純ジャパのICU受験その3 人文科学・社会科学対策 参考書

(それではここからはICU受験対策に関して科目別に聞いていきたいと思います。ICU(国際基督教大学)入試の人文科学・社会対策はどのようにされましたかはいかがでしょう?)

人文と社学もオンレクを中心に勉強しました。

現国の勉強もやっていたのですが、現国の文章解釈等が結構役立ちました。

どこに線を引くか、どこに要点があるか、などの読解の技術ですね。

(特に役だった現国の参考書はありますか?)

個人的な好みだとお断りしておきますが、特にオススメが2冊あります。

駿台の霜栄先生の『現代文読解力の開発講座』

これはとても古い本だったのですが、最近新装版が発売されています。

後は 板野先生の『ゴロゴ板野の現代文解法565』ですね。

どちらも内容把握にはとても役立ちました。

後者はマークの付け方なんかをを教えてくれるものです。

逆接の後は大事な内容がくる、とかそういう内容ですね。

最初は抵抗があったのですが、パターン化されたものを一度受け入れることで、
読むスピードが上がりました。

ICUの問題でも結構当てはまるところがあり、役立ちましたね。

ただ最初の頃は、パターンどおりに読んだり、パターンを発見したりしようとして、精読しすぎになってしまいました。
指示語とかをいちいち追うようになってしまって。

それでも参考書で学習したことで、現国の典型的な線の引き方、各文章の注目すべき点などが理解できるようになったことで、長い論文をピンポイントで理解できるようになったのは自分としては大きかったです。

(やはりICU志望者も現代文をやったほうがいいですかね?)

そうですねぇ、ICUの場合現国よりはるかに多くの背景知識を要求してきますが、読み方的なものもやった方が良いとは思います。特に文系なら現代文はいずれにしても付いてきますので、やっておいて損はないです。

(ただ現国はICUの入試などに比べるととても文章が短くて、精読のイメージがありますね。ICU入試の人文科学・社会科学のように、長い日本語論文も読めるようになりますか?)
そうですね、長文に関して言えば、英語の勉強が意外に役立ちましたね。
一つのパラグラフがどういうことを言っているのかを見極めるパラグラフリーディングとか。

飛ばしどころが分かるようになるというか、読むスピードに緩急が付けられるようになりました。

ここは主題なのでじっくり読もうとか、ここは主題の解説なのでより丁寧に、とか、ここは例の部分なので飛ばしながら読む、とかですね。

英語に関しては、日本語ほど速く読めない上に、入試問題も長文化していて、いかに素早く論旨を速くして、細かな箇所を飛ばして読むかという技術が発達しているのですが、現代文にはそういう技術はあまりない。なのでICU入試の場合は英語の読み方を日本語に取り入れてあげると、人文・社会科学の論文を読む際に役立ちますね。
英語のリーディングの勉強・現代文の勉強をしながらオンレクで人文・社会科学の過去問を平行して勉強することで、長い論文の読み方のコツを段々とつかんでいったような気がします。

英語・国語の二教科にしてもそうですが、これらは根本的に言語であることには変わらないので、「長い論文の読み方」、なり「線の引き方」などは、それぞれの教科で技術を得れば、勉強が進むに連れて相乗効果みたいなのがあると思います。

(次回に続きます)