ICU入試国際基督教大学入試合格体験記2010(36)-らいとさんの場合-

1. お名前、プロフィール

<お名前>

らいと

<プロフィール>

東京都の中の田舎のほうにある私立高校です。河合塾に通っていました。歩き回ったり自転車で動くのが趣味です。水泳部に入っていました。

2. 受験形態

AO入試

5. ICU(国際基督教大学)に入るまでのいきさつ(どうやってICUを知ったか? なぜICUを選んだか ? など)

高1のころに母が「こんな大学があるよ」といってパンフレットを見せてもらったことでICUを知りました。大学だけれど少人数教育を大きく掲げていることや、教養学部に絞っているところで興味を持ち、調べていくうちに好感をもつようになりました。初めは一般入試を考慮していましたが、先輩が多くAO入試で合格していたので話を聞き、自分もやってみようと思い挑戦しました。

6.ICUに期待するところ

第1に(ほかの大学でもいえちゃうことですが)いろいろな人と会うことです。AO入試で受かった人の集まりの中だけでも自分が今までに会ったことのないような価値観を持つ人が大勢いてそうした人達と過ごせる日々がすごく楽しみです。

第2にELPです。自分の英語力に関して言えば、まだまだ英語ができるとは言い難く自信をもって英語を使いこなせません。まずたくさん英語に触れることで自信をつけていけたらなと思っています。

7.受験対策

a.願書

a.願書-1<1.ICUに入学することを強く希望する理由を述べて下さい。>

少人数教育の良いところ(高校までの経験から)をあげてそれとICUを重ねたり、リベラルアーツに魅かれていることを書いたりしました。

a.願書-2<2.ICUで何を学びたいかを簡単に述べ、また将来の志望とその理由を述べてください。>

環境問題などの国際的に話題になっている問題について興味があったのでそれらを学んだりしたいと書き、具体例をあげながらまとめました。そして将来的にはこうした問題の被災者と支援する人をつなぐ役割がしたいと書きました。

a.願書-3<3.あなたを学生として受け入れることがICUにとって重要であると思われる理由を述べて下さい。>

高校まで受けてきた授業(教室での先生の授業、フィールドワーク、ディスカッション・・・)などから得た能力(調査したりインタビューしたりじっくり物事を考えたりする力)を使って活発な授業づくりに貢献できるとか書きました。

b.エッセイ

(参考) 以下の課題について十分に考えをまとめ、1500字以内でエッセイを書いてください。
【1】 あなたに深い感動を与えた人物との出会い
【2】 あなたの人生の転機となった経験
【3】 あなたの物の見方・考え方に大きな影響を与えた経験

3つめのあなたの物の見方・考え方に大きな影響を与えた経験を選びました。
中学の時にあった水泳合宿にコーチとして参加し、物事を教えられる側から教える側に変わってどういった心境の変化があったのかを書きました。そして、その変化で身に付けた考え方を現在でもいろいろなことに対して実践していますということを最後に書きました。

c. 学校内外における自己活動歴と自己分析
(参考)
高等学校在学中に、学校の内外で比較的長期(少なくとも2、3週間以上)にわたり参加した教科外の諸活動を通して、指導者(リーダー)としての自分の資質を、どのように評価することになったかを、的確に分析し800字以内で述べてください

高校1年と2年の時にある委員会の委員長を経験して考えてみたことを述べました。やはりこちらもその役職に就く前の自分とそのあとの自分を比較し、とても苦労したことの具体例を続け、その成果を書き、最後に自分がどういった考えを持ったのかということと自分の課題点を分析して終わりました。

d推薦状2通
高校の委員の時にお世話になった先生と、中学の時の担任です。

どちらの先生も多分自分のことをよくわかってくれていた先生でした。

e. 成績書類

・英語書類 :英検2級・・・

・評定平均:4.9です。

f.一次試験(書類審査)のポイント

自分が本当にこれでいいと思えるときが来るまで(僕は9月まで来ませんでした)じっくり取り組むこと。何度も何度も推敲する覚悟は必要だと思います。ICUのAO入試では、しゃれで出すような書類だとあまり思わないほうがいいと思います。

また、実際に僕の体験は執行委員とかと比べると格段に楽ですが、何をやった、より、何を考え出した、という経験のほうがはるかにいい文章が書けると勝手に思っています。

g.面接 (二次試験)

すみません・・・質問までは覚えていないです。
全体のテーマは生活と仕事に関するスタイルでした。曖昧ですがディスカッションのテーマのひとつに過労などの問題に対して若者ができることは何かというものがあったような気がします。

なぜだか自分のところは1人いなくて3人で面接をしたので述べる意見を考える時間があまりなくて少し焦りました。ただ、ディスカッションの時はおかげでみんなたくさん喋れました。

面接前と最中は言葉もでないほど緊張しましたが、終わったあとは試験を受けに来たことを忘れるほど和やかな雰囲気になっていました。

h.二次試験のポイント

自分の場合、面接まで2時間くらい待たされたので集中力が切れかかりました。リラックスをかねてほかの受験生と話していたほうがいいと思います。

ディスカッションでは、過剰な自己主張はせずにまわりの意見と絡めて自分の意見をいうように努めました。話の譲り合いができるかどうかもポイントだと思いました。人の意見を聞き、自分も何か意見が言えれば大丈夫だとも思いました。

ICUのAO入試の1次試験に受かったあとは特に何の対策もとらなかったです。しいて言えば、2次試験の案内に書いてあった、面接の最後に述べる1分の主張(確か「ICUで何を学び、卒業後はどうするか」だったと思います)の練習をしたことくらいです。意見をいう練習とかは友達と普段から語れることができるならそれで十分だと思います。

8.最後に一言

ICUのAO入試に取り組むこと自体は楽しいものではないかもしれないけれど、自分と向き合う時間が多くとれるのはAO入試ならではのものだと思います。おおいに自分と向き合うことを苦しみ、楽しんでください。