ICU新々学生寮(樅寮・楓寮)2017年4月オープン予定
一昨年から着々と工事が進んでいるICU(国際基督教大学)の新々学生寮の二棟は工事フェンスも取れて、建物の全体像が見えてきました。外観を見る限り外装はほぼ完成していますね。2017年4月1日開寮予定。
寮の名前も決定していて、教会に近い方5階建ての寮が楓寮(かえでりょう Maple House)、7階建ての寮が樅寮(もみのきりょう Momi House)です。
外観は市中でみかけるマンションのそれに近く、低層でゆったりとした他の寮とは異なる印象を受けました。新しい2つの寮は階数が違うものの、建物の造りは概ね同じです。
定員は楓(5階建)が128、樅(7階建)が192名。
2階以上が居住空間で、学部生の多くが入居することになる2-5Fは2人部屋が12部屋、1人部屋8室。人数比で言うと24:8なので、これらのフロアに関して言えば、1人部屋に入居できる人は4人に1人ですね。2Fが男子、3-5Fが女子のフロア。
縦(モミノキ)の6,7Fは大学院生および多様なニーズに応えるための男女混合で使うフロアだそうで、こちらは一人部屋が28部屋、二人部屋が2部屋のようです。
注目のお値段(賃料)ですが、既存の寮と同程度で、月額5万円程度になる予定です。光熱費、水道費用、ネット代込みでこの賃料は安いですね。家具や家電、洗濯・乾燥機(洗濯・乾燥機の使用は有料)なども付いているのも魅力的。
個室があるので、それを狙って応募したいという新入生もいると思いますが、部屋割りは学生が決めるそうで、個室は論文や就活等で忙しい4年生が優先的に使うようです。なので、新入生は基本的に2人部屋という前提ですね。また、各フロアは1-4年生がまじわる方向で部屋割りが行われるとのこと。しかしながら2017年度に関しては部屋が埋まっていない状態からスタートするため、1年生の入居者が多くなりそう。そうなると個室が取れるかも。
いずれにしても、一気に学内の寮の定員が320名も増えますので、これからICUに入る学生にはありがたい話です。
ICUの学報によると、現在ICUでは約600名の学生が寮で暮らしていて、これは学生数の20%に相当するそうですが、新しい寮ができることで、学生数の30%に及ぶキャパシティを持つ学生寮の体制ができることになるそうです。
多くの学生が4年間入寮できる体制ができあがりそうで、東京に出て物件を探さなくてはいけない地方の受験生にはうれしいニュースですね。
特に2017年に関しては空室の状態からスタートするので、希望すれば概ね入寮できそうですね(昨年から入寮可能な期間が2年から4年に延長の影響か、2016年度は残寮する上級生が多く、結果的に2016年度は寮に入れない新入生が結構いた)。