ICU入試国際基督教大学入試合格体験記2009(15)-「数学」←見ると動機息切れ(中略)さんの場合-
1. お名前、プロフィール
<お名前>
「数学」←見ると動機息切れめまい吐き気が起こる人へ捧ぐ体験記
<プロフィール>
出身:神奈川県立神奈川総合高校(単位制普通科)
2. 受験形態
一般入試(センターなし)
3.予想得点
リベラル得点 = 6割
人文科学得点 = 5〜(勘が冴えてれば)7割
社会科学得点 = 4〜5割
英語リスニング得点 = 9割
英語リーディング得点 = 9.5〜10割
4.併願校
東京外国語大学フランス語学科
早稲田大学国際教養学部、教育学部
上智大学総合人間学部教育学科
慶応大学文学部
5. ICUに入るまでのいきさつ(どうやってICUを知ったか? なぜICUを選んだか ? など)
高校1年生のときの英語の先生に「ICUはうちの学校(私の出身高校)と雰囲気が似ているらしい」と言われ、「うちの学校」が大好きだった私はその翌年オープンキャンパスへ。そしてそのICUに、宿命的に恋したのでした・・・。
6.ICUに期待するところ
やはり英語で考えたり議論したりする力をつけたい!英語をツールとして使いこなせるようになりたいです。そして教養学部であることを活かし、様々な学問をリベラルに学んで自己の世界を広げようと思います。
7.受験対策
a.願書
<1.ICUを志望した動機または理由を述べてください。>
世界各地で生じている環境や紛争など昨今の様々な事象を見るにつけ、『教育』をツールとして何かできないだろうかと考えている。そのため、『教育学』にとどまらない宗教や歴史、政治や経済などを多角的に、かつ世界的な視野で学びたい。ICUの『英語で学ぶ』授業、『教育学部』の範疇を越えた『教養学部』でこそ、それが可能であると考えた。
みたいな感じです。
<2.ICUで何を学びたいか、また将来の志望を述べてください。>
「世界中の人々が地球の未来をもっと真剣に考えるように『教育』を推し進めていけないだろうか」という獏とした概念が私の頭の中にあり、これを具体的な行動や方法に結び付けていくため、『教育』を核としつつも、地球上に生じている様々な問題の歴史や宗教的背景、駆け引きや利害関係を知るための政治や経済はもちろん、現実として必要な語学、また語学を習得することで理解できる異文化の価値観などを多岐にわたり学びたい。
・・・なんかごちゃごちゃになっちゃってますが実際はもっとわかりやすくというか簡単に書きました。
<3.学内外を問わず、技能、諸活動など自分の最も得意とすること、好んで行なって いることを述べてください。>
“伝統芸術品”が好きで、高校三年間の研究テーマとしても、日本の伝統工芸品である有田焼を取り上げて、取材し、その歴史や美しさを独自の冊子にまとめて発表した。そこから学んでいることなども書きました。
b. リベラルアーツ学習適性
数学ができればこの試験は大丈夫なんじゃないかな。と思うので、私の数学対策について書こうと思います。
といっても実は私は数学が大嫌いでした。
数学のことを考えると動機息切れめまい吐き気がしました。というのが小学校時代からありました。
高校1年生の私、数学�T、Aの成績が3(十段階評価)。
そしてICUに恋をした高校2年生の私、数学、履修してません。単位制の高校で、数学�T以外は必履修科目に登録されておらず、履修しなくてもいいんです。
高校3年生の私、ICUの過去問を見て、数学をどうするか悩みました。結果「放棄」することにしました。そして数学ができないかわりに百人一首や四字熟語や日本史(日本史選択だったので)の知識や世界三大なんちゃらを覚えて得点源にしようと試みました。数学は一瞬も勉強しませんでした。
今となってはまったく愚かとしか言いようがない決断です。
だって知識問題なんて無限にあるんですよ。いくら四字熟語覚えたって、わかんないやつもいっぱい出るんですよ。数学全部無視して、わかる知識問題だけを解いたって、得点が伸びるわけないんですよ。気づいたのは、単願受験したICUに見事に落っこちた日でした。
浪人するにあたり、私は数学もちゃんと対策することに決めました。やることはやるにしても死ぬほどいやだったし、何からやっていいかわからないし、もうルートってなんだよヒッサンのやり方わかんねーってかんじで、途方にくれました。
そんなかんじの秋、BUCHOさんのオンラインレクチャーをはじめました(なんかここまでたどり着くの長かったですね。すいません。)。
最初に解いたリベラルアーツ適性、4割。
最後に解いたリベラルアーツ適性、7割。
この成長はひとえにオンレクの解答解説のおかげです。
浪人生になって数学をやろうって決めてから秋までは、むやみに中学のテキスト読んだり、百マス計算したりしてたのですが、オンレクをはじめてからはオンレクのリベラルアーツ適性の「解答解説」だけを頼りに数学をやりました。
そのメリットは二つ。
まずひとつは解説が適度に詳しいこと。長くてもやだし、簡潔すぎたらわからないけど、オンレクの解説は適度に詳しいのです。わからないところがあったら、解く時に使う公式や方法は書いてあるから、そこのとこだけを教科書で見ればいい。たとえば「分母の有利化」ならそこを見ればいい。教科書を1ページ目からじゅんぐりにやるのは挫折するけど、これなら楽だし時間が短縮できます。ちろん最初は一個理解するのにかなりの時間を使ったけど、それらをマスターしちゃえば後はもう早いし、しかも解けるから楽しい。際限なくどんどん新しいことやんなきゃいけないってのはすごくきついけど、オンレクでは何回も同じような問題が出てくるから、一度理解したものを「解ける」喜びが味わえるわけです。しかも実際のテストもそんなかんじだったんです。見たことねーってのはそんなにありませんでした。
そして二つ目のメリットは、各問題に難易度が示されていること。非常に簡単、簡単、普通、難しい、非常に難しいまで。これがついてると、簡単な問題は確実にマスターするよう頑張るし、難しいのは飛ばすことができます。難しいのはみんなができない問題。みんなができない問題は解けなくても大丈夫。入試だから、みんなができる問題さえ落ととさなければいい。それが分かってから、解説も難しいマークがついているのは一応読んで、理解できそうに無ければ飛ばしました。時間の短縮になりました(受験勉強は数学ばっかやってるわけじゃないですからね)。
こうしたオンレクならではのメリットを最大限に活かして、私は数学の壁を克服しました。復習に最初4時間かかったのですが、直前には1時間に縮めることができたんです。 さらに得点も前述の通り7割までアップしました。本番は緊張や世界史がほとんど出てくれなかったことを考慮して、6割くらいだと思います(それでも受かるんですね)。
オンレクをやってなかったら、数学なんか途中で投げ出してたかもしれません。
数学は大いなる得点源です。公式や解き方を知っていれば、初めての問題も解けるんです。知識問題は知らなきゃ終わり。解けません。とにかく、数学を苦手意識してしまうのはもったいないことです。実際そんなに難しくないんだし。私もオンレクやって初めて気がついたのですがね。 嘘みたいですが、私はいまや数学好きになって、問題集を高校生の妹からもらって趣味で解いてます。数学ほど、解けたときの喜びが大きい学問はないのです。
c. 人文科学
14年分の過去問を解き、全ての要約を書きました。BUCHOさんがお勧めしているもの(4つ)は2度解いてさらに要約しなおしました。
d. 社会科学
社会科学ですね。人文に同じ。ただし、現役のとき選択していた日本史じゃ高得点は絶対無理だとおもったので浪人がきまった瞬間から世界史Bを勉強しました。すっごい大変だったけど、いまは日本史、世界史どっちでもカカッテコイヤ!というかんじです。
e. 英語(リスニングを含む)
<リスニング>
毎日英語を聞く。特に時間数は決めていません。好きなだけ聞きました。ただし聞いてるだけでは高得点は無理でした。一定の長さの英文をある程度速読する力が必要だったのです。だからリスニングといえどもリーディングの勉強となんら変わりません。
<リーディング>
とにかく同じ英文を繰り返す!とにかく繰り返す。
構造がわかって自力で和訳できるようになった英文を毎日毎日ひたすら何度も読み、すらすら言えるようになるまで何十回(最初は3桁になった)と音読しました。多読はしていません。読んだのは1ヶ月に3題ほどです。ただ飽きと闘いながら、同じ英文を何度も何度も繰り返し読み続けました。
成果は出ました。
11月のベネッセ・駿台全国記述模試では偏差値が81.2。
センター英語は9.5割。
f.その他受験に関するアドバイス(役立つ参考書、試験中に気をつけること、全般的な勉強法など)
とにかく、限界までやってください。自分に甘くなってはいけないのです。自分に甘い人はICU生になれないのです。何か一つの試験を放棄したりしても絶対にだめです。そんな人は門前払いなのです。現役時代の私のように・・・
8. 最後に一言
解答解説の節々にちりばめられたBUCHOさんのユーモアや励ましに助けられました。あれがあったから、くじけないでやってこれたと思います。本当に感謝しています。
いまや勉強することが中毒になっている私。机に向かってミシミシ勉強するのが楽しいのです。
あー勉強ができるってなんてすばらしいんだ!と山に向かって叫びたいです。しかし横浜に住んでいるので山が無いです。