ICU入試国際基督教大学入試合格体験記2017 quesaisjeさんの場合〜

1. お名前、プロフィール

<お名前>

quesaisje

<プロフィール>

現役です。高校は今までICU合格者は0人の高校です。高校の偏差値は高くないです。
予備校は一時期駿台に通っていました。

2. 受験形態

一般入試

3.予想得点

人文社会または自然科学得点 = 9割前後
総合教養得点 = 9割前後
英語リスニング得点 = 7~8割
英語リーディング得点 = 8~9割

4.併願校

中央
学習院
上智
早稲田
筑波

5. ICUに入るまでのいきさつ(どうやってICUを知ったか? なぜICUを選んだか ? など)

僕は9月ごろまで理系で勉強していたのですが、精神障害に陥ったり、文転したりして今年の受験はあきらめていたのですが、ICUの人文・社会科学選択だと世界史や日本史などの文系科目を全範囲履修していなくてもある程度は解けるということを、過去問を見て知ったので受けることに決めました。
またリベラルアーツ教育を取り入れて、文理関わらず学べるというところに魅力を感じました。

6.ICUに期待するところ

僕は文系では哲学に、理系では数学に興味があって、どっちも勉強してみたいと思っています。
ICUは文理に縛られず学べるということなので、科学哲学や分析哲学などの文理両方の知識が必要な分野での学習を期待しています。

7.受験対策

a.願書

<1.ICUを志望した動機または理由を述べてください。>

主にリベラルアーツ教育と外国語教育に魅力を感じたということを書きました。

<2.ICUで何を学んでみたいですか。あなた自身の希望をその理由も含め述べてださい。>

文系科目では哲学、理系科目では数学や物理を学びたい。哲学分野ではまだ決まっていないけれど、ドイツ観念論あたりや科学哲学や分析哲学に興味がある。数学分野では数理論理学、物理分野では理論物理に興味がある。
このようなことをもう少し詳しく書いたのですが忘れてしまいました。

<3.学内外を問わず、技能、諸活動など自分の最も得意とすること、好んで行なって いることを述べてください。>

趣味はクイズです。クイズでは様々な問題が出題され、クイズをしていなければ普段は縁のない分野も、問題と正解を覚えるという単純な暗記行為を超えて、関心をもって新たな知識を取り入れることができるからです。クイズが新たな知識への扉となるところに魅力を感じます。
実際には文字数ぎりぎりで書きました。

a. 人文・社会科学

本文の読解問題と単純な知識問題に分かれていて、知識問題はそれなりの問題数で、難易度も少し難しいものがでますが、読解問題は現代文の勉強をしていれば簡単なものが多いと思うので苦労しないと思います。
知識問題はその問題に関しての知識を知らなくても、本文中の記述や自分の脳内の断片的な知識を関連させれば、正答率を上げることができるので、そのことを意識して本番解きました。
僕は理系で社会科目は倫理と政治経済しか履修していませんでした。なので日本史に関しては時代を絞って、山川の「もう一度読む日本近代史」と「もう一度読む日本現代史」を読みました。
世界史はナビゲーターを一通りと山川の教科書を少し読みました。
倫理はセンターレベルの勉強と、新書や入門書を少し深い知識の獲得を目的に読みました。
政治経済はセンターレベルのものです。
ほかには新書を読みあさりました。岩波新書、講談社現代新書、ちくま新書あたりが勉強になると思います。
あと本屋に行ったときに、岩波文庫と新潮文庫のコーナーを毎回見ておくと、ある程度は誰がどういう本を書いたかとかの文学史を覚えられるので良いと思います。

b. 総合教養(ATLAS)

講義放送に関して自分は言っていることをできる範囲ですべてメモしてしまいました。たぶんこういうやり方よりも要点だけをメモするほうが良いのだと思いますが、意外なところが出るかもしれないという不安があったので、こういったやり方になってしまいました。
読解問題については、受験勉強時に段落ごとに何を言っているのかを理解する勉強をすると点を稼ぎやすいと思います。
知識問題に関しては人文・社会科学と同じ勉強でいいと思います。
計算問題は、問題の内容が難しそうでも、それははったりで、すべて基本的な四則演算で解けることが多いと思うので、受験勉強の段階で捨てるよりも理解してできるようにしといたほうが得だと思います。

c. 英語(リスニングを含む)

<リスニング>

オンラインレクチャーで配信しているものとTOEFLのリスニング教材で対策しました。あとはTEDで興味があるのだけ聞きました。ディクテーションが効果的だと思います。主観ですが、ディクテーションをしていると自分でも上達したのがわかるくらいに短期間で聞き取れるようになったので、試す価値はあると思います。
本番では問題が一回しか流れないこともあって、とにかく時間がないので、マークするのは少し塗って後回しにしたりしました。意味があるのかわかりませんが、試験前にTOEFLのリスニング音源のなかでも高速レートのものをさらに2倍速で聞いて、気分的にドーピングをしていました。

<リーディング>

オンラインレクチャーに上がっている過去問を解けば十分だと思いますが、今年のようにいきなり長文が一つ増えて焦ったりすることがあるので、英文を読むスピードは上げておいて当たり前ですが損はしないです。苦手でもICUにでるような難易度と語数の英文をどれだけ多く読んで慣れれば、及第点は取れると思います。
d.その他受験に関するアドバイス(役立つ参考書、試験中に気をつけること、全般的な勉強法など)

時間があるのなら、現代文の定評のある参考書を使っての勉強が第一だと思います。
現代文の読解力がすべての科目で役に立つし、人文・社会科学と総合教養で読解問題が数多く占めるので、相当な力があれば有利です。英語のリーディングにも関わりますし、知識問題でも論理的な思考力が役立ちます。あとは根拠はないのですが、ICUは受験生で英語が得意な人が多くいるイメージなので、不得意すぎると点数調整で足を引っ張りそうなので、英語も重要だと思います。
知識問題の対策としては、余裕があれば社会科目すべての教科書や入門書を読むと良いです。
試験時は机が小さいことと、昼食時になると本館前の山でピクニックをする人が目立ちます。
それと試験官には受験生の緊張をほぐそうとしてくる試験官がいて、動揺すると試験に影響がでるので、そういう人もいるということは知っておいてください。

8. 最後に一言

ICUの試験対策を始めた時から受験までの一カ月半はこのオンラインレクチャーに頼って勉強してきました。問題の解説は詳しくて、関連知識や余談が充実していたので解いていて楽しかったです。またオンラインレクチャーの受講者の中でのランキングや偏差値がわかるのも良い点だと思います。受験勉強時には一日に過去問を解くぶんを決めておいて、あとの時間は好きなこと(例えば本を読むこと)に使うのがいいと思います。新書は本当におすすめで、ICUで出題されそうな各分野(資本主義、宗教、民族、福祉、貧困など)での名著は必ず一冊はあるので勉強になるし、人文・社会科学の堅い長文に抵抗がなくなるので薦めたいです。今まで書いた文が偉そうな態度だったりしたら申し訳ないです。深夜に書いたということで許してほしいです。

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