので、対策としてだけでなく、普段から読むものとしても、とてもいいです。Weekly版には一部訳も書かれています。)
私は実際には行っていませんが、CAEのuse of English(English in Useだったかな?)の一部はICUの試験のPart2と似ているので使えるかもしれません。
f.その他受験に関するアドバイス(役立つ参考書、試験中に気をつけること、全般的な勉強法など)
私は転入を志望したのが9月下旬で、もう一度「しっかり」勉強する時間はなかったので、あれもこれも、と焦る気持ちを押さえて対策も最低限の量しかしていませんでした。
それでも現役時代に学んでいた基礎が、幸い身に着いていたことが助けになったと思うので、やっぱり基礎・高校で習うことを自分のものにしておくことが最重要なんだと思います。他の大学では高校で学んだことだけでは太刀打ちできないこともあるのかもしれませんが、ICU試験では「知ってると解くのが早くなる」ということはあっても(稀だと思います)、「解けない」ということはないので、発展問題に手を出すなら基礎を固めた方が賢明かな、と思います。
8. 最後に一言
今のがんばりは絶対に自分の身になっていくものだと思います。
毎日机に向かう日々を超えて、2月に本番を迎えたら、根拠がなくても何でも、とにかくポジティブに自信を持って!
長いようでも終わるときは必ずやってきます。試験が終わった後の楽しみなこと、大学でしたいことなどを考えたりして、がんばってください☆