ICU一般入試A方式B方式併願合格者インタビュー2

11月 18, 2022

ICU一般入試A方式B方式併願合格者、ヒカルさんインタビュー2

ICU国際基督教大学一般入試の2方式

<ICU一般入試A方式>
1.「人文・社会科学」または「自然科学」(いずれか1科目)
2.総合教養 (ATLAS)
3.英語(リスニング含む)
(すべて一般入試実施日の会場試験。英語の成績書類の提出や面接はない。いわゆる普通の大学入試)

<ICU一般入試B方式>
(一次試験)
1.英語(IELTSまたはTOEFLの公式スコアを提出)
「IELTS 6.5以上、TOEFL iBT 79(PBT 550)以上」
*英語の会場試験はない
2.総合教養(ATLAS、一般入試A方式と共通で同日同時刻に同じ試験を受ける)
(二次試験)
個別面接

A方式とB方式は併願が可能

 

(引き続きICU国際基督教大学入試対策に関して、実際にどのような勉強をしたのかを伺いたいと思います。オンレクを受験されていて成績が手元にあるのですが、英語は元から得意にされていて、人文・社会科学が課題でしたね?)

人文・社会科学は高得点が取れることもあれば、平均に達しない事もあり、勉強をはじめた当初は得点が安定しませんでした。

人文・社会科学は文章が長く感じられて、最初の内は文章が制限時間内に読み終わらなかったですね。

(人文・社会科学の成績を拝見すると、最終的には上位の成績を取るようになっていますね。どのような勉強をされたのですか?)

オンレク以外ではあまり特別な事はしていなくて、オンレクでICUの過去問を解く内に段々と解けるようになったというのが正直なところです。ICUの過去問を解く事でで文章の読み方と問題の解き方を学びつつ、本を読んで背景知識を身につけていったのが良かったのだと思います。

アメリカの大学の志望をしていたことから、日本の受験勉強を本格的にはしていないのですが、その場合でも、過去問を解きながら自力で背景知識を身につけていけば十分に対応できると思いました。

本や参考書を読んで知識を得たこと、ICUの過去問をたくさん解いて論文の構成や選択肢の切り方を学んだ事で成績が改善したと思います。

(具体的にはどのような本を読まれましたか?)

色々読んだのですが、特に池上彰さんの本を好んで読んでいました。
池上さんの本は政治、経済、宗教、現代史、国際情勢などたくさん出ていますが、どれも分かりやすいですね。なぜか友人に池上さんの本を読んでいるとバカにされていたのですが(笑)。その他、哲学や歴史の概論の本なども読みました。

ICUの過去問をやっていると「この部分は知識が抜けているな」とか「この部分は全体像や流れを把握したい」といういった具合に、付加的な学習が必要だと感じる分野が出てきまして、その分野に関してよくまとまっている本を探して読むようにしていました。

ICUの入試は出題範囲が広いので、これ1冊をやればいいというものでもなく、人によってすでに得ている知識の分野が違うので、まずは過去問をやりながら背景知識を身につけた方がよいと思いました。

(例えば文系の一般の受験生だと日本史や世界史、あるいは併願校で必要な受験科目の対策をしている受験生が多いですが、そのような勉強はされましたか?)

年号の暗記とか、受験用の参考書を用いての暗記型の勉強はしませんでした。しかしICUの過去問を解いていく内に必要性を感じたので、大人向けの教養の本などで、歴史の流れを確認したりはしました。大きな流れを把握しておくことは論文を読む上での背景知識として役立ちました。

(ICUの人文・社会科学の過去問を解きながら気をつけていたことはありますか?)

人文・社会科学に関しては年度によって得点が良かったり悪かったりと、バラつきがあったのですが、オンレクで各問の正答率や平均点、得点分布等を参考にして、あまりできばえがよくなくても気にしないようにしていました。

年度によっては相当難しい年度もあって、それらの年で得点が悪くても自信を無くさないことが大事だと思いました。また、そのような場合でも大半の人が正解しているような問題があるので、そのような問題を確実に取ることも大事だと思いました。

(時間内に問題が読み切れなかったという点はどのように克服されましたか?)

オンレクを初めて間もない頃は、文章の難しさや長さに気を取られて、文章全体の構造や論文の構成など、俯瞰的な視点がなかったように思います。しかし、過去問の量をこなすうちに、文章単位ではなく段落単位、章単位、論文単位で意味を把握できるようになり、結果的に読むスピードも上がっていきました。

論文の中に意味が曖昧な箇所があっても余裕を持って飛ばせるようになったというか、前後の箇所から類推したり、あるいは論文全体の構成から考えて、ここはそういう意味だろうなど、過去問の量をこなすことで、長い学術的な文章を読むコツをつかめたように思います。

(ATLAS総合教養に関してはいかがでしょうか?)

総合教養も基本的には人文・社会科学と同じ勉強法で、オンレクの問題をこなしながら問題形式と出題内容を身につけながら、必要に応じて別の本や参考書を当たるようにしていました。

ATLASは人文・社会科学よりは比較的答えやすく、成績も安定していました。
なかなか上位の成績は取れないが、平均以下にもならないという安定した科目でした(笑)。

短い文章を精読するのは元々得意だったので、Partが4つに分かれている総合教養は人文・社会科学と比較すると解きやすく感じていました。

総合教養は人文・社会科学以上に出題範囲が広いので、全部の問題を解こうとはせず、オンレクのデータや解説を見ながら各問いの難度を把握して、解ける問題を確実に解くことが大事だと思います。たくさん問題を解いて問題形式に慣れておくことも重要ですね。

(High Endeavor奨学金を獲得されていますが、実際の試験では何割くらいの感覚がありましたか?)

概ね7-8割は取れたのではないかと思います。普段家でやっていると集中できないこともあるのですが、試験本番はとても集中できて、その点はよかったです。

(奨学金を獲得しただけあってよい出来映えですね。会場の話が出たのですが、ICUのタブレット型の机は小さく感じませんでしたか?)

本館のグレーのタブレット机の教室だったのですが、あまり抵抗はなかったですね。もっと小さいかと思っていました。

(次回High Endeavor奨学金獲得、B方式併願に続きます)