ICU入試国際基督教大学入試合格体験記2010(6)-アリサさんの場合-

1. お名前、プロフィール

<お名前>

アリサ

<プロフィール>

横浜隼人高校国際語科出身。

予備校等には行かず、
海外経験はカナダ語学研修(修学旅行的なもの)のみです。

ボランティアとして、多くの国際フェスティバルへの参加や
二年間継続して障がい者支援団体に所属しています。

2. 受験形態

AO入試

5. ICUに入るまでのいきさつ(どうやってICUを知ったか? なぜICUを選んだか ? など)

高3になってからはじめて大学を真剣に考え始めました。
将来の希望が漠然と「世界にでるでっかい職」だったので、
どこの大学・学部に行ったら良いかわからず。笑
担任に泣きついたところ、ICUを紹介していただきました。

リベラルアーツとレイタースペシャリゼイションが目的だったので、
それらに取り組んでいる大学と比較しながら、ICUに最終決定しました。
その時既に、高3の夏。遅いスタートです。

6.ICUに期待するところ

リベラルアーツとレイタースペシャリゼイション目当てで決意したので、
それらをフルに活かしながら経験を重ねていきたいです。

様々なバックグラウンドを持つ方が多いとのことなので、
多くの人の意見を受けて自身の視野を広げ、
また、自分の背景を理解してもらうことで切磋琢磨していけたらなあと思います。

7.受験対策

a.願書

<1.ICUに入学することを強く希望する理由を述べて下さい。>

・高校生活の中で経験した事柄から、国際的な舞台で活躍する人材になりたい。
・将来の希望が漠然としているため、大学やらの学部選択が困難。
・結果、ICUの教育システムや高レベルな教育水準が自分には必要だと思った。

<2.ICUで何を学びたいかを簡単に述べ、また将来の志望とその理由を述べてください。>

ELPへの参加への希望は大前提とし、
高校生活の経験を絡めながら、一般教育科目「数学の世界」と
サービスラーニングの二つについて述べました。

<3.あなたを学生として受け入れることがICUにとって重要であると思われる理由を述べて下さい。>

1)文理に偏らない人材であること。
2)ボランティアやコンテストの経験から、積極性に富み、意欲盛んであること。
3)華道の嗜みによる日本文化的な思考と、高校で得た国際的思考を持つため、
  多くの人に独特な影響を与えられるだろうということ。

b. エッセイ

(参考)
以下の課題について十分に考えをまとめ、1500字以内でエッセイを書いてください。
【1】 あなたに深い感動を与えた人物との出会い
【2】 あなたの人生の転機となった経験
【3】 あなたの物の見方・考え方に大きな影響を与えた経験

【3】あなたの物の見方・考え方に大きな影響を与えた経験

カナダに語学研修に行った際に、ファーストネイションの女性が仰った言葉から、
環境破壊と南北問題について自分なりの見解を書きました。

エッセイって言うよりも小論文。
その時考えていたことを、影響を与えた経験にこじつけた感が否めませんが、
言いたいことを書き連ねました。笑

c. 自己活動歴と自己分析

高1から継続している、学齢障がい児対象の余暇支援について。

多くの受験生が自分のリーダー的資質を肯定に評価するだろうなあ…と思い、
他と同じじゃつまんない! ってことで、自分の資質を肯定しつつ、
その資質に対して指摘を入れ、足りない要素を述べることで客観的に描き、
大学で更に成長させていきたい、とまとめました。

d. 推薦状2通

担任の先生、学年主任の先生のお二方です。

e. 英語書類

英検2級のみ。

f.評定平均

高3前期までで、4.8。
三年間通しで4.6。多分。

g. 一次試験(書類審査)のポイント

私の場合、とにかくICUで配られた資料を熟読・ノートに抜粋等しました。
また前年度と今年度のパンフを読み比べることで、
今年度は特に何が必要されているのか等を考慮し、
自身の何を長所として売りにするかを決めていきました。

とにかく意見(エッセイ)や経験・特技(ボランティア・華道など)を
自分独特にするために推敲を重ねました。

やはりオリジナリティが大切かと思います。

8.a 面接

待ち時間中は、かなり和気あいあいと!
緊張を解しつつ、グループディスカッションのために
連帯感が出来上がればなあと思っていました。

試験のテーマは「ライフワークスタイル」について。
配布資料の2つのグラフから、各一つずつ質問され、
最後にまどめて自分の意見を問われました。計三問。
(質問内容は明確に覚えていないため、割愛させてください;)

ディスカッションは二つの議論のポイントにおいて、
グループでそれぞれ一つの答えを出すものでした。

私たちのグループでは、海外の例を取り入れつつ
日本人の特色的にそれが可能かどうかなどを検討しました。

8.b 2次試験ポイント

ボールペン等筆記用具は、予めポケットに入れておくか
鞄の出しやすいところに置くなど準備したほうが良いです。

礼儀正しさよりも、いかに的確で鋭い意見が言えるかが大事、と感じました。
ですので、二次試験の対策としては礼儀作法よりも
資料の読み解き方、瞬時に質問を理解できるか等に重点を置くべきです。

それから、運が良ければ、
タイムキーパーの置時計が見えることがあるので、
ディスカッション時には不自然にならないように活かせられれば、と思います。笑

9. 最後に一言

私の場合、他の受験生に比べ、海外経験に乏しく英検も2級と冴えず、
あまり条件の良くない出願でした。
それらをカバーできたのは、量質ともに優れたボランティア経験と
自分オリジナルの独特な思考だと自負しています。

少なくない方が、帰国子女や留学生ではないことで
ICU受験に壁を感じているのではないでしょうか。
確かにAO合格者の半数以上が留学等の経験を持っています。
けれど、それらはカバーできるはずなので諦めないでください…!
自分の「売り」を限界まで突き止めてください。