ICU入試国際基督教大学入試合格体験記(10) - KIMI

1. 名前

KIMI

2. プロフィール(出身高校、予備校、趣味、サークル、特技など)

県立郡山高校@ナラ

活動:太極拳、Debating Society、STSの会、柔道、グローバル鍋、ARICU、その他。
特技:地獄締め及び三角落とし。ヒッチハイク(青葉マーク)。大根抜き。その他。

3. 合格学科、年度

98年春社会科学科合格。
第一:社会科学科、第二:教育学科
千葉真の論文を読んでSSに決めた。

4. ICU(国際基督教大学)に入るまでのいきさつ(どうやってICUを知ったか? なぜICUを選んだか ? など)

担任の先生がICU出身だった。
なんだかICU面白そうなのでパンフレットを読んで見る。
プロパガンダされる。
リベラルアーツに引かれる。(ELPはどうでもよかった。)

5. ICUの良いところ

キャンパスは気に入ってます。良い先生も多し。
他の大学も機会があると潜っていますがやっぱりICUでよかったと思います。

ELPはかなり使えます。
英語でリサーチして論文が書けるのは後々強いと思います。
考えのまとめ方の訓練にもなり、英語よりもそちらの方が役に立った。

6. ICUのダメなところ、あるいは入学前とイメージが違うというところ。

図書館24時間営業にしてほしい。日曜日開いてないのはかなり使えない。

全体的な生徒の質をどうにかしてもらいたい。退学推進派。
もっとグレード(成績)を厳しくしても良いのでは??

学費が高い(心理的に休めないのは良いけれども)。
将来返すことを思うと夜もおちおち寝られない。

特にELPなど病気で休むことを想定していない。
学期中は気が狂うほど忙しいときがあり
友達とゆっくりとした時間が持てない。

7. 科目別受験対策法

以下はあくまで私のやった、もしくはやればよかったと思う対策なので、 あくまで参考にとどめて自分に合った対策を自分で考えてくださいよ。

a. 一般能力考査

この試験の目的:
日頃から幅広い興味を持ち、あらゆる分野で基礎的知識を持つか
また、膨大な作業を要領よくこなす情報処理能力があるか。

日頃の態度:
日頃から好き嫌いせず、いろんなことに興味をもつ。
分からない言葉や諺があればすぐ辞書で調べる癖をつける。

時間のある人:
日本史、世界史、算数、音楽、美術史、理科、国語、古典など 今まで習ったあらゆる中学・高校レベルのごく簡単な知識を総復習して使えるようにする。
その後次に進む。

時間のない人:
これまで蓄積した自分の知識を100%活用する。
試験中に一番大切なのはタイムマネジメント。
赤本や『ICUの英語』などの問題でそういった感覚をつかむ。
できなかった問題は復習し、次は最速で解けるようにしておく。

試験中:
何としても100問全部終える。
問1問、頭の切り替えが必要となる。
全体のタイムマネジメント、つまり要領のよさが鍵となる。
何が自分にできる/できない問題なのか瞬時に判断する。
できないものはどんどん飛ばして先へ進む。
諺などの知識問題は2秒以内に終わらせる。
最後まで行ったらちょっと考えればできる問題をやる。
どうしてもお手上げのものは適当にマーク。

一番避けたい状況:
できない問題に執着してできる問題を落とすケース。

b. 人文科学考査、c. 社会科学考査

この試験の目的:
著者の言いたいことを正確に・論理的につかめるか
その分野における基礎的な知識があるか。

あまり対策はしなかったけど、、、。
活字と出されそうなトピックに慣れておくと有利でしょうね。
岩波新書誰か薦めてたけど、私としては時間があるならICUのHPで 一般教育GEのコース調べてその中の人文科学・社会科学系のコースの シラバスを読むとか、その先生の一般向け著書を読んでみるとか 参考文献にあたるとかすると良いと思いますね。
どうせそれらの教授が試験問題を作ってるんだし。
ICUの一般教育GEは他大のパンキョーと違い専門の教授が自分の 研究テーマを生徒に紹介する場として力を入れられています。 学習能力考査は一般教育のイントロのようなものと思って良いと思います。

あとは手に入る限りの赤本をやり、復習することでしょうか。
私は赤本を終えたときにその論文全体の構成アウトラインをかき出して まとめていました。全体的な把握に役立ちました。

あ、そうそう。赤本の答えって結構頻繁に間違ってますよ。ご注意を。
間違えた問題は友達と私はこう考えてこれにしたよ、という意見交換をして おくと何で間違えたのか明確に分かって良いと思います。

d. 英語学習能力考査

目的:
使える英語の能力を持っているか調べる。
細かい意味よりも、全体の意味を把握する問題が多い。

リーディングは速読の練習をするといいのでは。トフルゼミナール原先生の速読 のコースはとてもお勧めです。英語に限らず、ちょっと短めに時間を設定しておく と良いのでは。ICUの英語はじっくりやれば誰もができるような簡単な問題です。
しかし、時間という厳しい制約があります。だから、普段の勉強も時間ということ に気をつけてやるとよいかと思います。

リスニングは普段から慣れていないと厳しいかもしれません。
決してナチュラル・スピードではないのですが 一回しか聞かれないのと、どんどんこなさなくてはならないので パニくると最悪です。時間があれば英語をしかもある程度速いもの を聴いておく癖はつけとくとよいと思います。

教材はアルクのTOEFL教材、550点を目指した初心者用で十分。
試験ははTOEFL研究を専門とする先生がTOEFLをモデルに作るので TOEFLにお砂糖を入れて飲みやすくしたようなものが試験に出ると考えてよいと思います。
あとリスニングはラジオのNPRニュースなぞ、わかりやすくていいかもしれません。

e.その他受験に関するアドバイス(役立つ参考書、試験中に気をつけるこ と、全般的な勉強法など)

ICUの試験は長時間に渡って行われます。
そこでは集中力、つまり気合いが物を言います。ICUに限らず、 最後まで諦めないことが、結構重要なのではないでしょうか。

全般的な勉強法は自分で見つけるしかないと思います。
テストの結果や、先生のアドバイスをもとに客観的に自分の強み・弱みを 分析して自分に今何が最も必要なのか、優先順位をつけて一つ一つ こなしていく事が結果的に一番効率の良い勉強法ではないでしょうか。
残り少ない時間をいかに有効に使えるか、 これは試験中も試験勉強にも言えることだと思います。

8. 最後に一言

ICU第一希望の人へ
大学はICUだけではないので他大に積極的に下見に行くといいと思います。
私は初めICUしか考えていなかったけれど 大学の勉強は結局自分次第だと気付き、 どこの大学へ行っても私は大丈夫、と思い直しました。

結局それぞれの大学にもよい点・悪い点があるのであって 自分がどこまで利用し尽くせるかではないでしょうか。

また、そんな人にとって大学の違いというのは些細なものにしか過ぎない。
そんな風に気楽に受験してみてはいかがでしょうか。
ICUの方もまさにそんな人材を求めているんだと思います。

ICU入っても大沢村に篭っていないでどんどん外に出て行くといいと思う。
活動基盤にするにはここは良い環境と思います。