1.自然科学考査と社会科学考査

2001年度入試結果(注:データは非公式のものでBUCHOのICU受験対策が独自に算出したものです。)
(*1)数値は入試部屋割り表からの推定値。(*2)合格者受験番号表より算出。

志願者数(*1) 合格者数(*2) 志望倍率 合格率 第1志望学科合格率(*2)
社会科学考査受験 2639 668 3.95 25% 87%
自然科学考査受験 590 213 2.77 36% 96%
転入本科学生 117 19 6.16 16% 94%
一般入試合計 3346 900 3.72 27% 89%
4月入学帰国生特別入学試験 70 27 2.59 39% 88%


(統計資料はすべてBUCHOのICU受験対策が独自に作成したもので、ICU本体とは一切関係はありません。したがいましてこれらのデータは正確でない可能性もあり、あくまでも推測ということをご理解の上、ご利用ください。)
というわけで2001年度の受験形態ごとの入試結果を算出してみた。もっとも重要であると思われるのは社会科学考査での倍率が3.95倍もあったのに対して自然科学考査は2.77倍しかなかったということであろう。合格率に直すと社会科学考査受験が25%、自然科学考査受験は36%ということになる。一般入試全体の合格率が27%であるということを考えると自然科学考査受験は非常に有利であるということが言える。また、一般入試全体の志願者のうち自然科学考査受験者は18%しかいなかったのに対して、自然科学考査受験での合格者は全体の24%を占めていた(グラフ参照)。過去においても「自然科学考査は簡単、有利」などということは噂されていたが、それを裏付ける形となった。「なぜ自然科学考査は有利なのか、合格率が高いのか?」ということは次ページ以降で分析する。さらに今回の調査において「第1志望学科合格率」というものが明らかになった。一般入試全体の第1志望学科合格率は89%で、多くの人が第1志望学科に合格しているということが分かる。逆に言えば第2志望学科で合格した人は全体の11%にすぎないということになる。しかしながら社会科学考査受験者の第1志望学科合格率は87%であったのに対して自然科学考査受験者の第1志望学科合格率は96%であったということは注目に値する。

そのほかで気になるのは転入本科生入試の倍率が6.16倍と非常に高いこと、逆に帰国生入試は2.59倍と低かったことである。この2つを比較するとICU入試の倍率において最大で50%以上の格差があるということになる。しかしながら編入試験では編入生が前の大学の勉強などに忙しく十分な対策できない傾向があること、帰国生入試は「帰国生救済策」という側面あり、システム自体が大きくことなるということなどを考慮する必要がある。