人文・社会科学,ICU入試対策ブログ 国際基督教大学入試最新情報,ICU総合教養対策(ATLAS),一般選抜

(引き続きICU入試の人文・社会科学対策に関して教えて下さい)

現国には苦手意識があって、なんとかしなくてはいけないと思っていたのですが
仮面浪人中の大学1年生の時に取り組んだスタサプの小柴先生の講座が役立ちました。

文章を筆者の主張とそうでない部分を対比させて読んでいく事が中心で、
筆者は赤、対抗となる主張は青など、文章の各所を役割に応じて色を付けていきます。

本文だけではなくて、問題の選択肢も色分けします。

このような対比を駆使して文章を整理して理解していくことで、
この選択肢は対比混乱だとか一定のパターン分けができるようになります。

汎用性がありますし、現代文の読解で悩んでいる人には試す価値があると思います。

ただし、ICU入試に受かっている人の中には現代文をやらなくていいという方も多いので、合う合わないがあると思います。

(ICU入試のATLAS(総合教養)の対策はどうでしょうか?)

ATLASはオンレクで過去問を解いていったのですが、僕の場合は時間との勝負という感じで、時間配分の工夫が必要でした。

オンレクの合格体験記を読むとATLASの時間配分を決めてやっている人は少ない印象なのですが、
僕の場合は読解に時間がかかって、時間切れになるパターンが多くかったので、
各パートの目標時間を決めて試験を受けました。

パート1-3は時間を目標時間を決めておいて、パート4は残り時間で解くというやり方でやっていました。

(具体的にはどういう時間配分ですか?)

60分を想定して目標にしていた回答時間は以下の通りです。

パート1 8分-10分
パート2 15-分18分
パート3 15分-18分
パート4 残り時間、20分を残す目標

(実際の試験ではどうでしたか?)

パート1が約8分
パート2が22分くらい
パート3が簡単で15分くらい
パート4が残りの時間で、15分くらいでした

パート4は全部は解き終わらなくて、2問ぐらいは勘で答えました。

パート4は最後に解くようにしていました。文章を読まないで溶ける問題もあるし、パズル的な要素もあります。他のパートは読解が中心なので時間をかけければ確実に解いていけます。パート3までを先に済ませて、そこまでのマークもきちんとやって、最後に残った時間でパート4をやれる範囲で解くようにしました。

(ICU入試を終えての感想は?)

オンレクで演習を繰り返しやって、実際の試験では、概ね事前の計画通りに解き進められたので、全体としては悪くないと思いました。最後の試験科目が終わった後には、これは受かったのではないかという感覚がありました。無事に合格できてほっとしました。

ICUの転編入の受験番号はTransferを表すTから始まる

(次回、編入の手続きや単位編入に続きます)

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(それではここからはICU受験対策に関して科目別に聞いていきたいと思います。ICU(国際基督教大学)入試の人文科学・社会対策はどのようにされましたかはいかがでしょう?)

人文と社学もオンレクを中心に勉強しました。

現国の勉強もやっていたのですが、現国の文章解釈等が結構役立ちました。

どこに線を引くか、どこに要点があるか、などの読解の技術ですね。

(特に役だった現国の参考書はありますか?)

個人的な好みだとお断りしておきますが、特にオススメが2冊あります。

駿台の霜栄先生の『現代文読解力の開発講座』

これはとても古い本だったのですが、最近新装版が発売されています。

後は 板野先生の『ゴロゴ板野の現代文解法565』ですね。

どちらも内容把握にはとても役立ちました。

後者はマークの付け方なんかをを教えてくれるものです。

逆接の後は大事な内容がくる、とかそういう内容ですね。

最初は抵抗があったのですが、パターン化されたものを一度受け入れることで、
読むスピードが上がりました。

ICUの問題でも結構当てはまるところがあり、役立ちましたね。

ただ最初の頃は、パターンどおりに読んだり、パターンを発見したりしようとして、精読しすぎになってしまいました。
指示語とかをいちいち追うようになってしまって。

それでも参考書で学習したことで、現国の典型的な線の引き方、各文章の注目すべき点などが理解できるようになったことで、長い論文をピンポイントで理解できるようになったのは自分としては大きかったです。

(やはりICU志望者も現代文をやったほうがいいですかね?)

そうですねぇ、ICUの場合現国よりはるかに多くの背景知識を要求してきますが、読み方的なものもやった方が良いとは思います。特に文系なら現代文はいずれにしても付いてきますので、やっておいて損はないです。

(ただ現国はICUの入試などに比べるととても文章が短くて、精読のイメージがありますね。ICU入試の人文科学・社会科学のように、長い日本語論文も読めるようになりますか?)
そうですね、長文に関して言えば、英語の勉強が意外に役立ちましたね。
一つのパラグラフがどういうことを言っているのかを見極めるパラグラフリーディングとか。

飛ばしどころが分かるようになるというか、読むスピードに緩急が付けられるようになりました。

ここは主題なのでじっくり読もうとか、ここは主題の解説なのでより丁寧に、とか、ここは例の部分なので飛ばしながら読む、とかですね。

英語に関しては、日本語ほど速く読めない上に、入試問題も長文化していて、いかに素早く論旨を速くして、細かな箇所を飛ばして読むかという技術が発達しているのですが、現代文にはそういう技術はあまりない。なのでICU入試の場合は英語の読み方を日本語に取り入れてあげると、人文・社会科学の論文を読む際に役立ちますね。
英語のリーディングの勉強・現代文の勉強をしながらオンレクで人文・社会科学の過去問を平行して勉強することで、長い論文の読み方のコツを段々とつかんでいったような気がします。

英語・国語の二教科にしてもそうですが、これらは根本的に言語であることには変わらないので、「長い論文の読み方」、なり「線の引き方」などは、それぞれの教科で技術を得れば、勉強が進むに連れて相乗効果みたいなのがあると思います。

(次回に続きます)

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Rさんインタビュー4

(ICU国際基督教大学の人文科学の勉強はどのようにされていましたか?)

勉強を始めた当初はICU人文科学はかなり苦手としていました。
「オスマン帝国が出てきたらどうしよう」とか。

最初は世界史の教科書をやろうなどと思いましたが、
しかし理系なので文系の勉強までやっていく時間はなくて、
結局ICUの過去問やっていくと知識をつけていきました。

実際にICUの問題は様々な分野の論文が出されますし、読みごたえもありますので、
人文の過去問から相当量な知識を付いたと思います。

(過去問をやりながらその内容をまとめたりはしましたか?)

なるほどと思ったところといいますか、「へぇ、そうなんだ」という風に納得のいった箇所や、
新しい分野の知識などは随時を覚えるようにしました。
またオンレクの解説等で印象的な所は特に記憶するように心がけました。
過去問以外に新書を読んだりということはしていません。

(理系なので現国の勉強はされていませんね?)

予備校の授業や参考書などでは全くしていないですね。しかしセンターのプレ模試をの現国結構やりました。

(文系模試をわざわざ受けるのですか?)

いえ、各種模試でついでに、選択肢方式の国語を受けたりしたということです。
つまりセンター模試だと国語が含まれているので、ついでに受けてしまうわけです。
模試をその場で受けて解説を読んで、という感じですね。
模試だけでも多少練習になりました。分量や内容などはICU入試は違いますが。

(試験を受けてみてのポイントはどこにありそうでしょうか?)

ICUの人文で何が問題か、話が終わるまでが長いです。
よって過去問の練習を繰り返して、実際の試験でも人文を20分前後で読めたのですが、そこが大きかったと思います。
あれを読み切れないと、理系だからと言って有利とはいかないので。
理系受験なら、人文が結構大きいかもしれませんね。

(そのほかの社会などはやっていないですね?)

やっていません。理系3教科に絞った人は、下手に社会に手を出さない方がよいと思います。
理数を固めることに労力を費やした方がよいでしょう。
無理に文系の学習をするより、自分のアドバンテージ(理数)を活かすべきだと思います。

(次回に続きます)