ICU入試国際基督教大学入試合格体験記2020(4) Justitiaさん

9月 20, 2020

1.お名前、プロフィール

<お名前>

Justitia

<プロフィール>

H市立M高校
O塾
読書
山岳部

2.受験形態

AO入試入試

5.ICUに入るまでのいきさつ(どうやってICUを知ったか? なぜICUを選んだか ? など)

高校一年の時、将来は国際的に活躍したいと考えて、ICUのオープンキャンパスに行くことを父から薦めらた。初めは国公立大学志望だったが、OCでキャンパス、話した先輩方や先生との話に感動した。それから調べれば調べるほど自分に合った大学だと思い、絶対行く!と思うようになった。

6.ICUに期待するところ

ELAも一般教養科目(GE)で様々な科目を受けられるのも楽しみ。
一番勉強したいのは、平和研究。AO入試の時にエッセイに書いた、「構造的暴力」という概念に注目したいと思う。社会的に弱い立場にいるたちも含めた、包括的な平和を実現する方法を研究したい。

7.受験対策

願書-1<1.ICUに入学することを強く希望する理由を述べて下さい。>

国際機関や政府の職員として働き、国内外の都市や町が、貧困や格差を生まずに発展できるよう支援をしたい。そのためにはICUで学び、さらには大学院の「外交・国際公務員養成プログラム」に参加することが不可欠だと思っている。ICUの世界平和に対する理念と使命感を持った大学は他にはない。だから入学を強くきぼうする。
と、いうように具体的なICUのプログラム名なども入れつつ、入学したいという気持ちを全面に出して書きました。

願書-2<2.ICUで何を学びたいかを簡単に述べ、また将来の志望とその理由を述べてください。>

「平和研究」の中で、「構造的暴力」という概念について深く知り、この問題の解決方法を考えたい。現在の日本は「七人に一人の子供が相対的貧困」にあるという記事を読んだことがある。しかし彼ら、彼女たちの貧困ははたからは見えにくい。そして、この問題には社会保障制度や家族の雇用形態、ひいてはジェンダー格差などの文化的な価値観も関係している。このことから子供の貧困も「構造的暴力」である。日本のような戦争のない国でも「構造的暴力」ははびこる。だから私はICUで、特定の地域でどのように差別や格差の問題が生まれたるのかを知りたい、そして解決方法を考えたい。
このように自分が興味のあることを突き詰めて書きました。私はこの「構造的暴力」という言葉を、OCの模擬講義である教授から聞きました(S教授)。そのことを書いたら、二次の面接で再びその教授とお会いし、見ていただきました。S教授に当たったのは偶然ではない気がします…

願書-3<3.あなたを学生として受け入れることがICUにとって重要であると思われる理由を述べて下さい。>

広島の街で育ち、平和教育などを通じて、原爆被害や街の復興についての知識を深めてきた。高校生では、美術コースの生徒たちが作成した「原爆の絵」の展示会において、英語通訳に挑戦した。この経験を通じて、自ら原爆に関わる記事を調べたり、被爆した方のお話も聞くことができた。そして広島に関わる知識や平和に対する思いを、私から他のICU生に伝えることは意味があると思う。
私は願書1から3までの内容にできるだけ自分の意思が一貫するよう心がけました。また、ICUの献学の理念には以前から惹かれていたため、ICUのミッションを達成するために私は重要である、とアピールしました。

b.エッセイ

3のテーマ(あなたの物の見方・考え方に大きな影響を与えた経験)でした。

3番を選びました。

高校一年生の時に参加した県のプログラムで、テロリストの絵を描いてみて、という課題があった。私も含めて大抵の参加者たちは覆面や銃を持った人の絵を描いたが、その中でどこにでもいる一般市民の絵を描いた生徒がいた。彼は「テロリストは町の中にもいて、その人たちは目立たず周りと溶けこんでいる。」と言った。この時、私にはテロリストに対する固形観念があることがあると気付いた。それから自分の意見を発表する前には、できるだけ情報を集めて、他の人の意見も積極的に聞くようにしている。このことから私には「多角的な視点で物事を考える」という特徴があると考える。

c. 学校内外における自己活動歴と自己分析

高校三年生の時に、元JICA青年海外協力隊の卒業生の方を高校に招いて、講演会を実施した。その際、一人ではなく複数の仲間と共に企画、準備を行った。その中で、話し合いの場を設けて、できるだけ他のメンバーが持っているアイデアを引き出すように心掛けた。最後には実施したメンバーの中で連帯感が生まれて講演会も手際よく進められた。この経験から私にはリーダーシップの資質として、「仲間と協働する力」があると考える。

d. 推薦状2通

高校の担任の先生
部活動の顧問の先生

e. 成績書類

TOEFL IBT 82
英検 準一級合格

f.一次試験(書類審査)のポイント

とにかくエッセイに関しては誰かに指摘してもらうのが大事でした。それも批判的に見てくれる人に。
それから、内容は、自分の人生(特に高校生活)の中で何をしてきたかが問われるため、すこし人とは違うことに挑戦したり、違う心がけを持っていたらいいと思います。資格試験やエッセイや、その他の手続きなどに時間がかかってしまい、夏休みには一般入試の対策が他の人に比べたらできなかったと思います。ただ、私はAOに夏休みをかけた分、秋以降ものすごく勉強しようと決めていたから、AOの準備に集中できました。

g.面接 (二次試験)

すべて口頭試問で、問いが一回しか聞き取れなかったのでとても焦りました。メモを取ってもいいから、教授の言葉を素早く正確にメモする練習をすればよかったかも…特に今回は死刑制度廃止の是非についての質問が出ました。教授から「死刑制度廃止に賛成の人は1981年には◯%だが2007年には□%、このような結果になったのはなぜですか」と言うようなことを聞かれたとき、何に答えればいいのかわからなくなっていまいまいました。焦らず…と言っても本番では練習の数段緊張したので、なんとかこうとか考えを伝えるのが重要です… 身も蓋もない。
ディスカッションでは私のグループは「地球市民として行動するべき」という結論になりました。それぞれが自分の得意分野の観点、例えば環境とか歴史とかの視点を出して話し合い、とてもいい雰囲気だったと感じました。スタートアッププログラムで一人の受験者に聞いたところ、私たちのグループからは全員合格できたと言っていました。

8.最後に一言

(オンレクに関して)
BUCHOさんのオンレクはウイットに富んだ解説をどの年度の入試問題にも付けているから、対策をしていて楽しかったです。AO入試の際にはオンラインレクチャーでエッセイを添削していただきました。

合格発表は10月にありましたが、ICUに合格できて本当に嬉しいです。ICUに通わせてくれる両親と、これまで支えてくれた人たちに感謝して、4月からの勉強と大学生活でたくさんのことを吸収したいと思います。