ICU 総合型選抜(AO入試)合格者インタビュー2 自己活動歴と自己評価

(引き続きICU総合型選抜(AO入試)の応募書類に関して伺います。800字の自己活動歴はご自身の実績を中心に書いておられますね)

はい、そちらにはどのような活動をしてきたかという事と、自分の役割を中心に書くようにしました。

(活動歴に「読書コンシェルジュ」という活動を書いておられるのですがこれはどういったものですか?)

私はT県の高校に通っていたのですが、T県では生涯学習への取り組みの一環として、県内の高校生に「読書コンシェルジュ」県内の高校生世代の読書活動推進リーダーとして「読書コンシェルジュ」という活動を行うメンバーを募集しています。読書コンシェルジュの役割は高校生に対して読書活動推進したり、県内のビブリオバトルへの参加や運営をしたりすることなどが含まれます。

はい、「読書コンシェルジュ」は私の通っていたT県の生涯学習に関する取り組みの一つです。県の募集に応募して、「読書コンシェルジュ」に選ばれると、県内の高校生世代の読書活動推進を行うメンバーとして活動します。主な役割は県内の図書館や高校で読書推進に関連した活動や、県内のビブリオバトルへの参加や運営などです。

(ビブリオバトルとはなんですか?)

書評をテーマにした読書のイベントで、ビブリオバトル参加者は、5分間で書評をして、自分の好きな本の紹介をします。どの本を一番読みたくなったかという得票を参加者同士で競います。

(ご自身も参加されたのですね?)

はい、県大会に参加しました。

(大会ではどんな本が紹介されるのですか?)

絵本以外ならどんな本でも紹介してよいというルールでしたが、小説を紹介する参加者が比較的多かったですね。また、メジャーな本が紹介される事が多いのですが、知名度が低い本を紹介する参加者もいます。例えば「オイラーの公式」に関連した数学本が紹介された事もあります。

(引き続き総合選抜(AO)のその他の応募書類に関して伺います。評定平均を4.9で提出されていますが、どうやってこんなに高い成績を維持したのですか?)

高校は田舎の県立の女子校だったのですが、どの科目もテストでちゃんとした点数を取れば良い成績がもらえました。また、家庭科や保健体育などもちゃんとやろうという事は自分の中で決めていました。

指定校などを具体的に考えていた訳ではないのですが、成績が良ければ選べる大学の幅が広がるので、とにかく成績は維持しようと思っていました。

評定を後から良くするのは難しいですし、高校の成績が足りなくて特定の入試に申し込めなかったというのではもったいないですからね。

(塾などには行っておられてのですか?)

高2から英語だけは塾に行って、高3からオンレクを受講していましたが、基本的には3年までずっと学校の勉強が中心でした。

(英語成績として英検2級を提出されていますが、これはいつ頃取りましたか?)

英検2級を取ったのは、高校2年生の終わり頃です。

高3の春にも準一級も受けてみたのですが失敗してしまいました(笑)

欲を言えば、高2の終わりまでに準1級を取れるようなスケジュールでやっておけばと思います。英語の資格は結果が出るのに時間がかかるので早めに取り組んだ方がよいですね。

(AO入試の一次試験は書類を揃えるのが大変だと言われていますが、実際にやってみてやはり大変でしたか?)

大変でした(笑)。とても時間がかかったというのが率直な感想です。
提出は9月ですが、8月中はほとんどAOの書類にかかりきりでした。

おそらく単純に書類を揃えたりするだけなら半月でもできると思うのですが、
いいものを書くのであれば、1ヶ月くらいはみておいた方がよいと思いました。

また、推薦状なども必要です。早めに準備をする事が大事だと思いました。

(AOの書類の準備に際して関連してコロナ禍の影響を感じる部分はありましたか?)

夏休み中に先生が登校する日程が限られていたので、書類を揃えるのが少し大変だったかもしれません。全体を通してみるとそれほど大きな影響は感じませんでした。

(コロナ禍で活動に制約がある中で、来年度以降のAO入試への影響をどう考えますか?)

そうですね、実際にICUの総合型選抜の試験を受けてみて、活動や実績の大きさだけで合格者を選んでいる訳ではないという印象を受けました。高校での活動に制約がある中でも、リーダーシップや学習への取り組み方などの部分はちゃんと評価してもらえたのではないかと思います。