ICU入試国際基督教大学入試合格体験記2024(8) ふりすくさん
1.お名前、プロフィール
<お名前>
ふりすく
<プロフィール>
年齢: 22歳
学歴: 某中高一貫校中退 高認資格で受験
趣味: ネットサーフィン(特にWikipediaの閲覧が好き), 読書, Twitter, 散歩
2.受験形態
一般選抜
3.予想得点
人文社会 = 9割
総合教養得点 = 7割 – 8割
英語リスニング得点 = 5割 – 6割
英語リーディング得点 = 6割 – 7割
5.ICUに入るまでのいきさつ(どうやってICUを知ったか? なぜICUを選んだか ? など)
幅広い分野を学ぶことができるという点に惹かれたことが、ICUを選んだ最大の理由です。
私は興味の移ろいが非常に激しい人間で、高校生の頃は法学部に行こうと思っていて、その後に哲学科に行こうと考えたかと思えば、20歳前後の頃には社会学部が合うんじゃないかな?と思っていました。そして現在では、臨床心理学や進化論に興味を持つようになっています(笑)
そういうわけで、ひとつの分野を深く掘り下げていくやり方は私には合わないだろう、とかねてから感じていました。その点では、ICUのやり方は自分にぴったりだろうと考え、受験することを決めました。
6.ICUに期待するところ
英語の教育に力を入れている大学だということで、卒業する頃には英語がペラペラ喋れるようになりたいなと思います。
変わった人が多いという話を小耳に挟むことがあったので、一体どんな人がいるのか、とても楽しみにしています。
7.受験対策
a.願書
<1.ICUを志望した動機または理由を述べてください。あわせて、ICUで何を学びたいか、その理由も含めて述べてください。>
私は通っていた高校を1年次で退学し、それ以来は世間一般において広く受け入れられているライフスタイルからは全く離れた生活に身を置いてきました。私はその過程において、自らを取り巻いてきた環境において当然のものとみなされ、自らも疑うことなく受容してきた種々の規範や考え方が、異なる環境においては全く通用しなくなる場面に、数え切れないほど遭遇してきました。私はこの経験から、自らの思考も含めた既存の考え方が妥当か否かを批判的に検討することが、様々な課題の山積する我々の社会や、あるいはこの世界そのものを真っ直ぐに見据える上で、大いに役立つということを学びました。私は、貴学における学びを通し、未知の経験や考え方に触れ、それを今までに獲得してきた物事と結びつけ、発展させることで、自らをより高めていくことや、他者と共に助け合うことにつなげたいと考え、貴学への入学を志望します。
<2.学内外を問わず、技能、諸活動等自分の最も得意とすること、好んで行っていることを述べてください。 >
興味を抱いている事柄について書籍やインターネット上の情報などを通して調べること、そうして得た知識に基づいて考え事をして着想を得ること、それらについて他の人と話し合うことや、得た着想を文章にして表現することが大好きです。自分自身の考えを言葉によって表現することが得意だと自負しています。
a. 人文・社会科学
ひと通り過去問を解き、安定して9割ほど得点することができていたので、これといった対策はしていません。
b. 総合教養(ATLAS)
計算問題や知識問題を除けばある程度の手応えがあったので、ひと通り過去問を解く以外の対策はしていません。
講義音声が流れている間に気を抜いているとメモすべき内容が分からなくなってしまうので、そうならないよう、試験の形式に慣れることを重視しました。
c. 英語(リスニングを含む)
<リスニング>
初めてリスニングの音声を聞いた時は、何を言っているのか全く理解できず、ろくに得点することができませんでした。そのため、まずは英会話に耳を慣らす必要があると感じ、試験の1か月ほど前からはBBCの国際ニュースのポッドキャストを起き抜けに1.5倍速で再生して聞き流すようにしていました。
これはかなり効果があったように思います。なにしろ、ここ数年のICUのリスニングの音声はイギリス英語のアクセントなので。
とにかく生の会話を聞くようにしていると、過去問の得点も自然と上がっていきました。
<リーディング>
リーディングに関しても、最初はろくに得点することができませんでした。文章の構造を正しく把握できないだけでなく、知らない単語があまりに多く、文意を把握することが難しかったのです。
そのため、システム英単語に収録されている単語をQuizletという学習アプリで繰り返し表示させて、単語を覚えるようにしました。
また過去問を解くことで、60分の試験時間をどのように配分するべきか把握することに努めました。
d.その他受験に関するアドバイス(役立つ参考書、試験中に気をつけること、全般的な勉強法など)
個人的な見解ですが、人文・社会科学と総合教養のPart II以降、および英語リーディングにおいては、解答に必要な部分のみを本文から読み取る能力を高めることが最も重要だと感じます。
ICUの入試の試験時間は、解くべき問題数に比べてかなり短いので、問題文の内容のすべてをきちんと把握することは困難で、見直しをするような暇もないと感じます。そのため、解答に必要な情報のみを読み取ることに限られた時間を割き、直接の関係がなさそうな部分は無視すること(受験英語の用語を借りるならばスキミングやスキャニングをすること)を意識していました。
逆を言えば、英文法や英単語に関する知識がろくになくとも、社会契約論のことなど全く知らなくとも、問題の要点を的確に把握することができれば、ICUに合格する可能性は十分に存在するというのが、私の偽らざる実感です。
その上で具体的なアドバイスをさせて頂きますと、たくさんの文章を読んだり、自分の考えていることを簡潔に書き表したりすることが、入試問題の要点を大まかに把握する能力を高める役に立つと思います。
上のほうで、ネットサーフィンや読書、Twitterが趣味だと書きましたが、私の場合はこれらの趣味が役に立ちました。文章を読めば読むほど、文章の大まかな趣旨を把握しようとする癖が付きますし、Twitterには140字の上限があるので、ツイートにおいて自分の考えを表現しようとする場合、短い文章の中で表現したい内容を端的にまとめ上げようとする癖が付きます。
そういうわけで、一見すると受験勉強とは何の関係もないように見えることが、ICUの入試においては意外と効果を発揮するということがあるかもしれません。
8. 最後に一言
私のやり方が自分にもぴったり合うという人はそう多くないかもしれませんが、私と似たような境遇に身を置いている人のうち、大学を目指している人の励みになればと思い、投稿させていただきました。少しでも参考になる部分があれば、大変うれしく思います。