ICU入試国際基督教大学入試合格体験記2011(1) -Pochi-
1. お名前、プロフィール
<お名前>
Pochi
<プロフィール>
某県
予備校:予備校には高二の夏休みに短期講座として参加。
バスケットボール部でした。
2. 受験形態
AO入試入試
5. ICUに入るまでのいきさつ(どうやってICUを知ったか? なぜICUを選んだか ? など)
昔から国際的な仕事に就きたいという曖昧な願望があり、大学は国際関係・教養学部をとりあえず探しました。
そうやって進路も深く考えず簡単に決めていったある日、母が突然「あんた、ICUとかどうよ?」と・・。その当時は(今でもですが)無知でしたので、ICU=Intensive Care Unitしか思い当たりませでしたが、ネットで調べたら「ICU=国際基督教大学」が実在するということで・・。
するとまぁ 自分が求めていた理想な大学像にぴったりでした。集中的な英語の授業(英語を勉強するのではなく、英語で勉強するという点)、入学時から専門を選ばなくて良いという海外の大学のシステムのようなリベラルな校風。、そして何より・・・・広大なキャンパスとバカ山が志望の決め手となりました。
6.ICUに期待するところ
期待するところといっても、正直自分の行動次第なのですが、これからの4年を充実にさせて欲しい事です。ICUでは繋がりを増やし、級友と切磋琢磨したいです。
勉強したいことは、仮ですが、国際関係学と心理学です。国際関係学では国連の基礎知識と人権を学び、心理学では、人がどのような心理的状況で人を「差別」するのかという心理的差別を学びたいです。
行く行くはこれらを土台に海外の大学院で勉強したいです。
7.受験対策
a.願書
a.願書-1<1.ICUに入学することを強く希望する理由を述べて下さい。>
うろ覚えですが
・英語を集中的に勉強できるELP
・クリティカルシンキング
・後で専門分野を選べれるシステム
a.願書-2<2.ICUで何を学びたいかを簡単に述べ、また将来の志望とその理由を述べてください。>
上にも書きましたが、国際関係学と心理学と書きました。
心理学は、具体的な例(僕の場合はKKKの創立した理由を心理的観点から研究したいと書きました)
国際関係学で人権を学びたいと言っても、他の大学にも国際関係学はあるので、「国連グローバル・コンパクト」に参加しているので、人権擁護に前向きかつ真剣に取り組んでいるICUじゃなきゃだめ!と書きました。
a.願書-3<3.あなたを学生として受け入れることがICUにとって重要であると思われる理由を述べて下さい。>
様々な課外活動で責任者になり、責任感があり統率力もある。
それらをICU卒業後までにより素晴らしいものにさせ、立派な国際人になります
b.エッセイ
(参考) 以下の課題について十分に考えをまとめ、1500字以内でエッセイを書いてください。
【1】 あなたに深い感動を与えた人物との出会い
【2】 あなたの人生の転機となった経験
【3】 あなたの物の見方・考え方に大きな影響を与えた経験
【3】 あなたの物の見方・考え方に大きな影響を与えた経験 です。
世界の貧困・差別の現状を To kill a mockingbird, First they killed my father といったベストセラー本を通して細かく説明してくださった英語の先生との出会い、そして彼を通して経験したNPO活動について書きました。
c. 学校内外における自己活動歴と自己分析
まず、長期ではバスケ部に6年間所属してました。県まではいきませんでしたが、ある程度の成績は収めました。
他には、学校の文化祭・体育祭で責任者をした事や、ボランティア活動といった事を行いました。
これらの活動は、「受験に有利」だから行ったのではなく、「自分の成長・将来の展望に繋がる」という理由で行っているという事を説明し、また、こちらの合格体験記に書かれていた方がいましたが、活動を通しての自分の長所と短所、そしてそれらをどうICUで発揮・成長させていくかを書きました。
d推薦状2通
1人は、高一・高二と連続で担任になった先生に頼みました。
やはり、一番「活動的」だった頃の僕の事を一番知っている方なので・・。
もう1人は、宗教の先生であり、司祭でもある方に頼みました。
中一の頃から家族ぐるみで仲良く、同じ国籍ということもあり話しの合う先生だったので、頼みました。
e. 成績書類
・英語
英検準一
toeic940
toefl(ibt) 91
ICUによると、全部出しても、一番成績の良いやつだけど評価するらしいので、一つだけでも良いのですが、念のために全部出しました。
ICUを真剣に考えるなら、全部とることを薦めます。英検に関しては、受験生の多くが二級なので最低で二級だと思います。
僕の学校は、今のところ三代続いてICUにAOで入学してますが、全員準一以上はあります。もちろん、英語が全てじゃないのですが、少しでもELPで苦労し無いように英語能力の向上を高校から始めたらよいと思います。
なので、まだ時期のある高一・二の方は特にtoeflを取る事を薦めます。
toefl ibtはインターネットを通して大学に送るのですが、アメリカの本部経由で大学に送られるので、出願の一ヶ月前ぐらいから送っても良いと思います。
僕は7月の28日に注文し、大学に届いたのが8月の27日です。
・評定平均
4.6と結構中途半端です。
評定が4.1以上の方なら自信がなくても受けるべし!
f.一次試験(書類審査)のポイント
エッセイや志望理由書といったすべての書類の添削は、現代文の先生に頼みました。
社会科の先生で「添削のプロ」といわれた先生がいましたが、皆、彼を頼っていたため、予約できなかったのと、僕が頼んだ現代文の先生は元ICU志望の方だったので、「やはりICUを頼むならICU志望だった人の方が共感しやすい!」といったバカバカしい考えがありました。
でも出来るだけ沢山の先生に見せた方が良いと思います。
また、もし「自分は将来こうしたい!」という明確な展望があるのなら、恥らわず書いてください。
「まだ何がしたいのかわからないからICUに行って後で専攻したい」という考えも良いと思います。
男子受験生の方は特に注意!
字は綺麗に書くように!選考のポイントになるかは知りませんが、やはり字が綺麗の方が説得力もあり、読み手も感情移入して読めると思いますよ。 僕はこの時のために習字を少し勉強しました(笑)
g.面接 (二次試験)
時間になると、番号を呼ばれ、面接室に四人一組で移動します。(受験番号はランダムです)
荷物は一緒に持って行き、面接中は後ろに置きます。地方から来た人もいるので、別に大きなカバンでも違和感はありません。僕がそうでしたもん(笑)
座ってから(座ってくださいと言われるまで座らないこと)順番に受験番号、と名前を聞かれます。その後、面接の説明があります(時間についてなど)
次に、資料を裏返しで渡されます。例年通りなら資料は2、3枚なのですが、今年は一枚であり、しかもグラフ図でした。
また、僕の部屋の面接官はどちらかというと「笑顔」ではなかったので(後から聞いた話、部屋によってはとてもフレンドリーな雰囲気を醸し出していた面接官もいたようです。)尚更緊張しました。
面接が終わったらいざ、懇談会です!
h.二次試験のポイント
例年通り、待合室で時間が来るまでガヤガヤと喋っていました。
本当に二次試験かよ!って思うぐらいアットホームです。というか、初対面じゃないくらい皆と仲良くなります。
男子受験生の場合、「女子多いな」と驚愕します。僕がその1人でした。9割は女子です。
二次試験は事前に調べていたら知ってるはずですが、めったに落とさないようです。だからと言って気を抜かないように!というか受験なので気を抜かないのは当たり前です。今年は噂によると、二次受験生全員合格らしいですが、先輩は「去年は数人落ちた」と言ってました。
僕の意見ですが、今年の二次試験の内容はとても難しかったです。「自分落ちた」と本当に思ったぐらい発表も酷かったです。でもグループディスカッションは素晴らしい仲間に恵まれてスムーズに進み、時間通り(といっても残り三十秒くらい)に終わりました。
二次の対策は、時事問題を詰め込みました。というかそれぐらいしか無いでしょう。一次結果から一週間なので、ICU対策を行っている塾じゃない限り詳しい対策は難しいでしょう。
iphone といったスマートフォンの方はニュースアプリをバンバンインストールして暇な時間に閲覧してください。
資料を見ての試験は、友達に新聞を渡し好きな記事を選ばせそれについての意見を一分以内に述べるという練習をしました。結構有効的です
グループディスカッションでは、必ず喋る事!話をふられたら「私もそう思います」だけで終わらせないこと、「私もそう思いますが・・・or そう思います。なぜなら」と意見を展開していくことが重要だと思います。
だからといって、バンバン喋ったら印象が良く無いです。協調性をみる試験だと思うので・・。一緒に試験を受ける子をライバルだと思わず、仲間と思ってください。
試験後の懇談会ですが、この懇談会が終わるまで携帯電話の電源はOFFなので、アドレス交換のためにもメモを持って行った方がよいかと。もしくは、懇談会終了後に外で赤外線やらなんやらで!
僕の尊敬するICUの先輩がおっしゃっていたのですが「二次選考は落とすためではなく最終確認のため」なのです。当たり前のようですが、この言葉がどれほど僕を支えてくれたことやら・・。
8.最後に一言
案ずるより産むが易し です。
毎年のように4倍といった高い倍率をもつICUのAO入試ですが、成績が・・英語が・・と心配する暇があるのなら、受けてください。
教養学部長である西尾隆教授も仰ったように 楽しくチャレンジしてください。