ICU入試国際基督教大学入試合格体験記2009(26)-ぶりぶりざえもんさんの場合-
1. お名前、プロフィール
<お名前>
ぶりぶりざえもん
<プロフィール>
高校卒業後一年間宅浪(放浪)しました。放浪というのは各地の図書館を巡り歩きました。5〜12月はほとんど各地の親戚(とは言っても西は大阪、東は東京くらいの範囲)の家に寝泊まりしてました。かなり特殊だけど、かなり有意義に一年を過ごせました。
このサイトを見て励まされたので、お礼のつもりで書いています。
海外経験はありません。
2. 受験形態
一般入試(センター併願)
3.予想得点
リベラル得点 = 7割
人文科学得点 = 7割
社会科学得点 = 7割
英語リスニング得点 = 7割
英語リーディング得点 = 7割
4.併願校
センターは受けましたが、センターのための勉強はしませんでした。
ただし、自分は現役のとき国立志望であり、数学を最後までやってました。
5. ICUに入るまでのいきさつ(どうやってICUを知ったか? なぜICUを選んだか ? など)
ICUを知ったのは浪人してからです。
6.ICUに期待するところ
リベラル・アーツ、ELP、広大なキャンパス、勉強が主体的にできる環境・人材、図書館
その全てが魅力的です。
7.受験対策
a.願書
自分の思うことを書きましょう。
b. リベラルアーツ学習適性
自分はSPI2(適性検査)の問題集を解きました。これは将来を見通すと多少は有益だったろうけど、「ICUの試験のため」という観点から見ると、無益だったと思います。
形式は似たところがあるけど、問題内容が全く違います。 赤本、「ICUの英語」、時間とお金に余裕がある人はオンレクをやれば良いと思います。
解き方については2001年のたかさんが参考になります。 自分は本番では10問くらいわからなかったので、テキトーにマークしました。 ちなみに、過去問を初めて解いたときは55/80でした。現役・浪人のどちらも自分の選択している科目を勉強してください。
c. 人文科学
BUCHOさん自身の体験を読んで、この一年は新書を中心にかなり本を読みました。最初は読書スピードがかなり遅かったのですが、徐々に早くなっていきました。200冊以上の本を読みました。 しかし、私の生活は特殊だから参考にしないでください。 ただし、読書は有益です。これは断言できます。これからの大学生活、人生を見通してください。読書する習慣を身につけることは大変なプラスにならないですか? 更に、読書することはICU受験にも有効です。超長文、活字に対して免疫がつきます。 すき間時間(通学時間や入浴時間、就寝前)を使って、一日一章(あるいは15〜20ページ)だけ読んでいくだけでも、力はつくし、知識も蓄積されます。また週末に一冊読むというのも良いと思います。 活字のシャワーを浴びましょう。
d. 社会科学
新聞を毎日読みましょう。自分は浪人してから社説、経済、国際、政策、時々刻々、ののちゃん(朝日新聞)は毎日読んでました。 今年の問題はセンター政経の延長みたいな問題でした。時事的な問いが多かったです。 年度によっては世界史、日本史(人文では倫理も含む)も内容に関連してきます。 自分は高校の時、日本史・倫理選択でしたが、今年の問題が難しいとは思いませんでした。むしろ易化したと思いました。 全て読書と新聞で知識を補いました。過去問を解いていても、不具合を感じたことはありません。(できるかどうかは別問題)ただし、内容を要約できる力は重要です。過去問を解くときも、本を読むときも、社説を読むときも、常に「筆者はなにを主張したいのか」を考えることは重要です。 自分は別に要約の練習はしませんでしたが、それは各人が決めることです。
自分のオススメ新書を紹介します。参考にしたい人はしてください。
「いま平和とは」著:最上敏樹(現ICU教授。この方から学ぶのが楽しみです。)
「人道的介入」著:最上敏樹
「貧困の克服」著:アマルティア・セン
「いま哲学とはなにか」著:岩田靖夫
「憲法と平和を問いなおす」著:長谷部恭男
「現代社会の理論」著:見田宗介
「社会学入門」著:見田宗介
「相対化の時代」著:坂本義和(以前ICUに関わってたらしいです。)「日本人の思想」著:丸山真男
※下にいくに比例して難解です。ここにある本から派生するのも一つの手です。
読書の意義が見出だせないなら
「読書力」著:斎藤孝
がオススメです。
※「読めば受かる」保証はありません。そんなに日本の大学入試は甘くありません。が、物事を客観的、批判的に考える力はぐっと伸びます。知らない単語や熟語、諺がでたら、辞書で調べるのは常識です。リベラルの語彙問題にも通じます。(リベラルの知識問題にも通じるのは言うまでもありません。)
e. 英語(リスニングを含む)
<リスニング>
夏からTOEFLのリスニングをやりました。 Z会出版「受験英語からのTOEFLリスニング」ってやつです。 これもやる必要はなかった気がします。形式も長さも全く違います。しかし、これのおかげで長時間リスニングするのに慣れました。(春頃はセンターの最後の3問のリスニングすら苦痛でした) 終わってみると、センターリスニングと「ICUの英語」が最良の対策だと思いました。 皆が言いますが、継続が大事です。英語のシャワーを浴びてください。
<リーディング>
リーディングに関しては Z会出版「受験英語からのTOEFLリーディング」をオススメします。 最初は時間がかかるのは当然です。あとは、一般的な受験対策を毎日継続してください。
f.その他受験に関するアドバイス(役立つ参考書、試験中に気をつけること、全般的な勉強法など)
リベラル、人文、社会、英語のどれに関しても過去問が最良の参考書です。過去問を躊躇していたらだめです。勉強が計画通りに進むわけがありません。やれるときにやりましょう。 私は三年分を三周しました。初めてやったときの2007年度の社会科学は15/40、人文科学は22/40でした。現役の方は私のような生活・勉強は無理だろうから、他の方のを参考にしてください。一般の受験対策をしていれば十分受かります。
浪人に関して、 自分は浪人して(させてもらえて)、本当に良かったと思います。「何のために生きてるか」「なぜ大学へいくか」「勉強とは何か・何のために勉強するか」等についてゆっくり自問でき、考えられました。もちろん正解はありませんし、答は各人多様でしょう。 浪人生は現役の方にはできない時間の使い方ができるのです。(現役の方が心に余裕をもって受験するということは不可能に近いです。) 何浪していようが、関係ありません。今年一年で決めてしまいしょう。プラス思考に考え、広い視野をもって一年間を過ごしてください。
8. 最後に一言
皆さんに参考になるように、「失敗したな」と自省されるところを中心に書きました。 併願校、センターを書かなかったのは自分の実力を見て皆さんに絶望も安心感も持って欲しくなかったからです。自分の得点も同様の理由で全て7割にしました。7割とって落ちる試験はセンターくらいです。他にはありません。全科目7割を目指して頑張ってください。 勉強できない時期は誰にもあります。上手く気分転換してください。拙い表現・文章になってしまい申し訳ございません。 最後までお読みいただきありがとうございました。私自身も更なる成長のために日々励みます。